• 太陽光発電は必要?太陽光発電の普及率は?

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    環境にやさしいクリーンなエネルギーとして、太陽光発電は国が積極的に推進しているエネルギーのひとつです。
    新築の際に設置する人も少なくなく、太陽光発電が取り付けられている住宅を見つけるのも今や難しいことではありません。

    それでは、実際のところ、一般家庭における太陽光発電の普及率はどの程度のものなのでしょうか。
    今後の普及の見通しや、発電システムを設置するメリットなども含めて、太陽光発電の基礎情報についてお届けします。

     

    太陽光発電の設置件数と普及率

    一昔前までは、設置に高額な費用がかかるなど、太陽光発電は予算に余裕のある人しか導入できないシステムでした。
    しかし、エコロジーに関する意識の向上や、政府による太陽光発電の推進政策のおかげもあって、自宅に太陽光発電システムを取り付ける人の数は年々増え続けています。

    実際、「スマートコミュニティサミット2017」の「太陽光発電を取り巻く状況と今後の展望」によると、住宅用太陽光発電の搭載率は全体の住宅総数の7.2%にのぼります。
    この数字を少ないと感じる人もいるかもしれませんが、2016年時点での導入件数は2,053,155件となっており、かなりの数の住宅が太陽光発電を設置していることがわかるはずです。

     

    また、導入件数の推移グラフを見ると、2009年ごろを境に急激に数が増えていることがわかります。これは2009年から始まった売電制度がきっかけになっていると考えられています。
    売電制度とは、太陽光発電で発電した電力を、管轄の電力会社に売ることができる制度のことです。
    この制度が発足したことにより、太陽光発電の高額な設置費用を短い期間で回収できるようになり、太陽光発電の導入件数が飛躍的に向上することにつながったと見られています。

    実際、2009年から2014年の5年間で、太陽光発電の導入件数はおよそ3倍まで膨れ上がっています。また、年代別では30代の普及率が最も高く、比較的若く金銭的にも余裕の出てきた人が設置する傾向にあることを表しています。

     

    太陽光発電の今後の普及率の見込みは?

    太陽光発電の普及は、今後も進んでいくだろうと見込まれています。その理由のひとつとして挙げられるのが、太陽光発電の高い発電力とエネルギーに関する問題です。
    仮にすべての一戸建て住宅に太陽光発電を設置した場合、一般家庭が使う電力の年間需要量のおよそ7割がまかなえるといわれています。

    実際、2015年12月から2016年11月の1年間で売電された太陽光発電による電力量は40,754,487,957kWh(40.8TWh)です。
    1世帯当たりの年間消費電力量を仮に約4900kWhとすると、太陽光発電だけで830万世帯の電力をまかなえるということになります。日本の世帯数は5250万なので、全国の約16%の住宅の電気を太陽光発電でまかなえているということです。

     

    こうした太陽光発電の高い発電力は、エネルギー不足が懸念される国の電力事情にも適うことになります。
    特に夏場の暑い季節などは、一斉に冷房を使うため、国が供給する電力が不足してしまいがちです。太陽光発電がもっと普及していけば、供給電力を心配することなく電気を使えるようになるでしょう。

    そうした事情もあって、住宅の設備の中で省エネルギーに関する設備は高い注目を集めるようになってきています。
    特に太陽光を利用した発電機器については、技術の発展や補助金制度の整備によって、住宅への設置がどんどん進んでいるのが現状です。
    設置自体のコストが下がり、しかも補助金の利用で安く導入できるようになってきているので、今後も太陽光発電の普及率は高まっていくだろうと見込まれています。

     

    太陽光発電のメリットは?

    CASE436 イドコロハウス

    太陽光発電には、さまざまなメリットがあります。まず、エネルギー源が無尽蔵で、枯渇しないエネルギーであるという点です。
    他の発電方法は、たとえば石油を燃やして電気を起こす火力発電のように、発電する際にCO2(二酸化炭素)や、SOX(硫黄酸化物)、NOX(窒素酸化物)などの大気汚染物質を発生させることがあります。
    しかし、太陽光発電には、こういった心配がありません。環境に配慮した発電をすることができ、社会貢献や環境貢献ができる点は太陽光発電の最大のメリットだといえるでしょう。

     

    また、太陽光パネルや発電システムそのものは、寿命が長く故障しにくいという点も見逃せません。長い期間にわたって発電することができ、そういった点も地球や環境にやさしいシステムだといえます。
    ちなみに、太陽光発電協会の「表示ガイドライン」によれば、結晶系シリコンの太陽電池によるCO2削減効果は、1kWシステム当たり年間で314.5kgにもなるそうです。
    原油削減量 も、1kWシステム当たり年間で227リットルにもなるため、データから見ても太陽光発電の環境への貢献度はかなり大きいことがわかります。

     

    もちろん、環境に対する貢献だけでなく、パネルの設置やメンテナンスのしやすさも太陽光発電の良いところです。導入するシステムの規模にかかわらず、太陽光発電の発電効率はほぼ一定です。
    そのため、設置する場所の広さに合わせて、自由にシステムの規模を決めることができます。発電時に騒音や排出物も出さないため、日射量さえ確保できれば設置場所を選ぶことはまずありません。

     

    また、もともと構造的にシンプルな太陽光発電システムは、他の発電システムに比べるとメンテナンスも楽に済ませることができます。
    もちろん、長く使うためには定期的な点検や清掃がかかせませんが、太陽光発電に用いられる太陽電池モジュールの耐用年数は約20年以上とされており、一度取り付ければパネルの交換などすることはほとんどないといって良いでしょう。
    こうしたメンテナンスの手軽さも、太陽光発電の大きなメリットのひとつです。

     

    クリーンなエネルギーで地球に貢献!

    CASE436 イドコロハウス

    太陽光発電はエコでクリーンな発電方法として国も積極的に推進しています。所在の地域によっては、太陽光パネルだけでなく、蓄電池や燃料電池に対する補助金を利用できる場合もあります。
    高額と思われがちな太陽光発電ですが、こうした補助金制度を利用すればコストを大きく抑えることも可能です。太陽光発電があれば、もし停電することがあっても、昼間であれば電気を使うことができます。
    いざというときの備えとしても、太陽光発電は大きく貢献してくれるでしょう。

     

    また、安全な環境づくりや、もしもの備えだけでなく、自宅の電気をまかないつつ余った電気を売却できる点も魅力です。電気代を節約できるだけでなく、売電すれば利益を生み出すこともできるでしょう。
    太陽光発電が普及していけば、売電価格は下がっていくともいわれていますが、太陽光発電の売電価格は契約してから10年間は保証され、年度ごとに決められる固定価格で売却することができます。

    つまり、価格が下がっても、利益がなくなるということはなく、設置しても損をするようなことは考えにくいのです。
    設置することで節電に対する意識も高まり、地球にも貢献することができるので、太陽光発電システムを導入するメリットは大きいといえるでしょう。

     

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