生活の中心となるリビングの間取りは、快適な家になるかどうかが決まる重要事項です。
新築住宅の間取りを考えるときはあれもこれもと夢が膨らんで、ついいろいろな希望をつめこみがち。
希望を実現させることは良いことですが、利便性を考えない間取りはその後の生活において不自由をもたらします。
今回は、新築住宅のリビングで失敗しない間取りの決め方、考え方をお話します。ぜひ参考にしてみてください。
Contents
ここがいや!リビングの間取りで不満に思うこと
今住んでいる住宅のリビング。間取りで不満に思うことはないか、150名にアンケートを取りました。
狭いし動線が… いっぱいあったリビングの不満
・玄関からリビングへ行くのに、キッチンが丸見えになってしまうのが不満です。(40代/パート・アルバイト/女性)
・玄関に入ってすぐの部屋がリビングなので生活感が丸出しになってしまう。
客間までリビングを通らずに入れる導線が欲しい。(30代/正社員/女性)
・二階リビングなので、階段が真ん中にあり、ロールカーテンで階段を仕切っているが密閉されていないので空調の効きが悪い。(30代/専業主婦(主夫)/女性)
・テレビコンセントの位置によって、室内のレイアウトが限られてしまうこと。(20代/学生/女性)
・トイレの位置がリビングの横にあるため、気持ち的に不衛生な気分になるので、玄関寄りにあったらよかったです。(30代/専業主婦(主夫)/女性)
【質問】
今住んでいる家のリビング、間取りに不満があればその内容を教えてください。
【回答結果】
フリー回答
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年06月06日~2017年06月12日
有効回答数:150サンプル
玄関やトイレとリビングが隣りあっていると、人の目線は気になりますよね。
リビングの狭さやコンセントの位置などがネックになっている人も多く見られました。これらのリビングへの不満は、ぜひ新築住宅に活かしたいものです。
次の段落からその方法を考えていきましょう。
ダイニングキッチンかキッチン独立型かで間取りを考える
リビングダイニングとキッチンが一体化したダイニングキッチンは、一般住宅の主流キッチンと言っても過言ではありません。
カウンターキッチンを設置することでキッチンからリビングダイニングを見渡すことができ、小さな子供がいる家庭では子供の様子を見ながら家事ができるとして人気です。
キッチン独立型は昔ながらのキッチンタイプで、リビングダイニングとキッチンが完全に分かれています。個室になっているので1人で落ち着いて家事をしたい人には根強い人気があります。
ダイニングキッチンの場合、デメリットは臭いがそのままリビングダイニングに広がってしまうこと。普段からこまめに換気することが大切です。
キッチン独立型のデメリットは、リビングダイニングの様子がまったくわからないこと。小さい子供がいる場合は、子供の様子が気になってしまうかもしれません。
キッチンはタイプ別で特徴が変わります。それらをきちんと把握したうえで、リビングの間取りを決めるようにしましょう。
生活の要!リビングの間取りは生活動線で考える
家族全員がリビングに集まる主な時間帯は、出勤・通学前の朝と帰宅後の夜です。特に朝のリビングは家族全員でごった返すことが多く、リビングの間取りもその生活動線をきちんと考慮したうえで決めることが重要です。朝起きたらまず顔を洗って着替えをします。そのあとにリビングで朝食を済ませて会社や学校へ向かいます。
このとき家の中で渋滞しやすいのが、洗面所からリビング、リビングからダイニング、ダイニングからキッチンへの動線。
リビングとダイニング、キッチンの行き来をスムーズにするなら、どこにいてもそれぞれの場所に行けるような動線を考えましょう。
動線は一直線か円を描く線のように、シンプルなほうが渋滞しにくくおすすめです。カウンターキッチンのダイニングなら、お母さんがキッチンにいるままカウンター越しに料理を出せるので、食事もスムーズに済ませることができるでしょう。
生活動線を無視したリビングは使い勝手が悪くなってしまいますので、朝の行動をよく考えて決めるのがポイントです。
広くても家具が置けない?コンセントの位置は大事
新築を建てるときに意外と見落とす人が多いのが、コンセントの位置です。一般的にコンセントは足元の位置にあることが多く、部屋の数ヶ所に設置されています。
しかし、テレビや棚、カウンターなどを配置したらコンセントが壁と家具のあいだに隠れてしまい、あるのに使えないという状況にもなりかねません。
配置を考える場合は、設計の段階でリビングのどこに家具を置くか考えておくのがおすすめです。置く予定の家具はサイズを図っておき、どこに何を置きたいか設計者に伝えておきます。せっかくコンセントの数を多くしても位置が悪いと役に立ちませんので、数と位置はセットで考えるようにしましょう。
もし足元の位置でうまくいかなければ、もう少し高い場所に設置するのもおすすめです。リビングの間取りはできるかできないか以前に、自由な発想を持って考えることが大切。実現できるかどうかは専門家に相談し、もしダメならまた別の方法を考えれば良いのです。
広いリビングもいいけど全体のバランスも考えて
リビングが広いことは良いのですが、ほかの部屋とのバランスを考えて決めることをおすすめします。
たとえば、リビングや寝室の間取りを優先するあまりトイレの配置がうまくいかず、リビングからトイレが丸見え、リビングとトイレが隣同士などの間取りになってしまうケースがあります。
リビングは食事をしたりお茶を飲んだりする場所でもあるので、トイレが見えたり音が聞こえたりするケースは避けたいもの。
また、トイレを2階に設置する場合も要注意です。1階にあるリビングの真上にトイレを設置してしまうと、トイレを流したときの音などが下の階にまで漏れてくることがあります。
家の間取りを考えるときは、まず玄関と階段の位置を決めます。階段の位置が決まれば水回りも決まりやすいので、そこからリビングダイニングをくっつけて考えていきましょう。
どう決めればいいのかわからないときは、業者の担当者がアドバイスをくれますので相談するようにしてください。
まとめ
ハウスメーカーなどのリビングの間取りはある程度決まっているため、業者にお任せしようと考えがちです。
しかし、せっかくの新築住宅ですから、こだわりを持って決めたいところ。
家が完成してから不便が見つかっても、修正するのは難しいものです。
家族が長い時間過ごすリビングですから、間取り決めも慎重に行うようにしましょう。
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関連記事:
詳しくは、注文住宅で叶えるおしゃれなリビング!失敗せず快適な空間にするためのポイントとは?をご参照ください。
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