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  • 空き家をリノベーションしたい!メリットやデメリットは?

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    誰も人が住んでいない状態で放置された空き家。せっかくなら、有効に活用してみてはいかがでしょうか。賃貸や自身の住む家にするために、空き家をリノベーションしたいというケースは少なくありません。
    リノベーションには、もちろん数多くのメリットが存在しますが、それと同時にデメリットもあります。この記事では、空き家をリノベーションするときのメリットとデメリット、改修にかかる具体的な費用や、なるべくコストを抑えて賢くリノベーションする方法などを紹介します。

     

    空き家をリノベーションするケースとは?

    空き家をリノベーションしようと考えるタイミングで多いのは、実家の一戸建て住宅を譲り受けたときでしょう。両親が亡くなったり、アパートに引っ越したりして、一戸建てが空き家になったタイミングです。
    以前から実家に住んでいる人はもちろん、実家を離れて生活していた人も、家賃の負担がなくなることから実家に引っ越し、暮らしやすいようにリノベーションすることが多くあります。

    また、古い家に買い手がつくか不安なときにリノベーションを考える人もいます。レトロな雰囲気の家は人気ですが、生活面で不便さがあれば、その家で暮らすことを躊躇してしまう人もいるでしょう。その場合は、キッチンやトイレ、風呂場などをリノベーションし、生活しやすい環境に整えることで買い手がつきやすくなります。

    このほか、住む人がいなくなった古民家などを再利用するため、リノベーションすることがあります。古民家のリノベーションは、ほかのきっかけと違い、暮らしやすい家にするために行われているとは限りません。
    例えば古民家の雰囲気を活かした喫茶店にしたり、アトリエにしたりと、リノベーションすることで住居以外の用途に古民家が生まれ変わっているのです。

     

    空き家をリノベーションするメリットとは?

    空き家をリノベーションするメリットは、ただ暮らしやすくなるだけではありません。古くなった空き家は老朽化が進んでいるので、地震が発生したときの倒壊のリスクが高くなっています。
    リノベーションを行うことで、耐久性や耐震性の強化ができ、安心して長く暮らせるようになります。さらに、天井や壁に断熱材を入れたり、熱効率の高い給湯器に取り換えたりすることで、エネルギー消費量の少ない省エネ住宅へ変換することも可能です。居住性が高まるだけでなく、水道光熱費を抑える効果もあります。

    また、長期間人が住んでいない空き家は、空き巣の標的になりやすく、危険です。リノベーションで外観をきれいにすることで、空き巣による犯罪リスクを軽減できます。
    さらに、家を放置し、どんどん劣化がひどくなると、家そのものの資産価値は低くなる一方です。そのままの状態では、いざ売却しようと思ってもあまりいい値段がつかないでしょう。リノベーションをすることで家の資産価値が高まり、賃貸として利用することもできるようになります。

     

    空き家をリノベーションするデメリットとは?

    空き家のリノベーションには、メリットだけではなくデメリットも存在します。その中で最も大きなデメリットは、リノベーションの費用が高額だということでしょう。
    特に、建設からかなり長い年月が経過している場合は、修繕するべき箇所が多く、費用が高額になりがちです。場合によっては、フルリノベーションが必要になることもあります。

    また、古い空き家をリノベーションするときには、1点注意しなければならないところがあります。それは、耐震基準です。1981年に、建築基準法が旧耐震基準から新耐震基準へ改正されているのです。
    旧耐震基準では震度5の地震で倒壊しないこととされていましたが、新耐震基準では、震度5強程度の中規模地震ではほとんど損傷しないこと、という基準に変わり、さらに震度6強から7に達する大規模地震で倒壊・崩壊しないこと、という基準が追加されました。

    そのため、旧耐震基準のもとで建築された空き家の場合は、新耐震基準を満たすために、耐震補強リフォームが必要になります。地震発生時の安全に関わることなので、リノベーションの際には必ず確認しましょう。

     

    空き家のリノベーションにかかるコスト

    では、実際に空き家のリノベーションには、どのくらいのコストがかかるのでしょうか。一戸建て住宅の場合、500~1000万円程度が相場です。建物の傷み具合やリノベーションの内容によって金額は変わります。
    例えば、トイレやキッチンの改修、壁や床の張り替えなど、部分的なリノベーションであれば、500万円程度で収まることがほとんどです。しかし、外壁や屋根の修繕を行ったり、フルリノベーションのような全体的な工事を行ったりする場合には、1000万円ほどかかることもあります。

    また、リノベーションの際に使用する資材や、導入する設備によっても金額は変わります。高機能のシステムキッチンや無垢材フローリングなど、ハイグレードな設備・資材を導入すれば、それだけ高額になってしまうでしょう。

     

    賢くリノベーションをする方法

    空き家のリノベーションは、耐震性が強化されたり、資産価値が上がったりとメリットがたくさんありますが、あまりに高額な費用がかかってしまっては、かえって損をしたように感じてしまうでしょう。そのような事態にならないよう、賢くリノベーションするためには、いくつかのポイントがあります。

    まずは、安心して住むために重要な、耐震性の問題をチェックしましょう。リノベーションをする前に、耐震診断を利用することで、空き家の耐震性が基準を満たしているかどうか確認できます。
    これにより、耐震補強リフォームが必要なのかがわかるので、リフォーム時のコストが高額になるかどうかのひとつの基準になります。

    また、自治体の補助金制度を活用することで、コストを抑えることが可能です。自治体の中には、空き家のリノベーションや改修、耐震補強工事の際に補助金を給付してくれるところがあります。さらに、子育て世代に対して給付を行っている自治体もあります。詳しい補助金制度の内容は各自治体によって異なるので、確認してみましょう。

    さらに、リノベーション費用が高額になるのを防ぐためには、予算に合わせた工事を検討することも大切です。まずはリノベーションする箇所の優先順位を明確にし、費用が高額になるようなら順位の低いものを削るようにしましょう。
    デザインを重視する、設備を重視するなど、どのような家に仕上げたいのかも考えておく必要があります。また、設計担当者にあらかじめ予算を伝えておくことで、予算内でリノベーションするための設備や素材をすすめてもらうことができます。
    リノベーションについては、担当者と相談しながら決めていくのが良いでしょう。

     

    空き家を有効的に活用しよう!

    空き家をそのまま放置していても、固定資産税などの維持費用がかかるのみです。地震の際に倒壊したり、空き巣に入られたりする危険もあります。
    リノベーションすることで、それらの危険を防ぐことができるだけでなく、資産価値を上げることもできます。売却・貸し出し・引っ越しなどを考えているのであれば、有効的に活用するためにもリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。

     
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