• オープンキッチンのレイアウトはどうする?後悔しない間取りのコツ

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    オープンキッチンのレイアウトはどうする?後悔しない間取りのコツ

    CASE748 バスケットコートのある家

    注文住宅の新築やリフォームで、オープンキッチンに憧れる人は多いでしょう。

    ただし、レイアウトについての検討が不十分だと、せっかくオープンキッチンを作っても後悔してしまう場合があります。事前にオープンキッチンのレイアウトの特徴や失敗しやすいポイントを理解することで、理想のオープンキッチンを作りましょう。

    この記事では、オープンキッチンのレイアウトのコツを解説します。注文住宅の新築やリフォームでオープンキッチンを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

    新築やリフォームで人気!オープンキッチンとは

    新築やリフォームで人気!オープンキッチンとは
    CASE686 桜並木の平屋

    オープンキッチンとは、リビングやダイニングとの間が仕切られておらず、LDKが一体化したキッチンのことを指します。開放的な空間を演出できることや、コミュニケーションの取りやすさなどから、近年注文住宅の新築やリフォームで人気を集めています。

    オープンキッチンというと、カウンターや吊り戸棚などでキッチンスペースを仕切らず、LDKがひとつの空間になった「フルオープンキッチン」が一般的ですが、L字型やⅡ型といった、対面キッチンをまとめてオープンキッチンと呼ぶ場合もあります。

    なお本記事では、対面キッチンも含めてオープンキッチンと表現します。

    セミオープンやクローズドとどう違う?

    オープンキッチンには、キッチンスペースが仕切られていない「フルオープン」のほかに、「セミオープン」や「クローズド」があります。それぞれのタイプの違いは「空間を仕切るものがあるかどうか」です。

    3種類のキッチンの特徴を比較したものを表にまとめました。

    フルオープンセミオープンクローズド
    仕切り×
    なし

    ややあり
    ◎あり
    特徴LDKが一体化している
    作業台のダイニング側に仕切りがあるorキッチンの一部が仕切られているキッチンが独立している
    魅力・開放的
    ・コミュニケーションが取りやすい
    ・家事動線が良い                         
    フルオープンとクローズドの良さをあわせもっている・調理に集中しやすい・リビングやダイニングからキッチン中が見えにくい

    それぞれ特徴が異なるため、メリット・デメリットを理解した上で、ライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

    そのほか、キッチンの選び方については「注文住宅で憧れの「おしゃれなキッチン」を作るための4つのポイント」でも解説しています。

    オープンキッチンの種類を押さえよう

    オープンキッチンの種類とは
    CASE742 STEP’s

    オープンキッチンのレイアウトの主な種類は以下の4つです。

    ・アイランドキッチン
    ・ペニンシュラキッチン
    ・L型
    ・Ⅱ型

    ここでは、キッチンの種類別に特徴を解説します。LDKの広さや家族構成、調理の頻度など、自身の暮らしをイメージしながら、どのタイプが合っているのかを考えてみてください。

    アイランドキッチン

    アイランドキッチンは、キッチンが島のように独立しているのが特徴です。作業スペースが壁から離れて配置されているので、作業台の周りを一周できます。そのため2人以上で調理する場合も、作業しやすいメリットがあります。

    ただし、アイランドキッチンを設置するには、6帖程度のスペースが必要です。部屋の広さによっては窮屈に感じる場合があるため、LDK全体のサイズを確認した上で検討してください。

    また、壁に接していない分収納が少ないため、背面・床下の活用や、パントリーの設置などの工夫も必要です。

    ペニンシュラキッチン

    キッチンの片側が壁に面しているタイプを「ペニンシュラキッチン」といいます。アイランドキッチンに比べると、設置場所をとらないので、見た目にこだわりつつコンパクトにレイアウトしたい人に向いています。

    リビングやダイニングと一体感がありながらも、アイランドキッチンに比べて手元が見えにくいので、生活感を抑えられるのが魅力です。

    とはいえ、完全に作業台やシンクの中を隠せるわけではありません。整理整頓が苦手な方は、腰壁やパーテーションなどを活用することをおすすめします。

    L型

    「L型キッチン」は作業スペースが直角にレイアウトされており、スムーズに作業できる動線を作りやすいのが魅力です。

    シンクとコンロを近い場所に配置すれば、洗って切った食材を鍋に入れたり、使用済みの調理器具をシンクに運んだりといった動作が短い距離で完結します。

    デメリットとしては、L字の角部分がデッドスペースになりやすいことが挙げられます。角部分を家電置き場や家庭菜園用のスペースなどにすることで、有効活用できるでしょう。

    Ⅱ型

    キッチンの設置場所を節約しながらも、作業スペースや収納場所を確保したい人には、2つのキャビネットが平行に配置されている「Ⅱ型キッチン」がおすすめです。作業台が向かい合うことで動線が短くなるので、家事の時短につながります。

    ただし、振り返る動作が多くなるため、人によっては負担に感じる場合があるかもしれません。また、洗ったばかりの食器や食材を移動させるときに、床がぬれやすいデメリットもあります。気になる場合は、フロアクッションやタイルなど、水滴が落ちても問題ない床材を取り入れてみてください。

    キッチンの種類の特徴と選び方は「使いやすい素敵なキッチンにしたい!レイアウトのポイントとは」でも解説しています。

    オープンキッチンのレイアウトにするメリットとは?

    オープンキッチンのレイアウトにするメリットとは?
    CASE704 with a view

    オープンキッチンのレイアウトを検討するときは、じっくりと比較・検討し、納得した上で選ぶのが理想です。まずは、オープンキッチンにすると、どのような良いことがあるのかを説明します。

    開放感がある

    オープンキッチンのひとつめのメリットは、開放的な空間を演出しやすいことです。LDとキッチンが仕切られておらず、つながっているので、独立型キッチンのような閉塞感がありません。

    また、リビングやダイニング側からキッチンを見たときの視界も開けるため、LDK全体の開放感アップにつながります。

    リビングの家族とコミュニケーションを取りやすい

    オープンキッチンは視界が広いので、作業しながらでもリビングやダイニングにいる人と会話をしやすいのが魅力です。小さいお子様やペットの様子も見守りやすく、お互いの安心感にもつながります。

    キッチンに大きなカウンターを設置すれば、食事をとるのはもちろん、宿題スペースにするなど、家族が集まりやすい場を作ることも可能です。

    動線が良く配膳がスムーズにできる

    オープンキッチンは空間を仕切る壁がなく、ダイニングとの距離が近いので、カウンター越しに料理を出したり、食器を下げたりするなど家事の効率アップにもつながります。

    移動の自由度を求めるのであれば、キッチンとダイニングを最短ルートで行き来できる、アイランド型を選ぶのがおすすめです。アイランド型以外でも、カウンタートップとダイニングテーブルを一直線上にレイアウトすれば、スムーズに配膳できます。

    キッチンを中心におしゃれなLDKを作れる

    リビングやダイニングから見えやすいオープンキッチンは、キッチン自体がLDKのインテリアのポイントになります。システムキッチンは扉やワークトップのデザインやカラー、仕上げ材のバリエーションが豊富です。

    たとえば、ナチュラルテイストが好みであれば木目調を選ぶ、モダンな雰囲気に仕上げたい場合はダークトーンを選ぶなど、LDKの雰囲気を決めてからコーディネートすることで、統一感のある空間を実現できるでしょう。

    後悔しないために!オープンキッチンのデメリットも知っておこう

    後悔しないために!オープンキッチンのデメリット

    開放感やコミュニケーションの取りやすさなど、メリットの多いオープンキッチンですが、デメリットもあります。

    キッチンが完成してから後悔しないよう、注意点を踏まえた上で自分たちに合ったタイプを選択してください。

    常に整理しておく必要がある

    オープンキッチンは開放的であるために、中の様子がリビングやダイニングから見えやすい特徴があります。ワークトップに調理器具や食材などが置いてあるだけでも雑多な印象になりやすいため、気になる場合はきれいな状態を保つ工夫が必要です。

    来客時に慌てることがないよう、洗っていない食器がシンクにたまるのを防ぐために食洗機を活用したり、ものが多い場合はパントリーを設けたりするなど、収納計画も入念におこないたいところです。

    臭いや音が気になりやすい

    オープンキッチンは壁で囲まれていないため、調理中の臭いや音が居住空間に漏れることがあります。

    特に食器を洗っているときの水の音は、思っている以上に大きく、テレビや会話が聞こえにくい場合もあるかもしれません。静音システムのあるシンクやレンジフードを採用するなど、音を抑える工夫をしておくと、快適に過ごせるでしょう。

    臭い対策の例としては、性能に優れた換気扇の設置などが挙げられます。

    収納が不足しがち

    オープンキッチンには壁がなく、吊り戸棚を設けられないため、収納が不足する場合が考えられます。ものが収まりきらず出しっ放しになると、生活感が出やすくなるので気を付けたいところです。

    キッチンの近くにパントリーを設置したり、背面に食器棚を設けたりするなどの対策をとれば、収納場所が不足するのを避けられるでしょう。

    オープンキッチンで失敗しないためのレイアウトのコツ

    オープンキッチンで失敗しないためのレイアウトのコツ
    CASE668 square up

    オープンキッチンでの失敗を防ぐために、押さえておきたいレイアウトのコツを解説します。ポイントを知っていれば、使い勝手が良くデザイン性に優れたオープンキッチンが叶うでしょう。

    使い勝手の悪いオープンキッチンに関する意見は「オープンキッチンもいろいろ!種類と特徴、メリット・デメリットを踏まえた選び方のコツ」でも解説しています。

    オープンキッチンのサイズをよく検討する

    オープンキッチンを計画するときには、サイズ確認が重要です。スペースに余裕がなくなると、オープンキッチンのメリットである、開放感を活かしきれません。

    特にアイランド型やⅡ型などは、キッチン本体だけでもスペースをとりがちです。通路が狭くなると使いにくいため、キッチンをメインで使うのが1人であっても、最低85cmは確保したいところです。

    サイズを計画するときは、ワークトライアングルも意識しましょう。ワークトライアングルとは、シンク・冷蔵庫・コンロを結ぶ作業動線で、正三角形に近いほど作業効率が上がるとされています。

    コンセントを十分に用意する

    オープンキッチンは壁がない分コンセントが不足しやすいため、必要な数を確保しておきましょう。

    レンジや炊飯器などの家電を使うときに、コンセントが足りなかったり遠い場所にあったりすると、作業効率が悪くなります。具体的には、冷蔵庫用を含めて2口コンセントを3~4か所設けるのが目安です。

    収納を十分に確保する

    オープンキッチンで失敗しないためには、意識して収納を確保することも大切です。前述したとおり、ワークトップの上に、ものが出しっ放しの状態だとLDK全体が雑多な印象になります。「何をどこにどうやって片付けるのか」計画を練っておきましょう。

    キッチンを使い終わったあと、引き出しや棚に毎回しまうのが大変であれば、背面にオープンタイプのラックを設置して、見せる収納にする方法もあります。食材のストックが多い場合は、パントリーを設けてもよいでしょう。

    必要に応じて目隠しをつける

    オープンキッチンの生活感をカバーするためには、収納を十分に確保するだけでなく、必要に応じて目隠しをつけるのもおすすめです。

    家庭によって隠したい場所は異なるので、来客時にどこが気になりそうかイメージしてみるとよいでしょう。具体的にはカウンターの正面や背面、ゴミ箱などが挙げられます。

    ロールスクリーンやカーテンであれば、来客時だけ閉められるので便利です。そのほかに、格子や腰壁などを活用する方法もあります。

    ゴミ箱や家電の配置も決めておく

    使いやすく、見た目も美しいオープンキッチンを目指すのであれば、ゴミ箱や家電の置き場所も決めておきましょう。生活感が出やすいものが視界に入るかどうかによって、LDK全体の印象が変わってきます。

    なるべく見た目がゴチャゴチャしないよう、ゴミ箱であればシンクやレンジボードの下に、キッチン家電は使わないときに収納できるレンジボードにしまうなど決めるといいでしょう。

    普段の台所での作業シーンをイメージしながら、配置を考えてみてください。

    音や臭い対策をする

    オープンキッチンで懸念される音や臭いも、工夫次第で軽減できます。たとえば食器を洗う音を軽減させたいのであれば、音が響きにくいシンクや水栓を選択するのも方法です。

    調理中の音が気になる場合は、作業台の片側を壁に付けるペニンシュラキッチンにして、コンロ前に壁を作ることでカバーできます。

    臭い対策としては、Ⅱ型を選んで壁側にコンロの作業台を設置し、換気扇が煙を吸収しやすくするなどの方法が挙げられます。

    小さいお子さんがいる場合は安全対策をする

    オープンキッチンはリビングやダイニングと一体化している場合が多く、小さいお子さんが入ってきやすいため、安全面に考慮する必要があります。

    具体的な対策方法としては以下が挙げられます。

    ・ベビーゲートやベビーサークルを活用する
    ・チャイルドロックの付いているコンロを導入する
    ・包丁などが入っている棚や扉にストッパーやロックを取り付ける

    危険を想定して、少しでもリスクを減らしましょう。

    憧れを実現!オープンキッチンの建築実例

    ここからは、フリーダムアーキテクツの建築実例を3つご紹介します。どのようなレイアウトやデザインにしようか、イメージするときに役立ててください。

    実例①空間を引き締めるシンプルなアイランドキッチン

    実例①空間を引き締めるシンプルなアイランドキッチン

    CASE686 桜並木の平屋

    ブラックのアイランドキッチンは、木材を主役にした温もりを感じるLDKの引き締め役に最適です。ただし、黒は重厚感があり使いすぎると圧迫感が出やすいため、インテリアに取り入れる際はバランスが重要です。

    キッチンの背面はホワイト、床はグレーを選ぶことで、重たくなりすぎず、モダンな空間に仕上げています。

    実例②ステンレスのシャープなペニンシュラキッチン

    実例②ステンレスのシャープなペニンシュラキッチン

    CASE711 「遊」・「作」

    下がり天井や床の木目との対照的な雰囲気が目を引く、ステンレスのペニンシュラキッチンです。照明の光があたると輝き、LDKのインテリアの中心になります。ステンレスはスタイリッシュなだけでなく、丈夫で経年変化による劣化が少ないというメリットがあります。そのため、キッチンの見た目と機能性のどちらにもこだわりたい方におすすめです。

    実例③ダイニングと中庭を見渡すアイランドキッチン

    実例③ダイニングと中庭を見渡すアイランドキッチン

    CASE696 tongari house

    アイランドキッチンから、ダイニングと中庭を見渡せるようにレイアウトした事例です。キッチンで作業しながらでも、ダクトレールから吊り下げた観葉植物や中庭の景色が目に入り、自然を身近に感じられます。

    床やテーブルとの統一感を意識して、木目調のキャビネットを取り入れているところもポイントです。

    理想的なオープンキッチンのレイアウトを検討しよう

    オープンキッチンのレイアウトで後悔しないためには、見た目だけでなく機能性も意識する必要があります。キッチンは家のなかでも使用する頻度が高い場所です。各レイアウトの特徴を理解した上で、じっくり検討しましょう。

    フリーダムアーキテクツは、お客様の暮らし方や要望に合った、開放的な空間を数多く手掛けています。見た目と機能性を両立させた、理想のオープンキッチンを実現させたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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