• 木造建築は日本に多い!施工方法と特徴まとめ

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    木のお家に住む!新築を建てる時に注目したい木材の種類

    どの国にも、住居を作るために適した材料はあります。日本は、古くから住居建築に木を用いてきました。
    長い歴史を持つ木造建築の文化ですが、その工法には「木造軸組工法」と「ツーバイフォー工法」があります。
    現在でも多く建てられる木造建築には、どのような特徴があるのでしょうか。
    今回は、木造建築の施工方法と特徴についてご紹介します。

    木造住宅に住む方はどれくらいいる?

    古くから日本の住居には木造建築が用いられてきました。
    現在でも、多くの住居が木造建築によって建てられているというデータもあります。
    それでは、実際に木造住宅に住む方はどれくらいいるのでしょうか。アンケートをとってみました。

    【質問】
    あなたの住宅は木造ですか?

    【回答結果】
    はい : 132
    いいえ : 28

    調査地域:埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 岐阜県 愛知県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 和歌山県 福岡県
    調査対象:【年齢】30 – 39 40 – 49 50 – 59 60
    調査期間:2017年09月15日~2017年09月22日
    有効回答数:160サンプル

    あなたの住宅は木造ですか?

    圧倒的な人気!木造住宅に住む方は多い

    アンケートの結果、木造住宅に住む方は160人中132人と多いことが分かりました。
    それでは、実際に木造住宅に住む方の意見をご紹介しましょう。

    ・たまたま工務店が木造建築を得意とするところでした。施工から完成まで木のいい匂いがして気持ちよかったです。(40代/男性/正社員)
    ・木造住宅で暮らして癒されたいと考え、自分で基本計画図を作り、業者にお願いしました。(70代/男性/無職)

    実際に木造住宅に住んでいる方の中には、「自分自身で木造住宅を選んだ」という意見を持つ方と、「施工を依頼した業者が木造建築を得意としていた」という意見を持つ方が多いことが分かりました。
    次に、「いいえ」を選択した方の意見をご紹介します。

    ・鉄筋コンクリート造りの家に住んでいます。木造よりも耐震性などの防災面に優れているので。(60代/無職/男性)

    木造以外の住居に住む方の中には、鉄骨を使用した住居に住む方が多いことが分かりました。耐震性や耐火性などに優れている点が支持を集める理由のようです。

    今回のアンケートで、木造住宅に住む方は多いことが分かりました。
    特有の温もりを持つ木造住宅は、人々の心に癒しを与えているようです。
    それでは、木造住宅に住む具体的なメリットについて解説します。

    日本の建築は多くが木造!そのメリットとは

    日本の建築は多くが木造!そのメリットとは

    日本では木造建築が主流です。その割合は、8割から9割にもなるといわれています。
    なぜこれほど多くの建築物が木造なのでしょうか。住宅を木造建築にする代表的なメリットを見ていきましょう。
    まず「施工費用が安く済む点」です。
    鉄筋や鉄骨を住居に使用した場合、施工費用は高額になってしまいます。鉄筋や鉄骨は、強度が高いために材として加工するのが難しいためです。一方、木は材へ加工する際に特別な設備を必要としません。加工が容易に行えるため、施工にかかる費用をリーズナブルに抑えやすいです
    。次に「断熱性や吸湿性に優れている点」です。鉄筋や鉄骨は熱伝導率が高いため、断熱性に欠ける一面があります。木は熱伝導率が低く、吸湿性も併せ持っています。夏場の温度上昇を防ぎながら快適な室内温度を保ってくれるのです。
    「健康に与える悪影響が少ない」点も木造建築を選ぶ大きなメリットといえるでしょう。昔から木は世界各国で建築物の材として重宝されてきました。
    それは日本も例外ではありません。天然素材である木はアレルギーや有害物質によって引き起こされる健康リスクが少ないのです。

    詳しくは、日本で主要な住宅構造!木造建築のメリット&デメリットをご参照ください。

    いくつかの種類がある!木造建築に用いられる方法

    いくつかの種類がある!木造建築に用いられる方法

    木造建築に用いられる代表的な工法として、木造軸組工法とツーバイフォー工法が挙げられます。同じ木材を使用し建物を作る技術ですが、工法は全く異なった特徴を持っています。
    まず木造枠組工法は、木製の柱を組み合わせることで住居の骨組みを作っていく工法です。骨組みの設計は自由度が高く、空間や間取りなども変更できます。
    一方ツーバイフォーは、規格化された木材を貼り合わせることによって、箱状の空間を作り出す工法です。単純な工法であるため、特別な技術を必要とせず工期も短いです。
    しかし、木造軸組工法のように空間や間取りを自由に決定することはできません。施工後のリフォームや間取り変更を行えないため、世代を超えて長く使用するには不向きな面もあります。
    木造建築の工法としてツーバイフォー工法を選ぶメリットは、耐震性・耐火性に優れた住居を建築できる点です。木造軸組工法の場合、木材は接合部分で支え合っています。
    地震などが発生した際は、木材の接合部分に負荷がかかり住居が破損してしまうことも少なくありません。そのため、接合部分の耐久性を上げるために金物の部品が使用される場合もあります。
    ツーバイフォー工法は、全ての壁面で建物の重みを支えます。高い耐震性を保てるだけでなく、気密性も高いため木材でありながら燃えにくいという性質があります。

    詳しくは、木造建築を建てる際に知っておきたい!木造組工法とツーバイフォー工法をご参照ください。

    海外から伝わった木造建築の工法!ツーバイフォーとは

    海外から伝わった木造建築の工法!ツーバイフォーとは

    ツーバイフォー工法は、木造建築に用いられる工法として西部開拓時代のアメリカで生まれました。当時は、住宅を建てるための技術を持つ職人が圧倒的に不足していました。
    熟練の技を持たずとも、耐震性と耐火性に優れた木造住宅を建てるために編み出されたのがツーバイフォー工法です。世界各国でも使用されていますが、特にアメリカ・カナダの住居は約8割がツーバイフォー工法で建設されているといわれています。
    ツーバイフォー工法の名前は、使用する木材が2インチと4インチということに由来します。ツーバイフォー工法は、「耐火性・耐震性に優れている」、「施工期間や費用が安い」以外に「室内の温度管理がしやすい」点も特徴として挙げられます。
    ツーバイフォー工法では、木材を貼り合わせて住空間を作っていくため、気密性が極めて高いです。室内の温度が外部に逃げにくく、少ないエネルギーで温度管理をすることができます。
    また、木材を使用するため外部の温度が伝わりにくく、快適な室内温度をキープしやすいです。しかし、日本においてはこの工法の歴史は浅く、施工できる工務店・建築会社が少ないため、小規模な業者では施工ができない場合もあります。

    詳しくは、木造建築の工法の1つ!ツーバイフォーとはをご参照ください。

    木造建築と鉄骨構造!選ぶならどっち

    木造建築と鉄骨を用いた構造には、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。木造建築のメリットとしては、「リーズナブルに施工ができる」、「健康への悪影響が少ない」、「吸湿性と断熱性に優れている」などが挙げられます。
    また、構造や基礎のメンテナンスを行うことで数百年程度持つケースもあるようです。木造建築のデメリットとしては、吸湿性の高さゆえに材が腐食してしまったり、木の性質上金属と比べると耐震性が劣ったりする部分もあります。
    一方、鉄骨構造は、耐震性・耐火性に優れた丈夫な家を建築できる点が特徴です。使用する鉄材には重量鉄骨と軽量鉄骨があり、タイプによって性能にも違いが生まれます。
    まず、重量鉄骨を用いて住居を建てる場合は、防音性・耐震性に優れた住まいを実現できます。柱に太い金属の材を使用するため、音を外部に伝えません。軽量鉄骨構造は、鉄の強度を活かし自由に空間をデザインできることがメリットです。
    軽量鉄骨は強度としなやかさを併せ持つ材であるため、地震の揺れを軽減するのにも効果的です。どちらの鉄骨構造にも共通するデメリットとして挙げられるのが「断熱性に弱い」点です。
    鉄は熱伝導率が高い素材であるため、夏場などは室温が上昇しやすい場合が多いです。断熱効果の高い材を使用することで、室温の上昇を防止できます。

    詳しくは、木造?鉄骨?理想の住宅を叶えるために知っておきたい建築工法の特徴をご参照ください。

    木造建築とRCはどちらがいいの?特徴を解説

    木造建築とRCはどちらがいいの?特徴を解説

    RC構造とは鉄筋コンクリート造のことで、柱などの骨組みに鉄材を、床や壁などを形作る際にはコンクリートを使用します。
    その最大の特徴は高い防音性、耐火性、耐震性、耐久性を併せ持っている点です。コンクリートは音や振動を通さない材であるため、高い防音性と耐震性を実現できます。
    木造建築は、断熱性に優れた面もありますが耐火性・耐久性ではRC構造にかないません。小さな子供がいたり、楽器を演奏する機会が多かったりする方の住居建築にRC工法はおすすめです。コンクリートは、その他の材よりも劣化のスピードが遅い一方、鉄は酸化によって劣化していく材です。
    しかし、鉄筋コンクリート工法の場合は、上からコンクリートを塗装してしまうため鉄材が空気に触れることが少なく、建築物によっては数百年持つケースも珍しくありません。
    しかし、RC構造の住宅にもデメリットがあります。まず、使用される鉄・コンクリート材は、木材よりも重いため、木造建築よりも施工費用が高額になりやすいです。
    また、地盤の状態によっては地盤沈下をしてしまうリスクが高く、地盤が緩い場合は地盤改良が必要になります。

    詳しくは、木造建築かRCか… 住宅に見合った工法を見極めたい!をご参照ください。

    木造建築の工法と特徴をチェックしよう

    日本では、住宅を建てる際には施工にかかるコスト面などから木造住宅を選ぶ方が多いです。
    しかし、その工法は1種類ではありません。
    木造軸組工法かツーバイフォー工法を選ぶのかによって、住宅が持つ特徴は異なることを知っておくと良いでしょう。
    また、木造住宅以外にも、鉄骨組や鉄筋コンクリートなどの工法も選択肢に含まれます。住宅の工法を考える際には、自分がどのような住宅に住みたいのかを考えることが大切です。

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