• 新築の内装は収納計画が大切!失敗事例に学ぶ成功のポイント!

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    新築の内装で重視したいのが収納スペースです。
    しかし、敷地面積が限られていると、広いスペースが確保できないケースもあります。
    逆に、せっかく広い収納スペースを確保したのに使いにくく、不便を感じてしまうことも……。
    広くても狭くてもうまくいかないなら、一体どうすればいいのでしょう?
    そこで今回は、新築物件の収納スペースでありがちな失敗事例をもとに、便利な収納スペースのポイントを解説します。
    ぜひ、内装の収納計画に役立ててください。

    経験者に聞いてみた!新居の収納スペースに満足している?

    室内をスッキリと見せるための収納スペース、みなさんイメージ通りの広さを確保することはできたのでしょうか?

    【質問】
    新居の収納スペースはイメージ通りの広さを確保できましたか?

    【回答数】
    はい:121
    いいえ:85

    調査地域:全国
    調査対象:【年齢】20 –
    調査期間:2017年03月21日~2017年03月27日
    有効回答数:206サンプル

    収納スペースの満足度は余裕を持った計画にあり!

    新居の収納スペースに満足している人は、全体の約6割でした。

    ・自分の思う以上のスペースを確保したので問題ありませんでした。(会社員/男性/20代)

    予想よりも広めのスペースを確保できたことが、成功の秘訣のようです。
    では、予想通りに収納スペースを確保できなかった人の意見はどうでしょうか?

    ・十分あると思っていたけれども実際に荷物を入れると足らない。
    押入れなどいらないと思ってウォーキングクローゼットにしたら客用の布団を収納するのに困っています。(専業主婦・主夫/女性/50代)

    計画段階で荷物の量を少なく見積りすぎたことが、収納スペースの狭さにつながっているようです。

    設計段階では不要だと思っても、実際に住んでみるとやっぱり必要だった……というのは、収納スペースでありがちな失敗例です。
    実は、この他にもさまざまな失敗例があります。
    なぜ失敗につながってしまったのか、失敗しないための対策法はないのか、解説しましょう。

    収納スペースが大切だと分かってはいるものの……

    狭い敷地面積に新築物件を建てる場合、困るのが居室スペースと収納スペースをどのように確保するかです。
    過ごし易さを考えて居室スペースを優先させたとしても、収納スペースがなければ荷物は部屋や廊下などに置くしかなくなってしまいます。見た目もゴチャゴチャしてしまいますし、結局居室スペースが狭くなってしまうことになりますよね。
    適切な収納スペースを確保するには、現在住んでいる住居の収納スペースと荷物の量を把握することが大切です。
    収納スペースにすべての荷物が収まっているのか、もし収めきれていないのならどのくらいのスペースがあれば足りるのかを計算してみてください。
    もし荷物が多すぎるようなら、新築への引っ越しを機にいらない荷物を処分するのもひとつの方法。数ヶ月、年単位で使っていないものは、今後も使わない可能性が高いものです。もし捨てるのがもったいないのであれば、リサイクルショップに出してお金に変えるのもいいでしょう。
    住宅を購入するのにお金はいくらあっても足りないことはありません。スッキリした状態で、新しい住居の収納スペースを考えてみましょう。
    ただし、荷物は新居に移ってからも増える可能性があるので、現在の収納スペースプラスアルファで考えるのがコツです。

    収納スペースは広いのに出入り口が狭い!

    せっかく広い収納スペースを確保したのに、出入り口の間口が狭くて大きな荷物が入らない……というのもありがちな失敗例です。失敗の原因は、荷物のサイズをきちんと測っていないことにあります。
    また、収納スペースに何をしまうのか、きちんと計画を立てていないというのも要因のひとつです。何を収納するのか、中に家具を入れるのであればどのくらいの大きさにするのか、設計の段階から考慮しておくのが重要です。
    そして、間取り図に荷物や家具の大きさを正確に記載し、収納スペースに収められるよう計画を立てましょう。また、収納スペースに取り付けるドアにも気を使いたいところです。
    内部に開く開き戸にするとドアを開けた時の戸袋が必要になるため、収納スペースを圧迫します。逆に廊下側に開く開き戸の場合は、大きい荷物を収納する際にドアが邪魔になる可能性もあります。
    おすすめなのは、スペースを取らず荷物の邪魔にならない引き戸や折戸などです。ドアをつけないオープン収納も良いのですが、その際は間取りをよく考えて、収納の外から中が見えにくいようにする工夫が必要です。
    もしどうやっても中が丸見えになってしまうようなら、カーテンやのれんなどで目隠しをしましょう。

    収納スペースに電気配線を引けばよかった……

    収納スペースで気をつけたいのがコンセントの位置や数です。収納スペースが広ければ広いほど、収納できる荷物や家具も多くなります。
    その際、荷物が多すぎて内部が暗くなってしまうと、中が見えにくくて物の出し入れが大変ですよね。しかし、収納スペースに複数のコンセントがあれば、照明を取り付けることが可能です。
    また、広い収納スペースはチリやホコリが溜まりやすいため、こまめに掃除機をかける際にも便利です。また、収納スペース内にコンセント配置するなら、数だけではなく取り付ける位置にもこだわりましょう。
    荷物の収納がメインのスペースですから、コンセントを作ったはいいけど荷物の影にかくれて電源を取ることができないということも考えられます。
    一般的にコンセントは床から25cmほど上の位置、ちょうど足元に設置されることが多いです。しかし、せっかくの新築ですから使いやすさを考慮して考えたいものです。
    例えば、荷物を置いても問題なく使えるように少し高めの位置につける、荷物を起きにくいドアの横につけるなどがおすすめです。
    最適な位置にコンセントをつけるためには、やはり設計の段階でどのような荷物をどれくらいの量を置くのか決めておくと良いでしょう。

    まとめ

    スッキリとした室内空間で暮らすためにも、収納スペースの配分はとても大切です。
    収納で失敗しないコツは、ほかの内装と同時に計画を立てること。今の住宅でどのようなことに不満を持っているのか、新築の住居ではどのように改善したいのかを洗い出しましょう。
    そして、その改善点で十分満足のいく収納スペースになるのか、使い勝手の点で見落としはないかなどを検討します。
    幸い新築現場は施主でも見る機会があるので、自分の目で見て検証してみてくださいね。

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