新築の洗面所の広さはどれくらい必要?ポイントを押さえて快適に使おう!

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家の中で、生活や家事導線が重要視されやすいのはキッチンですが、実は洗面所も重要な生活・家事動線になります。
朝や夕食後、家族と洗面所で鉢合わせたり、混み合って自分の支度がしっかりできなかったりなどといった経験をした人は多いのではないでしょうか。
家族が快適に洗面所を利用するためにも、
洗面所は各家庭の用途や家族構成に見合った広さをしっかり考える必要があるのです。
この記事では新築で後悔しない、そして生活導線がスムーズになる使いやすい洗面所を作るためのポイントを詳しく解説します。

満足している人はどれくらい?洗面所スペースの満足度調査結果!

まずは、実際に家を建てたことのある人を対象に、自宅の洗面所スペースに満足しているかどうかについてアンケートをとってみたので、詳しく回答を見てみましょう。

【質問】
自宅の洗面所のスペースに満足していますか?

【回答結果】
満足している : 84
満足していない : 48

調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39 40 – 49 50 – 59 60
調査期間:2017年09月04日~2017年09月11日
有効回答数:132サンプル

自宅の洗面所のスペースに満足していますか?

半数以上が洗面所に満足!

アンケートの結果、今の洗面所スペースに満足しているという人が多数派でした。以下、満足していると答えた人の詳しいコメントです。

・脱衣所と完全に分けて作りましたので、来客中でも入浴ができ、入浴中でも来客は洗面台を使うことができます。(40代/女性/パート・アルバイト)
・親子3人一緒に歯磨きできるスペースが確保できたので、機能性に満足しています。(40代/男性/正社員)
・デザイン性よりも、とにかく毎日使用する際の利便性を重視して作ったので。(30代/女性/専業主婦)

多くの人が家族構成やライフスタイルを踏まえて作っており、満足しているという結果になりました。また洗面所のスペースがあまり広くないという人でも、「コンパクトで掃除がしやすい」、「手の届くところにものを置いておける」など満足している声が多く挙がりました。
一方、満足していないと答えた人の意見は次の通りです。

・建てる前はこんなものでいいと思っていたのですが、実際使うと狭かったです。(50代/男性/正社員)
・子供ができて気がついたのですが、もう少しスペースがあった方がいいということに気がつきました。(30代/女性/専業主婦)
・絶対的に足りていないです。うちは子どもが女の子ばかりなのと、義母がいるので、洗面所に置くものが洗顔だけでも4種類くらいあります。なのでスペースが足りません。(50代/女性/専業主婦)

満足していないと答えた人の意見を覗いてみると、特に入浴前後に狭さを実感する声が多く見られました。また、家族が増えたり、年月が経つにつれて収納したいものが増えたりして手狭に感じる人も目立ちました。

今回寄せられた意見を見ると、多くの人が洗面所にはある程度余裕のあるスペースが必要だと考えていることが分かりました。
洗面所は毎日頻繁に使われるので、なかなかリフォームがしにくいスペースです。
新築後に後悔しないためにも、しっかり必要スペースを考えておく必要があります。
それでは、洗面所を快適に使うにはどれくらいの広さが必要なのか、詳しく見ていきましょう。

洗面所は重要な家事動線!何をするかしっかり意識しよう

洗面所は重要な家事動線!何をするかしっかり意識しよう

洗面所は小さなスペースながら、洗面、歯磨き、脱衣、洗濯、収納、ときに洗濯物を乾かすなど多彩な役割をこなす場所です。
家事導線はキッチンが重要視されがちですが、料理をする際は1人か2人ほどしかキッチンに立ちません。
それに対し大人数がそれぞれの目的のために利用するといった観点で見ると、洗面所は家の中で最も家事や生活動線が高いスペースといえるでしょう。

洗面所での家事・生活動線をスムーズにするためには、まずは洗面所では家族みんながどのように動くのか、またどのような家電や収納、設備が必要なのかしっかり意識して必要な広さを考えるのがポイントです。
洗濯機ひとつとっても、家庭によってドラム式や縦型に分かれますし、洗濯機サイズもバラバラです。洗濯機は種類によって扉の開閉方向が違うので、自宅で使っている洗濯機のサイズだけでなく扉の可動域も押さえておくことで、家族の導線を邪魔しません。
また洗面所に何を収納したいのか見極めることで必要な収納スペースが決まりますし、子どもがいる家庭は脱衣所を広めに設けることで、子どもの入浴前後の動作が楽になります。

女性が多い家庭が意識したいポイントとは

女性が多い家庭が意識したいポイントとは

洗面所は老若男女が毎日必ず使う場所ではありますが、特に女性は洗面所の使用頻度が高く、使い勝手が気になりがちです。
多くの女性が、朝は髪の毛のアレンジや化粧、服装の確認などといった身だしなみのチェックに洗面所を訪れ、帰宅後は化粧落とし、ヘアケア、スキンケアなどに使用します。
そのため、女性が多い家庭であれば子どもが大きくなったときのことなどを考えて、一度にみんなが快適に使えるよう大きな鏡のついた幅広い洗面台を設置したり、洗面台を複数作ったりするのがおすすめです。
また、洗面所と脱衣所を分けるのも一つの工夫ポイントです。
皆さんの中には、お風呂から上った瞬間に洗面所で家族と鉢合わせてしまい、少し気まずい雰囲気になってしまった経験がある人はいないでしょうか。
脱衣所と洗面台が一体になった洗面所は、お風呂上りにスキンケアや髪の乾燥を一度に済ませられるので便利です。
しかし、いくら家族でも特に思春期の子どもたちや異性の家族にお風呂上りの姿を見られるのは恥ずかしいものですし、洗面所を使いたいほかの家族は気を使いがちです。
そこで脱衣所と洗面所の間に仕切りを設けることで、誰でもいつでも気兼ねなく洗面所を使えるようになります。

室内干しスペースを作ると雨の日も便利!

室内干しスペースを作ると雨の日も便利!

洗濯物は、午前中に洗って太陽が高いうちに干し、夕方日が沈む前に取り込むのが一般的です。
しかし、現代は共働き世帯や核家族が増えていることから、日中自宅にいる人がいない家庭、つまり日中のうちに洗濯物を干したり取り込んだりできない家庭が増えています。
乾燥機がある家庭であれば問題ないかもしれませんが、スペースやコストの問題で導入できない家庭も多いでしょう。
そういったケースには、洗面所の広さに少し余裕を持たせて、室内干しできる場所を作るのがおすすめです。
洗濯物を干すとき、リビングや寝室などの空いている場所を使っているという人は少なくありません。洗面所に物干しスペースを設けることで、洗濯機から物干しまでの移動がギュッと短縮されますし、タオルやマットなど洗面所に収納するものをすぐしまうことができて便利です。
また洗面所は比較的狭いので、除湿機を使って室内干しする際も湿度を下げやすいというメリットがあります。室内干しスペースには、高い位置に窓をおくことで日光が当たって生乾きの臭い対策にもなるので、新築時は窓の位置にも気を配るとベストです。

洗面所の間取りは他の住宅も参考にしてみましょう

洗面所は平面図で見ると問題がないように感じるかもしれませんが、一度に大人数が集まることもありますし、家庭によって使い方が大きく異なるので、家づくりの中でもなかなか難易度の高い部分です。
新築後に「実際使ってみてからようやくデメリットに気づいた」ということにならないよう、平面だけにとらわれず、日ごろの家族の生活スタイルや、今後の家族計画をしっかり見極めて洗面所の必要スペースを決めていくことが大切です。そのためにも、様々な間取りを参考にしてみましょう。

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