
新築で家を建てたとき、住んでみてから「こんなはずじゃなかった」と思う部分が出てくることがあります。
なかでも寝室は身体をゆっくり休める場所ですから、不満が出てくると生活しづらくなるので要注意です。
当記事では、できれば失敗を避けたい寝室にスポットを当て、新築の際にありがちな失敗例と、失敗を避けるためのアドバイスをご紹介します。
Contents
あなたの寝室へのこだわりを教えて!
最初に、寝室を新築するならどのような点にこだわりたいか、100人の方にアンケートを取って聞いてみました。
ぐっすり眠るためのこだわりはいろいろ
・壁紙の色と照明にこだわりたいです。また、部屋そのものの防音性とカーテンの遮光性にこだわって寝室づくりをしたいと思います。住み始めてからだと、なかなか変えられないものなので。(30代/個人事業主・フリーランス/女性)
・灯りや、採光についてこだわりたい。理由はより良い睡眠には光の影響が大きいと思うから。(40代/正社員/女性)
・夏涼しく、冬暖かい環境になるようにしたいです。夏はクーラーなしで自然の風が入り、冬は昼間太陽がさんさんと降り注ぎ暖かい。そんな寝室があれば快眠できそうです。(60代/個人事業主・フリーランス/女性)
・防音と遮光の観点から雨戸を設置したいです。(40代/正社員/男性)
・寝室を広くとって、一番静かでくつろげるような場所に持ってくること。(60代/専業主婦(主夫)/女性)
・クローゼットの収納力です。物が少なくスッキリとした寝室にしたいからです。(30代/派遣社員/男性)
【質問】
もし新築で家を建てるなら、快適な寝室にするためにどのような点にこだわりたいですか?
【回答結果】
フリー回答
調査地域:全国
調査対象:【年齢】30 – 39 40 – 49 50 – 59 60
調査期間:2017年10月16日~2017年10月23日
有効回答数:100サンプル
今回のアンケート結果から、寝室づくりの際にはこだわるべき点がたくさんあることがわかりました。
なかでも光にこだわる声が目立ち、遮光性を重視する一方で朝の日の光を取り込みたいという意見もありました。
室内照明も含め、光が安眠に与える影響を重視している人が多いようです。
遮音性を重視する一方で、風通しの良さを望む声も聞かれたことから、窓の位置や大きさが寝室づくりにおいて大事なポイントになることもわかりました。
また、壁紙の色や収納に関する意見も聞かれたことから、新築で寝室を作る際には注意すべき点が多いことは間違いなさそうです。
では、ここからは実際の失敗例を参考に、快適な寝室づくりを考えていきましょう。
寝室の壁紙選びの失敗例とアドバイス
新築する際には、これまでに住んでいたところとは違ったイメージにしたいと考えるあまり、つい派手な色や模様の壁紙を選びがちです。それは寝室の壁紙でも同じで、色や柄選びを失敗してしまうことが少なくありません。
たとえば、壁紙の色に赤や黄色、オレンジなど彩度の高い色を用いたり、模様が派手な壁紙を貼ってしまったりするケースがあります。
何も置かない状態で見るときれいに見える場合でも、実際に住み始めて寝室として使ってみると、そのような部屋は中にいるだけで落ち着かなくなってしまうので要注意です。
目から入る色や模様などの情報が脳に刺激を与え、交感神経が優位に働くようになってしまうためです。寝室は心身を休ませる部屋ですから、興奮しやすく落ち着かない色や柄の壁紙は向きません。
一見地味に見える白やベージュなどオーソドックスな色を選び、模様もあまりはっきりしない落ち着いたものがベストです。主張しすぎる壁紙は避けるようにしましょう。
寝室の照明に関する失敗例とアドバイス
新築の寝室での失敗で多いのが照明の配置です。特に、新築を機に寝室にはダウンライトを設置してみたいと考える人が多いのですが、ベッドの配置を考えずにダウンライトを取り付けてしまうと、実際に使うときにはダウンライトの真下に顔が来てしまうということもあります。
横から見ると薄暗く柔らかい光に見えるダウンライトも、真下から見上げるとまぶしく、安眠を妨げます。ダウンライトはベッドの配置を考えながら位置を決めることが大事です。
また、寝室に適した照明の種類や位置、数は寝室をどのように使うかによって異なります。寝る以外にも読書やパソコンを使う部屋として使用するなら、全体を明るく照らせるシーリングライトにして、光の色や明るさを段階的に変えられるタイプを選ぶのがベストです。
横になったときにリモコンで消せるようになっていると便利でしょう。寝るためだけに使うのであれば、ダウンライトの数は少なめにして、口径も小さなものを選ぶと落ち着いた空間を演出できます。
寝室の間取りに関する失敗例とアドバイス
実際に住み始めてから出てくる不満として意外と多いのが寝室の間取りです。道路に面した場所に寝室を作ってしまったために外を通る人の声や車の音がうるさくて眠れないという声がよく聞かれます。
また、北側に寝室を作ってしまったために冬場寒くて寝られないという声も少なくありません。しかし、新築の場合はどの場所を寝室にするかを設計段階で選べます。
快適に寝られる場所に寝室を持って行くことは可能なのですから、安眠のためにはどのような条件が必要かをよく考え、どの場所にするかをしっかり吟味するようにしましょう。
もちろん、場所を選ぶといっても限界がありますから、寝室の窓のガラスをペアガラスにしたり、シャッターを取り付けたりして遮音性を高めることも大事です。
また、外部の音は気にしても、自宅内の生活音は見落としてしまいがちです。たとえば、生活し始めるまで気付きにくいのが水回りの生活音です。炊事やお風呂、トイレなどの音が気にならない場所に寝室を置くことは考慮しておくべきでしょう。
寝室のベッドに関する失敗例とアドバイス
新築の場合、寝室づくりは設計の段階からベッドの配置を意識する必要があります。ですから、どのようなベッドを置くかによって寝室の在り方が変わってしまうといっても過言ではありません。
ベッド選びで失敗してしまうと、快適に過ごせる寝室にはなりませんから、サイズごとのメリットやデメリットを正しく理解して、用途に合ったものを選ぶことが大事です。
たとえば、ダブルベッドは夫婦でスキンシップを図るのには適していますが、生活時間がバラバラの場合には、相手がベッドに出入りする際に目が覚めてしまう可能性があります。落ち着いて寝られないのであれば、シングルやセミダブルのベッドを2台置き、それぞれが熟睡できる環境を作ったほうがよいかもしれません。
しかし、ツインベッドにするためにはダブルベッドを1台置くよりも広いスペースが必要です。通路の確保や扉の開閉が難しくなることもあるため、最初の段階で何台のベッドをどのような形に置くかをしっかり決めておくことがポイントです。
失敗例を参考に過ごしやすい寝室にしよう
寝室づくりでありがちな失敗例をよく調べて、どのような点に注意したらよいかを探ることは、これから家を建てるなら必ずやっておくべきことです。
新築なら寝室をどの位置に置くか、どれくらいのスペースを確保するか、ということから決められます。
他人事とは思わず、転ばぬ先の杖として、寝室づくりでありがちな失敗例からしっかり学ぶようにしましょう。
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関連記事:
詳しくは、新築するなら安眠できる寝室を!レイアウトを決める際のポイントは6つをご参照ください。
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