
新築で家を建てるときは、木材の種類にもこだわりたいものです。
しかし、建築に使われる木材の種類はたくさんあり、どれを選べば良いのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか?選ぶ目安のひとつは予算内に収まるかどうかですが、せっかくの新築ですから種類によって異なる木材の特徴も十分考慮にいれたいところです。
そこで今回は、家を建てるときに使われる木材の種類について解説していきます。ぜひ木材選びの参考にしてください。
注文住宅を建てるなら木材にもこだわりたい?
注文住宅を建てるなら木材にもこだわりたいと思う人はどのくらいいるのか、アンケートを取ってみました。
【質問】
注文住宅を建てるなら使う木材にはこだわりたいと思いますか?
【回答数】
思う:123
思わない:27
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年06月06日~2017年06月12日
有効回答数:150サンプル
約8割の人が木材こだわり派!
アンケートの結果、全体の約8割が木材にこだわりたいと答えました。
・シックハウスにならないよう、本物の木材を使う事が理想です。国産や県産材を使いたいですが、費用がかさみそうです。(40代/専業主婦(主夫)/女性)
・自然災害の多い日本の地形や気候に合った頑丈で適切な木材をできるだけ使用したいと思うから。(50代/専業主婦(主夫)/女性)
日本の風土にあった木材を使いたい、安全な木材が良いなどの意見が多数を占めました。それでは思わないと答えた人の意見も見てみましょう。
・あまり詳しくないので、木材は丸投げすると思います。(30代/派遣社員/思わない)
・木材よりも内装にお金を使いたいのでそこまで木材にこだわりたくない。(20代/専業主婦(主夫)/女性)
こだわらない人は、専門家に任せたほうが良い、節約したいという意見にわかれました。
木材にこだわりたい人は風合いや安全性の面で、特に国産の無垢材にこだわっている人が多いようです。こだわらないと答えた人も、安全であればなんでも良いというスタンスでした。災害大国日本に住む以上、どちらの意見にしても安全性は譲れないということのようですね。
構造材に使われる木材とは?
ヒノキは日本を代表する建築木材です。耐水性があり虫や菌などに強いのが特徴で、古くから構造材として使われてきました。生育期間がスギなどと比べて非常に長いことから高級木材となっています。
ヒバもヒノキ同様、水やシロアリ、菌などに強いのが大きなメリットです。ヒノキチオールという精油成分が入っているため殺菌力が高く、浴槽や高級まな板の材料になることもあります。
構造材としては柱や土台などに使われています。昔からある高級木材といえばケヤキも忘れてはいけません。材質が硬く耐久性に優れているため大黒柱にも用いられます。ただし、その硬質さから扱いが難しく、職人の腕が試される木材と言っても良いでしょう。
日本でなじみ深いもうひとつの木材といえばスギです。成長が比較的早いことなどから全国各地に杉林があり、材質が柔らかく扱いやすいことも手伝って安い値段で出回っています。構造材のみならず、和室の化粧材としても利用されています。
マツはいくつか種類がありますが、比較的材質が柔らかく、樹皮に近い白太の部分はカビが生えやすいという特徴があります。外国ではフローリングに用いられることが多く、日本では柱や梁に使われたり床の間や羽目板など和室の化粧材として使われたりします。
造作材に使われる木材とは?
ブナ科の広葉樹であるクリは乾燥させるのが難しいといわれています。硬質で耐久性・耐水性に優れ、害虫にも強いのがメリットです。建物の土台に使われるほか、美しい木目を活かして家具の材料としても利用されます。
ウォールナットも耐久性があり木目の美しい木材で、加工しやすく狂いも少ないため家具や建具に使用されています。クリと同じく乾燥に技術が必要で材質が硬く、高級木材のひとつになっています。
主にアメリカやヨーロッパに多いのがオークで、フローリングや家具などによく用いられています。オークといえばウィスキーを醸造するための樽としても有名です。
日本ではオークの仲間であるミズナラが有名で、建具や高級家具などで使われています。
繁殖力が強く安価で流通しているのがブナです。腐りやすい性質があるため歴史的にはマツやスギほど活用されてきませんでしたが、加工技術が進んだ現代では曲げやすい材質を活かし、建具や床材などに使われるようになりました。
日本でよく見るアカマツも木材としてよく使われます。狂いは出やすいのですが、ヤニが多いため耐水性があります。和室の柱や梁などに使われるほか、木目がきれいに出やすいため造作材として利用されています。
加工方法で変わる木材の種類
新築で家を建てるときに選ぶ木材は、種類だけでなく木材の加工方法にも注目したいところです。無垢材と集成材の2つがあり、一般的には正反対の特徴があるといわれています。
無垢材は伐採した1本の木を乾燥させて使用します。その木が持つ特徴をダイレクトに味わうことができ、豊かな芳香があるのが大きな特徴です。夏は吸湿、冬は断熱の働きをしてくれるため、無垢材の家は健康に良いともいわれています。
反面、乾燥させるのに時間がかかる、集成材に比べて扱いが難しいなどのデメリットがあり、その性質から値段が高くなりがちです。
1本の木からできている無垢材とは反対に、小さな木材を接着剤で貼り合わせたのが集成材です。無垢材と比べて材質の変化が起きないため扱いやすく、値段も安いです。湿気を吸うこともないので、ひび割れや反りもありません。
これらの性質から多くの建築業者で集成材が使われています。集成材の加工に使っている接着剤が経年劣化していくため、無垢材より耐用年数が短くなりがちです。
肌触りは冷たく硬いのが特徴。歩いたときの振動がダイレクトに足腰に伝わりやすい性質があります。無垢材と集成材の特徴を確認していくと、それぞれメリットとデメリットが異なります。
どちらが良いのかは求める要素によって変わるため、一概に比較するのは難しいかもしれませんね。
まとめ
今回は日本で古くから伝わる木材を中心に紹介しましたが、それ以外にもさまざまな種類の木材があります。
住み心地の良い家にするために、いろいろな種類の木材をチェックしてみてはいかがでしょうか。
ただし、流通量の少ない木材はどうしてもコストがかかってしまいます。
その木材を扱える熟練の職人も探さなければなりません。
そのためにも、信頼できる設計事務所や工務店などに依頼するようにしましょう。
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