新築の内装はコンセントの位置やスイッチ類の配線計画が重要!

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新築の内装決めといえば、壁や床、備え付け家具などが思い浮かぶのではないでしょうか?
しかし、忘れてはいけない重要な設備があることを知っていますか?それはコンセントやスイッチなどの配線計画。
快適な住宅をつくるために間取りや採光などに気を配る人は多いですが、配線計画は何かと見落としがちな部分です。
新築物件に移ったあと不便を感じないようにするため、どのように考えていけばいいのか、使いやすいコンセントの位置や配線計画の立て方について説明します。

新築あるある!?配線計画にまつわる失敗エピソード!

新築の内装失敗例でよくあるのが、配線計画について。
どのような失敗があったのか、エピソードを聞いてみました。

こんなにある!配線計画の失敗例

・自分の部屋にテレビのアンテナがなくテレビをつけることが出来なかった。(会社員/女性/30代)
・コンセントの位置関係を思い付きで決めました。
家具の関係で一部使えない場所が出てきましたので、変更工事をサービスでお願いしました。(無職/男性/70代)
・はじめてのことだったので、照明や換気扇のスイッチの場所をあまりよく考えずに決めてしまって無駄な動きをしなければならず、不便な思いをしているので後悔。(契約・派遣社員/女性/30代)
・コンセントをもう少したくさん付ければ良かったと思いました。家具を置くと意外とコンセントが隠れて使えないので。(専業主婦・主夫/女性/30代)
・ドライヤーのコンセント位置が、他の暖房器具などをおいているとふさがって使えない。(自営業(個人事業主)/女性/30代)

【質問】
住居を建てる際にコンセントやスイッチ類の計画で失敗したエピソードがあれば教えてください。

【回答結果】
フリー回答

調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 –
調査期間:2017年03月21日~2017年03月27日
有効回答数:206サンプル

いろいろなエピソードがありましたが、失敗の原因はコンセントの数が足りず、位置が的確ではなかったことで起こっているようです。
配線計画で失敗しないために、対策方法を考えていきましょう。

配線計画は実際の生活をイメージして

配線計画は設計の段階から考えておきたい部分です。間取り図ができたら、実際にどのような生活になるのかイメージをすると、配線計画が立てやすくなります。
よくありがちな失敗が、コンセントの数が足りないという状況。数の少なさで失敗しないためには、2畳のスペースに1ヶ所つけるのが目安だと言われています。
ひと部屋に1ヶ所あるから大丈夫!と思っても、実際に使ってみると意外と少なく感じるものです。また、家族の人数によってはコンセントを同時に使うケースがあるのではないでしょうか?
電化製品が増えても困らないように、コンセントは多めに設置しておくことをおすすめします。できればひと部屋に2ヶ所以上はつけておきたいですね。
面積の大きいリビングダイニングは4ヶ所ほどでも困りません。ひとつのコンセントをタコ足配線で使用したり、家具の裏に隠れたコンセントがホコリまみれになったりすると、火災のおそれもあるため、設置位置もきちんと考えましょう。

場所別コンセントの高さ

室内の温度調整に欠かせないエアコンは、部屋全体の温度管理がしやすいよう、人の身長より高い場所にあります。
そのため、エアコンのコンセントは床からだいたい200cmほど上に設置してあります。次に、水を大量に使う洗濯機のコンセントについてですが、通常は感電防止のためにアース線が取り付けられています。
アース線とは万が一コンセントに水がかかってしまった際、電気を土地に流して電気が漏れ出るのを防ぐ役割を果たしています。
しかし、万が一洗濯機の水がコンセントにかかってしまうと大変危険なため、水がかかりにくいように床から110cmほど上についています。
また、子ども部屋や書斎などは、机の上に置いたデスクライトなどの電源を取りやすいように床から70cm~90cm上の場所に、掃除機のコンセントは床から40cm上、廊下などのコンセントは25cm上が一般的です。

こんな場所にもコンセントがあれば便利!

注文住宅で人気のウォークインクローゼットですが、コンセントの存在を忘れがちな場所でもあります。
クローゼットと言っても小さな部屋のようなものですから、きちんと掃除機をかけられるようコンセントは設置しておきましょう。内部が暗くて照明を追加したいというときも便利です。
また、2階建て住宅では階段や階段の踊り場もきちんと掃除したいもの。そんなときに、踊り場にコンセントがあると長さが足りなくて届かないということもなくなります。寝室のベッド周辺にもコンセントはつけておきたいですね。
携帯電話を手元に置いている人は充電用に、快適な睡眠が得られるための間接照明用などの用途で便利です。そして、主婦目線で忘れたくないのがキッチン周りです。
炊飯器や電子レンジ、コーヒーメーカー、パン焼き器、ハンドミキサーなどキッチンで使う電化製品は多いものです。
家事をスムーズに進めるためにも、多めに配置するのがおすすめです。

現場確認でイメージとのズレを修正

コンセントについて配線計画の立て方はわかりました。しかし、いくら検討に検討を重ねて計画を立てても、現実とのズレはどうしても出てきてしまうものです。
そこで、建築工事がはじまったときに現場で打ち合わせをして、そのズレを修正することをおすすめします。施主、設計者、現場監督、電気業者が現場に集まり、配線計画について話し合うタイミングがあります。
その時を利用して、イメージや使い勝手に問題がないかを確認するようにしてください。その場に設計、工事、電気のプロが集っていますので、それぞれの立場からさまざまな提案やアドバイスをしてくれます。
専門家ではないとわからないこともありますので、こうしたいという希望やわからない点などを積極的に相談するようにしましょう。

まとめ

適切なコンセントの数と位置を考えることは、発火や火災、電源コードに躓いて転ぶなどのリスクを減らすことでもあります。
適切な場所にコンセントが備え付けてあれば、ただ便利なだけではなく思わぬ被害からも身を守ることにつながるのです。
わかりやすい内装設備について考えるのは楽しいものですが、家族の安全のためにも新築物件の内装を考える際は配線計画についてしっかりと検討しましょう。

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