• 木造住宅のメリット&デメリット。日本で主要な木造建築の構造と特徴

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    日本で一番主要な住宅構造といえば「木造建築」です。
    自分の家を一から建てる場合、住宅構造の案として木造建築を検討する方も多いのではないでしょうか。
    木造住宅にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、特徴を理解したうえで判断する必要があります。
    今回は、木造住宅の特徴について解説します。

    いくつ知っている?住宅構造の種類

    いくつ知っている?住宅構造の種類

    木造建築の特徴に着目する前に、住宅構造の種類について解説しましょう。
    住宅構造は大きく分けて3つの種類に分類され、それぞれ木造建築、鉄筋コンクリート建築、鉄筋鉄骨コンクリート住宅と呼ばれています。
    鉄筋コンクリート建築はRC構造とも呼ばれ、耐震性と耐火性に優れていることが特徴です。「地震や火災にしっかりと備えたい」という方は、鉄筋コンクリート建築を選ぶのも良いでしょう。
    一方、鉄骨鉄筋コンクリートはSRC構造とも呼ばれ、デザイン性に優れた住宅作りに適しているといわれています。
    大きなビルや大規模な建築物に使用されることが多く、他の構造での建築が難しいデザインも実現できます。
    家の中に大空間を設けたいと考える方や、規模が大きな家に住みたいという方の住宅に適した構造です。

    耐用年数に建築期間…木造住宅の特徴を知ろう

    耐用年数に建築期間…木造住宅の特徴を知ろう

    日本で主要な住宅構造といえば木造建築です。日本の建物の約8割はこの建築構造で建てられているといわれています。
    木造住宅とは土台、壁、柱など建築物の強度を支える構造体の材に木が使用されている構造を指します。構造体は建物の自重を支えるだけではなく風圧や水圧、積裁荷重などあらゆる衝撃に耐えるための基礎です。
    木造建築によって35坪の敷地に家を建てた場合、建築にかかる期間は約3カ月から5カ月程度、1坪あたりにかかる平均的な価格は40万円から70万円程度といわれています。
    木造住宅の法定耐用年数は22年程度で、3つの住宅基礎の中では短い年数となっています。木造建築は、水分や衝撃による劣化に弱い点も特徴といえます。
    湿気対策や小まめなメンテナンスによって、耐用年数にも変化が生じるため注意が必要です。

    皆さんはどう思っている?木造建築のイメージを調査!

    日本で長い歴史を持つ木造建築。現在でも多くの住居が木造で建てられています。
    それでは、皆さんが木造建築に抱くイメージにはどのようなものがあるのでしょうか。アンケートをとってみました。

    木造建築ってどんな印象?リアルな意見をご紹介

    ・素材のしなりや組み立てに遊びがあるので、地震に強いイメージがあります。古代建築が現代まで残っているのは木造だったからこそではないかと思います。ただ火災には弱そうだと思います。(30代/女性/パート・アルバイト)
    ・「暖かい」というイメージです。現在、軽量鉄骨の一戸建てに住んでいますが冬はものすごく寒いです。冷え切った鉄骨が原因のような気がします。木造は「木のぬくもりがある」イメージです。マイナス面では、シロアリが心配です。(50代/女性/個人事業主・フリーランス)
    ・木造建築のイメージは一見素敵な古民家のような昔ながらの家をイメージします。でも鉄筋コンクリート造とは違い隙間がたくさんあって、虫がたくさん出そうです。それに耐震の不安や火事の時は一気に燃え上がりそうで災害には弱そうな感じがします。(40代/女性/専業主婦)
    ・安価で自然な温もりがあるという良さがある反面、鉄筋に比べて耐久性や耐震性が劣ることや、燃えやすいというデメリットがあるというイメージがあります。(50代/男性/正社員)
    ・木造建築だと、木がふんだんに使われているので木の香りがして、温かみがあるイメージがあります。(40代/男性/個人事業主・フリーランス)
    ・田舎のログハウスや別荘など、木のぬくもりを持つ住宅をイメージします。欠点としては火災や地震、洪水などに弱そうなイメージがあります。定期的な補強や手入れが必要だと思います。(40代/女性/専業主婦)

    【質問】
    木造建築に対するイメージを聞かせてください。

    【回答結果】
    フリー回答

    調査地域:埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 岐阜県 愛知県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 和歌山県 福岡県
    調査対象:【年齢】30 – 39 40 – 49 50 – 59 60
    調査期間:2017年09月15日~2017年09月22日
    有効回答数:100サンプル

    アンケートの結果、多くの方が木造建築に対して「暖かい」というイメージを持つことが分かりました。
    自然な温もりを感じさせてくれる住宅だと考える方が多いようですね。
    一方で、耐火性や耐水性に弱く、劣化が早いというイメージを持つ方もいるようです。
    それでは、木造住宅の具体的なメリットについて解説します。

    健康面への心配も少ない!木造住宅のメリット

    健康面への心配も少ない!木造住宅のメリット

    住宅建築に木造を選ぶ場合、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリートよりも施工費用がリーズナブルになりやすいです。
    鉄は熱を伝えやすく湿気を吸収しないため断熱性や吸湿性に劣りますが、木材は吸湿性や断熱性に優れています。
    鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートよりも施工費用が安い木造ですが、機能面では優れた面も併せ持っているのです。
    次に、体の健康面から見たメリットに着目してみましょう。鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の住宅には、壁紙やカーペットが必要になります。
    しかし、壁紙やカーペットは素材によってホコリが溜まったり、化学素材を使用していたりする場合、アレルギーやシックハウス症候群を引き起こす原因に繋がります。
    一方、木造の場合は木に吸湿性があるため、壁紙やカーペットは必須ではありません。木造軸組工法を選ぶことで、空間設計の自由度も広がり思い通りの空間を実現しやすいといえます。

    強度は大丈夫なの?木造住宅のデメリット

    木造住宅を選ぶデメリットは大きく分けて2つあります。
    まず1つ目のデメリットとして挙げられるのが、「鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートに比べると強度に劣る」点です。鉄と木材では、強度に差があり住宅の強度にも影響を及ぼします。
    特に木材は湿気によって腐食したり、経年劣化のスピードが早かったりなどの性質を持つため小まめなメンテナンスを必要とします。
    耐久年数も鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリートより劣ります。次に、デメリットとして挙げられるのが「工務店によって品質に差が生まれやすい」という点です。
    日本の中で最もメジャーな木造建築は、取り扱う工務店の数も多いため、工務店ごとに品質に差が生まれやすいのです。工務店や建築会社を選ぶ際には、慎重に情報収集を行うことが重要なポイントになります。

    体とお財布に優しい木造住宅!施工会社を選ぶ際は慎重に

    木造住宅は施工費用が安かったり、体に与える悪影響が少なかったりとメリットも多いです。
    しかし、耐久年数は他の工法より劣る部分もあります。木の性質上、湿気や衝撃に弱い部分もあるため小まめなメンテナンスが必要です。
    長く住める木造住宅にしたい場合は、優良な工務店・建築会社を選べるよう情報収集に時間をかけましょう。

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    詳しくは、木造建築は日本に多い!施工方法と特徴まとめをご参照ください。

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