• 家に使われる木材!失敗のない選び方とは?

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    家を建てるときに使う木材にはさまざまな種類があります。
    自分の家にはどの木材が適しているのか、どのように選べば良いのか、最初のうちはなかなかわかりません。
    木材なんてどれも同じと思う人もいるかもしれませんが、木材ひとつで見た目の印象や住みやすさが変わります。
    今回は、さまざまな方向から木材の選び方について解説していきます。
    専門家に任せるのもひとつの方法ですが、まずはどのような選び方をすればいいのか、一緒に考えてみませんか?

    木材選びは理想の暮らしを考えることから

    木材選びは理想の暮らしを考えることから

    木材を選ぶうえで、新しい家での暮らしを考えることはとても重要です。家族構成、ライフスタイルなどを考慮にいれて、どのように木材を選べばいいか考えていきましょう。
    まず家族構成についてです。もし小さな子どもやお年寄りがいる家庭なら、動きやすく安全であることが第一。
    天然の木をそのまま活かした無垢材は肌触りが柔らかく、フローリングにおすすめです。集成材だとどうしても材質が硬く、歩いたときの衝撃がそのまま足に伝わるためお年寄りにはあまり優しくありません。
    逆に遊び盛りの小学生がいる場合は、ヒビや割れが入りにくい集成材はおすすめです。次に家族のライフスタイルについて考えます。木のぬくもりを感じてリラックスしたいなら、無垢材が良いでしょう。
    木が持つ風合いや木目の美しさ、芳香の良さなどは無垢材ならではの長所です。夏は涼しく冬は温かいのもメリットのひとつ。自然の風を取り入れたナチュラルな暮らしにピッタリです。
    凝ったデザインの家でスタイリッシュに過ごしたいなら集成材がおすすめ。
    螺旋階段のような曲げにも強く、さまざまなデザインが可能で、ほかにはない自分だけのオリジナルデザインを楽しめます。

    デザインと使い勝手… 住宅の木材で重視することは?

    もし家を建てるなら、デザインと使い勝手のどちらを重視しますか?150名の男女に聞いてみました。

    【質問】
    注文住宅を建てる際の木材選びで重視するのはどんなことですか?

    【回答数】
    高級感:14
    掃除・手入れのしやすさ:88
    デザイン:18
    肌触り:30

    調査地域:全国
    調査対象:年齢不問・男女
    調査期間:2017年06月06日~2017年06月12日
    有効回答数:150サンプル

    注文住宅を建てる際に木材選びで重視するのはどんなことですか?

    家は手入れしやすいのが一番!

    調査の結果、「掃除・手入れのしやすさ」を重視する人が多数となりました。長く住むことを考えると、メンテナンスのしやすさが重要だという意見が多く見られました。

    メンテナンスのしやすさ
    ・長く使用するには、日ごろの手入れや定期的なメンテナンスが重要だと考えているからです。(40代/正社員/男性)

    2番目に多かったのが「肌触り」です。実際に無垢材の家を建てた実感から、木の肌触りに癒やされているというコメントもありました。

    肌触り
    ・木材は直接肌に触れることが多いので、肌触りが重要だと思います。少しくらい汚れても、それは家のアジになるのでいいと思います。(40代/専業主婦(主夫)/女性)

    3番目は「デザイン」、4番目は「高級感」です。どちらも安らぎや居心地の良さを求めての回答内容でした。

    デザイン
    ・毎日目にするものであるため、見ていて気持ちが和らぐものを選びたい。(40代/正社員/男性)

    高級感
    ・ずっと住む家なので材質にはこだわりたいです。(40代/会社員/男性)

    どの回答でも多く見られたのは「長く住むなら」という言葉。その家に長く住むために必要な要素として、それぞれの回答を選んでいるようでした。

    お手入れが大事!掃除のしやすさで選ぶなら?

    お手入れが大事!掃除のしやすさで選ぶなら?

    一般的に無垢材は傷がつきやすくお手入れが大変、集成材のほうは傷がつきにくくお手入れがしやすいといわれています。実は一概にそうとも言い切れません。
    たとえば、無垢材でもケヤキやウォールナットのような硬度の高い木材が存在します。材質が硬いのであれば傷はつきにくいため、一般的にいわれている無垢材のデメリットをカバーすることができます。
    集成材も使っている接着剤の種類や加工の仕方によっては、質が悪く壊れやすいケースが出てきます。どちらを選ぶにしても、大切なのは質の良い木材であるかどうかです。
    また、いくら良い木材を使っても施工する職人の腕が良くなければ、木材のデメリットを強調してしまう可能性があります。無垢材は家の一部になっても常に呼吸をしています。
    そのため、湿気の多い夏には膨張し、乾燥している冬には収縮する性質があります。その特徴を理解して施工しないと、フローリングにすき間ができてしまう、ということにもなりかねません。
    すき間ができるとホコリやゴミがつまるので掃除がしにくくなりますが、施工の問題で無垢材の手入れが大変だと判断してしまうのはもったいないことです。
    木材の質や加工の技術を考慮にいれるのが、かしこい木材の選び方と言えるでしょう。

    コストと利便性のバランスで考えてみて

    コストと利便性のバランスで考えてみて

    きちんと加工されて管理されている木材は丈夫で美しく、居心地の良い家を建てることができます。高級木材であるほどその傾向は高く、特に高価な無垢材に憧れる人は多いことでしょう。
    しかし、少しでも節約したいならコストと利便性のバランスを考えるのも、木材の選び方では大切なポイントです。日本に流通している木材で安いのはスギやマツ、サクラなどです。
    これらは日本を代表する風景の一部としてもお馴染みの木で、特にスギは人口林の約4割を占めています(※1)。日本に古くから生育しているこれらの木は、成長が早く材質が柔らかいのが特徴。加工しやすいため安い値段で流通しています。
    逆に高級な木材は、オークやメープル、ウォールナットなどで、材質が硬く、衝撃に強いという特徴があります。日本に古くから生息しているヒノキやケヤキも高価な木材です。
    硬度が高いというわけではありませんが、肌触りや香りの良さから高い人気を誇っています。もし材質が柔らかくても安いほうが良いなら、スギやマツが候補にあがるでしょう。
    材質の柔らかさが気になるなら、表面のコーティングがしっかりしてあるのかなどを確認します。
    コストと利便性のバランスを考えたうえで、家族のライフスタイルにあった木材を選びましょう。

    まとめ

    家族構成やライフスタイルを考えることが良い木材選びにつながります。
    まずは新しい家に対する家族の要望などを紙に書き出して、どの木材が合うかを検討します。そこまで考えたらぜひ、信頼できる専門家に相談してみましょう。
    木材には適材適所があるため、どの部分にどの木材を使うべきなのかは専門家でないとわからないものです。
    自分の理想を実現させるために、現実的で的確なアドバイスをもらえる業者に依頼をしましょう。
    ※1.林野庁(http://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/kafun/data.html

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