千代田区の
注文住宅と建築実例

千代田区は東京23区のほぼ中央に位置し、東西が東経139度43分から47分までとなり、南北が北緯35度40分から42分までとなっています。面積は11.66平方キロメートルとなり区の中央には皇居があって、その面積は約1.42平方キロメートルです。千代田区の人口は平成28年～令和2年までの平均で6万1842人となっています。千代田区の人口は23区の中では少ないですが、昼夜の人口の差は20倍以上となり仕事や学校、観光など区外からくる人が多いです。交通網の特徴には東京都の鉄道玄関口といわれる東京駅があります。

JR中央線や山手線、総武線をはじめ地下鉄丸ノ内線や千代田線、東西線に半蔵門線など数多くの路線が通り、新幹線も通っています。千代田区には国道1号線や幹線道路によって、首都高速道路にもアクセスしやすく、車での移動にも便利です。東京のあらゆる場所へのアクセスに便利であるとともに、日本全国へアクセスしやすいのが千代田区の特徴で、住むのにも人気の街となっています。

参考：東京都千代田区公式ホームページ

千代田区は大きく7つのエリアに分けることができます。ここからは各エリアについて、紹介していきます。

大手町・丸の内・有楽町・永田町エリア

このエリアは大手町や丸の内、有楽町はオフィス街が中心となります。丸の内にある東京駅前広場は皇居外苑などの緑と一体となることを目的としているため、緑も比較的多いです。永田町方面は、日本を支える政治の中心地となっています。国会議事堂や首相官邸など政治関連の施設が立ち並んでいます。

番町エリア

文化的な資源が豊かで大規模な緑地があるこのエリアは、比較的落ち着いた雰囲気となっています。住宅地でもあり教育施設や商業施設が充実していて、若者からお年寄りまで幅広い世代の人が住んでいます。

富士見エリア

このエリアには病院や学園が多くあり、閑静で落ち着いた住宅街と活気ある商店街などが共存しています。外堀や内堀、日本橋川といった水辺や北の丸公園などに緑も多くあり、安らぐ空間となる一方で市ヶ谷駅や飯田橋駅付近は賑やかです。日本武道館や靖国神社といった人気のスポットもこのエリアにあります。

神保町エリア

書店や古本屋、学生街などのイメージが強いこの地域はJR水道橋駅や御茶ノ水駅などもあり、比較的にぎわいあふれた街並みとなっています。印刷や製本、出版業などの企業が立ち並ぶ中、その一方で高齢者が利用できる施設や教育施設も充実しているエリアです。また、個性的な飲食店などもあり、あらゆる世代が楽しめる地域となっています。

神田公園エリア

このエリアは神田公園やJR神田駅を中心に、にぎやかな商業施設と住宅街が調和した街並みとなっています。日本橋川の水域を中心に落ち着いたうるおいのある街であるとともに、商店街やスポーツ用品店街があって賑やかな場所でもあります。出世不動や佐竹稲荷神社など、歴史ある昔ながらの下町らしさが残っているところも特徴の1つです。

万世橋エリア

このエリアには有名な神田明神や老舗の商店が多数存在し、伝統と下町情緒あふれる地域となっています。また、この地域の東には秋葉原駅があり、大型家電量販店が立ち並び若者や外国人観光客が多く訪れています。タワーマンションや小規模マンションの建設が進んでおり、住宅街としても期待されているエリアです。下町情緒あふれる空間と明るくにぎやかな空間が共存しているのが、この地域の特徴となります。

和泉橋エリア

秋葉原駅から南東、神田駅の東の方面がこのエリアとなります。都心の便利さと下町情緒豊かな街で公共施設も充実し、住みやすい地域です。生活に必要な店舗がたくさんあり、高齢者にも優しい安全な歩行空間の確保にも力を入れているエリアです。活気と安らぎのバランスがとれた街で、あらゆる世代が住むのに人気の地域となっています。

千代田区には日本の象徴ともいえる皇居外苑があります。皇居外苑は東京観光の玄関口ともいわれており、皇居の周りの公園で別名「国民公園」とも呼ばれているスポットです。東京駅からも近く、連日にぎわっています。桜田門外の変で有名な重要文化財でもある桜田門があり、その近くには桜田濠が広がっています。濠に沿って歩くと正門石橋と正門鉄橋があり、その先には黒松が約2000本植えられていて圧巻です。先に進むと桜田巽櫓があり、江戸城の面影を感じられる櫓と高層ビルが眺められるスポットがあります。巽櫓と内堀を挟んで噴水公園があり、昭和36年に当時の天候皇后陛下のご成婚記念に造られました。

また、日本武道館も千代田区の人気スポットです。多くのアーティストのコンサートや武道の競技などが開催され、1964年の東京オリンピックでは柔道がおこなわれました。近くには靖国神社もあり、維新で倒れた志士や日本が関係した戦没者の霊を祀りサクラの名所としても有名です。東京のサクラの開花宣言は靖国神社のサクラの開花によって決められています。他にも、日比谷公園や国立国会図書館、秋葉原電気街や国立劇場など千代田区には人気観光スポットが数多くあります。

千代田区は自然もあり都心でもあることから、老若男女すべての世代が住みやすくなっています。若い夫婦や家族連れ、老夫婦などどんな世帯でも住みやすいエリアで千代田区は住みやすい街づくりに力を入れており、特に子育てについての施策が充実しています。例えば、千代田区民が妊娠して出産の準備を始めるとします。すると、妊娠20週以降になると誕生準備手当てとして4万5000円が支給されるのです。また、他の地域では医療費助成制度は中学生までが通常ですが、千代田区では高校生までになっています。

通院や入院時にも高校生まで助成が受けられるので安心です。千代田区は全国でも珍しい「子育て施策の財源の確保に関する条約」によって、特別区税の1%を子育てに当てています。さらに、千代田区は高齢者の福祉施策についても充実。75歳以上の高齢者が入院した場合は入院日数に応じて最大で5万円受給することができ、世代を超えて住みやすい区となっています。

千代田区は都心でアクセスしやすいということから、家賃相場が高いです。一戸建てやマンション、アパートの平均家賃は23区内では常に上位となっています。注文住宅を建てる際は計画段階で多くの情報を集めることや、良い建築設計事務所を探して綿密な打ち合わせをすることなどがポイントとなります。千代田区に注文住宅を建てる際には、それらに加えて資金繰りを綿密にすることも重要です。家を建てる費用とともに、建てた後の生活に必要な資金についても考えておく必要があります。