文京区の
注文住宅と建築実例

文京区は皇居を中心としてみたときに東京23区のやや北側に位置しています。いわゆる山の手エリアとしても知られており、区の面積は11.29平方キロメートルです。面積は東京23区のなかで20番目の大きさであり、面積はそれほどありません。住民基本台帳をもとに文京区が公表している令和2年3月1日現在の世帯数は約12万3700、総人口は約22万6300人です。うち男性が約10万7700人、女性は約11万8500人で構成されています。

参考：文京区人口統計資料

都内で通勤・通学している場合には、一般的にどこに行くにも交通アクセスが良好です。文京区内を移動するときには主に東京メトロと都営線などの地下鉄を利用すると便利でしょう。住む場所によってはJR線の飯田橋駅、お茶の水駅、水道橋駅、駒込駅などに歩いていけるのも魅力です。東京メトロ丸の内線は本郷三丁目、後楽園、茗荷谷、新大塚駅が利用できます。東京メトロ千代田線は湯島、根津、千駄木駅などです。東京メトロ有楽町線は飯田橋、江戸川橋、護国寺駅などがあげられます。東京メトロ南北線は飯田橋、後楽園、東大前、本駒込駅が利用可能です。

都営三田線で利用できる駅は水道橋、春日、白山、千石駅などがあります。都営大江戸線は本郷三丁目、春日、飯田橋駅が利用可能です。小さな区内にこれだけ利用可能な鉄道路線があるので、区内のどこに注文住宅を建築しても、交通アクセスが良好なことがわかります。また、鉄道はJR線、地下鉄線共に飯田橋駅から複数の路線が利用可能なので、飯田橋は文京区の鉄道交通の中心的な存在といえるでしょう。

さらに、文京区内では都営バスや地域をコンパクトに移動できるコミュニティバスも走っています。そのため、車がなくても普段の交通アクセスに支障がない可能性が高く、快適に生活できる環境が整っています。

文京区は坂や崖が多い地域です。区の東側が武蔵野台地の端になっており、周囲には神田川をはじめとした小さな川がつくった低地の部分と接しているため、崖が形成されているのがひとつの特徴です。さらに、関口台、小日向台、小石川台、白山台、本郷台と呼ばれる台地が形成されており、その結果、台地と谷が複数存在していて坂が多い土地柄であるのも特徴といえるでしょう。区内を歩いていると、ゆるやかな坂や急な坂など、坂が多い街であることがわかります。そのため、文京区で注文住宅の建築を検討しているときには、長年にわたり住むことを考慮して、土地選びは慎重に行いたいものです。

文京区では、このような区内の地形を考慮して、土砂災害についての対策を進めています。たとえば、台風や大雨、地震などの自然災害によるがけ崩れ、土石流、地すべりなどの被害から区民を守るために土砂災害防止法に基づき避難体制の整備を進めていたり、新規で住宅を建築する際に抑制措置を講じていたり、すでに災害に対する危険性が高い住宅に対して移転促進などの対策を進めていたりします。

さらに東京都では「土砂災害警戒区域」および「土砂災害特別警戒区域」を指定し、文京区でも一部のエリアが警戒区域に指定されています。区ではハザードマップの作成や警戒避難体制の整備を行っています。文京区内では 土砂災害警戒区域（通称「イエローゾーン」）に指定されているエリアが107カ所あります。これは、主に急傾斜地などが崩壊したときに住民の命にかかわるような危険が認識されているところを指します。区では周辺の住民に対して危険の周知を行います。土砂災害特別警戒区域（通称「レッドゾーン」）と呼ばれるエリアは区内で64カ所あり、これは急傾斜地などの崩壊で住宅が損壊する可能性があり、住民に対して危険が高いとされる区域です。そのため、建物を建築するときには構造規制などの制限が設けられています。

注文住宅を建てるとき、共働きで子供がいる家庭は、周辺エリアで子育て支援が整っているかどうかも重要なポイントです。文京区では子育て世代に向けてさまざまなサポートを提供しています。たとえば、病気や家族の介護が一時的に必要になり、子供の世話ができないときには緊急一時保育が利用できます。文京区在住者で、生後4カ月から小学校入学前までの子供を持つ保護者であり、身内で子供の世話をする人がいない場合に利用できるサービスです。区立保育園が受け入れてくれるので安心といえるでしょう。区立保育園が預かってくれる期間は1カ月以内ですが、特別な理由がある場合には3カ月まで延長できます。長期にわたり子育てができない事情があるときにはありがたいサービスです。

さらに、区立保育園では毎月7日以内の利用であれば、子供を預かってくれます。たとえば、両親が出張などの仕事の関係で月に数日単位でしばらく家を空けなければならないなどの想定外のケースにもこのサービスが利用できるでしょう。また、人間ドックを受診するときや、病気で数日入院するときなども利用可能です。

文京区社会福祉協議会では、申し込み会員制・有料でホームヘルプサービスを提供しています。妊婦や3歳未満の子供がいる家庭で、日常生活のちょっとしたサポートが必要な場合に助けてもらうことができます。たとえば、食事の支度や後片付け、買い物などをお願いしたり、洗濯や掃除をしてもらえるサービスが受けられます。また、なかなか手がまわらない庭の草取りや窓ふき、ガス台の掃除などもお願いできます。文京区社会福祉協議会の職員がサービス利用前に事前に訪問してくれて、わからないことや会員登録のサポートをしてくれます。また、手伝ってくれる協力会員と担当職員がサービス開始前に顔合わせしてくれるので、安心してサービスを利用できるでしょう。

文京区には歴史を感じられる建造物がたくさんあります。旧岩崎邸庭園は三菱財閥をつくった岩崎家の本邸です。イギリス人の建築家が建てた洋風建築と和風建築が融合した美しい建物と庭園が見学でき、現在は都立庭園として開放されています。最寄は東京メトロ千代田線の湯島駅で徒歩約3分で行くことができます。

千円札でお馴染みの夏目漱石はイギリスから帰国後3年間文京区に住んでいました。「猫の家」と呼ばれる旧居跡が文京区向丘にあります。有名な「我輩は猫である」はこの旧居が舞台になったといわれています。さらに、「坊ちゃん」や「草枕」を発表した場所としても知られています。家屋は愛知県に移築されていますが、旧居跡は見学することができます。最寄り駅は東京メトロ南北線の本駒込駅で徒歩約8分です。

「学問の神様」として多くの受験生が訪れることでも知られている湯島天満宮（ゆしまてんまんぐう）、通称湯島天神も文京区にあります。東京メトロ千代田線の湯島駅から徒歩2分、都営地下鉄大江戸線の上野御徒町駅より徒歩5分、JR山手線・京浜東北線の御徒町駅から徒歩8分ほどで到着できます。そのほかにも、文京区内には有名な庭園がたくさんあり、都会の中にいながらほっと一息つける場所があるのも魅力です。小石川後楽園、椿山荘、六義園などがよく知られています。

文京区は閑静な住宅街が広がる坂の多い街です。どのエリアに住んでも交通アクセスが良好なので快適な生活ができるでしょう。一方で、土地の起伏がそれなりにあることから、注文住宅を建てるときには土地の形状をよく調べたうえで計画をすすめることが大切です。文京区の土地探しと注文住宅の建築設計は「フリーダムアーキテクツ」に相談してみましょう。