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  • 構造見学会に行こう!チェックするポイントは?

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    理想の住まいについて考えるとき、間取りやインテリアについてはイメージが湧きやすいですよね。
    しかし、壁の中などの工法についてはどうでしょうか。職人の仕事の丁寧さは、床下や壁の内部など、住まいの完成後には見えなくなる場所にこそ表れるものです。
    構造見学会は、こういった場所を自分の目でチェックできる貴重な機会です。住まいの構造にはいくつもの工法があり、それぞれ知っておくべきメリットとデメリットがあります。
    ここでは、住まいの構造の基礎知識と、構造見学会でぜひチェックしてほしいポイントについて解説します。

     

    見えない部分が重要!構造見学会とは?

    構造見学会とは、住まいの完成後は見えなくなってしまう構造の部分を確認できる見学会のことです。完成後の住まいというものは、意外と目に見える部分が少なくなっています。
    床下の様子や壁の中などは、基本的に住み始めてから確認することはできません。住まいづくりは一生に何度もない大切なことなので、自分の住まいの見えない場所がどんな構造になっているのか、知っておきたいですよね。
    注文住宅を購入する前に、建築の仕組みや工程、構造に関してしっかりと確認しておきたいという要望は多くあります。構造見学会は、そういった要望に応えるために行われています。

     

    耐震性や耐熱性など住まいの「性能」を左右する工夫は、見えない部分に多く施されています。構造見学会では、実際に工事を行っている現場を訪れ、その性能に関わる軸組み、接合部、パネルの特徴やそれらに施された工夫を自分の目で確認することができます。
    それだけでなく、その工夫がどのように耐震性や耐熱性などに繋がるのかについて、わかりやすく説明を受けることもできるのです。
    住まいの構造については、モデルハウスにある構造コーナーを見たり、パンフレットを見ながら口頭で説明を受けたりして学ぶこともできるでしょう。
    しかし、工事の現場を実際に確認しながら説明を受けた方が、より理解が深まりやすいといえます。そのため、構造見学会は注文住宅を検討しているクライアントからの需要も高く、近年では数多く行われるようになっています。

     

    構造見学会でチェックしてほしい場所とは?

    構造見学会に参加したら、どのようなポイントをチェックすればよいのでしょうか。まずは、基礎部分や壁量、接合などの耐震性に関わる部分です。
    基礎の仕様は布基礎やベタ基礎があり、それぞれに耐震性への異なった特徴があります。また、軸組の工法にも木造軸組工法やツーバイフォー工法があります。
    一般的に、耐震性についてはツーバイフォー工法の方が強度がありますが、木造軸組工法には設計の自由度が高いというメリットがあります。
    木造軸組工法に金物工法を組み合わせたハイブリット工法は、木造軸組工法の耐震性や耐久性を高める工夫がされたものです。耐震性だけでなく、住まいの耐久性を高める工夫も忘れずにチェックしましょう。

     

    フリーダムな空間デザインを優先する工法か、とにかく耐震性を追求する工法か、自分の目で構造を確認し理解すれば、住まいへのこだわりにもより具体性を持つことができるでしょう。
    また、構造以外にもチェックするべき大切なポイントがあります。それは施工現場の状況です。現場がきれいに整理整頓されていれば、工事に関わる業者がその住まいを尊重してくれていることがわかります。
    しかし、シートや建材が乱雑に置いてあったり、ゴミが散らかっていたりすれば、住まいが丁寧に扱われていないことになり、それは耐震性や耐久性に影響を与えるかもしれません。

     

    施主が同席していれば、住まいづくりについて生の声を聞くことができ、自分の住宅を注文する際にも役立つでしょう。構造見学会の他の参加者と意見を交わし合うのも、理解を深める助けになります。
    同行している営業担当者や、現場スタッフに質問した際の対応の丁寧さなども、良質な業者であるかどうか判断する大事な材料です。

     

    ハウスメーカーが行う工場見学会とは?

    住まいの構造を理解できる見学会として、ほかにハウスメーカーが行う工場見学会があります。これはおもに、ユニット工法という工場生産を行っている大手ハウスメーカーが開催するものです。
    ユニット工法とは、工場で内装や配線まで仕上げた箱型のユニットを現場に運び、組み立てて建築する工法です。一般的には現場で行う作業を工場内で行うことで、品質や強度が飛躍的に高まり、工期も短縮できるというメリットがあります。
    工場見学会は、このユニットの製作を見学するためのものです。最先端の技術を持った工作ロボットが鉄骨材を溶接する過程や、外壁や床材の取り付け作業を間近で見ることができます。
    それだけでなく、キッチンやバスルーム、トイレなどの設備の取り付けも見学できるため、完成した住まいの具体的なイメージを深めることもできるでしょう。

     

    大手でないハウスメーカーや地域のビルダーでも、小規模ながら同じ趣旨の体験型施設を備えているところもあります。住宅のショールームなどでも、建築過程の見学施設を用意していることがあるでしょう。
    また、工場を持たない地域のビルダーでも、依頼すれば外部委託のプレカット材加工場の見学に対応してくれるところもあります。
    プレカット材とは、データに基づいて機械により精巧に加工した木材のことで、本来は加工状況を見学することはできません。このような見学希望に対応してくれるかどうかで、ビルダーの信頼度を確認することもできるでしょう。

     

    完成見学会とセットで見られる場合も

    ハウスメーカーによっては、構造見学会と完成見学会をセットで行っているところもあります。モデルハウスなどでは、見栄えのために必ずしも生活に必要のない設備が備わっているケースがあり、なかなか現実味が帯びてきません。
    しかし、完成見学会では実際の住居を見学することができるため、注文住宅で生活する感覚をつかみやすいというメリットがあります。

     

    構造見学会で知識を深めてから、完成した住まいを見学することで、家づくりのイメージがよりふくらみやすくなるでしょう。
    完成から何年も住み続けている家も見学できるため、完成時の満足度だけでなく、住み心地についても施主からリアルな意見を聞くことができます。自分の住まいについて持っていた理想が変化することも少なくありません。
    2つの見学会にセットで参加することは、住まいへのイメージや憧れに具体性を持たせる効果があるのです。

     

    構造見学会はできるだけ参加しよう!

    住まいの構造躯体は、耐震性や耐久性を確保するためにもっとも重要であり、その家の「性能」を左右する部分ともいえます。理想の住まいを建てるなら、その構造について理解しておくのは必要不可欠です。
    そのためにも、構造見学会にはぜひ参加するようにしましょう。構造見学会を開催する工務店は、構造にこだわりと確かな自信を持っている会社だといえるため、信頼できる会社であるかを見極める大事なチェックポイントにもなります。
    構造躯体は、住まいが完成した後は確認することができません。自分の住まいの見えない部分までを事前にしっかりと理解し確認しておくことは、失敗しない家づくりに欠かすことはできないでしょう。

     

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