家を建てる費用・建築費はどう決まる?予算で決める家選び!1000万台~の実例も

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注文住宅には家のデザインや間取りを自分で決められるというメリットがありますが、その分、自分の予算でどの程度満足できる家が作れるかをイメージするのは難しいものです。
それだけに、注文住宅を建てるときには、予算の設定によって家のデザインや特徴がどう変わってくるのかをあらかじめ把握しておくことは重要だといえるでしょう。
そこで今回は、注文住宅にかかる費用の内訳、そして予算別にみる家の特徴について解説していきます。

 

注文住宅でかかる費用の内訳

注文住宅を建てるときには、土地の購入と家の建築という2つの段階の手続きを踏むことになります。
そのため、住宅資金のうち土地の購入と家の建築にそれぞれいくら割り当てるのかをあらかじめ決めておく必要があります。
まず、土地を購入するときに支払うお金の内訳をみていきましょう。

 

1つめが手付金で、物件価格の5~10%程度が目安となります。2つめは購入物件の残代金で、これは物件価格から手付金と住宅ローンの借入金を引いた金額です。3つめに、購入諸費用として印紙税と仲介手数料などを支払います。
仲介手数料はまず購入契約時に半金を支払い、残りは物件の引き渡し時に支払うことになるでしょう。
購入諸費用は土地代金に家の工事費用を加えた金額の6~10%が目安となりますが、住宅ローンの借り方などによってはこれより多くなることもあります。

 

次に、家を建築するときに支払うお金ですが、これは4回ほどのタイミングに分けて支払っていくことになります。
まず、工事契約時には工事契約金と建築確認申請費、着工時には着工金と地鎮祭費用が必要です。そして、上棟時には中間金と上棟式費用、引き渡し時には建築費の残代金と建物の登記費用などを支払うことになります。
建物の登記費用とは不動産登記や抵当権設定登記のときに必要な登録免許税などのことです。

 

工事費用は、契約金が工事費用の10%程度、着工金と中間金、残代金がそれぞれ30%程度が目安とされています。また、土地の地盤に不安がある場合は、見積もりをするタイミングで地盤調査費用などが別途発生することもあります。
この他に、引き渡しまでに支払う費用はローン借入費用と税金などの清算金です。ローン借入費用とは事務手数料や保証料、火災保険料などのことで、つなぎ融資が必要なローンもあるので事前に確認しておきましょう。

 

コストを抑えた1000万円台の家

CASE605 切妻のsign

1000万円台の家の特徴としては、まず凹凸の少ない長方形や正方形など、シンプルなデザインの家が多いということが挙げられます。一般的に、建築費は家の形に左右されることが多いです。
というのは、複雑なデザインの家は施工に手間がかかり、人件費も余計にかかるためです。コストがかかる要素をなるべく排除したシンプルな外観デザインで、建築費を低く抑えて建てられるのが1000万円台の家だといえるでしょう。

 

1000万円台の家は、建物の形が長方形や正方形となるように1階と2階の床面積が同じ総2階建てのものが多いです。屋根については、本を伏せたような形のポピュラーな切妻屋根や、傾斜が1面の片流れ屋根がコストが低いためよく採用されます。
内装については、塗り壁に比べて短い日数で施工できる、単価の安いビニルクロスが主に使われます。1000万円台の家では、漆喰や無垢材などの自然素材を多く使ったり、凝った間取りにしたりすることはできません。
その代わりに、シンプルだという特徴を活かして自分の好きなように家具などのレイアウトを決められるというメリットもあるのです。

 

1000万円台で家を建てるためには様々な工夫を凝らす必要があります。標準的なモデルを参考にして設計にかかる手間や日数を省く、システムキッチンなどの設備や建築材料などを大量仕入れすることでコストを抑える、などの工夫が必要となるのです。
また、設計から施工、現場の管理までのすべての工程を1つの企業が請け負うことで中間マージンの発生を避けるという方法も、コスト削減には効果的です。

 

これらは建築コストを削減する工夫となり、決して家の性能を落としているわけではありません。
つまり、妥協した結果として1000万円台の家を建てるのではなく、工夫を凝らしている会社に依頼することで、低予算での家作りが可能となるのです。
予算がないからといって希望の家を諦める前に、会社ごとの特徴や費用、評判などをしっかりと調べておくとよいでしょう。

 

メリハリの効いた2000万円台の家

CASE303 jiku

2000万円台でどんな家が建てられるかは、どこにお金をかけるかによって変わってきます。そのため、一概にこんな家になるという特徴を挙げることはできません。
また、1000万円台に比べると予算に余裕があるため、希望をいろいろと盛り込みすぎて結果的に予算を超えてしまうことの多い価格帯でもあります。2000万円台という予算内に収めようとすると、希望のすべてを実現することはできないかもしれません。
しかし、予算の配分を工夫することで、ある程度の希望は実現させることができます。

 

たとえば、内装を安価なものにする代わりにシステムバスはミストサウナの機能がついたグレードの高いものにするなどの工夫が挙げられます。
他にも、内装にはコストをかけない分、家具は自然素材を使ったよいものを入れる、家具は今使っているものをそのまま使い、家具購入費を節約した分、ドアや窓はよいものを選ぶといった工夫の仕方もあります。
2000万円台の予算で少しでも理想に近い家を建てるためには、妥協するべきところと希望を通したいところを設計段階でしっかりと見極め、提案していく必要があるのです。メリハリの効いた予算配分で満足のいく家を建てましょう。

 

理想の家作りを叶えやすい3000万円台の家

CASE164 シーサイドセカンドハウス

住宅金融支援機構の調査によると、2016年に全国で建てられた注文住宅の平均的な建築費用は約3308万円、延べ床面積は約129.3平方メートルです。
すなわち、3000万円台前半というのは注文住宅を建てるうえでは標準的な予算設定となり、平均的な広さと設備を備えた家を建てることができる価格帯となります。

 

一方で3000万円台後半は、平均よりも延べ床面積の大きい家を建てたり、建築資材や設備のグレードを上げたりできる価格帯といえます。
2000万円台で家を建てる場合と比べると、デザインや間取りの希望がある程度実現しやすくなり、憧れの設備をいくつか導入することもできるでしょう。
ただし、建築費用の平均は地域によってばらつきがあり、首都圏では約3593万円となっています。

 

自分の予算に合わせた建築計画を立てよう

注文住宅を建てるときには、まずどんな家を建てたいのかというイメージをしっかりと固め、予算を組んでいくことが大切です。

くれぐれも漠然としたイメージのまま事を進めて、予算をオーバーしたり家作りに失敗したりしないようにしましょう。
実際に希望する予算内の価格で建てた家の見学会などに足を運んでみるのもおすすめです。

満足のいく家が建てられるように、自分の予算に合わせた建築計画を立てられるとよいですね。

 

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