マイホームを手に入れるには、すでに建築されている建売住宅と、間取りやデザインを自分で決める注文住宅という方法があります。それぞれの特徴はなんとなく知っていても、実際にマイホームを建てようと考えると、建売住宅と注文住宅のどちらを選んだらよいか迷うことがあります。
マイホームは家族の生活を営む大切な空間ですし、ほとんどの人が一生に一度の大きな買い物なので、慎重に選ばなければいけません。
そこで今回は、建売住宅と注文住宅の違いや、メリット・デメリットについて詳しく解説してきます。
Contents
立地を選びやすいのは建売住宅
マイホームを立地で選ぶなら、建売住宅のほうが好立地の住宅を見つけやすいといえます。なぜなら、建売を専門に行っている住宅会社は、独自の土地購入ルートを持っているからです。
そのため、不動産市場に出てきにくい土地を手に入れ、建売するケースがあります。また、個人では購入できないような広い土地を買い取り、細かく区分したうえで住宅を建てて売るケースが多いため、好立地の住宅が出やすいというのが特徴です。
建売住宅には広い敷地に建てられた家を解体し、分割して家を建てた2~3棟の小規模な分譲住宅や、数十棟~数百棟単位の大規模な分譲住宅があります。
特に、大規模な分譲住宅の場合は全体のイメージを考えて作られているため、美しい街並みになります。
注文住宅の場合は、土地を自分で見つけなければいけません。家を建てるには土地に関するある程度の知識が必要ですし、自分が希望する条件の土地が見つかるまで時間がかかる可能性もあります。
いつまでには家を建てるという時期を想定している人は、早めに土地を探し始めることが大切です。
品質で選ぶなら注文住宅
品質で選ぶなら注文住宅です。注文住宅は建売住宅よりも品質面でのハードルが高く、一定レベル以上のものを作らないとクレームにつながりかねません。
依頼主は材料や設備、職人の技術などひとつひとつに対して注文を出すため、住宅会社は家を作る材料だけでなく、職人のレベルにもこだわります。
また、施工中にも依頼主が見に来ることが多いので、建売よりも品質の良いものが手に入りやすいのです。実際にその家で暮らす依頼主と何度も顔を合わせていれば、責任感も大きくなりますよね。
一方、建売住宅はスピード重視ですし、依頼主と会う機会がありません。
限られた期間にどれだけ家を建てられるかがポイントなので、注文住宅ほど丁寧な作業ができないことが多くなります。
レベルの低い職人がスピード重視で施工すると、壁に隠れて見えない部分で雨漏りや、すき間風といった欠陥が生じてしまう可能性もあります。さらに、コストを下げるために、使用される設備や材料は標準のものです。
注文住宅では依頼主が選びますが、建売住宅では設備や材料があらかじめ決められているのです。
予算を超えやすい注文住宅
建売住宅の場合は、すでに建築された状態で売値がついているものを購入するので安く手に入れることができます。
あらかじめ決められた幅広いニーズのある設備や材料が使われているだけでなく、まとめて仕入れることで材料をさらに安く購入できるからです。
仕入れる量が増えるにつれて材料の単価も低くなるので、建築する家が多いほど価格が抑えられる傾向があります。
また、間取りや設備を決めるために何度も打ち合わせをする必要がないので、その分、人件費もかかりません。
注文住宅の場合は設備や材料を自分で選ぶだけでなく、建て始めてからも細かい希望を取り入れてもらいやすいという部分がメリットのひとつです。
「この設備を加えたい」「ここはこうして欲しい」など、少しずつ希望を取り入れてもらううちに、より良いものを作りたい気持ちが強くなります。その結果、予算オーバーしやすいので注意が必要です。
とはいえ、家は暮らしを支える大切な空間なので、より良いものを作りたいと思うのは当然ですよね。
意外と変な間取りが多い建売住宅
建売住宅は、誰でも住めるような無難な間取りが多く、購入前に実物を見られるので失敗が少ないといえます。しかし、実はおかしな間取りの家も少なくありません。
たとえば、コンセントなどの位置が変なところにあって家具を置けない、その部屋に置きたい家具が収まらないという家が多くあります。
これは、設計士が購入したお客様の声を聴く機会が少ないことと、実際にどんな家具を置くかというイメージがない状態で作られていることが原因です。
注文住宅では、依頼主がどこに何を置くかを考えたうえで設計します。そのため、便利な場所に、欲しい数だけコンセントやスイッチを設置でき、使い勝手が良い間取りになるのです。
広い収納が欲しい場合はウォークインクローゼットをつける、1つの部屋を将来的に2つに分けられるようにドアを2つつけるなど、自由に決められます。
ライフスタイルや家族構成に合ったマイホームを手に入れることができるのが注文住宅です。
時間がかかるのは注文住宅
家族に合った自由な家を手に入れられる注文住宅ですが、細かい打ち合わせが多く、出来上がるまでに時間がかかります。間取りや設備が決まってからも、建築には数カ月必要です。
また、すでに家を建てる土地があれば数カ月で建てられますが、土地から探すとなると数年かかることもあります。
子どもの成長や仕事の都合で、できるだけ早く住みたいというのであれば、すでに出来上がっている建売住宅を選んだほうが良いでしょう。
建売住宅なら気に入った家が見つかり契約をすれば、即入居できます。
ただし、じっくりとイメージをすり合わせ、細かい要望に合わせて仕上げていく注文住宅には、希望とのギャップが少ないというメリットがあります。
建売住宅は実物を見て選ぶことはできますが、細かい部分まで希望通りということは少ないでしょう。時間がかかると捉えるか、時間をかけて仕上げると捉えるかで、メリットにもデメリットにもなります。
家の寿命は注文住宅に軍配
建てた家の寿命という点では、材料や工法まで選ぶことができ、建てている状況も見ることができる注文住宅のほうが長くなることが多いといえます。
建売住宅は売れ残ると困るので、幅広いニーズのある標準的な材料を大量に仕入れて作られることがほとんどです。
たとえば、家を支えるために重要な柱や梁は、品質が低ければ当然寿命も短くなりやすいものです。
使われる材料の品質が低いと劣化も早まるため、その分、こまめなメンテナンスも必要になります。
建売住宅は、こだわって建てられることが多い注文住宅と比べると、どうしても持ちが悪くなってしまいます。
何を重視するかで選ぶ住宅が変わる
建売住宅には好立地の家が見つかりやすいことや安く手に入れられること、すぐに入居できるといったメリットがあります。注文住宅のメリットは、高い品質や細かい部分まで理想通りの家を手に入れられることです。
家は大きな買い物なので、品質や暮らしやすさは大きなポイントですが、どんな点を重視するかによって建売住宅と注文住宅、どちらが良いか決まります。
どちらにするか決める前に、建売住宅と注文住宅、それぞれの資料を取り寄せて見比べてみるのもひとつの手です。
満足できるマイホームを手に入れましょう。
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家づくりを検討されている方、土地をお探しの方、新築・中古問わず住宅の購入を検討されている方、すでにフリーダムとご契約されている方など、
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