• 平屋とは? メリット・デメリットや建築費用を紹介【実例あり】

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    平屋とは? メリット・デメリットや建築費用を紹介【実例あり】

    CASE661 環(めぐる)いえ

    近年、平屋は開放的な空間や機能性を兼ね備えた現代的な住まいとして注目されています。平屋には「開放感がある」「階段がなくバリアフリー」といった多くの魅力があります。

    一方で、広い敷地が必要になるなどのデメリットもあるため、事前に特徴をしっかり理解しておくことが大切です。本記事では、平屋のメリット・デメリットや建築費用の目安を解説します。平屋の建築実例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

    近年人気の平屋とは

    平屋とは、1階部分のみで構成された建物のことです。一般的な平屋住宅では、LDKやお風呂、トイレ、寝室など、すべての居住スペースがワンフロアに配置され、階段を必要としない作りになっているのが特徴です。

    平屋は、不動産登記や建築基準法では「平家建」と表記されるのが一般的で、「1階建て」と呼ばれることもあります。

    平屋と聞くと、昔ながらの日本家屋をイメージする方もいるかもしれません。しかし、近年ではおしゃれで機能的な平屋が増えており、その人気が高まっています。家づくりの際に、あえて平屋を選ぶ人も少なくありません。

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    開放的な住まいに! 平屋のメリット

    開放的な住まいに! 平屋のメリット

    CASE671 実りの平屋

    平屋が人気を集めているのは、さまざまなメリットがあるためです。ここでは、平屋で暮らす6つのメリットを紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

    開放的な空間がつくれる

    平屋には2階部分がないため、天井を屋根の形状に合わせて高く設計できます。そのため、家全体に広がりや開放感を演出しやすいのがメリットです。

    さらに、大きな照明を取り入れて明るいLDKにしたり、寝室にロフトを設けて収納スペースとして活用したりすることも可能です。このように、縦の空間を有効活用してのびやかな住空間を実現できる点は、平屋ならではの大きな魅力と言えるでしょう。

    バリアフリーの住まいにできる

    平屋には階段がないため、家全体をフラットなバリアフリー仕様にしやすいというメリットがあります。年齢を重ねると階段の上り下りが負担になり、2階が物置になってしまいがちですが、平屋ならその心配がありません。

    また、階段がないと小さなお子さんがいる家庭でも安心して生活できるため、若い世代にも支持されています。こうした世代を問わない暮らしやすさも、平屋が人気を集めている理由のひとつです。

    スムーズな生活動線を実現できる

    平屋は、すべての居住スペースがワンフロアにまとまっているため、上下階を行き来する必要がなく、スムーズな生活動線を実現できるのが大きなメリットです。

    また、2階に子ども部屋を配置すると親との距離ができ、成長するまで使われないケースも少なくありませんが、平屋なら家族の気配を感じながら安心して暮らせます。さらに、洗濯や衣類の片付けで上下階を移動する手間が省け、家事の時短につながる点も魅力です。

    家族のコミュニケーションが増える

    生活がワンフロアで完結する平屋は、家族と顔を合わせる機会が増え、お互いの様子を把握しやすいのが特徴です。自然と会話が増えるきっかけにもなるでしょう。

    例えば、2階建て住宅の玄関近くに階段を配置すると、子どもが帰宅後に2階の個室に直行してしまい、家族との交流が減る可能性があります。一方、平屋ではすべての部屋がワンフロアにあるため、個室にいても家族の存在を感じられます。これは、家族の絆を強めたい方にとって大きな魅力でしょう。

    構造が安定するため大きな窓をとりやすい

    2階建てや3階建ての住居は、上階を支えるための柱や壁などが必要です。一方、平屋はこのような構造的な制約が少なく、間取りやデザインの自由度が高いというメリットもあります。例えば、リビングに庭やテラスにつながる大開口窓を設けたり、開口部を幅いっぱいにフルオープンできる窓を設置することも可能です。

    2階建てでは窓と窓の間に壁を設けるのが一般的ですが、平屋なら構造の安定性を保ちながら開放的な空間を実現できます。耐震性を損なうことなく、大きな窓で明るく広々とした住まいを実現できるのも、平屋の特徴です。

    メンテナンス費用を抑えられる

    家は建てた後も、屋根や外壁の定期点検・修繕など、継続的なメンテナンスが必要です。平屋には、メンテナンス費用を抑えられるという大きなメリットがあります。

    平屋は建物に高さがないため、外壁の塗装や屋根の修理に大掛かりな足場は必要ありません。また、2階に水回りを設置した場合、水漏れが発生すると1階の天井や2階の床を修繕する必要がありますが、平屋ではその心配がなく、1階のみのメンテナンスで済みます。

    このように、点検や修繕の手間やコストを軽減できるのも、平屋が選ばれている理由のひとつです。

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    平屋ならではの間取りの工夫が必要! 平屋のデメリット

    平屋ならではの間取りの工夫が必要! 平屋のデメリット

    CASE420 光庭の家

    メリットが多く人気を集めている平屋ですが、建てる際には注意すべきポイントもあります。平屋を検討している方は、デメリットをしっかり理解したうえで家づくりを進めましょう。ここでは平屋のデメリットを5つ紹介するので、こちらも参考にしてください。

    広い敷地が必要

    平屋のメリットとして「ワンフロアにすべての居住スペースを設けられる」という点を紹介しましたが、そのためには広い敷地が必要です。理想の広さの平屋を建てるには、敷地面積が足りない場合もあるでしょう。

    さらに、敷地全体を建物に使えるわけではなく、用途地域や土地条件によって建ぺい率が定められています。例えば、建ぺい率が50%の地域では、建築面積の2倍の敷地が必要です。平屋を建てる際は、敷地の広さや土地の条件に注意しなければなりません。

    居住空間がコンパクトになりやすい

    平屋で床面積を増やすと外構を圧迫したり、土地購入費用が高くなったりするため、居住空間をコンパクトにするよう求められる傾向があります。部屋数や広さを優先すると、収納スペースが不足するケースも少なくありません。

    収納スペースが足りないと生活空間に物があふれ、せっかく内装をおしゃれに設計しても生活感が目立ってしまいます。平屋を建てる際は、限られた空間でも快適に暮らせるよう、間取りや収納の工夫を十分に行うことが大切です。

    日当たりや風通しを確保しにくい

    平屋は敷地の周辺環境によって、日差しや風が家全体に行き渡りにくい場合がある点にも注意が必要です。ただし、これらは間取りの工夫次第で解決できるため、事前に周辺環境を確認して対策を講じておきましょう。

    例えば、光や風を十分に取り込むには、家の形をコの字型やロの字型にして中庭を設けたり、庭に面したL字型にしたりする方法があります。また、北側に配置することの多い廊下や水回りにも窓を設けることで、北側の明るさや風通しを確保できます。

    プライバシーを保ちにくい

    平屋は1階部分のみの構造のため、周囲からの視線が届きやすく、プライバシーを保ちにくいのもデメリットのひとつです。そのため、間取りを考える際には周辺の人や車の往来状況を確認し、窓の位置やサイズを工夫しなければなりません。

    また、建物の配置も検討が必要です。例えば、道路側に建物を配置して庭への視線を遮ったり、建物で囲んだ内側に庭を設けたりすると、庭に面する大きな窓を設置しても周囲の視線を気にせず快適に暮らせます。

    2階建てより建築費用が高くなることがある

    平屋は基礎や屋根の面積が広く、同じ延床面積の2階建てと比較すると建築費用が高くなる傾向があります。基礎や屋根に必要な材料が多いため、その分コストがかさんでしまうのです。

    さらに、平屋を建てるには広い土地が必要なため、土地と建物を合わせた総費用が膨らむケースも少なくありません。平屋を建てる際には、予算をしっかり確認しながら計画を進めることが大切です。

    平屋の建築費用はどのくらい?

    平屋の建築費用は、延床面積や間取り、設備や建材のグレードなど、さまざまな要因によって大きく変わります。

    令和4年度住宅市場動向調査によると、注文住宅の全国平均建築費用は3,935万円でした。ただし、実際の建築費用はこの平均より高くなる場合もあれば、安くなる場合もあります。

    実際の費用感を把握するには、さまざまな実例を参考にしながら、理想に近い間取りやデザインの物件の価格帯をチェックするのがおすすめです。

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    デメリットを解消! 平屋の建築実例

    平屋のデメリットを解消し、メリットを活かした理想の家を実現するには、さまざまな建築実例を参考にすることが大切です。ここでは、フリーダムアーキテクツが手掛けた、おしゃれで機能的な平屋の建築実例をご紹介します。ぜひ、家づくりの参考にしてください。

    平屋ならではの空間を活かした住まい

    平屋ならではの空間を活かした住まい

    CASE711 「遊」・「作」 

    こちらの平屋は、外観のクールな印象からは予想できない、開放感のある中庭を設けているのが特徴です。

    平屋ならではの空間を活かした住まい2

    CASE711 「遊」・「作」

    玄関を入ると正面のFIX窓から中庭へと視線が抜けるようになっていて、空間の広がりが感じられます。

    平屋ならではの空間を活かした住まい3

    CASE711 「遊」・「作」

    中庭は外から隠されているので、プライバシーを保ちながらのびのびと暮らせる住まいです。

    開放的な大開口の平屋

    開放的な大開口の平屋

    CASE686 桜並木の平屋

    こちらの平屋では、南側にハイサイドライトを設置して光を多く取り込む工夫をしています。

    開放的な大開口の平屋2

    CASE686 桜並木の平屋

    付近の遊歩道を歩く人の視線を遮りながら、春には鮮やかな桜が楽しめます。LDKは天井と床に木材を使用し、大開口窓から植栽が眺められる開放感のある内装に仕上げました。目隠しの内側に植栽を多く植えることで、外部からの視界を遮りつつ緑を楽しめるようになっています。

    暮らしに豊かな彩りを添える家

    暮らしに豊かな彩りを添える家

    CASE634 アトリエを持つ家

    1階しかない平屋は自然に近い生活ができるのもメリットです。こちらはそのメリットを最大限に活かせるよう、テラスにつながる大開口窓を設けた平屋です。

    暮らしに豊かな彩りを添える家2

    CASE634 アトリエを持つ家

    LDKとウッドデッキがフラットにつながり、その先には緑豊かな庭が広がっています。軒天井にダウンライトを設置し、夜でもテラスに出て自然を楽しめるように工夫しました。

    中庭を設けた広がりのある平屋

    中庭を設けた広がりのある平屋

    CASE719 Flat foam

    LDKとフラットにつながるウッドデッキの中庭を設けた実例です。リビングは高天井で、天井近くまで開口部が設けられているので、より空間の広がりが感じられます。

    中庭を設けた広がりのある平屋2

    CASE719 Flat foam

    また、スキップフロアで室内に上下の広がりを作り出し、実際の面積よりも広く感じられるようにしているのもポイントです。

    プライバシーを確保したコの字の平屋

    プライバシーを確保したコの字の平屋

    CASE683 丘の上のハウス

    建物をコの字型に設計することで、プライベート空間を生み出した平屋です。ウッドデッキの中庭を建物が囲むような形状になっており、中庭に面しているリビングや寝室からは、いつでも中庭の景観が楽しめます。

    プライバシーを確保したコの字の平屋2

    CASE683 丘の上のハウス

    また、リビング・ダイニング・和室が一直線につながる間取りによって、より空間の広がりを生み出しているのも特徴です。

    トップライトから光が降り注ぐリビング

    トップライトから光が降り注ぐリビング

    CASE740 光とともに

    こちらの平屋は、トップライトから光が降り注ぐリビングが特徴です。ダウンライトや間接照明も取り入れて、空間全体に温かみが感じられるように工夫しました。

    トップライトから光が降り注ぐリビング2

    CASE740 光とともに

    また、手すりやスロープ、段差のない玄関など、建物全体がバリアフリーを意識した設計になっているのも大きな特徴です。

    全国No.1の建築設計事務所フリーダムアーキテクツが手がけた「注文住宅カタログ・作品集」をお届けします

    平屋とは現代の生活スタイルに合った新しい住まいの選択肢

    近年人気の平屋は、昔ながらの日本家屋の特徴を取り入れつつ、開放的な大空間や機能的な設計など現代建築の良さを活かしているのが特徴です。メリット・デメリットを理解し、実例を参考にしながら、現代の生活スタイルに合った理想の平屋を手に入れましょう。

    平屋住宅の建て方は以下の記事で詳しく紹介しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。

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