新築住宅の機能性や外見的な印象を考えるうえで、欠かせないもののひとつが玄関のドアです。
色合いはどんなものにするか、どのようなデザインにするかでイメージはがらりと変わります。鍵の種類だけを取り上げても多彩にあるので、検討すべき項目が豊富にあるのは確かです。
何より毎日外出時と帰宅時には通る場所ですし、お客様を迎えるときにも最初に見せる大切なパーツと言えます。
そこで、玄関のドア選びのポイントは何か、注意すべき点は何があるのかを解説します。
Contents
玄関ドアってどんな役割をするもの?
玄関ドアは住宅への出入り口の役割を担うものですが、単純に住宅の内と外を分けるためだけのものではありません。
外観としてのデザインを強調するアクセントとなりますし、セキュリティーとしての役目もあります。空き巣や強盗などの犯罪を予防するためのセキュリティー面は特に重視すべきポイントです。
ピッキングが困難なタイプの鍵か、キーチェーンは外から壊しにくいタイプかなどを良く検討してから決める必要があるでしょう。
鍵の種類も昔に比べて増え、カードキーやタッチキータイプのものもあるので、さまざまな鍵のなかから使いやすさと防犯性の高さを両立しているものを選ばなければなりません。
ほかに重要な役割としては、外気や日光による熱を遮断してくれること、光や風を通してくれることなどが挙げられます。
玄関ドア選びはポイントが多すぎる!
新築の玄関ドアを選ぶ際のポイントは多過ぎると言えるくらい豊富にあります。まず挙げられるのはその色やデザインです。
新築住宅の壁の色合いとのバランスを考えるのなら、選べる色は限られてくるものではありますが、それでも色の種類自体はバリエーションに富んでいます。
デザインも加えるとアンティーク調のもの、モダン調のもの、シンプルさを追求したものなどさまざまです。
また、デザインに近い要素ですが、材質は何を用いるのか、開き戸タイプか引き戸タイプかでも玄関ドアは全く異なるものになります。
たとえば、引き戸タイプの場合だけでも、引き違いの扉や片引きの扉、両引き込みの扉といったようなさらに細かな種類があるので、よく吟味しながら選ぶ必要があるでしょう。指挟み事故防止するタイプ、玄関ドアを閉めたまま換気するタイプなど、機能面の種類もあります。
すべてのポイントにおいて満足できる要素を選び出していくのが理想的ではあります。
しかし、現実的な問題で考えると完璧にしようとすればそれだけ費用もかかりますから、予算と照らし合わせつつ、そのなかで最良のものを選ぶのが望ましいでしょう。
玄関ドア選びで重視するポイントはどこ?
玄関ドアを選ぶ際、どんなポイントを重視するものなのでしょうか。デザインと材質、色のなかで優先したいものについて聞いてみました。優先すべき要素を確認するため、アンケート結果の統計を見ていきましょう。
【質問】
玄関ドアを選ぶなら何を重視して選びますか?
【回答数】
デザイン : 79
材質 : 69
色 : 20
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年07月14日~2017年07月21日
有効回答数:168サンプル
こだわりの住宅だからこそ… デザインにもこだわりたいもの
アンケートの結果を見ると、玄関ドアを選ぶときは色よりもデザインや材質を優先させたい傾向にあるようです。
・家の顔となる部分なので、どうせならおしゃれなものがいいです。(20代/女性/個人事業主・フリーランス)
・玄関は家に入る前だったり、全体の印象を大きく変えたりすると思うので、デザインにはこだわりを持ちたいと思います。(30代/女性/専業主婦(主夫))
最も回答が多かったのは「デザイン」で、こだわりたいと考えている意見が目立っていました。デザインひとつで印象が変わるからこそ、こだわって良いものにしたいと考えるようです。
・耐久性に優れている材質を選びたいからです(40代/女性/個人事業主・フリーランス)
・玄関ドアは丈夫で軽く長持ちするものを重視して選んだ。(60代/男性/派遣社員)
次に多かったのは「材質」で、耐久性について気にしている意見が多くなっていました。長く使い続けたいと考えているからこそ材質選びにこだわりたいのかもしれません。
・玄関ドアの色は家の外壁の色に合わせて選びたい。(50代/女性/専業主婦(主夫))
・見た目のカラーで印象が大きく変わるから。(40代/男性/正社員)
最も少ない意見は「色」でしたが、家全体のバランスや与えられる印象についての意見が多く見られました。
回答結果を見る限り、人によってこだわりたいポイントは異なるようですね。
ただ、単なる好みではなく、外見的な印象や家全体のバランスを考えながら選びたい傾向にあるようです。
では、実際にはどんな点に気を付けながら玄関ドアを選べば良いのかを、より具体的にチェックしていきましょう。
目立ちすぎる玄関ドアはリスクが大きい
まず、悪目立ちしてしまうような玄関ドアは避けるのが無難と言えます。新築で注文住宅を建てる際、つい色やデザインにはこだわりがちなものです。
そこで周囲から見て思いきり目立ってしまうようなタイプのものを選ぶと、住宅全体とのバランスが取れず、玄関ドアだけが浮いてしまうリスクが付きまといます。
特に、赤や黄色、ピンクといった原色である派手な色合いのものは視覚的に良いとは言えません。派手な原色は見ていると目を疲れさせてしまいますし、近所の話題になる可能性もあります。
絶対に止めたほうが良いとまでは言いませんが、玄関のドアに使いたいほど好きな色であるとか、どうしてもほかの家と差をつけたいからといった特別な理由がない限りは避けたほうが無難でしょう。
また、目立ち過ぎてしまう玄関ドアは犯罪リスクも高める可能性があります。ほかの住宅より目立っている、あるいは高級そうに見えるとそれだけで目を惹くものです。注目されると必然的に空き巣にも狙われやすくなりますから十分に気を付けましょう。
最重視すべきはセキュリティー
デザインや色、形状など、玄関ドアを選ぶときにこだわりたい部分は数多くあるでしょうが、最も重視すべきなのはセキュリティー面です。鍵が壊されにくいかどうかはもちろんですが、ドアそのものが丈夫であるかにも着目しましょう。
ドアのタイプと素材がピッキング行為や破壊行為に対抗できるだけのものかどうかを確認してみましょう。
最低限必要なのは、防犯対策がきちんとされるような玄関ドアかどうかです。
数分程度のピッキング行為で容易に開いてしまうようなドアだと、同じく簡単に空き巣に入られてしまいます。
セキュリティーを考えて玄関ドアを選ぶ際の鉄則は、ピッキング対策面の徹底です。
ピッキングで破られにくいタイプの鍵にすることや、ピッキング防止機能を搭載することなどが役立つでしょう。こじ開け対策が施されていることもセキュリティーに活用できます。
また、できる限り最新のセキュリティー機能を搭載しているような玄関ドア選びも重要です。泥棒が侵入しづらい、かつ故障しにくい防犯機能を選ぶようにしましょう。
まとめ
最も重要なセキュリティー面の問題をクリアしてこそ、満足のいく玄関ドア選びができます。
新築住宅の玄関ドアを選ぶ際に重視すべきポイントは他にも多々ありますが、デザインや色にもこだわりたいのなら、まずは防犯面について考えてからにすることをおすすめします。
派手過ぎる外観の玄関は避けつつ、満足のできる見た目と機能の両方を備えた最適なものを選び出しましょう。吟味して納得できる玄関ドアを選べば、毎日の帰宅が嬉しくなりますし、安心して外出できるはずです。
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詳しくは、新築の玄関作り!各パーツの選び方や決め方のポイントをご参照ください。
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