• 二世帯住宅の相場は?土地の有無や間取り別の費用相場を紹介!

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    二世帯住宅の相場は?土地の有無や間取り別の費用相場を紹介!

    二世帯住宅は子育てや介護などお互い助け合って暮らせるなど様々なメリットがあります。ただし、相応の費用がかかるため、資金計画を綿密に行わなくてはいけません。

    そこでこの記事では、二世帯住宅はいくらで建てられるのか、土地の有無や間取りごとの費用相場について紹介します。価格を抑える方法についても具体的に触れるので、二世帯住宅を検討している方はぜひ参考にしてください。

    土地なし・土地ありそれぞれのケースの二世帯住宅費用相場

    土地なし・土地ありそれぞれのケースの二世帯住宅費用相場

    当然ですが、土地の有無によっても、二世帯住宅を建てる際の費用は変わります。ここでは、土地なし・土地ありそれぞれのケースの二世帯住宅費用相場について、注意点にも触れつつ紹介するので参考にしてください。

    土地ありの場合 

    まず、土地がある状態で二世帯住宅を建てる場合の費用ですが、間取りに左右される部分もあるため、相場は2,500万〜5,000万円と幅があるのが実情です。親が所有する土地に二世帯住宅を建てるなど、土地がすでにあるなら、住宅を建てるための費用だけを用意すれば良いため、比較的出費は抑えられます。

    ただし、土地には建ぺい率や容積率が決められていて、土地いっぱいに建物を建てられるわけではありません。加えて、高さ制限があることも考えられるため、二世帯住宅が建築可能か確認する必要もあります。土地があっても二世帯住宅が建てられるとは限らない点に注意しましょう。

    土地なしの場合

    土地がない場合は、住宅の建築費用のほかに、土地代がかかります。二世帯住宅だと建物が大きくなるため、相応の広さの土地を用意しなくてはいけません。

    その際に確認すべきなのが、容積率と高さ制限です。容積率とは、敷地面積に対する建築延べ面積(延べ床)の割合を指します。たとえば、50坪の二世帯住宅を容積率200%の土地に建てる場合、25坪の土地でも建築が可能です。

    仮に坪単価60万円の場合、25坪の土地代は1,500円、50坪の土地代は3,000万円が相場とされています。この他に、建築費相場の2,500万〜5,000万円がプラスされるため資金計画を慎重に進めましょう。

    相場は間取りで変わる!二世帯住宅の種類と価格相場

    相場は間取りで変わる!二世帯住宅の種類と価格相場

    前述したように、二世帯住宅の建築費の相場は、どのような間取りにするかによっても変わってきます。ここでは、間取りを決める際の要素となる二世帯住宅の種類と価格相場について、詳しく解説しましょう。

    完全共有型

    完全共有型とは玄関やキッチン、リビング、浴室などを2世帯で共有する形の間取りを指します。キッチン、リビング、浴室は1つあれば足りるため、建物の大きさがコンパクトに抑えられることから、価格も抑えられます。

    ただし、共有するスペースが多いため、お互いに使い方や費用の支払いなどルールを話し合っておかないと、トラブルが起きがちなので注意が必要です。

    一般的に、完全共有型の二世帯住宅を建てる場合、必要な土地の坪数は35〜45坪程度となっています。費用の相場は2,500万〜3,500万円程度ですが、地域や使う建材のグレード、土地の有無によっても変わるため、参考程度に考えましょう。

    一部共有型

    一部共有型は玄関のみ、LDKのみなど一部の部屋を二世帯で共有する間取りのことを指します。前述した完全共有型に比べると、共有するスペースが少なくなるため、適度にプライバシーを確保することが可能です。しかし、生活空間が完全に分かれているわけではないため、コミュニケーションは取りやすくなっています。

    予算は完全共有型と完全分離型の間ぐらいで40〜50坪で3,000万〜4,000万円程度ですが、地域や使う建材のグレードによって変わるため、参考程度に考えてください。

    プライバシーを確保しつつ、よりリーズナブルな値段で二世帯住宅を建てたいと考えている人に向いているでしょう。

    完全分離型

    完全分離型とは、すべての部屋と設備を二世帯で分ける間取りのことです。上下階で親世帯・子世帯を分けたり、左右で分けたりするケースがありますが、このあたりは好みに応じて選んで構いません。プライバシーを確保しつつもお互いの様子を感じられることが大きな魅力です。

    ただし、ある程度の広さの土地がないと難しいうえに、すべての設備が2世帯分必要なため、相応の予算が必要になります。費用は設備や部屋が2世帯分かかることから、50〜60坪で3,000万〜5,000万円とやや高めです。建築費を抑えたいなら、水回りを一箇所にまとめたり、内装・外装にお金を掛けなかったりなど工夫が求められます。

    コストカットで生活にゆとりを!二世帯住宅の費用を抑える方法

    コストカットで生活にゆとりを!二世帯住宅の費用を抑える方法

    二世帯住宅は一般的な住宅と比べると、建築費用が多くなりがちです。出費を抑えるためには、コストカットのための工夫をしましょう。ここでは、ぜひ取り入れてほしい二世帯住宅の費用を抑える方法を紹介します。

    共有スペースを多くする

    1つ目の方法は「共有スペースを多くする」ことです。共有スペースを多くすれば、設備が1つでいいため、その分設備費用も抑えられます。また、建物の大きさもコンパクトになり、建築費用も抑えることが可能です。さらに、必要な土地面積も小さくなるため、土地代も抑えられる可能性も出てきます。

    ただし、土地代は立地や形状によって異なるため、共有スペースを多くしたからといって抑えられるとは限らない点に注意が必要です。また、共有スペースを多くした場合、トラブルを回避するためにも、使い方や費用の負担についてお互いに話し合っておきましょう。

    シンプルな外観にする

    2つ目の方法は「シンプルな外観にする」ことです。建物が複雑な形をしていると、壁の面積が増え、手間がかかることから工期が長くなり、建築費が高くなることが多くなっていまいます。逆に、凹凸のないシンプルな形だと費用を抑えやすいため、こだわりがなければシンプルな外観にすることを心がけましょう。

    屋根もシンプルな片流れ屋根にすると雨どいも1つで済むため価格が抑えられます。片流れ屋根とは片方に全面的に傾斜している屋根のことで、工夫次第でデザイン性を高くできるのが大きな特徴です。

    水回りの設備を集約させる

    3つ目の方法は「水回りの設備を集約させる」ことです。上下階で水回りの位置が離れていると、配管が長くなり、費用が高くなります。そのため、トイレや浴室を二世帯分用意するなら、上下で同じような位置に配置すると配管が短くなり、費用を抑えることが可能です。

    下の階にひびきやすい流水音も同じ配置だと気になりにくいため、生活音に配慮するという意味でも理にかなっています。

    設備のグレードを抑える

    4つ目の方法は「設備のグレードを抑える」ことです。注文住宅の場合、キッチンや浴室、トイレなどの各所にどのような設備を配置するかによっても、最終的な費用は大きく異なります。

    すべてグレードが高い物を選ぶと、かなりの金額がかかるおそれもあるため、優先順位を付けて考えることが重要です。「浴室にはこだわりたい」など、家族で希望を話し合い、どこにこだわるのか優先順位をつけましょう。

    二世帯住宅はお得?費用面でのメリット

    二世帯住宅はお得?費用面でのメリット

    二世帯住宅を建てるのは本当にお得なのかという点で、迷っている人もいるかもしれません。そこでここでは、二世帯住宅における費用面での具体的なメリットとして、以下の3点についてを紹介します。

    2軒分建てるより建築コストが抑えられる

    1つ目のメリットは「2軒分建てるより建築コストが抑えられる」ことです。2軒分の家を建てるより二世帯住宅を建てるほうが、共有スペースの多さに左右される部分はあるものの、かかる費用は安くなる傾向にあります。

    建築コストが抑えられる分、設備のグレードをあげたり、家具や家電にお金を掛けることも可能です。また、親世帯・子世帯がそれぞれローンを組むこともできるため、資金計画も立てやすくなります。親がもともと持っていた土地に二世帯住宅を建てるなら、より費用を安く抑えられるでしょう。

    水道光熱費が安くなる

    2つ目のメリットは「水道光熱費が安くなる 」ことです。メーターをまとめることで基本料金が1軒分になるため、費用を安く抑えられます。通信費も家族割などが使えることもあり、お得になるのも大きなメリットです。

    メーターをまとめたり、家族割などを使ったりする場合は、世帯ごとの負担をどうするかについて、事前に話し合いをしましょう。使う量・頻度の多さが一方に偏っているにもかかわらず単純に二分割すると、量・頻度が少ない方が不満を覚える恐れもあるためです。

    相続税対策になる

    3つ目のメリットは「相続税対策になる」ことです。二世帯住宅の場合、土地の評価額が80%減額される「小規模宅地等の特例」が適用されます。簡単にいうと、亡くなった人が自宅として使っていた土地であるなど、一定の条件を満たせば相続税を算定する際の土地の評価額が8割減になる制度です。

    対象になる土地の面積は、約100坪(330㎡)までであるため、二世帯住宅を建てておくと結果として相続税の節税につながります。

    他にもさまざまな要件があるため、事前にハウスメーカーの担当者や税理士に確認しましょう。

    建ててから後悔しないために、二世帯住宅を建てるときの注意点

    建ててから後悔しないために。二世帯住宅を建てるときの注意点

    二世帯住宅は家族間のコミュニケーションが取りやすく、費用も節約しやすいなど、多くのメリットがあります。しかし、やり方次第では建ててから後悔する結果になりかねないため、以下の点には特に注意しましょう。

    家族全員の希望を確認する

    1つ目の注意点は「家族全員の希望を確認する」ことです。親子間で遠慮し、これから建てる家に対して希望をはっきりと言えないことはあるかもしれません。しかし、家が建ち、実際に住み始めてからは変更が利かないため、事前にじっくりと話し合いましょう。

    親世帯、子世帯の大人たちだけではなく子どもたちにも意見を聞くとともに、何をどこまで共有するか、家事の分担はどうするかなど細かいところまで詰めるのをおすすめします。

    光熱費や修繕費の支払い分担を明確にしておく

    2つ目の注意点は「光熱費や修繕費の支払い分担を明確にしておく」ことです。先に説明したようにメーターを1つにすれば光熱費が安くできますが、完全に折半すると問題が起きやすいため注意が必要です。

    たとえば、片方がお風呂を使いすぎていたり、電気をつけっぱなしにしたりすると使っていないほうが不公平感を覚えかねません。光熱費の使い方に差がある場合は、費用は高くなりますが2つのメーターをつけておくと安心でしょう。

    親世帯がいなくなったときの使い道を検討しておく

    3つ目の注意点は「親世帯がいなくなったときの使い道を検討しておく」ことです。親世帯が亡くなったり、施設に入ったりした場合は、親世帯の居住スペースが空いてしまいます。

    使わないキッチンや浴室が出るため、その部分をどう活用するかが問題になるでしょう。完全共有型なら設備は1つであるため、そのまま使えば特に問題はありません。また、完全分離型なら親世帯が暮らしていた部分を賃貸として貸し出すことも検討しましょう。

    予算別!おしゃれな二世帯住宅の建築実例

    ここでは、これまでフリーダムアーキテクツが手掛けた二世帯住宅の建築実例を、予算ごとに紹介します。二世帯住宅に興味がある、検討中の方はぜひ参考にしてください。

    【2,000万円台】シンプルでありながら温かさを内包する二世帯住宅

    【2,000万円台】シンプルでありながら温かさを内包する二世帯住宅

    CASE559 Green Box House

    「Green Box House」という名前の通り、モスグリーンの四角い外観が特徴的な二世帯住宅を紹介します。玄関を開けたら正面に大きなガラス窓が設けられており、光がふんだんに差し込む開放感のある作りに仕上げました。

    また、内装は白と木目を基調とし、明るく、かつ柔らかい雰囲気の家になっています。屋上のベランダにはベンチが設置され、家族のコミュニケーションの場としても活用可能です。

    【2,000万円台】世帯ごとに個性を表現した二世帯住宅

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    CASE463 Individual Contrast

    「Individual Contrast」という名前が表すように、親世帯と子世帯で雰囲気ががらっと変わる二世帯住宅の実例を紹介します。 1階の親世帯は白を基調にした柔らかいトーンに、2階の子世帯はグレーなどシックな色を用いたクールなトーンに仕上げ、それぞれの世帯にとって過ごしやすい空間を作り上げました。

    また、愛犬を遊ばせるスペースとして敷地内にドッグランを設けています。

    【3,000万円台】上下階で分けた心地よい距離感の二世帯住宅

    【3,000万円台】上下階で分けた心地よい距離感の二世帯住宅

    CASE677 中庭が繋ぐ家族の気配

    上下階で住戸を分けた2世帯住宅の実例を紹介します。住宅地の角地にあるため、外部からルーバーで見えなくした中庭を設けました。中庭にはウッドデッキが設置され、洗濯物なども干せるよう工夫されています。階段には曇りガラスの窓を設けるなど、プライバシーを守りつつ、光を入れる工夫を凝らした家です。

    二階のLDKとつながるウッドデッキのバルコニーには、屋外照明を設け、夜でも家族団らんの場として使えるようにしました。

    【3,000万円台】中庭を中心とした抜け感のある上品な二世帯住宅

    【3,000万円台】中庭を中心とした抜け感のある上品な二世帯住宅

    CASE663 シークエンス

    中庭を中心とした二世帯住宅の実例を紹介します。中庭と東側の庭に面して大開口を設け、そこから光を取り込めるようにし、開放感があり、明るい空間の家になりました。

    また、中庭にはハンモックを設置し、植栽やルーバーで目隠しすることで、プライバシーを確保しつつ、存分にくつろげる空間に仕上げています。内装は基本的に白が基調となっていますが、浴室にはあえて黒を使うことで、窓から見える植栽をより引き立てました。

    【4,000万円台】メガホンのように視界が広がる二世帯住宅

    【4,000万円台】メガホンのように視界が広がる二世帯住宅

    CASE695 MEGAPHONE-HOUSE (メガホンハウス)

    一見、二世帯住宅が建てにくそうに思える台形の土地でも、工夫次第で建てることは可能です。この実例では、2方向が道路に面した台形の変形地に家を建てる必要がありましたが、メガホンのような形状にすることで問題なく建てられました。

    内装は白と木目でまとめていますが、黒やグレーをポイント使いするなど、スタイリッシュな印象に仕上げています。さらに、中庭を囲む壁に窓を設けることで、光を取り入れられるようにしました。

    【5,000万円台】家族のつながりを大切にした開放的な二世帯住宅

    【5,000万円台】家族のつながりを大切にした開放的な二世帯住宅

    CASE442 海の見える回廊の家

    「海の見える回廊の家」という名前のように、中庭に面して大型の窓を設置し、回廊が作られているのが大きな特徴の家です。中庭にはウッドデッキとテーブル・椅子を設け、家族団らんの場としても使えるようにしました。

    2階にはバルコニーが設けられており、ここもくつろぎの場として活用することが可能です。インテリアは白と木目を基調にし、温かみのある優しい雰囲気に仕上げました。

    予算に合わせて二世帯住宅を検討しよう

    二世帯住宅に対し、予算が潤沢にないと難しいイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、予算が低くても、工夫次第で家族全員が満足する二世帯住宅を建てることは十分に可能です。

    また、ここで紹介した実例以外にも、フリーダムアーキテクツではさまざまな二世帯住宅を手掛けてきました。ぜひ、作品集をご覧いただき、二世帯住宅を建てる際の参考としてお使いください。

    ◆◆「フリーダムが手掛けたデザイン住宅の作品集を今なら無料でお届けします。

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