注文住宅をどのような間取りにするか考えるのは楽しいものですが、「具体的にイメージするのが難しい」「間取り図の手書きがうまくいかない」という悩みがある人も多いのではないでしょうか。実は、注文住宅の間取りは事前にシミュレーションできます。この記事では、間取りのシミュレーションに活用できるソフトやアプリを紹介します。ぜひ、家づくりの参考にしてください。
Contents
1.注文住宅は間取りのシミュレーションが重要
満足いく注文住宅を建てるには、間取りのシミュレーションが重要です。多くの人にとって、マイホームは人生の中でもっとも高価な買い物になるでしょう。そのため、納得のいく買い物をしたいと思うのは当然です。注文住宅は建売住宅と比べると自由度が高く、住む人の要望を間取りに反映させる余地があります。しかし、デザインやトレンドばかりを追い求めると、実際に生活したときに「住みづらい」「失敗した」と感じることがあるかもしれません。完成後に間取りを大きく変更するのは難しいため、建て始める前にしっかりとシミュレーションをして、後悔しない家づくりをしたいものです。生活動線や家事動線を考慮し、家族の暮らしに合う間取りを考えましょう。
とはいえ、頭の中でイメージを組み立てるのは難しいものです。手書きで図面を起こしてみても、素人が書いた場合、実現不可能なものになる可能性があります。また、平面に書いた間取り図では、イメージをふくらませにくいという人も多いでしょう。やはり、平面よりも立体で確認するほうがイメージしやすいのではないでしょうか。ソフトやアプリを使えば、素人でも手軽に間取り図を作成できる上、より具体的にシミュレーションができます。住んでから「こんなはずじゃなかった」と後悔するのを防ぐためにも、ソフトやアプリを使ってシミュレーションをするのがおすすめです。
2.間取りのシミュレーションはフリーソフトの利用が便利
間取りのシミュレーションをする際は、無料で利用できるフリーソフトが便利です。フリーソフトを利用して図面を作成すれば、いつでも、何度でも気軽に手直しできます。家族みんなの意見を出し合えるので、優先順位をつけやすく、全員が納得いく間取りが完成するのではないでしょうか。家族それぞれが図面を作り、よい部分だけを組み合わせることもできます。
家族の意見を取り入れた図面が完成したら、全体のバランスを見ながら細かい部分を修正しましょう。実際にシミュレーションすれば、家族がイメージを共有しやすいはずです。シミュレーションを見ながら家族であれこれ話し合っておけば、いざ設計士や施工会社と打ち合わせをする際もスムーズです。打ち合わせのときに設計士や施工会社にイメージが伝わりやすいのも、事前にシミュレーションするメリットでしょう。
3.間取りのシミュレーションができるPCソフト3選
ここでは、間取りのシミュレーションに便利なPCのフリーソフトを3つ紹介します。
・せっけい倶楽部
せっけい倶楽部は、間取りをパズルのように組み合わせて、理想の家をシミュレーションできるフリーソフトです。システムキッチンやドア、サッシなどはもちろん、壁紙やフローリング、外壁、家具などのサンプルもあるため、夢のマイホームを具体的にイメージできます。さらに、完成した間取りは、3Dパースで立体的に表示できるのです。公式ページにはダウンロードの方法や使い方が丁寧に説明してあるため、PCの操作に慣れていない人でもチャレンジしやすいのではないでしょうか。「投稿作品集」として、ほかの人が投稿した間取り図が公開されているため、参考にするのもいいでしょう。
・Excel DE 間取り図
Excel DE 間取り図は、Excelのマクロ機能を使って間取り図をシミュレーションするフリーソフトです。ツールバーのコマンドボタンの操作で間取り図が作れるので、Excelに慣れている人には使いやすいでしょう。作成した図面は、JPG形式で保存することもできます。ただし、3Dや俯瞰で表示する機能はありません。平面のみの間取り図になるため、イメージを簡単にまとめたい人や、普段からExcelをよく使う人におすすめです。
・間取くん
間取くんは、wordを使って間取り図を作れるフリーソフトです。wordで具材を重ねていくシンプルな作業なので、普段wordを使っている人なら簡単に間取り図が作成できます。wordの図形描画機能を使えば、間取り図に文字や写真を組み合わせるのも可能です。
4.間取りのシミュレーションができるスマホアプリ3選
次に、間取りのシミュレーションにぴったりのスマホアプリを3つ紹介します。
・間取りTouch+
間取りTouch+は、タップやスワイプの簡単な操作で間取り図が作成できるiOS版のアプリです。部屋を配置し、階段や柱・梁などの構造物や、家具・家電などを設置できます。部屋名の設定、帖数の自動計算表示などの機能もあり、本格的な間取り図を直感的に作れます。間取り画像はJPEG出力できるので、家族や設計士・施工会社にメールするときも便利です。
・magicplan
magicplanはiOS版とAndroid版の両方があるアプリです。タップするだけで部屋や家具の配置ができます。スマホカメラを使って実際の部屋を図面にできるため、撮影が可能であれば、住宅展示場の家を間取り図にしてみるのもいいでしょう。
・Roomle 3D & AR
Roomle 3D & ARは、簡単な操作で間取り図を作成できるiOS版のアプリです。家具や照明の配置もできるので、イメージをふくらませやすいでしょう。作った間取り図は3DだけでなくAR(拡張現実)でもチェックできるため、まるで実際に部屋にいるような感覚になれます。設計士や施工担当者とのイメージ共有にも便利です。
5.ネット上で間取りシミュレーションができるWebサイト3選
最後に、ネット上で間取りのシミュレーションができるWebサイトを3つ紹介します。ダウンロード不要なので、気軽に使えます。
・マイホームクラウドβ版
無料で使える上、一つのアカウントで3台までのデバイスで利用可能です。パソコンで作成した間取り図をスマホ・タブレットでも見られるので、出先で確認したいときにも便利でしょう。間取り図には家具や建具、設備なども設置でき、瞬時に3D化も可能です。VR体験機能もあり、部屋の中にいるような画像が見られるので、間取りをリアルにイメージできます。「おすすめマイホーム」として人気の間取りをチェックできるほか、過去に投稿されたさまざまな間取り図を見られるので、作成の参考になるでしょう。
・カリモク家具3Dシミュレーター
家具業界の最大手、カリモク家具が提供するシミュレーターです。図面を作成して家具をレイアウトしたら、3Dで立体的に確認できます。「ウォークスルー機能」があり、まるで部屋の中にいるような感覚ですみずみまでチェックできるのも嬉しいポイントです。カラーの変更もできるので、実際に家具を置いたときのイメージがしやすく、大きさや壁・床・窓などとの相性もチェックできます。もちろん、カリモク家具の商品も数多く登録されています。
・IKEAホームプランナー
スウェーデン発祥の家具メーカー、IKEAが提供している無料のツールです。本来はIKEAの家具の配置をシミュレーションするためのものですが、その前段階として、間取りを自由に設定できます。ドア・窓の配置、壁や床の色の設定なども簡単にできるため、具体的なイメージがわきやすいでしょう。3Dデータは、IKEAのサーバー上に1年間保存もできます。
まずは理想を目に見える形にしてみよう
注文住宅の建築を成功させるためには、間取りをシミュレーションし、具体的にイメージすることが大切です。ソフトやアプリ、サイトを利用すれば、建築の知識がなくても手軽に間取り図を作れます。まずは気軽に間取り図の作成にトライして、理想を目に見える形にしてみましょう。シミュレーションをもとに家族でじっくり話し合えば、全員が気に入る間取りが完成するはずです。
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