葛飾区の
注文住宅と建築実例

葛飾区は東京都の東部に位置しており、埼玉県と千葉県の2つの県に隣接しています。東京低地に属し、区の一部のエリアはゼロメートル地帯です。荒川や江戸川、中川などの河川が集中しており水運に恵まれていることから、かつては農業地帯とともに多くの町工場が並ぶ工業地帯が栄えていました。しかし、特に戦後から商業施設や住宅地が激増し、商店の繁栄とともに下町が形成されていったのです。

現在も人口の増加は続き、葛飾区統計書によると、平成28年〜令和2年の人口の平均は45万9千4百49人、およそ46万人の人々が住んでいます。

参考：葛飾区「葛飾区統計書・平成28年1月1日〜令和2年1月1日」

昔ながらの農業地帯は住宅地や商業施設へと姿を変えてきました。昼間は通学や通勤のために区外に出て行く人が多く、日中と夜間とでの人口に大きく差があります。交通アクセスは、JR常磐線と総武線が一部に通っていますが、区内のメイン鉄道は私鉄である京成電鉄で地下鉄は通っていません。鉄道のほとんどは東西の方向に走っているため、南北の移動は路線バスなどが利用されています。

区内の高速道路は、首都中央環状線の小菅ジャンクションや堀切ジャンクションがあり、四つ木、小菅、平井大橋に出入口があります。主な一般道は、水戸街道（国道6号）や国道298号などです。

葛飾区内の主要な町といえば、JR総武線の駅がある新小岩、JR常磐線の通っている亀有と金町、京成線の利便性が高い青砥や高砂、京成線沿いの住宅地で人気の高いお花茶屋や堀切菖蒲園と立石、そして映画「男はつらいよ」でおなじみの柴又などがあるでしょう。新小岩はJR総武線が通っているため、都心部へのアクセスが抜群です。また、駅の周辺には商店街や商業施設が豊富なので、利便性の良さでもとても人気があります。

JR常磐線の通る亀有や金町は、下町らしさがより感じられるエリアです。JRが利用できるのと環状7号線が近いことから交通も便利で、ショッピングに困ることもありません。住宅事情としては、家賃相場が安いことが魅力です。金町からバスで行ける水元公園は東京都23区内とは思えないほど自然豊かな環境で、夏は江戸川の花火も楽しめ、ファミリー層にも人気のある環境といえるでしょう。

お花茶屋や堀切菖蒲園と立石、そして柴又などの京成線エリアは、まさに下町らしい親しみやすさがあります。近くを流れる荒川の河川敷は、ドラマの金八先生のロケ地としても有名です。京成線では日暮里や上野までのアクセスが便利で、家賃もお手頃、人気の穴場的な飲食店が多く食べ歩きも楽しめるでしょう。

高齢化の進行に従い、葛飾区でも高齢者が多く若年層が少なくなりつつあります。それでも葛飾区は他区と比較して子どもが少ないということもなく、日経DUALと日本経済新聞社の共同調査「共働き子育てしやすい街ランキング2019」によると葛飾区が1位となりました。自治体の子育て支援制度が充実していることや、保育園や学童保育などの利用のしやすさ、家賃の安さ、治安の良さ、買い物のしやすさ、住宅環境など、さまざまなポイントをふまえると、子育てがしやすくファミリー層に人気のある土地柄だといえるでしょう。

また、葛飾区は子どもが独立してからも、実家の近所に住む人の割合が高いことがわかっています。しかし、1世帯あたりの人数は減少しており、同居をするわけではないようです。区内にはさまざまな世代の世帯が住んでいて、ファミリー層が極端に多いエリアではありません。今後は高齢化が進んでいくことになり活気が衰える心配はありますが、逆にいえば落ち着きがあり、ファミリー層にとっても夫婦のみ世帯にとっても決して住みにくい環境ではないはずです。

葛飾区内で観光をしたり、休日に遊びに行くときに人気を集めるスポットをいくつか紹介します。まず定番なのは、映画「男はつらいよ」で有名な「柴又帝釈天」です。メインの柴又帝釈天はもちろんのこと、参道には下町情緒があふれており、老舗の和菓子店や料亭などが建ち並びます。「フーテンの寅像」や「葛飾柴又寅さん記念館」そして「矢切の渡し」で映画や名曲の世界を堪能できるでしょう。

「水元公園」は、花と緑の豊かな水郷が気持ちよく、まるで異国のような自然の中でゆったりと過ごせる大規模な公園です。お花見や散策、ピクニックにぴったりで、バードウォッチングや釣り、サイクリングなどのレジャーで楽しめます。遊具やBBQ施設もあるので子どものいるファミリーが遊ぶのにもぴったりです。

手軽にレジャーやショッピングを楽しめるのが亀有の「両さん像巡り」です。マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」でよく知られる亀有には、作品の登場人物である両さんや中川、麗子などの像が街のあちこちに設置されています。像をめぐりながら、下町の商店街の人気店で食べ歩きをしたり、ショッピングを楽しんだりできるでしょう。

葛飾区でグルメを楽しむなら、柴又帝釈天参道がおすすめできます。草だんごが有名な「高木屋老舗（たかぎやろうほ）」や「吉野家」、手焼きせんべいの「立花屋煎餅店」など老舗店が目白押しです。お菓子やスイーツだけでなく、美味しいうな重が堪能できる「川千家」などの料亭も、グルメなら一度は立ち寄ってみたいスポットでしょう。

お酒の好きな人ならぜひ訪れてほしい街が立石です。立石にある仲見世商店街や呑んべ横丁は、リーズナブルな価格で飲み歩ける飲み屋が軒を連ねています。焼き鳥やもつ焼き、おでんなど、さまざまなジャンルの居酒屋があり、ついつい何軒もはしごしてしまう楽しさです。仲間内で飲むのもよし、常連やお店の人と話をするのもよし、行く時々での楽しみがあることでしょう。

また、葛飾区内には駅の近くに商店街のある街が珍しくなく、どの商店街でも名物店があるものです。亀有の商店街では種類の豊富なメンチカツのメニューが提供されている「亀有メンチ」が人気を集めています。食べ歩き用に買うこともできますし、店内で食事をすることもできる庶民的なお店です。