新築注文住宅の失敗事例と対策ガイド!後悔しない間取り・収納のポイント

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新築注文住宅のメリットは何と言っても自分たちが初めての住人になるという点です。
しかし、そのことがデメリットになることもあります。なぜなら、住んでみて初めてわかることが多いからです。
新築だからこそ出てくる「まさか」を減らすためには、何が必要なのでしょうか?
新築注文住宅にありがちな失敗例から、満足できる家づくりのポイントを探ります。

住宅の満足度調査!後悔しがちな不満ポイントはどこ?

まずは、住宅購入経験者に、住んでから不満に感じた点があるかどうかを質問してみました。

【質問】
自宅に不満はありませんか?

【回答数】
不満がある:101
満足している:71

調査地域:全国
調査対象:20歳以上の男女
調査期間:2017年03月31日~2017年04月06日
有効回答数:172サンプル

調査元:サグーワークス

 

物を入れて住んでみてわかることが多い

今回のアンケートでは不満がある人の方が多いという結果でした。
不満がある人のコメントは以下の通りです。

・子どもができ部屋数が足りなくなりました。もっと部屋を多く作っていればと後悔しています。(20代/専業主婦・主夫/女性)
・部屋の配置や、押し入れ、クローゼットの狭さに、とても不満があります。(40代/会社員/男性)
・リビング階段にしましたが、冬が上から冷たい風が降りてきてとても寒いです。(30代/専業主婦・主夫/女性)

実際に住むにあたって、物を入れてみたら意外とものが入らないというケースが少なくないようです。新しい家を建てたのに、元の家に入っていたものが収納できないと不満に繋がりやすいのかもしれません。
また、季節によって不満な点が出てくるという意見も見られました。気候の良いときだけを想定して建てると、夏場や冬場は住みにくい作りになってしまうこともあるようです。
さらに、建てた時と家族構成が変わって部屋数が足りなくなったり、子どもが成長すると手狭に感じられるようになったりするようです。
家は長く住むものですから、先のことも考えて間取りや設備を考える必要があるということがわかります。

一方、満足していると答えた人のコメントは以下の通りです。

・予算内で、工務店の方・大工さんといろいろ工夫して理想に近いマイホームが出来ました。(50代/無職/男性)
・いろいろ細部までこだわって、話合いにも時間をかけてつくったので、不満はありません。(40代/専業主婦・主夫/女性)
・総合的に満足しています。理由としましては、担当の設計士さんが施主の要望をしっかり反映させてくれていて、外観も内装も気に入っているからです。(20代/会社員/女性)

満足していると答えている人のコメントを見ると、設計士や工務店の担当者などと、とことん納得がいくまで時間をかけて相談をしているという点です。
こだわりの部分を、細部まで反映してもらっているからこそ、満足と言えるのかもしれません。

これらの意見から、新築の家を満足が行く形に仕上げるためには、じっくり時間をかけて話し合うことと、理想のイメージの共有が欠かせないということがわかります。
では、これから新築する際、参考にできる失敗例をご紹介します。

新築の間取りはどんな形が理想?失敗と成功の傾向

新築の住宅を建てる際に、間取りで失敗したと感じやすいのは、動線を考えなかったときです。部屋と部屋の移動や部屋の中での動き方を考えて部屋や物を配置できていないと、何か行動する度に無駄な動きが必要になるからです。
特に家事動線がしっかり考えられているかどうかは、間取りが失敗か成功かを判断するカギになります。また、将来的な家族構成や生活スタイルを考えていなかった場合も失敗したと感じることが多くなります。
たとえば、新築時よりも子どもの数が増えた場合や小さかった子どもが成長して大きくなった場合には、部屋数や広さの問題で住みづらくなってしまいます。
子どものことだけでなく、自分が年を取ったときのことなども含めて、将来の住み方を想定して、間取りを変更できるようにしておくことが成功のポイントです。

詳しくは、新築の間取りはどうするのが最適?失敗例と成功例特集をご参照ください。

新築の玄関にこだわりを持とう!参考になる失敗例は?

新築の玄関で失敗したと感じる人が多いのは収納に関する部分です。どのくらいのサイズの下駄箱を設置するか、たたきと玄関ホールのどちらに設置するか、靴以外の収納はどうするかなど重視する点はたくさんあります。
また、足元から天井まで収納スペースになっている下駄箱から、高さが低く上が飾り棚にできるような下駄箱までいろいろなタイプがあります。
玄関に収納したいものは靴以外にもたくさんあるため、傘やブーツなど長さや高さがあるものを収納できるかどうかも大事なポイントになります。
このほか新築時の玄関の失敗例に多いのは、照明のスイッチの位置、たたきの土間やタイルの色と素材です。玄関照明のスイッチは、夜遅く帰ってきたときに手探りで探さなければどこにあるかわからないのが不満という人が少なくありません。

詳しくは、新築の玄関で大失敗!?不満のない玄関にするためのポイントまとめをご参照ください。

キッチンは動線が命!新築の失敗事例

新築のタイミングで家事動線が考えられていないキッチンは、それだけで失敗と言わざるを得ません。キッチンで調理を行いながら、同時進行で他の家事を行うということは主婦にとってよくあることだからです。
キッチンと脱衣所、キッチンから勝手口という動きがどのくらいスムーズにいくかということがとても重要なポイントになります。
新築のキッチンの間取りで失敗したと感じやすいのは、アイランドキッチンの設置です。見た目がスタイリッシュなことや家族が集まりやすいことなどから人気のキッチンタイプですが、その一方で、リビングからキッチンが丸見えになることや収納を確保しにくいこと、キッチン周りにものが起きにくいことなどから、失敗したと感じる人が少なくありません。

詳しくは、新築住宅を建てたけどキッチンに後悔… 把握すべき失敗事例をご参照ください。

使いやすさが大きく変わる!?新築のお風呂での失敗

新築のお風呂で失敗したと感じる人が多いのは、お風呂場が狭いことと窓がないこと、そして掃除がしにくいことです。
お風呂は広すぎても狭すぎても不満が出てきます。足を伸ばしてゆっくり入れる広さが理想ですが、あまり広くし過ぎると、ガス代や水道代が想像以上にかかるようになります。
窓に関しては防犯上の理由で付けないケースが増えていますが、窓がないと湿気がこもりやすかったり、浴室が暗くなったりする点に不満を感じるようです。
また、お風呂の素材や色は、入るときのことだけではなく掃除のしやすさやカビの生えにくさも考えて選ぶことが大事です。入る度に掃除が必要なため、掃除がしにくく失敗したと新築時に感じてしまう人は少なくありません。
詳しくは、新築一戸建てのお風呂で後悔… 失敗例と対策方法をご参照ください。

新築の収納スペースは十分に確保すべき!失敗事例や傾向

新築の収納スペースで失敗したと感じるのは、収納したい物が入らないときです。
新築の注文住宅を建てる場合には、ある程度収納のことは考えて設計を依頼するはずですが、それでも足りないと感じるのには理由があります。建物全体で収納スペースは何%あるという情報だけで、それが本当に使える収納になっていないケースがあるからです。
部屋ごとに収納したい物が違いますし、いくら幅があっても奥行きがないと入らないものもあります。高い場所の収納が奥まで有効活用できなかったり、扉の位置が悪くて使えなかったりといった失敗が住み始めてから見つかることがよくあります。

詳しくは、快適に新築住宅に住み続けるために!収納の失敗例から学ぶをご参照ください。

配線が足りないなんてことも?新築住宅で気をつけるべき失敗

新築の配線で失敗しがちなことは、使えるコンセントの数が少ないというパターンです。新築した住まい全体のコンセントの数はそれなりにあっても、家具の裏側になってしまって使えなかったり、欲しいところに必要な数がなかったりすることがあります。
たとえば、すべての部屋を掃除して回ろうと思っても、どうしても電源を取れない部屋があるという場合は配線の失敗と言って間違いないでしょう。
コンセントは部屋の広さや場所によって目安の個数が決まっていますが、取り付ける位置によって使いやすくも使いにくくもなります。

詳しくは、コンセントの位置が気にいらない!新築住宅で失敗しがちな配線事情をご参照ください。

外だからって油断大敵!新築の外壁で起こりがちな失敗

新築の外壁で失敗しやすい点は、素材と色の選び方です。どちらも小さなサンプルを見て好みだけで決めてしまいがちですが、実際に外壁に使われているものを見たら印象がまるで違うということがよくあります。
また、派手な色を選んでしまうと、周囲から浮いて見えてしまいます。見本ではきれいに見えても、風雨にさらされるとシミや汚れが目立ちやすい色もあります。
もし、実際に同じ外壁が使われている家があるなら、新築で失敗しないためにも実物を見せてもらうようにするとよいでしょう。

詳しくは、新築でも外壁で失敗する可能性あり!?原因と対策方法まとめをご参照ください。

新築だからこそ綺麗で満足できる庭に!エクステリアの失敗例は?

新築の庭で失敗しやすいのは、費用のかけ方です。建物にお金をかけ過ぎて、庭など外構にかけるお金が不足してしまう例が少なくありません。
また、建物を単独で考えて家を建てると、庭などの外構で不満が出やすくなります。外構も建物もトータルで一つの家と考えて予算配分をすると満足のいくプランニングができるでしょう。
低コストで庭付きの一戸建てにしたいなら、日当たりのよい位置に庭を作りやすい土地を選び、オープン外構かセミクローズド外構にして、必要なフェンスや壁の面積を減らすのがおすすめです。
必要なところの素材にはしっかりお金をかけておいたほうが、新築時に失敗するリスクを軽減できます。

詳しくは、庭や外構の失敗は土地選びから始まる!?新築の住宅を建てるコツをご参照ください。

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まとめ

マイホームを新築する際には、先に家を建てた人の失敗例を参考にすることをおすすめします。
実際に家を建てた人が住み始めてから失敗したと感じた点を知っておけば、同じ失敗をせずに済みます。
失敗のリスクを減らすことができれば、それだけ満足のいく家に近けられるでしょう。

 

 

 

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