リビングに吹き抜けを作ると後悔する?メリットとデメリットをチェック!

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おしゃれだから作りたい?リビングの吹き抜けメリットとデメリットをチェック!

WORKS N邸

よく海外の映画などで登場する吹き抜けの家。広々とした空間は開放感抜群で、日本でもリビングに吹き抜けを作る人が増えています。

デザイン性のみならず、利便性においてもさまざまなメリットがありますが、同時に存在するのがデメリット。

実際に住み始めてから困らないように、吹き抜けの良いところ、悪いところをしっかり押さえておくようにしましょう。

リビングに吹き抜けを作ることで生まれるメリット

リビングに吹き抜けを作ることで生まれるメリット
CASE696 tongari house

吹き抜けのおしゃれなイメージに憧れている人も多いでしょう。しかし、吹き抜けのメリットは見た目だけではありません。ここではリビングに吹き抜けを作るメリットを改めて整理していきましょう。

開放感がある

吹き抜けとは上の階まで天井がつながっている空間のこと。視界が上下に広がることで部屋全体が広く見える効果があり、開放感があります。敷地面積の狭い部屋に向いているのはこれが理由です。

リビングに広い面積を確保できない場合、吹き抜けを取り入れることで空間を広く見せることができます。特にコンパクトな住宅の場合、吹き抜けで広さを演出できるのが大きなメリットです。

デザイン性の高いリビングになる

吹き抜けのあるリビングは、ダイナミックでインパクトのあるデザインに仕上がります。「せっかく注文住宅を建てるならデザインにこだわりたい」という人も多いでしょう。吹き抜けを取り入れると一気にデザイン性がアップするのでおすすめです。

吹き抜けと合わせてリビング階段や窓にもこだわると、よりスタイリッシュなリビングになります。加えて、照明もリビングの印象を左右するポイントのひとつです。吹き抜けに合わせて細部にまでこだわることで、個性あふれるリビングを作ることができます。

日当たりと通風を確保できる

住宅の採光と通風を確保するには、窓の向きや近隣の住居環境が重要になってきます。

リビングを南向きや東向きにできなかった場合、部屋のなかに十分な光や風を取り入れることが難しくなります。その点、吹き抜けがあれば天井に近いところから光が入ってくるので、採光を確保することができます。

開閉可能な窓を設置しておけば風を通すことも可能で、多少の立地条件の悪さは吹き抜けでクリアできます。

押さえておきたいリビングの吹き抜けデメリット

押さえておきたいリビングの吹き抜けデメリット
CASE688 Transition

実は吹き抜けにはデメリットも多く、デメリットを理解しないまま採用すると家が仕上がってから後悔してしまうかもしれません。ここでは、リビングに吹き抜けを採用するデメリットを5つ紹介します。

エアコンの効きが悪くなる

リビングの吹き抜けの大きなデメリットのひとつが、冷暖房効率が悪くなってしまうことです。

気温や湿度が安定している春秋は風が吹き抜けるので過ごしやすいのですが、困るのは夏と冬。上下の空間が広いということは、それだけ室温を変えるのも大変だということです。

そのため、夏は部屋を冷やすのに時間がかかります。逆に冬は暖かい空気が天井に溜まってしまうので、肝心のリビングは暖まりません。

ただし、近年の住宅は気密性や断熱性が高く、吹き抜けを取り入れても暑さや寒さがそれほど気にならないケースもあります。吹き抜けを採用したい場合は、気密性・断熱性の性能にこだわると良いでしょう。

2階に十分なスペースをとれなくなる

吹き抜けを作ることで、必然的に2階の床面積は狭くなります。そのため、2️階に広い空間を確保したい場合や部屋数を多くしたい場合には不向きです。収納スペースを削らざるを得ないなど、吹き抜けを採用したことで想定外の制約が生まれてしまうケースも。

廊下を少なくするなど工夫すれば2階のスペースを十分とれる可能性もあるので、吹き抜けの面積と2階に確保したいスペースの兼ね合いを考えて間取りを考えましょう。

音やにおいが伝わりやすい

開放感のある吹き抜けは、音やにおいが広がりやすい点にも注意が必要です。焼き肉や香辛料を使った料理などのにおいが2階に伝わり、不快に思う家族もいるかもしれません。

1階と2階を遮る天井がないため、話し声や生活音も筒抜けになります。家族の就寝時間に差があったり、受験を控えたお子さんがいたりする場合は、家族のストレスになってしまう可能性があるので注意してください。

照明のメンテナンスや掃除が大変

吹き抜けは天井が高くなるため、天井に照明を取り付けるとメンテナンスが大変です。脚立を使うことを想定すると、脚立の置き場も考慮して間取りや収納スペースを考えなければなりません。

吹き抜けの照明は梁など天井以外の場所につけたり、電気スタンドを取り付けたりするのがおすすめです。また、寿命が長く取り替えの頻度が少なく済むLED電球を選ぶという方法もあります。

耐震性の不安も

災害の多い日本で一番考えておきたいのは、吹き抜けは構造的に弱くなるということ。丈夫な家というのは正方形で1階と2階の同じ位置に壁がある構造をしています。吹き抜けは家のなかを支える壁の数が減りますので耐震面では劣ります。

特に2階の床面積が少なくなることで、横方向にかかる力に弱くなる点に注意してください。吹き抜けを採用するなら、何らかの耐震対策は必要になってくるでしょう。

吹き抜けのあるリビングの建築実例

吹き抜けのデメリットを紹介してきましたが、デメリットを解消しながら吹き抜けのあるおしゃれなリビングに仕上げることは可能です。

フリーダムアーキテクツが手掛けた吹き抜けのあるリビングの建築実例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

吹き抜けと中庭の景色を楽しむ空間

吹き抜けと中庭の景色を楽しむ空間

CASE756 utsuwa

植栽のある中庭に面して吹き抜けとリビングイン階段を設置した、開放感のあるリビング。

吹き抜け上部まで窓を設け、スケルトン階段にすることでデザイン性の高い空間に仕上がっています。吹き抜けの天井には印象的なライン状のペンダントライトを取り付けました。

吹き抜けをアクセントクロスでデザイン

吹き抜けをアクセントクロスでデザイン

CASE758 Cool&Pretty

吹き抜けに天窓を設け、自然光が入る明るい印象のLDKです。天窓の下に照明を取り付けて、空間全体が明るくなるよう設計しました。

吹き抜け横の壁にはアクセントクロスを採用し、かわいらしいデザインに仕上がっています。

吹き抜け+スキップフロアのリビング

吹き抜け+スキップフロアのリビング

CASE742 STEP’s

スキップフロアに吹き抜けから柔らかい自然光が差し込む、ナチュラルな雰囲気のLDK。吹き抜け部分の開口部は天井まで大きく設け、開放感が感じられます。

外部からの視線が届かないようなガラスを採用しているので、プライバシーもしっかり確保できます。

注文住宅で吹き抜けのある快適なリビングを作ろう

デザイン性がありおしゃれな反面、生活していくうえでのデメリットもあるリビングの吹き抜け。一方で住宅の困った状況を改善するための利便性の良さも兼ね備えています。

デメリットの対策をしっかりしておけば、吹き抜けによる不便を感じにくい、快適な住宅になります。そのためにも吹き抜けの特性をしっかり理解しておきましょう。

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