エスキス【esquisse】
《名》下絵、スケッチ、画稿/彫刻の粗作り/文学作品の草稿
設計をしているとよく耳にする「エスキス」という言葉。
皆さんは一度でも耳にしたことはありますか?
よほど勇気のある方以外は、画用紙に絵を描く時に鉛筆で薄く下書きをしますよね?それもエスキス。
絵と同じように、設計もCADで平面図を描く前に思考を整理するために、鉛筆でまずはざっくりゾーニングを行ないます。
ゾーニング【zoning】
《名》区分すること。特に都市計画などで各地域を用途別に区画すること。
皆さんが設計士になったと仮定して、平面プランを考える時にいきなり玄関ドアの開き勝手は考えないですよね?
まずはLDKや水廻り、玄関などの空間を用途別に分けて、それらのベストな配置を考えます。これがエスキスの第一段階ゾーニングです。
お客様の求める動線になっているか、光の入り具合はどうか、風は抜けるか、カッコよくなるか等を検証していきます。
お客様からいただいたイメージ写真や建築雑誌などでさらに建物のイメージを膨らまし、あらゆる要素を詰め込んでいきます。
そしてようやく1枚のエスキスの出来上がりです。
エスキスは16世紀のヨーロッパでは芸術的発想の第一段階としてもっとも重要視されたそう。
何が言いたいかというと、住宅設計でもエスキスがかなり重要ということです。
規格化された設計であれば、パズルの配置を練ればよいのですが、フリーダムにはパズルが無いので全くの白紙からのスタート。
なんでもやれる!が発想の第一歩です。
白紙からのスタートなので、当然個性が出ることもあります。
ワークショップ(企画中)のために、社内でいろいろと案を出し合い、こちらもただいまエスキスをしている段階です。
発泡スチロールでできた同じ家型ですが、断面に注目して下さい。
スパっとキレイに切れているモノ、荒々しさを残しているモノ、荒々しすぎてヤスリを掛けた挙句ボロボロになったモノ…個性に溢れています。
今後、企画中のワークショップ情報もこちらのブログでご案内いたします。お楽しみに!
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