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    失敗しない!おしゃれで機能性も抜群な洗面台周りのレイアウトの秘訣とは

    注文住宅を建てるなら、水まわりのプランにはとことんこだわりたいという人も多いのではないでしょうか。

    水まわりは日常生活の利便性に直結するため、できる限り理想通りに仕上げたいですよね。

    特に、洗面脱衣室のプランは、家族構成やライフスタイルなどによって使い勝手が異なるため、吟味したいところです。

    人によっては、洗面や脱衣の機能だけでなく、洗濯室やメイクスペースとしての機能を必要とするケースもあるでしょう。

    使い勝手のいい洗面脱衣室をプランニングするには、求める役割を明確にした上で空間づくりを検討し、適した設備機器を選ぶことが大切です。

    この記事では、洗面脱衣室におけるプランニングの仕方について解説します。

    失敗しない洗面所レイアウトのコツ

    洗面所のレイアウトに失敗しないためには、ポイントを押さえたうえでのプランニングが重要です。ここでは、洗面所のレイアウトを考える際の具体的なコツを解説します。

    必要な機能を確認しよう

    一言に洗面所といっても、求められる機能はさまざまです。

    • 洗面と脱衣
    • 化粧やヒゲそりなどの身支度・身だしなみ場所
    • 洗濯機の設置や洗濯物を干すなどランドリースペース
    • 水回り用品やタオル類、衣類などのストック場所
    • 手洗いやうがい、歯磨き、ドライヤーなど

    洗面と脱衣のみの空間として使用するのなら、洗面の基本的な機能に加え、着替えやバスタオルの収納などを設けておくと使いやすいでしょう。

    洗面脱衣室に洗濯室の機能を加えるのなら、洗濯機を設置する場所はもちろん、洗剤やハンガーなどを収納するスペースも必要になります。

    洗濯物を干す場合は、干す場所への動線を考慮したプランにすることも重要です。

    洗面台で化粧をするのであれば、化粧しやすい空間づくりも重要です。細かな化粧品の収納や使いやすい鏡、顔や手元を照らす照明も必要になるでしょう。

    座って化粧することを考えて椅子も準備し、窓からの明るさも確保しておきたいところです。

    このように、洗面脱衣室は比較的狭い空間でありながら、多様な機能を持っていることがわかります。

    しかし、これらすべての機能が家を建てる人全員に必要なわけではありません。洗濯室は別に設けたい、洗面台で化粧はしないという人もいるでしょう。

    その場合は、よりシンプルなプランでも十分機能を果たせることになります。反対に、洗面、脱衣のみならず、トイレやお風呂も同じ空間に作るケースもあります。

    洗面脱衣室を設けることは一般的ではあるものの、必要性はその家族によって異なるということです。

    洗面脱衣室のプランを検討するときは、家族にとって必要な機能の優先順位を明確にすることが何よりも大切です。

    洗面所の広さを決める

    必要な機能を明確にしたら、次は洗面所の広さを決めましょう。洗面所は基本的に、来客が立ち入るような場所ではありません。そのため、狭くても問題ないと考える人も少なからずいるでしょう。

    しかし、洗面所には収納などの機能も持たせる必要があるため、安易に狭くしてしまうのは考えものです。ストレスなく使える空間にするためにも、順を追って項目をチェックしていきましょう。

    空間のプランを考える際は、住まい全体の間取りと同時に検討していくことが基本です。隣接する浴室はもちろん、トイレやキッチンなどの水まわりなどの配置、生活動線や家事動線を考慮することも大切になります。

    平均的な2畳であれば、洗面化粧台と洗濯機の設置場所、ある程度の収納スペースを確保することが可能です。それよりも少し広めの3畳であれば、広めの洗面化粧台とゆとりある収納スペースを確保できるでしょう。

    洗面所に広さが求められるのは収納スペースを多く確保したいという場合のみではありません。

    家族が多く、朝の身支度などで混雑するのであれば、カウンターを広めに取ったり、洗面ボウルを2つ設けるスペースを確保したりする必要が出てきます。

    洗濯物を干す場所としても利用したいのであれば、空間にゆとりを持たせなければなりません。

    このように、洗面所のプランニングにおいては家族構成や使い方に合わせてスペースを確保することが大切です。しかし、現状のみにとらわれると後悔することにもなりかねません。

    子供はいずれ大きくなり、家族構成も変化していきます。それでも、家は大規模なリフォームをしない限り、当初の設計のままで使い続けるものです。家族の現状とその家に住む人にとっての利便性を、長い目で総合的に考えましょう。

    必要な広さの収納を確保する

    洗面所に十分な広さの収納を確保できず、失敗してしまう人もいます。洗面台周りのレイアウトを考える際は、何をどのくらい収納するかをリストアップしたうえで、必要なスペースを確保するのがポイントです。

    洗面台周りはタオルや衣類のほかにも、掃除道具、歯ブラシや洗顔用具、洗濯のカゴやドライヤー・アイロン、洗剤やボディーソープのストックなどさまざまものを収納する必要があります。

    収納が不足して置き場所がなくなると、窓際などにものを置きがちになりカビが生えることも少なくありません。

    ただ、広すぎても他のスペースを台無しにしてしまう可能性があります。失敗を防ぐためには、洗面所全体のバランスを考慮してプランニングすることが重要です。

    間取り全体で動線を考える

    洗面所の位置は、家族のライフスタイルを意識して間取り全体で動線を考えるのがコツです。ライフスタイルを考慮し、洗面所を玄関近くに配置するのか、家の奥に配置するのかなどを検討しましょう。

    例えば、玄関近くに洗面所を配置した場合、家族が家に帰ってきたときすぐに手を洗ったりうがいしたりすることができます。出かける際も身支度してスムーズに玄関へ移動できます。

    家事のしやすさを考えるなら、洗面所とキッチンにつながりをもたせるのもおすすめです。複数の家事が同時に進められるようになるため、家事全般が効率的になります。

    来客を洗面所に通したり見られたりしたくない人は、洗面所を奥に配置することや洗面台だけ玄関に独立させるなど工夫することも可能です。

    このように、洗面所の位置はライフスタイルによって検討するのがポイントです。

    窓の位置や大きさを決める

    洗面所のレイアウトは、窓の位置や大きさも意識しましょう。

    水回りは方角でいうと北寄りに配置することが多く暗くなりがちなので、自然光をできるだけ確保することが大切です。

    例えば、窓を大きくすれば日中の洗面所に自然光を入れることができます。窓を開けて換気することもできるでしょう。

    ただ、洗面所は脱衣所も兼ねるケースが多いため、窓の位置や大きさによってはプライバシーの確保が難しくなるケースもあります。

    そのため、例えば外部からの目線に合わないように窓の位置を高くしつつ窓を大きくするなど、プライバシーと採光のバランスを考慮することが重要です。

    コンセントの数や位置を考える

    洗面所は、コンセントの数や位置も重要です。

    洗面所ではさまざまな小型家電を使用するため、コンセントが使いやすい位置にあると洗面所の利便性が大きく向上します。

    ドライヤーやアイロンの他、夏場は扇風機を使用したり冬場は小型ストーブを使ったりするケースもあります。また朝にスマホを充電しながら身支度をするケースもあるでしょう。

    現状、どのような使い方をしているかをイメージして考えるのがポイントです。

    コンセントの数が足りず位置も悪いと延長コードが必要になり、洗面所がゴチャゴチャしてしまいます。コンセントの数や位置は、十分に検討しましょう。

    洗面所に必要な設備機器を選ぶ

    洗面所の機能を満たすためには、求める機能に合わせた設備機器が必要です。水栓金具や洗面ボウル、鏡などが基本ですが、実際にはこれらを組み合わせたユニット型の洗面台を取り入れるケースが多くなっています。

    これらの設備機器は洗面や歯磨きのために必要なものであり、場合によっては化粧や身だしなみを整えるための機能をプラスした洗面化粧台が必要になることもあるでしょう。

    洗面化粧台は、空間の広さや間口サイズに合わせて各メーカーからさまざまな商品が豊富に出ているため、選びやすいという特徴があります。求める機能が1台に搭載されているので、省スペースでも機能面の満足度は高いといえるでしょう。

    オリジナリティにこだわりたい人は、オーダーやセミオーダーで洗面所をプランニングすることも可能です。

    造作で木製や人工大理石タイルなどのカウンターに洗面ボウルを設置し、鏡を設ければ、オリジナルの空間が完成します。デザインにこだわれるだけでなく、本当に必要な機能だけでいいというニーズにも応えてくれるでしょう。

    洗濯室の機能も加える場合は、洗濯機を設置するための洗濯パンや室内物干しなども検討します。どのような設備機器を選んだらいいか迷ってしまったときは、余計な機能がついていないことを基準に選ぶのも1つの方法です。

    洗面所はスペースも限られているため、あれもこれもと欲張らないほうが結果として理想の空間になることも多いでしょう。

    カビ対策や掃除のために内装材にもこだわる

    洗面所は水を使用する空間であるため、他の空間と比較してタフな内装材を選ぶ必要があります。特に床や壁材は、清潔さを保つことができる掃除のしやすい素材を選びましょう。

    床材は、耐水性や耐薬品性、耐傷性などを持つものが理想的です。素足になる脱衣の場なので、足触りがよく、滑りにくいクッション性のある素材がよいでしょう。

    洗面所の床材で難しいのは、これらの機能に加えてデザイン性も満足できるものを選ぶ必要があることです。

    取り入れやすいのは、耐水性に優れ、汚れも付きにくく落としやすいクッションフロア(CFシート)ですが、他の空間との統一性をなくしたくないという人も少なくありません。その場合は、複合(複層)フローリングを検討してみましょう。

    塗装などの加工によって耐水性や汚れ防止、耐傷性などが高められたものもあり、水まわりに適するタイプが揃っています。洗剤や漂白剤などに耐えられる性能を持ったものなどもみられ、選択肢も幅広いといってよいでしょう。

    カビ対策におすすめなのは、調湿機能のある壁紙やエコカラットなどです。これらは一定の湿度を保つ働きが期待できるため、カビの発生を効率的に防いでくれます。

    また水のかかりやすい洗面台周りは、防水性のあるパネルを貼るのがおすすめです。パネルなら水で濡れてもすぐに拭き取れるため、掃除も簡単でつねに清潔な状態を保てます。

    どの床材を選ぶにしても、汚れにくく手入れが簡単な素材がおすすめです。

    水が跳ね、洗剤などの薬剤を使用する洗面所の床は、どうしても汚れやすく毎日の手入れが欠かせません。

    掃除のストレスを軽減するためにも、手入れが難しい素材は避けたほうがよいでしょう。

    【畳数別】洗面所の間取りレイアウトの考え方

    洗面所の間取りレイアウトはどのように考えるべきなのでしょうか。

    洗面所は、広さによって活用方法も異なります。ここでは、「1〜1.5畳」「2畳」「3畳以上」の洗面所それぞれの間取りレイアウトの考え方を紹介します。

    1〜1.5畳の洗面所の間取り

    1畳の間取りレイアウトのポイントは、上下の空間を生かすのがポイントです。

    1畳の洗面所は、化粧台の前に人が立てる程度のスペースしか取れません。上下の空間を生かして、キャビネットを設置するなどの工夫が大切です。

    例えば化粧台の下にキャビネットを置いたり、化粧台の鏡をミラーキャビネットにしたり工夫すれば、狭い空間に収納スペースを増やすことができます。

    1.5畳の広さを確保できるなら、洗面所を置くことができます。

    2畳の洗面所の間取り

    2畳は一般的な洗面所のサイズです。2畳の間取りなら、洗面所と洗濯機の設置が可能になり、身支度できるスペースも確保できます。

    窓の設置や玄関ホールとの動線でつながりを持たせるなどの工夫もポイントです。洗面所の採光性を高めるため、朝や日中は十分な明るさを確保できます。

    また、洗面台にこだわりたいなら洗濯機を別スペースに設置する方法もあります。大きな鏡を設置したりイスを置いたりできるため、ゆったりと身支度できるでしょう。

    3畳以上の洗面所の間取り

    3畳以上は、十分に広いスペースです。

    3畳あれば洗面ボウルを2つ設置できるため、2つあれば朝の家族で身支度が被ってもそれぞれ準備できます。

    洗濯機を設置してもスペースに余裕があるため、十分な収納の確保も可能です。キャビネットを置いたりミラーキャビネットにしたりすることで、さまざまなものを収納できます。キャビネット前にスペースを確保できるので、ものの出し入れもスムーズにできるでしょう。

    洗面所レイアウトの実例

    実際に建てられた注文住宅の洗面所はどのような工夫がされているのでしょうか。ここでは実例を紹介するので、洗面台周りレイアウトの参考にしてみてください。

    実例①CASE755 「山際の家(やまぎわのいえ)」

    広々とした洗面所が特徴の実例です。

    横長の洗面ボウルには水道の蛇口が2つ設置されているため、慌ただしい朝でも余裕をもって身支度できます。

    洗面台周りにはパネルが採用されているため、水で濡れてもサッと掃除できるのもポイントです。

    また浴室との動線があり、洗面所への光を浴室の大きな窓から効率的に送り込んでいます。

    CASE755 「山際の家(やまぎわのいえ)」

    実例②CASE15 ラグジュアリーなデザイン住宅

    上下の空間を活かした、収納性の高い洗面所の実例です。

    洗面台の上下にキャビネットが設置され、十分な収納スペースが確保されています。洗濯機の上をさまざまなものを置くことができる台にしているのも特徴です。

    洗面台を挟むように窓が設置されているのもポイントです。スリッド窓があり、自然の光が入るため、朝や日中は明るさを確保できるでしょう。

    CASE15 ラグジュアリーなデザイン住宅

    実例③CASE34 カントリーテイストなデザイン住宅

    木へのこだわりがある洗面所の実例です。

    洗面台や鏡の枠を木にすることで、温かみのある洗面台に仕上がっています。

    広くありませんが、キャビネットの他、洗面台の横や下に収納が確保されています。

    ドライヤーなどが使いやすいように、コンセント位置は洗面台のすぐ横です。

    上部に小さな窓があるため、程よく光をとりこむことができます。

    建具や細部まで拘り色褪せない空間設計

    必要なものを選んで快適な洗面所にしよう

    洗面所に求める機能は、家庭それぞれで異なります。洗面台と洗濯機を設置したり、脱衣所として利用したりするのが一般的ですが、家それぞれで間取りは異なるため機能も異なるのです。

    例えば家族が多いなら洗面台を2つ置くようなレイアウト、家事を効率的にしたいなら動線を考慮したレイアウトにするなど、さまざまな工夫があります。

    家族の生活スタイルや動線を考慮して、より快適な洗面所をつくりましょう。

    これで家族みんな快適!新築前に知っておきたい失敗しない洗面所の作り方

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