新築なら、居住スペースだけでなく玄関にもこだわりましょう。
玄関は家の顔でもあり、家族以外の目にも止まりやすい場所です。玄関は外との間を仕切る扉、靴などをしまっておく収納スペース、靴脱ぎのためのたたきスペース、来客とのやり取りをするドアホンなど複数のアイテムからなります。
そのため、1ヵ所にしか目を向けないと後悔に繋がります。そこで、今回は満足のいく玄関を作り上げるためのチェックポイントについて解説します。
Contents
玄関でこだわるべきなのはどこ?みんなが考える大切なポイント
まずは、満足のいく玄関にするためにはどんなところに注目すべきか、街の声を聞いてみました。
【質問】
住宅を建てる際、玄関の設備で特にこだわるべきだと思うのは次のうちどれですか?
【回答数】
ドア:19
セキュリティー:47
照明:13
間取り:20
収納:71
調査地域:全国
調査対象:20歳以上の男女
調査期間:2017年03月31日~2017年04月06日
有効回答数:170サンプル
玄関づくりのポイントは収納設備
今回のアンケートでは、収納という意見が圧倒的に多いという結果になりました。
・子供も大きくなってくると靴の数も増え収納に困るようになったので、最初から大き目の収納スペースを作っておくべきだったと思う。(50代/契約・派遣社員/女性)
・靴を入れるだけの靴箱でなく、傘や長靴、ブーツなど大きめの物もしまえる収納があると見た目がスッキリすると思うからです。(40代/専業主婦・主夫/女性)
玄関に収納するものというと靴をイメージしがちですが、実際に入れたい物は靴だけではないということを考えて設置したほうがよいようです。
また、将来子どもが大きくなることも計算に入れてスペースを確保することも大事ということがわかりました。
次に多かったのはセキュリティーという意見です。
・誰が訪ねて来ても適切な対応が出来るように、テレビドアホンを付けました。(60代/パート・アルバイト/男性)
玄関のセキュリティーは家を守るために重要という声が多く、テレビドアホンを付けたという意見が目立ちました。
扉の鍵についてのコメントもあり、セキュリティーは十分に考慮しなければならないことがうかがえます。
それ以外の選択肢についての意見は次の通りです。
・ドア長く使える良いドアを選ぶべきである。家の印象を決定付ける割合が大きいと考えている。(公務員)
・十分に玄関のスペースを確保できなければ人の出入りがスムーズに行えず、何かと不便を感じやすいです。
生活する人も他者も出入りしやすい間取りにする必要があると思います。(30代/専業主婦・主夫/女性)
・人センサーのついた照明にすると帰ってきてもいちいちスイッチを探す手間が省ける。(40代/会社員/男性)
ドアについてのコメントとしては、材質はもちろん見た目にもこだわったほうがいいという意見がありました。
家の第一印象を決める場所という点を重視すべきだという意見です。間取りに関しては、人が出入りする場所ということで、広めに取っておいたほうがよいとい意見が目立ちました。
家族だけでなく来客のことも考えて間取りを考えると後悔せずに済むようです。照明に関してはセンサーに関する意見の他に、明るさについての意見もありました。
今回のアンケートでは、収納を重視する意見が圧倒的多数でしたが、満足のいく玄関にするためにはすべてのポイントに注目する必要がありそうです。では、実際の失敗例や成功のポイントを見ていきましょう。
どんな所で後悔する?新築の玄関でありがちな失敗例
玄関で失敗したと感じやすいのは、収納が少ない場合です。下駄箱の上を飾り棚にした結果、靴が入りきらなくなったというパターンが目立ちます。
特に、家を建てた後に子どもが成長し兄弟も増えた場合は、収納が足りなくなって困るということが多いようです。傘を置いたりスリッパを置いたりするスペースは意外と重要ですが、忘れていて後で気づくというケースも少なくありません。
居住スペースを優先しすぎて、玄関が狭くなってしまった失敗もありがちです。土足で出入りするのに、汚れの目立ちやすいタイルを使ってしまって後悔するというパターンもあります。
足元が悪いときにも出入りする必要がある玄関です。素材や色を考えることも必要です。玄関の段差をなくしたために、靴を履くときに腰を掛ける場所が無くなったという失敗例もあります。
出入り口の段差はないほうが安全ですが、靴脱ぎと式台の間には段差があったほうが使い勝手はいいでしょう。
適切な間取りを知りたい!成功や失敗のポイントは?
下駄箱をたたきの部分に置くか、玄関ホールに置くか、たたきと玄関ホールをまたぐ形で置くかによって玄関の使い勝手が変わってきます。たたきに置いてしまうと、靴を取り出す際に、たたきに下りなければなりません。しかし、玄関ホールに置くと、靴に付いた土が床に落ちることも考えられます。
これらを解決するために、土間収納を取り入れるケースも多くあります。下駄箱を置く場合でも、下駄箱の高さをどのようにするかで玄関の見た目が変わってきます。
上まで棚があるものであれば、たっぷり収納ができますが、圧迫感が感じられることもあります。扉に鏡を付けたり、一部飾り棚になるようなスペースを設けたりすることで、圧迫感を減らす工夫をするとよいでしょう。
扉と玄関ホールとの位置関係ですが、正面に取る場合と、横向きに取る場合があります。スペースの問題も絡んでくるため、どちらが良いとは言いかねますが、扉と玄関ホールの位置関係によって、設置する下駄箱の大きさも変わってきます。
照明はどんな風にすればいい?失敗例と成功例
玄関の照明は実用性とおしゃれさを兼ね備えたものである必要があります。例えば、夜遅くに帰宅したときに、スイッチのありかがわからなければ大変です。
そのため、ドアの近くと、玄関ホールのどちらにスイッチを付けるか迷うケースも少なくありません。そんなときに便利なのが人感センサーです。人感センサー付きの玄関照明を導入してよかったという声は多く聞かれます。
一方で、失敗したと感じるのは間接照明のようです。足元をほのかに照らす間接照明は一見おしゃれに見えますが、実際点けるケースはほとんどないという声が多く聞かれます。
「間接照明があれば真っ暗でもスイッチのありかがわかりやすいと思ったけれど、間接照明のスイッチを人感センサー付きにしなかったから結局同じ」という失敗例もあります。
ベストな玄関のドア選び!選び方のコツやポイント
玄関ドアは、外と内とを分ける役割をするだけでなく、家の印象を決めるアイテムとしても重要です。アルミ製、木製、ガラス製、スチール製などさまざまな素材があり、デザインも豊富富ですが、セキュリティー上の問題もありますから、見た目だけでなく、素材の特徴などもよく考えて選ぶことが大事です。
形としては、片開き、袖付き片開き、親子ドア、両開き、引き違い戸、引き戸、両引き込み戸といったスタイルがあります。
家全体の雰囲気や玄関の奥行き、玄関前のスペースなど総合的に見て、使い勝手がよくデザイン的にも合うものを選ぶことが大事です。
玄関が明るくなるようなデザインや色であること、ライフスタイルに合った開け方ができるドアであること、断熱性や耐久性などが十分なことなどがドア選びのポイントとなります。
まとめ
毎日出入りをする玄関は、住む人にとっても外部の人にとっても、使い勝手のよいものである必要があります。
玄関ドア、収納、たたきや玄関ホール、照明、どれが欠けても満足のいく玄関にはなりません。
新築の玄関づくりを成功させるためには、それぞれのパーツごとにこだわる部分をハッキリさせることが大切です。
譲れない部分がはっきりすれば、後で失敗したと感じるリスクがグンと減るはずです。
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