外壁にはさまざまな素材が使えるため、素材選びを中心に考えがちです。
しかし、後悔するかしないかのカギを握っているのは実は色選びです。外部の人が見たときにどんな家かを判断するポイントになりやすいのが外壁の色だからです。
住む人のイメージまでを左右しかねないのが外壁の色です。外壁をどんな色にするかを先に決めておけば、選べる外壁材の種類も限られてくるため、色選びは重要です。
ここでは外壁の色選びのコツと注意するポイントについて解説します。
Contents
好きな色VS合う色!外壁で選ぶべきなのはどっち?
まずは、どんな基準で外壁の色を選ぶ人が多いのか、アンケートを取って調べてみました。
【質問】
住宅の外壁は好みの色と住宅に合う色ならどちらがいいと思いますか?
【回答数】
好みの色:30
住宅に合う色:120
調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 –
調査期間:2017年03月31日~2017年04月06日
有効回答数:150サンプル
住宅の色は周りとの調和が大事
今回のアンケートでは、外壁の色は住宅に合う色にしたいと答えた人が圧倒的多数でした。
・浮いてしまうのは嫌なので、住宅や周りの景色とマッチする色を選ぶと思う。(20代/会社員/女性)
・好きな色にして目立ってしまうと防犯面で困るので、住宅に合う無難な色がいいです。(40代/専業主婦・主夫/女性)
・好みは変化するけど、住宅に合う色はそうそう変わらないし、結局落ち着いた色になるから。(30代/会社員/男性)
長く住むことになる住宅は、目立たず飽きがこない色がよいという意見がほとんどです。
1軒だけ浮いてしまうことによって、トラブルに巻き込まれるのが心配だという声も多く聞かれました。
一方、自分の好きな色を選ぶと答えた人のコメントは以下の通りです。
・濃い色は周囲との調和も考えて避けますが、最終的には好みを反映させたいです。(30代/専業主婦・主夫/女性)
・好みの色と言っても、そんなに派手なものを選ぶわけではないので、住宅に合う色との差は、あまりない。(40代/パート・アルバイト/女性)
・奇抜な色を意識して選択しない限り、住宅に合うと思う色は好みの色の中から選択するはずだから。(50代/会社員/男性)
好みの色を選ぶという人でも、やはり住宅の色ということもあって、特別目立つような色を選ぶ気はないという意見でした。
家に合う色の中から、最終的に自分の好きな色を選ぶという意味でこちらの選択肢を選んだ人が多いようです。
いずれの回答からも、外壁の色は周りとの調和を考えて選ぼうと考えていることがうかがえました。では、色選びのコツや注意点などを見ていきましょう。
外壁の色の選び方を教えて!選ぶ際の注意点は?
外壁は風雨にさらされるうえに、常に日光の影響も受けます。白や黒の外壁は多いものの、真っ白や真っ黒は汚れが目立つため外壁には向きません。
小さな傷も近づくと目立つので、白や黒でも微妙に他の色が入ったものを選ぶのがおすすめです。長く住むことを考えて、素材が劣化しても色の変化が小さい色を選ぶのがポイントです。
また、濃い原色は経年劣化で色が薄くなってくると古びた印象になるため、避けたほうが無難です。
もちろん、周囲から浮かないようにすることも大事です。1軒だけ目立つと街の景観を壊してしまい、トラブルの原因になるからです。凹凸のあるサイディングなどの場合、日光が当たると影ができるため、建物になると色が違って見えます。
色見本だけで選ぶと、広い壁面になったら印象が変わってしまったということもあるため、実際の建物を見てどの色がよいかを判断したほうが安心です。
それともうひとつ重要なポイントが、サッシやドア、屋根などの色とのバランスです。後で塗装できない設備の色に合わせて色を選ぶことも忘れないようにしましょう。
人気なのはどんな色?無難なカラーも知っておこう!
外壁の色はベージュ系やグレー系を選ぶのが無難です。濃い色よりも薄い色がよく選ばれています。屋根材の色との相性がよく、アルミ建材が目立たない色という点でも人気です。
全体的に無難な色で仕上げながら、レンガやタイル、サイディングなどを一部に施したり、差し色を入れたりして個性を出すのがおすすめです。塗料の人気色は年によって多少は変わりますが、上位はほとんどをベージュ系が占めています。
汚れが目立たず、経年劣化が少ないという点でもベージュ系を選ぶ人が多いようです。
決めづらいなら… カラーシミュレーションを参考にするのもあり
どんな色が合うのかわからないという場合には、カラーシミュレーションを利用する方法もあります。
建物の3D画像に色を乗せてどんな雰囲気になるかを確かめるシステムです。箱型の建物と凹凸が多い建物では影のできる部分が異なるため、同じ色を乗せたときでも見た目の印象が違います。
ただし、どうしても画像上はベタ塗りになってしまうため、実際の見た目との差はあります。カラーシミュレーションを利用するなら、どの系統の色が合うか分からない段階で利用して、いくつか候補を選ぶといった使い方がおすすめです。
細かい色味を選ぶ段階になったら、実際の建物でどのように見えるかを確かめたほうがよいでしょう。
これで失敗は確実に避けられる?おしゃれな外壁カラーの施行例
アイボリーなどホワイト系の外壁にするときは、屋根とサッシ、ドアの色も同時に考えます。アルミサッシやドアを白にしたうえでならどんなホワイト系の壁色を選んでも浮かずに済みます。
アルミ建材が白の場合、屋根がどんな色でも合いますが、ブラウンやブラックのアルミ建材を選んだ場合には、屋根と建材の部分は統一感を持たせることが大事です。
そうすれば、外壁の色が薄くても適度なアクセントになります。総柄のサイディングを選ぶ場合には、あまり濃すぎない色を選ぶのがコツです。ツートンにするときは、同系色の濃淡にすると上品に見えます。
同じ色を選んでも、1階と2階で色分けした場合と、飛び出した部分だけ色分けをした場合では全く印象が異なります。色の配分をよく考えて重くなりすぎないようにすることが大事です。
まとめ
外壁の色が家のイメージを左右していると言っても過言ではありません。広い土地に建物がひとつだけ建っているわけではない以上、周辺の家との調和はもちろん、環境との調和も考えて選ぶことが大事です。
アルミ建材の色を目立たせたいのか目立たせたくないのかによっても外壁の色選びは違ってきます。
外壁は時間帯や天候によっても見え方が違うため、できるだけ実際の建物に使われている色を参考にして選ぶようにしましょう。
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