「私たちはもちろん、友人たちも心地よく過ごせるように」
パリに4年間駐在し、日本に帰国後も、フランスで見つけたお気に入りの家具とともに暮らしていたSさんご夫妻。シンプルで、ホテルライクなデザインが好きという素敵な感性を新しい住まいにも反映した、こだわりのプランニングをご紹介しましょう。
「帰国後は自分たちらしい暮らしのできる住まいをと思い、マイホーム探しをスタートさせました。最初は⼾建ても検討していましたが、将来、年齢を重ねる中で2階への移動は厳しくなるかな、と。そこでマンションに絞り、徐々にリノベーションもありだなと感じ始めたのです。」
以前、奥様が住まわれていたことがある城南エリアの環境が気に入り、地元の不動産会社から10件ほどの紹介を受けたSさん。現在の物件に出会ったのは3週間後。桜並木のある美しい街並みに、「ここなら気持ちよく暮らせそう」と感じたそうです。
「実は、初期段階からこの物件は紹介されていたのですが、和室があったために除外していました。でもロケーションはいいし、中古物件だけれど構造はとてもしっかりしている。和室の問題も、リノベーションすればまったく関係ないわけです。それですぐに契約しました。」
時を同じくしてマイホームを建てようとしていたご友人がおられ、「どこかいい会社は知らない?」と相談したところフリーダムを紹介されたといいます。ご友人もフリーダムに相談中で、「デザインがとても素敵」とおっしゃっていたそう。フリーダムでは、リノベーションを専門に手がけるリデザイン事業部があり、早速相談に行かれました。
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「とはいえ他にも紹介を受けて、結局5社にプランニング提案をお願いしました。妻が自分で基本となる図面を描いて、そこに私たちが求めている雰囲気やカラーなど、理想のイメージを書き記しました。プランニングにおいて、一番期待したことは玄関の採光。既存の間取りでは窓側に寝室があり、そのせいで光がまったく玄関に届きませんでした。明るくしたいけれど窓はないし、どんな提案になるのだろうと期待半分、不安半分でしたね。」
リデザインが提案したプランは、寝室の位置を反転させるものでした。見せるシューズクロークを設けた玄関から窓に沿ってL字型に廊下を回し、ガラス張りの寝室に仕立てることで玄関はもちろん、廊下、寝室、そしてその奥のバスルームにまで自然光を行き渡らせるという斬新な設計です。
「まったく想像していなかったプランで、他社とは比べ物にならない素晴らしいアイディアでした。この人たちに任せれば必ず素敵な住まいが完成するだろうと確信しましたね。それくらいインパクトの高い提案でした。私の趣味である靴を、まるでショップのようにディスプレイするという発想も、心をくすぐりました(笑)。」
リデザインでは、打ち合わせ段階でVRによる完成イメージ体験をしていただいています。平面図から立体的な3次元の住宅モデルを作成し、VRゴーグルを通してそのモデル内へ入り込み、実際に暮らしているような感覚で完成宅の仕上がりをご覧いただけます。従来の住まいづくりでは平面図や3Dパースが一般的で、それだと実感がわかないという方が少なからずいらっしゃったことが導入のきっかけです。
「私たちの場合、VRを体験させてもらったのは打ち合わせの初期段階だったのですが、すごくイメージがわきましたね。平面図だけの会社が多い中で、ここまでしてくれるのだと驚きました。当初、寝室を囲むガラスには格子があり、シューズクロークには扉があったのですが、VRを見たことで変更をお願いしました。平面図やパースだけでは見落としていたかも知れません。」
Sさん邸のコンセプトは「リビングに人が集まる家」。ホームパーティをする機会が多く、ご夫婦がゆったりとくつろげることはもちろん、ゲストが集ってもゆとりが感じられるとともに、料理をしながらでも会話が楽しめる空間構成を希望されました。リビングや廊下にはダウンライトを埋め込み、開放感のある設えに。イサム・ノグチのローテーブルを彩るよう、一部にはピンホールダウンライトを採用し、夜の素敵なシーンを演出しています。
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「お気に入りの家具を、どのように置くのかも重要なコンセプトの一つ。ですから設計に当たっては、家具の寸法から割り出して、ミリ単位で調整してもらいました。ダウンライトの位置も計算し尽くしたものです。」
また、奥様は動線や収納にもとてもこだわったといいます。ホテルライクな空間に仕上がるように、なるべく生活感が出ない工夫やデザインをお願いしたと語ってくれました。
「寝室からバスルーム、洗面、着替えがコンパクトにまとまっていてとても暮らしやすいですね。キッチンへのアプローチも一直線で便利です。生活感がなるべく出ないように洗濯機はビルトインタイプに、TV配線も壁の裏側に回しています。部屋全体の色のトーンも落ち着きがあるものにしました。おかげさまで、毎日暮らしていてとても気持ちがいいです。」
ご主人様はリビングに置かれたオレンジのカッシーナのチェアに座り、キッチンで料理に腕を振るう奥様を眺めている時間が幸せだといいます。奥様は、やはりキッチンが大のお気に入り。テラス越しに見える景色も、心をやすらげてくれると喜ばれます。
「光と風が、空間のそこかしこを巡る住まいになりました。だからどこにいても心地いいのです。これからはテラスにもソファなどを置いて、自然を感じながらブランチなどを楽しめるようにしていきたいですね。」
理想以上の住まいになったので、この美しさ、心地よさを維持していきたいとご主人様。自ら率先して掃除をしたり、家事を手伝ってくれるようになったと奥様は微笑まれます。そんな大満足の住まいは、自分たちの感性をリデザインがしっかりと受け止め、響き合ったからこそ生まれたのだと語られました。
「リデザインさんには何でも気軽に相談することができましたし、私たちの意見にすごく耳を傾けてくれました。最初の頃はたくさんの色見本を用意してもらっていましたが、しばらくすると好みを理解していただけて、提示されるのは2~3色ほど(笑)。でも、どの提案も的を射ているので打ち合わせがとても楽しかったです。」
6月末に完成し、約2か月間で8組ものゲストが訪れたというSさん邸。そんなエピソードにSさんご夫妻の人柄と、この住まいへの想いが伝わってきます。「実はこの後、リデザインさんをお招きして完成披露パーティを行うのですよ」と笑う奥様。オーブンから漂ういい香りの中に、お二人の笑顔が輝いていました。
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