• 25坪の平屋は十分広く暮らせる?間取りの考え方と費用の目安をご紹介!

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    25坪の平屋は十分広く暮らせる?間取りの考え方と費用の目安とは

    25坪の平屋を注文住宅で建てようと検討している人もいるでしょう。

    ただ気になるのは、25坪の平屋だと「どのような家を建てられるのか」「広さをしっかりと確保できるのか」など不安もあるのではないでしょうか。また、25坪の平屋を建てるなら、良い面と悪い面を理解したうえで検討することも重要です。

    そこで今回は25坪の平屋について、間取りプラン実例の特徴や費用目安、メリットとデメリットを解説します。

    延床面積25坪の平屋の広さはどのくらい?

    延床面積25坪の平屋の広さ
    CASE740 光とともに

    延床面積25坪とは、畳に換算すると約50帖、平米で表すと約83㎡の広さです。4人家族で理想の広さは90㎡程度とされているので、25坪の広さの平屋では4人家族なら十分に暮らせる広さでしょう。

    家族構成にもよりますが、間取りは3LDKまでが目安になります。4LDKでは各個室が窮屈になるので、間取りや動線の工夫が必要です。また、延床面積25坪の平屋を建てるには、建ぺい率60%の土地では40坪の敷地面積が必要になります。

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    素敵な暮らしを実現!25坪の平屋住宅の間取りプラン実例

    注文住宅の平屋で素敵な暮らしを実現するには、理想の間取りをイメージして検討することが重要です。ここでは25坪の平屋住宅の間取りプラン実例を紹介するので、理想の注文住宅を実現するための参考にしてください。

    【実例1】無駄がなく、各部屋広々としている2LDKの間取り

    無駄がなく、各部屋広々としている2LDKの25坪の平屋の間取り図

    広々としたLDKを確保した平屋住宅です。2LDKの間取りで、LDKはたっぷり18帖、2つのベッドルームは6帖・8帖とそれぞれ十分な広さが確保されています。2〜3人家族向きで、25坪の延床面積を無駄なく活用している間取りといえるでしょう。

    こちらについて、6つの特徴を紹介します。

    特徴①必要最低限の廊下で各部屋にプライバシーを確保

    1つ目の特徴は、各部屋にプライバシーが確保されていることです。

    狭い面積に平屋を建てる場合、居住スペース確保のためにLDKと各部屋を隣り合わせる間取りを取るケースも少なくありません。この実例では廊下を設ける工夫により、平屋で懸念されがちな各部屋におけるプライバシー確保の問題が解決されています。

    5.5帖の必要最低限の廊下を設置することで、各部屋間に空間がつくられているため、それぞれの部屋のプライバシーが確保されています。

    特徴②18帖の広々としたLDKを実現

    特徴の2つ目は、広々としたLDKを実現していることです。

    平屋の場合、LDKの面積を削って他の居住空間や設備のスペースを確保するケースも少なくありませんが、こちらの間取りでは縦長18帖のLDKを確保しています。

    LDKを縦長に広くすれば視界が広がり部屋全体が見渡せるので、部屋の奥行きに広がりを演出できます。また、リビングに家族が集まっても適度な距離感を保てるので、長時間でも快適に過ごせるでしょう。

    特徴③収納力のある居室

    各部屋に造り付けの収納を設置することで、収納力が高められているのも特徴です。

    各部屋には、それぞれ造り付けの1.5帖の収納スペースが確保されています。部屋の広さ自体も8帖と6帖と広く確保されているため、ちょっとした棚を置いて収納スペースを増やすことも可能です。

    廊下にも2帖の広い収納が設置されているので、普段使わないものをしまっておけます。廊下の収納スペースは横に広く奥行きを抑えているので、取り出しやすいのが特徴です。

    特徴④しっかりと計画された風の通り道

    風の通り道がしっかりと計画されているのもこの間取りの魅力です。

    各部屋はもちろん、バスルーム・パウダールーム・トイレすべてに窓が設置されています。また、LDKにはリビング・ダイニング・キッチンそれぞれに窓が設けられています。

    この平屋は各部屋が廊下に面しているため、それぞれの扉を開けていれば、しっかり風が通るように設計されているのです。風通しが良い家は常に自然換気ができるため、湿気や汚れた空気を逃がすことができます。

    特徴⑤凹凸のない間取り

    凹凸がなく、それぞれの部屋や設備スペースが四角い形の間取りであることも特徴です。また、外観も凹凸がない設計となっています。

    部屋と設備スペースに凹凸をなくすメリットは、コストを抑えられることです。部屋の凹凸が多くなると建材や工数が増えるため、建設コストも増える傾向があります。外観に関しては、建設コストだけでなくメンテナンス費用も高くなりがちです。

    費用を抑えるには、間取りを考慮して建材や工数を抑えることも重要になります。シンプルな形で外観が寂しくならないように、外壁の色で工夫をするといいでしょう。

    特徴⑥採光を確保できる窓の設計

    LDKにはリビング・ダイニングそれぞれに窓が設置されています。また、キッチンやバスルームなどには小窓が設けられています。

    これらの窓は、すべて南側に設置されているため、日中の長い時間にわたり日の光を取り入れることが可能です。LDKから各部屋に続く廊下にも日の光を届けられるため、家全体の採光を確保できます。

    【実例2】暮らしを楽しむ工夫がある2LDKの間取り

    暮らしを楽しむ工夫がある2LDKの25坪の平屋の間取り図

    実例2は、暮らしを楽しむための工夫が取り入れられた間取りのある平屋です。

    この家は2人家族が暮らすことを想定した2LDKの間取りで、楽しく過ごせるさまざまな用途に使える空間がつくられています。また、収納など利便性や快適性を高めるための工夫も参考になるでしょう。

    特徴①テラスなど含め20帖以上のLDK

    この平屋の特徴は、20帖以上の広いLDK空間を確保していることです。

    LDKは19.9帖ですが、隣接するテラス(4.5帖)とタタミ部屋(6帖)を含めると、20帖以上の広い空間になります。大空間が確保されているため、家族で集まることや来客が多い人におすすめの間取りです。

    2人家族の場合、家にいる時間のほとんどをLDKで過ごすケースも多いでしょう。それぞれの寝室は寝るための最低限の広さを確保し、生活の中心となるLDKが充実しています。

    特徴②カフェ気分を味わえたり、BBQもできるキッチンとテラス

    キッチンとテラスなど、自宅にいながら楽しむための工夫がされています。

    広々としたキッチンの正面には、テラスが設けられています。キッチンのカウンターは、テラスからの光を感じられる明るい空間です。カウンターやテラスでお茶を楽しめば、自宅でもカフェ気分を味わえるでしょう。

    家族や友人が集まったときは、テラスでBBQを楽しめるのも魅力です。テラスはキッチンの正面にあるため、準備や片付けも効率的に行えます。

    特徴③多様に使えるタタミ部屋

    タタミ部屋は洋室よりも床がやわらかいため、昼寝時間を快適にしてくれます。家族や友人が遊びにきたときには、布団を敷いて寝室として活用することも可能です。タタミ部屋は作業スペースとしても優れ、例えば洗濯物を畳んだり置いたりする場所としても使えます。

    また、タタミ部屋をLDKに隣接させることは、空間にメリハリを生み出す効果も期待できるでしょう。

    特徴④広く確保した収納部屋

    各部屋に収納スペースはありませんが、収納専用部屋が複数設けられているため、収納に困る心配はありません。

    玄関には3帖のシューズインクローゼットがあるので、靴だけでなく、アウトドア用品なども収納できます。寝室に隣接する位置には2帖のウォークインクロゼット、その隣には2帖のパントリーもあります。

    また、2帖の収納部屋も設置されているので、居住スペースを常にすっきりとした空間にできるでしょう。

    特徴⑤大収納空間のロフト

    タタミ部屋の上にロフトが設置されています。季節ものなど、普段あまり使わないものを大量に収納できます。

    平屋のロフトは人気があり、多くの活用方法があるおすすめの設備です。収納だけでなく、書斎や子ども部屋などさまざまな用途に利用できます。また、ロフトにより空間に広がり生まれるため、LDKを広く感じさせる効果も期待できます。

    特徴⑥凹凸によりメリハリのある外観に

    間取りに凹凸があるため、メリハリのある外観に仕上がっているのも特徴です。

    エントランス部分やテラス、ロフトなどにより外観に高低差のメリハリを生み出すことができます。凹凸を工夫すれば、正面や側面など見る角度によって異なるおしゃれな外観をつくり出すことも可能です。

    ただ、外観に凹凸を設けすぎると建設コストやメンテナンスコストが高くなってしまう傾向があります。外観デザインは、予算を考慮しながら検討しましょう。

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    25坪の平屋住宅の費用目安

    25坪の平屋住宅の費用目安とは

    ここでは具体例として、坪単価40〜60万円で延床面積25坪の平屋住宅を建てる際の費用目安を計算していきます。

    「40〜60万(坪単価)×25(延床面積)=1,000〜1,500」で、費用目安は1,000〜1,500万円です。

    ただ上記は、あくまでも建物の建設費の目安です。他に、附帯工事費や諸経費が発生します。附帯工事費は上記費用目安の20%程度、諸経費は10%程度かかるのが一般的です。

    計算すると、附帯工事費は200〜300万円、諸経費は100〜150万円です。これら費用を含めると、坪単価40〜60万円で延床面積25坪の平屋住宅を建てる費用目安は1,300〜1,950万円ほどかかることになります。

    また土地の条件によっては、解体工事や地盤改良工事費などが必要になるケースも少なくありません。さらに、間取りの形や選ぶ建材によっても費用が上下します。家を建てる際には、必ず工務店やハウスメーカーに詳細を確認しましょう。

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    25坪の平屋住宅を建てるメリット

    25坪の平屋住宅を建てるメリットとは
    CASE740 光とともに

    25坪の平屋住宅を建てるメリットは、以下の3点です。

    ・コンパクトな間取りができる
    ・趣味スペースもつくれる
    ・お手入れがしやすい

    ここではそれぞれのメリットについて解説しますので、家づくりの参考にしてください。

    コンパクトな間取りができる

    25坪なら、玄関・LDK・寝室・バスルーム・パウダールーム・トイレ・収納など、暮らしに必要な機能をコンパクトに配置できます。効率的な生活動線をつくれるため、快適な暮らしができるのです。

    平屋はワンフロアに必要な機能を収められるので、例えば掃除や洗濯物を干すなど家事のために2階に上がる必要もありません。家事はワンフロアで同時進行することが可能です。

    また、ワンフロアで生活できる平屋は、バリアフリーにしやすいこともメリットです。長く住むことを想定しバリアフリーにしておけば、老後も安心できるでしょう。

    趣味スペースや中庭もつくれる

    25坪の平屋住宅なら、他の部屋の広さにもよりますが、趣味スペースもつくることができるでしょう。フロア内に趣味スペースを設ける余裕がないとしても、ロフトを設ければ実現できます。ロフトなら、利用目的が変わっても収納に使うなど柔軟に対応できるので便利です。

    また、25坪あれば中庭やテラスもつくれます。LDKと隣接させれば、空間に広がりをもたせたり光を取り入れたりできます。

    趣味スペースや中庭を検討するなら、まずはどのような暮らしを実現したいかを考えてみることから始めてみましょう。

    お手入れがしやすい

    25坪は広すぎず部屋や設備をコンパクトにまとめられるので、掃除など家事の負担も比較的少なく、お手入れしやすいという特徴があります。ワンフロアにまとめられる平屋なら、さらに効率的な家事が実現できるでしょう。

    また、平屋は建物の補修やメンテナンスの際の足場も必要最低限で済むため、費用を抑えることもできます。メンテナンス内容によっては、自分で対応できるケースもあり、コスト削減に繋げられるのもメリットです。

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    25坪の平屋住宅を建てるデメリットと対策方法

    25坪の平屋住宅を建てるデメリットは、以下の3点です。

    ・家族4人だと少し窮屈になる可能性
    ・収納場所が少なくなる
    ・採光を確保しにくい

    ここではそれぞれのデメリットを解説し、対策方法を紹介します。

    家族4人だと少し窮屈になる可能性

    1つ目のデメリットは、4人家族で25坪の平屋住宅に住む場合、間取りによっては少し窮屈になってしまうかもしれません。4人家族で理想の広さは90㎡程度なので、25坪(約83㎡)の平屋では4人家族は十分に暮らせる広さと前述しました。ただ、部屋数を人数分設けるなどすると、間取りによっては窮屈になってしまいます。

    部屋数を減らせないなら、LDKを吹き抜けにして開放感や広がりを演出するなどの対策がおすすめです。LDKと繋がりのあるウッドデッキをつけて、居住スペースを広く見せるなど工夫するのも良いでしょう。

    また、ロフトを設けたりLDKと隣接する形でタタミ部屋を設置したりするなどして、寝室や子ども部屋として活用する方法もあります。

    収納場所が少なくなる

    平屋住宅は、ワンフロアの限られた空間にLDK・部屋・設備を設置しなければなりません。間取りによっては、収納場所が少なくなるのもデメリットです。

    対策としては、どの程度の収納が必要になるのかを計画段階で洗い出し、間取りに含めておくことです。ちょっとしたスペースを収納場所にしたり、構造的に問題がなければ、壁を収納スペースに活用したりする方法もあります。ロフトを設けて、大容量の収納スペースを確保するのもおすすめです。

    採光を確保しにくい

    採光の確保が難しいケースがあることもデメリットです。

    例えば、居住スペースが低い位置になる平屋住宅の場合、家の周りが2階建て住宅に囲まれているなどして、採光の確保が困難になるケースも少なくありません。採光を確保できなければ、天気が良い日でも家の中は暗くなってしまいます。

    住宅にとって、採光の確保は重要なポイントです。対策としては中庭や天窓を設置して採光を確保する方法もありますが、採光計画はしっかりと専門家と相談しながら考える必要があります。

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    工夫次第で25坪の平屋は十分広々と暮らせる!

    工夫次第で25坪の平屋でも広々と暮らせる
    CASE750 WHITE GATE

    25坪の平屋は3〜4人家族でも快適に暮らせる住宅ですが、2階建て住宅と比べると間取りや動線、採光と収納の確保などのさまざまな工夫が必要になります。ただ、限られた広さを効率的に活用するための工夫には専門的な知識が必要なので、平屋住宅を検討する際は専門家への相談は必須です。

    フリーダムアーキテクツでは、年間約400棟の注文住宅を手がけ、平屋住宅のプランにおいても多くの実績があります。こだわりを叶えるためのアイデアをはじめ、それを実現するための土地の選び方や構法に至るまで、ご要望に合わせた細かなご提案を行っていますので、ぜひご相談ください。

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