道路や駐車場から玄関へ続くアプローチは、新築住宅だからこそこだわりのあるものにできます。
おしゃれなデザイン、使い心地の良さなどを考えながら、オリジナリティのある玄関アプローチにすることも可能です。
ただ、単に好きなように作るだけではなく、外見的な美しさや安全性、防犯性などを考慮しつつ、満足度の高いものにしていきましょう。
具体的にどのようなポイントに注意すれば、おしゃれで満足のできるアプローチになるのかをチェックしてみましょう。
動線の作り方で奥行きを出す
新築の玄関アプローチ作りをするのなら、まずはその動線から考えていきましょう。
道路や駐車場から玄関に入るまでの動きを予測して、どのような形ならアプローチしやすいのかを考慮しないと、使い心地が悪くなってしまう可能性があります。
どれくらいの広さを玄関アプローチに用いるのかによっても異なりますが、同じ敷地面積であったとしても、動線によって歩く距離や見映えも全く違うものになるのは確かです。工夫次第で奥行きを感じさせることもできるでしょう。
階段やスロープの方向は玄関に対して直線的であるのが一般的ではありますが、敢えて斜めに角度を付けたり、横向きにしたりする方法もあります。斜めにすれば狭い敷地でも広く見せることができますし、横向きなら正面をすっきりと見せられるでしょう。
ほかにも、敷石をジグザグに敷くという方法もあります。こうすることで視覚的に広く見える効果があるので、アプローチ部分に広々とした印象を与えたいのなら積極的に採用してみると良いでしょう。
動線にこだわることで使いやすさと見映えの良さ両方のクオリティを高めることができます。デザインや色合いよりも先に決定する部分として覚えておきましょう。
素材選びは安全性を考慮
玄関アプローチの素材について決めるのなら、安全性を考慮したうえで選ぶことを忘れないようにしましょう。建築会社のカタログやラインナップを見てみると、見た目の美しさや好みを優先して選んでしまいがちです。
しかし、外見だけを基準に素材を選んでしまうと、実際に暮らしてみてからな失敗してしまったと感じることがあります。あとから使いにくいと思ったり、ケガをしたりといったリスクを負わないように慎重に考慮していきましょう。
具体的な一番のポイントとしては、歩きやすさの面です。靴が溝に挟まってしまう、凸凹し過ぎてバランスが取りにくいといった問題があると、転倒する可能性があります。
だからといって、表面がつるつるとした素材にすると雨の日には滑りやすくなるので、これも注意しなければなりません。
歩いていて違和感がないかどうか、子どもが駆け回っても比較的安心できるかを考えつつ、素材選びをしてみましょう。
つるつるした外見の素材は一概に悪いというわけではなく、滑り止めの加工を施してあればリスクの軽減はできます。素材そのものの特徴だけではなく、加工の有無についてもチェックすることは大切です。
防犯を意識したアプローチに
アプローチは住宅の防犯面に多大な影響を及ぼす部分です。この部分の防犯性が高くないと、玄関から容易に空き巣や泥棒、変質者が入ってしまう危険性があります。
玄関ドアの施錠が丈夫なものであることももちろん大切ではありますが、そもそも忍び込みにくいと思えるような印象を与えることが重要です。狙われにくくなればその分だけ犯罪リスクは減ります。
防犯面としてできることはまず見通しの良さです。周囲からの視線を避けられるような影になる部分を作らないようにすることで、犯罪者が隠れるスペースをなくせます。
ただ夜の暗闇だとあまり意味を成さない部分ではありますから、照明設備で玄関周りを明るく照らせるようにしておきましょう。センサー付きにしておくと人の通りがあった際には自動的に点灯しますから、防犯性は抜群に高くなります。
ほかの方法としては、砂利を敷くのも効果的です。誰かが砂利の上を歩くたびに足音が聞こえますから、住人が気づきやすいというメリットがあります。
警備会社と契約する家庭もありますが、このような工夫を施すことで一定の防犯効果を見込めることは確かです。
防犯を意識したアプローチにしておいたほうが良いに越したことはないでしょう。
我が家の自慢の玄関アプローチを紹介!
注文住宅によって玄関アプローチの使っている素材や形、デザインは全く異なります。
実際に新築で住宅を注文した家庭はどのような玄関アプローチにしているものなのでしょうか?
アンケート調査を行って意見をうかがってみました。
玄関アプローチのこだわりは家庭によりけり!
・木材を使用し、高級感を出しています。(30代/男性/正社員)
・ノンスリップタイルにしました。玄関で滑ったら嫌なためです。(50代/男性/公務員)
・家族に障害者がいるので車いすで玄関まで行けるようにコンクリートスロープと手すりがあります。(40代/女性/個人事業主・フリーランス)
・大理石でできています。掃除がしやすいし丈夫でいいです。(20代/女性/個人事業主・フリーランス)
・コンクリートで階段にしてある。家への出入りが見えないように目隠しを作った。(30代/男性/正社員)
・タイル張りでカメラからの死角がないように作った。(20代/女性/無職)
【質問】
あなたの家の玄関アプローチはどのような形で、どのような素材でできていますか?工夫したところがあれば具体的に教えてください。
【回答結果】
フリー回答
調査地域:全国
調査対象:年齢不問・男女
調査期間:2017年07月14日~2017年07月21日
有効回答数:137サンプル
基本的には機能面を考えた意見が主であり、見映えの良さよりも優先させる傾向にあるようですね。
ただ、さらに細かく見てみると、安全性や使い心地、防犯性など、人によってこだわりたい部分は異なると考えられます。
いずれも重要な部分ですから、参考にしつつ玄関アプローチの設計を考えてみると良さそうです。
まとめ
玄関アプローチはデザイン性よりも機能性を考えた設計にすると、満足できる新築住宅建築が可能です。
動線を始め、安全性や防犯性を考慮し、住み心地の良い住宅作りを目指しましょう。
見映えの美しさを兼ねた機能性の高い施工術は豊富にありますから、使い心地の良さだけではなく、外見的な良さと両立させることもできます。
おしゃれで使いやすく、安心できる家庭にするために、玄関アプローチのデザインにこだわってみてはいかがでしょうか?
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関連記事:
詳しくは、新築の玄関作り!各パーツの選び方や決め方のポイントをご参照ください。
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