平屋のレイアウトの正解は？間取り実例集とおしゃれな平屋を作るコツ

CASE433 奏の家

平屋はレイアウトの自由度が高く、家族構成やライフスタイルに応じて最適なデザインを選べるのが魅力です。しかし、「どのようなレイアウトが自分たちに合っているのかわからない」と迷う方も少なくありません。

この記事では、平屋のレイアウトに悩んでいる方に向けて、4つのレイアウトタイプを具体的な実例とともにご紹介します。おしゃれで快適な平屋を実現するためのコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

おしゃれな平屋に住みたい！家づくりのコツ

CASE661 環(めぐる)いえ

まずは、おしゃれな平屋を作るために押さえておきたい4つのコツをご紹介します。

外観や屋根の形にこだわる

1階建ての平屋は、外観が平坦に見えやすいという特徴があります。そのため、外観デザインにこだわることで、平屋をおしゃれに見せることができます。

全体はシンプルなカラーでまとめつつアクセントカラーでインパクトを加えると、洗練された印象を与えられます。また、異素材を組み合わせたり、窓の配置やサイズを工夫したりすることで、よりおしゃれなデザインに仕上げられますよ。

さらに、平屋は屋根が人の視線に入りやすいのも大きな特徴です。屋根のデザインによっても印象は大きく変わります。例えば、片流れ屋根や切妻屋根、軒の深いデザインの屋根は高級感を演出できます。また、フラットな陸屋根はシンプルでモダンな外観に仕上がります。

光を取り込むための中庭や天窓を作る

平屋は建物に高さがなく、空間が横に広がる分、どうしても光が届きにくい部屋が生まれるという課題があります。そのため、家の中央に中庭を設けたり、高い天井に天窓を設置したりして、光を取り込むための工夫が必要です。

中庭があると自然光が家の中心部まで届きやすくなり、天窓を設置すると上からたっぷりと光が差し込みます。これらの工夫で十分な採光を確保することで、住まいの雰囲気がぐっと明るくなり、おしゃれ度がアップします。

テラスやウッドデッキで外とのつながりをもたせる

室内空間が限られがちな平屋では、テラスやウッドデッキを取り入れて空間を広げるのもおすすめです。セカンドリビングとして家族でくつろいだり、アウトドア気分で食事や日光浴をしたり、さまざまな楽しみ方ができます。

また、リビングと同じ高さに設計すれば内と外の空間が自然につながり、全体に広がりを感じられるのも大きな魅力です。テラスやウッドデッキがあると、平屋での暮らしがより豊かになりますよ。

開放的でメリハリのある間取りにする

平屋ならではのメリットとして、天井設計の自由度の高さも挙げられます。例えば、勾配天井を取り入れると上部に広がりが生まれ、コンパクトな平屋でも開放的な空間を作ることができます。

また、ワンフロア設計のため、バリアフリーで効率的な家事動線を実現しやすいのも魅力です。水回りは広めに確保し、寝室などは必要最低限のスペースに抑えることで、空間にメリハリをつけられます。こうした工夫によって、暮らしやすさとおしゃれさを両立した平屋に仕上がります。

家事動線を考慮した平屋の間取りの考え方について、以下の記事でも解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

関連記事：平屋の間取りはどう決めるべき？まずは家事動線から考えて暮らしやすい家を建てよう！

どう暮らしたい？平屋のレイアウト実例集

ここからは、平屋のレイアウト実例を見ていきましょう。

平屋のレイアウトは、I字・L字・コの字・ロの字の大きく4タイプがあります。それぞれのタイプの特徴とレイアウト実例を紹介するので、参考にしてください。

【I字型】平屋レイアウト

Iの字型は、スペースが直線に並ぶレイアウトです。最も一般的な平屋の間取りで、レイアウトを考えやすいというメリットがあります。また、南側に大きな窓を設置すれば、平屋のデメリットである採光の問題を解消でき、明るい空間を演出できます。

間取り実例①1LDK

LDKの南西側に大きな窓を配置し、自然光をたっぷり取り込める明るい空間が魅力のシンプルな間取りです。

ランドリースペースには洗濯物を乾かすためのサンルームを隣接させ、効率的な家事動線を確保。乾いた洗濯物をすぐにしまえるよう、ウォークインクローゼットをサンルームの隣に配置しました。収納スペースも充実しており、日々の家事がスムーズに行える平屋です。

間取り実例②2LDK

南側にテラスとLDKを配置し、居住スペースとスタジオを併設した横長のレイアウトが特徴の間取りです。エントランスを中心に、左側には寝室やその他のプライベートスペース、右側にスタジオとスタジオ専用のトイレを配置することで、明確にゾーンを分けました。

また、LDKからつながるテラスを設置しており、室内から屋外へと広がる開放感も魅力です。

間取り実例③3LDK

LDKと3つの寝室を備えた、長方形のIの字型レイアウトが特徴のシンプルな間取りです。日当たりの良い南側に、家族が集う明るいLDKを設けました。3つの寝室はホールや通路を挟む形でそれぞれ離して配置しており、家族のプライバシーがしっかりと確保されています。

さらに、各寝室には個別の収納スペースを設けているため、それぞれの持ち物を効率的に管理できるのもポイントです。

間取り実例④4LDK

先ほど紹介した3LDKの実例と似た、長方形のシンプルなレイアウトです。通路を挟む形で寝室を配置し、家族それぞれのプライバシーを確保しています。

また、トイレや浴室などの水回りはLDKから離れた位置に配置されており、プライベート空間として独立させました。これにより、ゲストも招きやすい快適な住まいを実現しています。

【L字型】平屋レイアウト

Lの字型は、アルファベットのLのような形をしたレイアウトです。変形地に対応しやすい点や、他にはない個性的でおしゃれな外観に仕上がるというメリットがあります。

また、外から見えにくいスペースを設けられるため、プライベート感のある中庭や、明るく風通しの良いリビングを作りやすいのも魅力です。

間取り実例⑤1LDK

エントランスを中心に、右手にはゴルフルーム、左手には2台分のガレージを配置した、趣味を楽しむための工夫が詰まった平屋レイアウトです。LDKは南側に大きな窓を設け、自然光をたっぷり取り込める空間となっています。

趣味スペースとLDKの両方に十分な面積を確保しているため、趣味の時間も日常生活もゆったりと楽しめる贅沢な間取りが特徴です。

間取り実例⑥2LDK

L字型のレイアウトを生かした、明るさと機能性を兼ね備えた平屋です。LDKの南側と東側の2面に窓を配置することで、1日を通してたっぷりと自然光を取り込み、開放的で居心地の良い空間を実現しました。

南側に設置したランドリールームにも窓を設け、通気性を確保して洗濯物が乾きやすいよう工夫がされています。

間取り実例⑦3LDK

こちらも、LDKの南側と東側に窓を設けた2面採光が魅力のレイアウトです。25帖のLDKは明るく開放的で、日中の光が全体に行き渡る設計が特徴です。

3つある寝室のうち、1部屋は他の2室や水回りから離してエントランス側に配置しました。プライベート空間から離れているので、ゲストルームとしても活用しやすいでしょう。

間取り実例⑧4LDK

こちらのレイアウトでは、LDKの南東側にテラスを配置し、家族が集まれる広く明るい空間を実現しました。一方で、3つの寝室はそれぞれ離れた場所に配置されており、家族それぞれのプライバシーを確保しやすい設計になっています。

また、LDKにはくつろぎ空間や客間としても活用できる便利な畳スペースも取り入れました。

【コの字型】平屋レイアウト

コの字型は、カタカナの「コ」のような形をしたレイアウトです。三面の壁で中庭を囲み、一面だけが外部に面しているという特徴があります。

四面すべてを囲んでしまうのではなく、外とつながる面を設けることで、開放感を演出して自然光を室内に取り入れやすいのがメリットです。また、中庭は家に囲まれているので、プライバシーもしっかり確保できます。

間取り実例⑨1LDK

居住スペースと大きなホールはIの字型ですが、テラスとデッキを加えたことでコの字型のレイアウトとなっている実例です。LDKからつながるテラスは十分な広さがあり、さまざまな用途に活用できます。

さらに、寝室とLDKを離して配置することでプライベート空間をしっかり確保し、生活空間としてのメリハリが生まれています。

間取り実例⑩2LDK

ホールを挟んで左手にLDKとベッドルーム、右側に和室を配置し、コの字型にレイアウトした2LDKの間取りです。寝室や水回りをLDK側にまとめることで、スムーズな生活動線を設計しています。

和室はプライベート空間と切り離せるためゲストルームとしても活用でき、家族とゲストがそれぞれ快適に過ごせるよう工夫されています。

間取り実例⑪3LDK

中央に大きな中庭を設け、その周囲にLDKや寝室を配置した開放感あふれるレイアウトです。中庭は室内にいながら自然を感じられる癒やしのスペースとなり、LDKでくつろいでいるときはもちろん、各部屋を移動する際にも通路から中庭を眺めることができます。

家全体に明るさと開放感を与えつつ、それぞれの空間が独立した快適な住まいです。

間取り実例⑫4LDK

庭に面したLDKを中央に据え、その庭を挟む形で両側に寝室を配置したレイアウトです。LDKは南側に大きな窓を設けており、たっぷりと自然光を取り込む明るい空間となっています。3つの寝室のうち、2つは2面採光を採用しているため、各部屋にも十分な明るさが確保されています。

また、庭に面したレイアウトにより、どの部屋からも外の景色を楽しむことができるのも魅力です。

【ロの字型】平屋レイアウト

コの字型は、中央にスペースを設けた正方形のレイアウトで、カタカナの「ロ」のような形をしています。

中央のスペースは四面の壁で囲まれているため、外からの視線が届かない完全なプライベート空間を持てるのが魅力。中庭やサンルーム、セカンドリビングなどさまざまな活用方法があり、日々の暮らしをより豊かにしてくれますよ。

間取り実例⑬1LDK

ホールを挟んでLDK・寝室・水回りを分けて配置したシンプルなレイアウトです。コンパクトな平屋でもあえてホールを広めにとることで、開放感が生まれます。敷地面積が限られるものの、暮らしやすく開放的な平屋を建てたい場合には、こちらの間取りを参考にしてみてください。

間取り実例⑭2LDK

こちらも、ホールを中心に南側にLDKと水回り、東側と北側に寝室を配置した正方形のレイアウトです。水回りを一か所にまとめることで移動の無駄を省き、効率的な家事動線を実現しました。南側に配置されたLDKは複数の窓を設け、日当たりを考慮した明るい空間となっています。

間取り実例⑮3LDK

こちらのレイアウトでは、中央に大きなガーデンを配し、右手にLDK、左手に寝室を配置しました。LDKと2つの寝室は窓からガーデンの景色を楽しむことができ、北西側の寝室も通路を通る際にガーデンを眺められます。

特に、LDKのガーデン側はほぼ全面が窓になっているため、常にこだわりのガーデンを楽しみながらくつろげる空間となっています。

間取り実例⑯4LDK

中央にホールを設け、その周囲にLDKと寝室を配置したレイアウトです。LDKと北側の2つの寝室の間にはテラスやエントランスがあるため、プライベート感がより高まる間取りとなっています。

各個室にしっかりと収納スペースを設け、屋外からアクセスできる3帖の収納も設けており、利便性も抜群です。

家族の暮らしにぴったりな平屋のレイアウトを選ぼう

CASE411 軒の家

家族がどのように暮らしたいのかによって、平屋の最適な間取りは変わってきます。本記事で紹介した通り、平屋はレイアウトの選択肢が豊富なので、豊富な実例を参考に理想の間取りを考えてみましょう。

平屋住宅の建て方は以下の記事で詳しく紹介しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。

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