「寝室は夜寝る場所だから窓は重要でない」などと思っていませんか?もしもそう思っているのなら、その認識は変えたほうがよいでしょう。
生活するうえで1日の疲れを癒す重要な役割をする場所が寝室です。
そして、寝室の窓は安眠を得るための大切なアイテムです。新築だからこそこだわりたい部分が寝室の窓であることを覚えておきましょう。
ここでは家を新築するなら寝室にはどのような窓を設置すればよいのか、重視すべきポイントをご紹介します。
Contents
あなたが寝室の窓に抱いている不満は何?
まずは、寝室の窓についてどんな不満を持っている人が多いのか、アンケートを取って調べてみました。
不満の原因は窓の位置と機能
・冬場の結露に毎年悩まされます。部屋を暖かくして寝るため、朝になると窓は結露でびちょびちょです。カビ対策のために毎回拭き取るのですが窓が大きいため脚立を使用しないとならないので結構負担になり困っています。(40代/専業主婦(主夫)/女性)
・外の音がダイレクトに入ってくるので防音処理したものを取り付けたい。(40代/個人事業主・フリーランス/男性)
・窓が1つしかないこと。夏場などは換気しやすいように2面に窓が欲しい。(30代/専業主婦(主夫)/女性)
・日当たりが良すぎて夏場などは早く起きないと太陽がまぶしい。遮光カーテンは使っていますが。(40代/正社員/男性)
・風が強い日には窓がガタガタと鳴って眠れないほどうるさいこと、雨戸がついていないので付けたいです。(40代/専業主婦(主夫)/女性)
・隣の窓と同じ大きさ、形で、同じ部分についているので、あけると隣家とつつぬけ。(50代/パート・アルバイト/女性)
【質問】
現在の住まいで寝室の窓に対して抱いている不満があれば教えてください
【回答結果】
フリー回答
調査地域:全国
調査対象:【年齢】30 – 39 40 – 49 50 – 59 60
調査期間:2017年10月16日~2017年10月23日
有効回答数:100サンプル
今回のアンケートでは、窓の位置や数に不満を持っている人と、機能性に不満を持っている人がいることがわかりました。
早朝から朝日が差し込んでまぶしい、冬場は寒さを感じるというのは、窓の位置に問題があると考えられます。
一方、結露や音などに不満を持っている人のコメントには「雨戸をつければよかった」「窓を二重にすればよかった」という意見が数多く見られました。
新築で寝室の窓を考えるときには、ベッドの置き場所に対して窓がどの位置になるかという点と、窓にどんな機能を持たせるかという点を重視するとよさそうです。
では、アンケート結果を踏まえつつ、寝室に向かない窓の特徴を見ていきましょう。
まぶしく感じるかも… 寝室にNGな窓とは?
寝室は毎日使う部屋ですから、どの位置に窓を配置し、どんな機能を持たせるかはとても重要です。たとえば、次のような窓は安眠を損なうため寝室には向きません。
- 窓の位置が枕元の上
窓は壁と比べると断熱効果が低いので頭が冷えてしまいます。また、仰向けになったときに目線の先にカーテンがあると落ち着きません。
- 窓の向きが東向き
雨戸がない場合、夏場など早朝から明るくなる時期は眩しくて目が覚めてしまいます。
- 大きい引違い窓とベッドが近い
断熱性の低い窓の場合、夏は暑く冬は寒く感じます。
このような窓の問題点を設置後に払拭する方法がないというわけではありません。
窓に遮光カーテンを取り付けたり、寝るときにアイマスクをしたりすることで光を遮断することはできますし、窓に断熱シートを貼ればある程度暑さや寒さを軽減することもできるでしょう。
しかし、せっかく新築するのであれば、ベッドの位置を考慮して窓の位置をずらしておけば、最初から不満を感じることなく安眠できます。
また、遮光や断熱、遮音の機能を窓自体に持たせるために、ペアガラスや雨戸を設置するという方法もあります。最初から問題が起こらないように窓の位置や大きさ、機能性などを考えておいたほうがよいでしょう。
寝室の窓を考えるうえで考慮すべきこと
寝室の窓を考えるうえで第一に考慮すべきことは安眠できるかどうかということです。
寝ているときに暑い、寒い、うるさい、まぶしいということだけでなく、プライバシーの確保は大丈夫か、ベッドから窓が近すぎることの弊害はないかなども考えなければなりません。窓の位置が隣家と同じ場合、窓があっても開けられないということもあります。
また、ベッドや家具をどのように置くかを考えずに窓の位置や大きさを決めてしまうと、使い勝手の悪い窓になってしまいます。
たとえば、大きな引違い窓は開放感がありますが、部屋の間取りによっては枕元に窓が来たり、窓が塞がるようにしかベッドを配置できなかったりして、大きな窓を作った意味が無くなってしまいます。
寝室の場合、窓の位置や大きさを決める前に、ベッドをどのように配置するのかを決め、どのような機能を持たせれば安眠しやすいかを考えておく必要があります。
しかも、気候のよい季節だけでなく、早朝から日が昇って気温の上がる夏場や、外と部屋の中の温度差が大きくなり結露ができやすい冬場のことも考えて選ばなければなりません。
寝室は「寝るだけの部屋だから適当に選んでおけばよい」などの考えで窓選びができる場所ではないのです。
寝起きもすっきり!寝室におすすめの窓とは?
安眠を妨げない窓として寝室におすすめなのがハイサイドライトです。壁の高い位置にある横に細長い窓のことです。高い位置にあるうえに横に細長いため、季節によって太陽の位置が変わっても、ベッドで横になっている状態では直接光が目に入るようなことはありません。
効率よく光を取り込めるうえに、まぶしさがないという点で寝室向きの窓と言えます。採光ではなく換気などを考えて窓を設置する場合には、ベッドに横になったときに目に光が入りにくい位置に縦に長い窓を複数つけるという方法もあります。
外からの視線を遮りながらおしゃれに見せることができます。
大きな引き違い窓を付けるなら、シャッター式の雨戸を付けたり、遮光カーテンを付けたりして、遮光性や断熱性をアップさせることを考えましょう。冬場の結露対策としては、ペアガラスを用いることも考えたほうがよいでしょう。
結露ができやすい窓にベッドをぴったりくっつけて置くと掃除がしにくいうえに、ベッドの劣化も早めてしまいます。ペアガラスは遮音性を高める働きもするので寝室の窓に適した素材です。
窓を付けられる位置が限られている場合は、まぶしさを軽減しながらプライバシーを守ることができるすりガラスの利用も考えてみるとよいでしょう。
寝室に適した窓で安眠を手に入れよう
寝室の窓は大きさや位置によって安眠を妨げてしまうこともあるということがわかったのではないでしょうか?
寝室は毎日長時間過ごす場所ですし、大事なリラックス空間でもあります。眠りの質を左右する窓ですから、寝室の窓は他の部屋の窓以上によく考えて選ばなければなりません。
多くの人が寝室の窓にどのような不満を感じているかがわかったのですから、新築の際には遮光・遮音・断熱などを重視して寝室の窓を選ぶようにしましょう。
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関連記事:
詳しくは、新築するなら安眠できる寝室を!レイアウトを決める際のポイントは6つをご参照ください。
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