寝室のウォークインクローゼットは便利!つける前に考えたいポイント

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寝室のウォークインクローゼットは便利!つける前に考えたいポイント

家を建てるならしっかり考えたいのが収納スペースのあり方です。
ただ単に物がたっぷり入るというだけでは十分とは言えません。
使いたいときに取り出しやすい収納が理想です。

従来のクローゼットは、扉を開けて取り出すタイプが一般的でしたが、
ウォークインクローゼットを代表とする「人が入れるクローゼット」が主流になっています。
また、2つの出入り口を設けるウォークスルークローゼットなど、
収納といってもいくつか種類があります。

こちらでは、代表例としてウォークインクローゼットを備え付けるときのポイントを押さえておきましょう。

寝室にウォークインクローゼットをつけたいと思う人は?

まず、ウォークインクローゼットを寝室につけたいと考えている人がどれくらいいるかアンケートを取ってみました。

【質問】
新築物件を立てるなら、寝室にウォークインクローゼットをつけたいと思いますか?

【回答結果】
はい : 80
いいえ : 20

調査地域:全国
調査対象:【年齢】30 – 39 40 – 49 50 – 59 60
調査期間:2017年10月16日~2017年10月23日
有効回答数:100サンプル

新築物件を建てるなら、寝室にウォークインクローゼットを付けたいと思いますか?

8割の人が備え付けたい寝室のウォークインクローゼット

今回のアンケートでは、全体の8割が家を新築するなら寝室にウォークインクローゼットをつけたいと答えました。

・衣服を1カ所にまとめて収納できるので、整理しやすいからです。(40代/正社員/男性)
・着替えがスムーズにできるからです。(30代/公務員/女性)
・起きたらすぐ着替えたいし、あまり人目に付かない場所にしたいので。(40代/専業主婦(主夫)/女性)

「はい」と回答した人のコメントを見ると、起きてすぐに着替えるのに便利という意見とタンスなどとは違い室内に見えないように収納できる点が魅力という意見が目立ちました。
衣類を1カ所にまとめることで、収納面だけでなく洋服選びの面でも便利になると
考えている人が多いことがわかります。
一方、「いいえ」と回答した人のコメントは以下の通りです。

・寝室よりは家族全員の都合の良い場所に作りたいです。(40代/専業主婦(主夫)/女性)
・スペースが許すなら寝室ではなくて納戸みたいな形で独立させたいです。(40代/個人事業主・フリーランス/女性)
・風呂と洗濯機置き場の近くに着替えなどをする部屋を作り、その部屋にウォークインクローゼットを作った方が動線は楽なように思います。(40代/正社員/男性)

「いいえ」と回答している人のコメントを見ても、ウォークインクローゼット自体を要らないと回答している人はほとんどいませんでした。
こちらの回答を選んだ人は、寝室ではなくもっと使い勝手のよい場所に置いた方が収納としても着替え場所としても便利なのではないかという意見のようです。

今回のアンケートでは、新築物件を購入するならぜひウォークインクローゼットが欲しいと考えている人が多く、場所としても寝室を支持する声が多いことがわかりました。
では続いて、寝室にウォークインクローゼットを置くメリットはどのような点にあるのかを見ていきましょう。

寝室がスッキリ!ウォークインクローゼットのメリット

寝室がスッキリ!ウォークインクローゼットのメリット

寝室にウォークインクローゼットを備え付けるメリットとして、次のようなことが考えられます。

    ・ウォークインクローゼットの中で着替えられる

ある程度広さのあるウォークインクローゼットなら、衣類を取り出したその場で着替えることができます。
扉を閉めれば独立したスペースになり、寝室に他の人がいても気にすることなく着替えられます。

    ・衣類の整理整頓がしやすく衣替えしなくても良い

タンスなどに衣類を収納すると、季節ごとに衣替えをしなければなりません。
しかし、ウォークインクローゼットならスペースが広いため整理整頓しやすく、季節別に衣服の置き場所を決めておけば衣替えをする必要がありません。

    ・衣類以外も収納できる

タンスなどとは異なり、ウォークインクローゼットなら布団乾燥機や暖房器具、扇風機など寝室で使う家電類、衣類に使うアイロンや裁縫箱なども取り出しやすく片付けやすい形で収納できます。

    ・寝室がスッキリする

ウォークインクローゼットを備え付ければ寝室内にタンスなどの収納グッズを置く必要はありません。地震が起こっても家具の倒壊でケガをする心配がなく安全です。

片づけベタな人は大変?ウォークインクローゼットのデメリット

片づけベタな人は大変?ウォークインクローゼットのデメリット

利便性の高い寝室のウォークインクローゼットですが、人によっては備え付けたことがデメリットになることもあります。
寝室に備え付ける場合に限らず、ウォークインクローゼットを備え付けることがデメリットになるのは次のような場合です。

    ・整理整頓が得意ではない人は乱雑になりやすい

ウォークインクローゼットは広さがある分、どこに何を置くかをきちんと決めて使用しないとただ物を詰め込むだけになってしまいます。
整理整頓せずに詰め込んでしまうと、奥や下に入ったものが取り出しにくくなり、使い勝手が悪くなります。

    ・収納しすぎると歩くスペースがなくなりただの物置になる

歩くスペースを確保しながら収納しないと物置のようになってしまいます。
空いているスペースをすべて収納に利用したいという人には合いません。
デメリットといってもウォークインクローゼット自体に問題があるわけではなく、ウォークインクローゼットの使い方を知らずに使うと使いこなせないと言ったほうがよいのかもしれません。

ウォークインクローゼットの広さと家族の人数

ウォークインクローゼットの広さと家族の人数

ウォークインクローゼットは広ければ広いほどよいというわけではありません。人数によって収納する衣類の量がほぼ決まってくるからです。狭すぎると収納したい衣類が入らなくて不便なのは当然ですが、広すぎてもそれに合わせて物が増えすぎてしまい、使い勝手が悪くなります。
ですから、新築に際してウォークインクローゼットの広さを自由に決められるなら、
家族の人数に合った広さのウォークインクローゼットにすることが重要です。
たとえば、2人暮らしなら2畳、服が多ければ3畳というのがおよその目安です。
ただし、将来的に人数が増えるのであればそのことも見越した広さにしておく必要があります。大人2人と子供2人なら4畳か4畳半程度の広さが妥当です。
子どもが大きくなり、収納する衣類が増えたときのことも考えるのであれば、
それ以上の広さを確保するのが望ましいと言えます。
1カ所に家族全員の衣類を集めるのでなければ、使う人数に合った広さのウォークインクローゼットを数カ所に取り付けることを考えてもよいでしょう。

整理整頓がしやすい間取りを考えよう

ウォークインクローゼットにも間取りがあります。使い勝手のよいウォークインクローゼットにするためには物を置くスペースと人が通るスペースをあらかじめ考えておく必要があるからです。
少なくとも、人が通れる幅は60cm確保しておくのが理想です。ウォークインクローゼット内の間取りの種類は次の4種類で、それぞれメリットが異なります。

  • I型
    片方の壁側にすべて収納してもう片方の壁際を通路にするという間取りです。間口に対して奥行きが広い場合はI型にすることで限られたスペースを活かしやすくなります。
  • II型
    左右の壁に沿って収納アイテムを置き、真ん中に通路を作る間取りです。通路の両側に同じ季節に使用するもの、あるいは同じ人の衣類を収納するようにすると使い勝手がよくなります。
  • L型
    片側の壁沿いと奥側を収納スペースにする間取りです。II型にするには広さが足りないが、I型で使うにはスペースが広すぎてもったいないというときに選びたい間取りです。
    横の壁沿いに棚を設け、奥側はハンガースペースにするなど、収納方法を分けると使い勝手がよくなります。
  • コの字型
    両脇と奥側の壁をすべて収納に使用する間取りです。4畳半以上の広さがある場合はコの字型の間取りにすることで衣類の整理整頓がしやすくなります。

ウォークインクローゼットの広さ・間取りは暮らしのイメージ作りから

寝室にウォークインクローゼットを備え付ければ、余分なものを置かずに済み、寝室内がスッキリします。

しかし、収納力だけでなく、寝室からの出入りのしやすさや衣類の出し入れのしやすさも考えて間取りや広さを選ぶことが大事です。
今の生活スタイルや今後の家族計画なども変化していくため、住み始めてからの暮らしをどれだけイメージできるかがポイントになります。

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詳しくは、新築するなら安眠できる寝室を!レイアウトを決める際のポイントは6つをご参照ください。

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