目黒区の
注文住宅と建築実例

目黒区は東京23区の中で南西部に位置し、渋谷区や品川区、世田谷区などに接しています。総面積は14.67平方キロメートルで東京23区の2.3%を占め、23区のうち16番目の広さです。武蔵野台地の東南部にも位置している目黒区は目黒川と呑川の谷が北西から南東に向かい、これらが浅く深く台地を刻んでいます。このことから台地の部分と谷の部分の起伏が激しく、坂が多くなっているのです。平成27年～令和2年までの平均人口は27万5411人となっています。（東京都目黒区公式ホームページ参照。）

目黒区の交通網のうち、鉄道は区内の中心から北東や南西方向に向けて通っている東急東横線が主に使われています。この路線にある駅が、目黒区を代表する中目黒や祐天寺、自由が丘などの駅です。区の東にあるJR目黒駅は住所でいうと隣の品川区になってしまいます。目黒区には環七通りや目黒通り、駒沢通りなどの幹線道路があり鉄道駅から離れていても車での移動に便利です。目黒区は都心へアクセスしやすく落ち着いた雰囲気のため、芸能人にも人気の街となっています。

目黒区は大きく5つのエリアに分けることができます。ここからは各エリアについて紹介していきます。

＃北部エリア
目黒区の北部に位置するこのエリアは渋谷区の代官山に近いことから、比較的閑静な住宅街が多いというイメージです。鉄道駅は京王線の駒場東大前駅があり、名の通り東京大学の駒場キャンパスがあって学生の街という顔も持っています。青葉台には菅刈公園や西郷山公園があり緑が多い地域です。西郷山公園は、この土地が西郷隆盛の弟にあたる明治期の政治家でもあり軍人でもあった西郷従動の屋敷の敷地であったことから、西郷山という通称で親しまれたそうです。また、東山方面では住宅街が広がり落ち着いた雰囲気の街となります。

＃東部エリア
東部エリアには中目黒があります。中目黒駅周辺は公共施設や商業施設が多く存在し、にぎやかです。しかし、駅から少し離れると落ち着いた雰囲気の住宅街も広がっています。目黒川の桜並木は有名で、桜の季節には多くの人が訪れてにぎやかです。また、この地域には大きな病院や航空自衛隊目黒基地があります。目黒美術館をはじめ目黒寄生虫館、東京バレエ学校なども有名です。比較的にぎやかな場所は少なく、緑も多くてあらゆる世代が住みやすい地域となっています。

＃中央エリア
このエリアには東急東横線の祐天寺駅と学芸大学駅があります。祐天寺には昔ながらの商店街が広がり、都心でありながら時間がゆっくりと流れている街並みです。一方で学芸大学駅周辺は東西に商店街が広がり、生活に必要な物がほとんど揃います。また、個性的なお店やおしゃれなカフェやバーなどが建ち並び、若者にも人気です。商店街からわき道に入ると住宅街が広がり、落ち着いた雰囲気を醸し出します。小さな公園もあって子どもたちが遊べる場所も多くなっています。

＃南部エリア
目黒区の中で閑静な住宅街が多く広がっているのが、このエリアとなります。幼稚園や小学校、中学校があり子どもたちが遊べる公園も数多くあるエリアです。唯一にぎやかな場所は環七通り沿いとなり、日々多くの車が走っています。一戸建てやマンションが数多く建っており、住みやすいという証拠にもなっています。

＃西部エリア
このエリアは都立大学駅や自由が丘駅、緑が丘駅を中心に華やかなイメージが強い地域となっています。特に自由が丘はオシャレな街としてテレビや雑誌で多く取り上げられ、センスが良いショップが立ち並び、住みたい街ランニングでも毎年上位にランクインしている街です。自由が丘駅周辺にはスイーツ店やオシャレなカフェが多く、幅広い年代の女性に人気となっています。一方で都立大学駅や緑が丘駅周辺は落ち着いた雰囲気で緑道が多く、老若男女すべての世代が住みやすい街といえるでしょう。

目黒区の代表的な人気スポットは目黒川の桜並木です。目黒川沿い約4キロにわたって800本ほどの桜の木が植えられています。花が咲く3月～4月頃には桜まつりと称してライトアップや、模擬店など多くのイベントも開催され遠方からも人々がお花見に来ます。また、自由が丘にあるラ・ヴィータ（自由が丘のベニス）も人気です。水の都といわれるイタリアのベニスをイメージして作られた商業施設で、水路には本物のゴンドラが浮かび贅沢な気分にさせてくれます。ファッションやインテリア、雑貨店が並び連日多くの人が訪れています。他にも目黒区は日本近代文学館や目黒区美術館、碑文谷公園などがあり見どころが多くなっています。

目黒区は治安も全体的に良く、地盤がしっかりとしているため地震にも強いといわれています。また、各世代に合った店や施設が多くあり家族連れや若い夫婦、子育てが終わった老夫婦など、あらゆる世帯が住みやすい街です。さらに、目黒区では子育て支援に力をいれており、母親にとっても住みやすくなっています。例えば、妊娠して届を指定の窓口に提出すると母子健康手帳と「母と子の保険バッグ」が交付されます。このバッグに入っている妊婦健康診査受診票と妊婦超音波検査受診票を使用すると、都内の病院で妊婦健康検査が14回まで、超音波検査が1回、公費負担で受診できるのです。

また、医療費助成が他の区と同様に中学3年生まで受けることができます。さらには、認可外保育所に子どもを預ける場合、条件を満たせば園児1人につき最大5万円までの補助を受けることができます。私立幼稚園に関しても補助があり入園料補助金と保育料補助金、就園奨励費補助金の3種類です。入園料補助金は一律6万円以内が1回支給されます。保育料補助金と就園奨励費補助金は私立幼稚園に支払った入園料と保育料に対する補助金で、子どもの数によって計算され支給されます。以上のことから目黒区は子育てにも向いているといえるでしょう。

目黒区で注文住宅を建てる際に気をつけたいポイントは、目黒区は高所得者向けの物件が多いため物件相場が高く、しっかりとした資金繰りが必要となります。治安が良く安全で、おしゃれな街並みと落ち着いた街並みが揃い、地震にも強い地盤とのことで土地の価格が上がっているのです。賃貸物件の家賃も相場より高くなっています。注文住宅を建てる際の基本的なポイントは綿密な準備と情報集め、良い建築設計事務所を見つけて細部まで徹底した打ち合わせをすることなどです。目黒区に注文住宅を建てる際にはこれらに加えて、家を建てた後の生活費まで考えた綿密な資金計画が必要となります。