足立区の
注文住宅と建築実例

東京23区の北東部に位置する足立区は、区域に多くの川が流れている点が特徴的です。区域の北側には毛長川、南側には墨田川が流れています。さらに、西側には荒川と新芝川、東側には垳川と中川、綾瀬川が流れており、非常に自然が豊かな地域です。区域は荒川の南側と北側に大きく分けられ、南側に位置する千住地区は、江戸時代に千住宿と寄ばれ、奥州街道と日光街道の宿場町として栄えました。また、明治時代以降は隅田川の流域に皮革やレンガなどの工場が数多く建設されたことから、工業が盛んな地域としても有名です。

2020年の時点で足立区には70校の小学校と、35校の中学校があります。

参考：足立区「区立小・中学校の通学区域一覧及び通学区域図」」

足立区では学校選択制度を採用しており、住所の学区域に該当する学校か、隣接する学区域の学校のうち、通いたい学校を選べるのです。
区内には博慈会記念総合病院や苑田第一病院などをはじめとした医療機関が充実しており、一般病床数は3763床、療養病床数は1297床にも及びます。

参考：足立区「病院・有床診療所一覧」

駅前を中心とした大規模な再開発が行われて以降、商業施設が充実し、都内はもちろん埼玉県や千葉県など隣県からも多くの人が訪れる地域です。古き良き下町の風情を残しながら、公園やゴルフ場などの自然を生かした施設も多く、ファミリーから単身者まで広く人気を集めています。

2015年時点での足立区の人口は67万122人、世帯数は31万662世帯です。総面積は53.3平方キロメートル、人口密度は1平方キロメートルあたり約12万580人にも及びます。

参考：足立区 「平成27年国勢調査結果報告書」

総人口は東京都23区中第5位、人口密度は第19位と、23区内では比較的人口が多い地域です。区内にはJR常磐線のほか、東武伊勢崎線と大師線、京成電鉄本線、東京メトロ日比谷線と千代田線など複数の路線が乗り入れています。

さらに、2005年にはつくばエキスプレス、2008年には日暮里・舎人ライナーも開通し、首都圏と北関東を結ぶ中継地点としても機能している地域です。区内には主要な駅が複数存在するものの、その中でも5路線が乗り入れる北千住駅は、足立区最大のターミナル駅として機能しています。東口には区内でも随一の規模を誇る繁華街、西口には東京電機大学のキャンパスと駅周辺の施設も充実しており、1日あたりの平均乗降人員は約158万人にも上ります。

鉄道の他にもコミュニティバスや都営バス、国際興業バスなどの路線バスも運行されており、足立区内はもちろん23区内や埼玉県方面への移動にも便利です。区域には国道4号や尾久橋通り、尾竹橋通り、環七通りなど主要な道路が複数通っています。首都高速道路を利用すれば都内や隣県へのアクセスも比較的容易です。区内には江北ジャンクションをはじめ、加平出入口や扇大橋出入口、千住新橋出入口など複数の出入口やインターチェンジがあります。

足立区では子育て世帯を応援するための事業を積極的に展開しています。たとえば、急な用事ができたときや、家事や育児を休んで気分転換をしたいときなどに活用できるのが、子どもの一時預かりです。また、病児保育サービスを利用した保護者には、利用料金の一部を助成しています。助成制度を利用するには、一定の条件を満たしたうえで所定の手続きを行う必要があるため、事前に区のホームページなどで詳細を確認しておきましょう。「こども支援センターげんき」では窓口で直接相談できるのはもちろん、電話相談や自宅へ訪問したうえでの相談も可能です。

区内に在住または在学している18歳未満の子どもと養育者、子育てに関連している人なら誰でも相談できます。なお、「こども支援センターげんき」は2020年3月の時点で区内に三カ所展開しているため、それぞれの担当区域を調べたうえで相談すると安心です。このような取り組みを行った結果、足立区は子育て世帯が暮らしやすい地域として認知されつつあり、世帯数は2011年から2016年までの5年間で2万5358世帯増加しています。

参考：足立区「足立区の子ども・子育て家庭を取り巻く現状と課題」

足立区には西新井大師をはじめとした寺院や神社、公園など、歴史的な名所や家族で出かけやすいスポットが多いです。舎人公園で開催される千本桜まつりやあだち区民祭、荒川河川敷から鑑賞できる足立の花火など大規模なイベントも多く、地元住民はもちろん区外からも多くの人が訪れます。北千住駅の周辺は大規模な商業施設と昔ながらの商店街で賑わっており、日常の買い物から休日のお出かけまで幅広く活用できるでしょう。2012年に東京電機大学のキャンパスが北千住駅東口に移動してからは学生も増え、駅周辺には手頃な価格で利用できる大衆食堂やラーメン店、個性的なバルなどが続々とオープンしています。

子どもと一緒に出かけるのであれば、足立区立郷土博物館やギャラクシティなどの施設に足を運んでみるのも良いでしょう。北綾瀬駅から徒歩15分でアクセスできる足立区立郷土博物館では、足立区の歴史に触れられるだけではなく、期間限定の展示やイベントも頻繁に開催されています。ギャラクシティは西新井駅から徒歩3分の場所にある体験型複合施設です。プラネタリウムやワークショップなど、さまざまな体験プログラムを実施しており、家族でのレジャーにぴったりのスポットです。

注文住宅を建てる際には、どこに家を建てるのかを選ばなければいけません。国土交通省が公表する2019年の公示地価によると、住宅地の中で最も地価が高い足立区千住寿町は、1平方メートル80万円でした。一方、最も地価が安い東京都足立区入谷は1平方メートル18万4000円です。

参考：国土交通省 「国土交通省地価公示・都道府県地価調査」

同じ足立区でもターミナル駅がある北千住は比較的地価が高く、谷塚や保木間など埼玉県に近くなるほど地価が安くなる傾向が見られます。交通の便を重視する場合、あまりに地価が安いエリアを選ぶと交通手段が限られてしまう可能性があるため注意が必要です。また、足立区は区域に複数の河川が通っていることから、水害のリスクが高い地域もあります。ハザードマップなどを参考に、避難場所や避難経路などを確認しておきましょう。