住まいについて考え始めたとき、「そもそも注文住宅にはどれくらいの費用がかかるのだろう?」と気になる方も多いのではないでしょうか。注文住宅の相場を把握しておくと、無理のない資金計画を立てやすくなり、予算内で理想の住まいを実現しやすくなります。
そこで本記事では、4,000棟以上のデザイン住宅を手掛けてきたフリーダムアーキテクツが、注文住宅の相場や予算の決め方をわかりやすく紹介します。1,000万円台からの建築実例も紹介するので、ぜひ家づくりの参考にしてください。
この記事はこんな人におすすめ
- 注文住宅っていくらかかるの?費用の内訳や相場が知りたい方
- 住みたいエリアの相場は?地域別の費用相場や坪単価が知りたい方
- 注文住宅を安く抑えるには?相場より少ない予算に抑えるコツが知りたい方
この記事でわかること
- 注文住宅の建築費用の全国平均は約3,932万円であり、地域によっても異なること
- 注文住宅の資金計画は用意できる頭金とローンの返済期間から検討できること
- 高いと考えられがちな注文住宅でも予算に応じて住みたい家を実現できること
Contents
注文住宅を建てるときの費用
注文住宅を建てるときに必要となる費用は、大きく次の3つに分けられます。
・土地代
・建築費
・その他の初期費用
まずは、どのような項目に費用がかかるのかを把握しておくことが大切です。それぞれの費用について、以下で詳しく見ていきましょう。
土地代
注文住宅を建てるとき、予算の大きな割合を占めるのが土地代です。都市部や利便性の高い場所に家を建てる場合は、土地代を高めに見積もる必要があります。すでに土地を所有していればコストはかかりませんが、家を建てるための土地改良に費用がかかることもあるので注意が必要です。
建築費
建築費には、基礎工事や内装・外装工事など、家を建てるうえで必要な工事の費用がすべて含まれます。
一般的に、ハウスメーカーに依頼すると費用が高く、工務店に依頼すると安くなります。これは、大手ハウスメーカーは広告やモデルハウスの維持に多額のコストをかけているためです。集客を図るための費用が建築費にも上乗せされるので、地域密着型の工務店よりもコストが高くなります。
工務店に依頼すれば、同じレベルの設備の住宅が大手ハウスメーカーより3割ほど安く建てられるといわれています。ただし、工務店に依頼するときは、信用できる業者かどうかをしっかりと確かめることが大切です。
その他の諸費用
土地や住宅を取得する際には、登記手続きに関する費用など、建築費以外にもさまざまな諸費用が発生します。代表的なものとしては、登録免許税や司法書士への報酬、住宅ローン関連の手数料、保険料などが挙げられます。
諸費用の相場は、一般的に建築費の約10%前後が目安です。見落としやすい項目も多いため、建築費だけでなく、諸費用まで含めて予算計画を立てておくことが大切です。
【地域別】注文住宅の相場と坪単価

注文住宅の費用相場は、建てる地域や土地の有無によって大きく変わります。住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」によると、2024年度の建物費用の全国平均は約3,932万円、延床面積の平均は約118.5㎡(約35.85坪)でした。
また、地域別では首都圏が約4,190万円と高めで、その他地域は3,600万円前後が一般的な目安となっています。さらに、土地を所有しているかどうかによっても必要な予算は異なるため、以下では「土地あり」と「土地なし」に分けて相場を紹介します。
土地あり
すでに土地を所有している場合は、主に建物の建築費用が必要になります。住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」によると、2024年度の建物のみの全国平均建築費用は3,932万円、坪単価は約109.7万円でした。
地域別の建築費用と坪単価の平均は、以下の通りです。
| 地域 | 建築費用 | 坪単価 |
| 首都圏 | 4,253万円 | 119.6万円 |
| 近畿圏 | 4,119万円 | 111.6万円 |
| 東海圏 | 3,936万円 | 109.1万円 |
| その他 | 3,742万円 | 104.9万円 |
近年は建築資材や人件費の高騰により、全国的に建築費用が上昇傾向にあります。特に首都圏は費用が高くなりやすく、予算に余裕を持って計画することが大切です。
土地なし
土地を所有していない場合は、建築費用に加えて土地取得費用も必要になります。住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」によると、2024年度の全国平均は建築費用が3,512万円、土地取得費用が1,495万円、坪単価は約104.5万円でした。
地域別の建築費用・土地取得費用・坪単価の平均は、以下の通りです。
| 地域 | 建築費用 | 土地取得費用 | 坪単価 |
| 首都圏 | 3,505万円 | 2,285万円 | 107.3万円 |
| 近畿圏 | 3,366万円 | 1,826万円 | 100.1万円 |
| 東海圏 | 3,615万円 | 1,359万円 | 106.3万円 |
| その他 | 3,549万円 | 985万円 | 104.9万円 |
特に首都圏では土地価格の高さから、総予算が大きく膨らみやすい傾向があります。
【坪数別】注文住宅の相場

注文住宅の坪単価は、全国平均で約104万円です。これを目安に、以下では30坪・40坪・50坪それぞれの建築費相場について見ていきましょう。
30坪
30坪の注文住宅を建てる場合、建築費の目安は約3,120万円です。全国平均の延床面積が約35.66坪であることを考えると、ややコンパクトながらも十分に現実的な広さといえるでしょう。
夫婦2人での暮らしはもちろん、子育て世帯にも対応しやすく、間取りを工夫することで機能性とデザイン性を両立した住まいを実現できます。
40坪
40坪の注文住宅では、建築費の目安は約4,160万円になります。全国平均よりも少し広めで、ゆとりのある住空間を確保できるでしょう。
広いLDKに加えて、書斎や趣味部屋、収納スペースなどを取り入れやすく、ライフスタイルに合わせた間取りを実現しやすい点が魅力です。また、40坪の広さがあれば二世帯住宅も検討できます。
50坪
50坪の注文住宅を建てる場合は、建築費の目安は約5,200万円です。広い居住空間を確保できるため、二世帯住宅やガレージ付き住宅など、自由度の高い家づくりを実現しやすくなります。
趣味スペースや大型収納なども取り入れやすく、ライフスタイルにこだわった住まいを目指したい方にも適しています。
予算の決め方と資金計画の立て方

注文住宅の予算を決める際には、次のステップで進めるのがおすすめです。
・用意できる頭金を検討する
・住宅ローンの返済期間から計画する
・どこにこだわるのかを明確にする
しっかりと資金計画を立てることで、完成後も安心して暮らせる家づくりにつながります。以下で、それぞれのステップについて詳しく解説します。
用意できる頭金を検討する
住宅購入の予算を決める際は、まず用意できる頭金を確認してください。一般的には、住宅購入額の20%程度、少なくとも10%程度の頭金を用意することが推奨されています。
このとき、現在の貯蓄額から引っ越し費用や家具・家電の購入費用、仮住まい費用などを差し引き、頭金として実際にいくら充てられるかを把握することが大切です。
例えば、1,000万円の頭金を用意できれば、4,000万円前後の住宅購入も視野に入ります。ただし、年収や返済期間によって借入可能額は変わるため、無理のない範囲で計画しましょう。
住宅ローンの返済期間から計画する
住宅ローンは、30年前後の長期間にわたって返済するケースが一般的です。そのため、無理なく返済できる期間を考えながら資金計画を立てましょう。
特に意識したいのが「定年までに完済できるか」という点です。例えば、35歳で住宅ローンを組む場合、65歳定年を想定すると、返済期間は30年程度がひとつの目安になります。
また、低金利ローンは利息が少なく済むため魅力的ですが、金利変動型や固定期間選択型のケースが多く、景気の動向と関係してくるため注意が必要です。そのため、毎月の返済額を安定させたい場合は、多少金利が高くても全期間固定型を選ぶ方法もあります。返済期間や金利、年収などを踏まえ、無理のない借入額を決めましょう。
どこにこだわるのかを明確にする
自分がどこにこだわりたいのかを明確にしておけば、建築費予算は決めやすくなります。
とにかく安く家を建てたい場合は、1,000万円台のローコスト住宅を希望するとよいでしょう。また、立地にこだわりたい場合は土地代が高くなるため、建築費をなるべく抑える必要があります。1,000万円台または2,000万円台の住宅にすれば、比較的自由に土地を選べるのではないでしょうか。
内外装にこだわりたいのであれば、建築費に多めの予算を割かなければ希望は実現できません。3,000万円以上の建築費予算を確保し、具体的にどのような設備の家が建てられるのかを検討しましょう。全体の予算がそれほど多くない場合は、立地については妥協して、浮いた土地代を建築費に充てることになります。
建築費用ごとの注文住宅の特徴

建築費用にどれだけの予算を割くかによって、建てられる注文住宅の特徴は変わってきます。建築費用ごとの特徴を理解し、自分の求める家がいくらで建てられるのかを把握しておきましょう。
1,000万円台
建築費が1,000万円台の場合、コストをカットしたシンプルな住宅を建てることになります。まず、外壁の表面積を少なくするために、長方形や正方形などの単純な形の建物になるでしょう。屋根については、一方に傾いている片流れ屋根が採用されるのが一般的です。
予算オーバーとなるため、基本的に屋上などは設置できません。また、外壁にもレンガやタイルなどのコストがかかる資材は使えないでしょう。屋内の設備についても、最低限の機能が搭載された安価なものが設置されます。浴室乾燥機など、多機能な設備を採用するのは難しいです。発注した会社に設備が在庫として残っている場合、それを活用することもあります。
構造がシンプルな分、1,000万円台の住宅は完成までの期間が短い傾向にあります。建築は、ローコストでの建築を請け負っている会社に依頼することになるでしょう。
2,000万円台
2,000万円台の注文住宅では、1,000万円台よりも少しグレードアップした資材や設備を使用できます。希望に応じて、外壁にタイルを使ったり、窓の数を増やしたりすることも可能です。また、浴室やキッチンに最新式の設備を導入できるようになります。ただし、すべての希望を叶えるのは難しいため、優先順位を決めて取り入れていく必要があります。
3,000万円台
建築費3,000万円台の注文住宅では、希望する要素の多くを実現できます。住宅の形もシンプルな四角形にする必要はなく、敷地を有効活用した形に建てられます。特に、都市部ではいびつな形の土地が多いので、建築費を多めに確保することで敷地を活用できるでしょう。
また、塀や柵を設置したり、床暖房を導入したりすることも可能です。内外装にこだわって高級感のある家にしたいのであれば、3,000万円以上の建築費は必要だと考えておきましょう。
建築費用別の注文住宅の実例
注文住宅を検討する際、「予算内で実際にどのような家が建てられるのか気になる」という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、フリーダムアーキテクツが手掛けた注文住宅の実例を建築費用別に紹介するので、ぜひ理想の家づくりの参考にしてください。
【1,000万円台】CASE706 Re:load

桜並木沿いに建てられた、倉庫のような外観が印象的な住まいです。コンパクトな設計ながら、桜並木を切り取るピクチャーウィンドウや、空間をゆるやかにつなぐ吹き抜けを採用して開放感を実現しました。

さらに、プライバシーを確保しつつ空へと視線が抜ける中庭が空間にメリハリを演出。限られた広さの中でも、心地よさを感じられる住まいに仕上がっています。
1,000万円台の注文住宅の実例は以下でもご紹介しています。
フリーダムの1000万円台の実例を見る
【2,000万円台】CASE780 Isn’t it nice?

美術館のような美しい螺旋階段をシンボルに取り入れた、デザイン性の高い住まいです。グレーと木目を組み合わせたインテリアが落ち着いた雰囲気を演出しています。
大胆に設けられた吹き抜けによって開放感を確保しながら、遊び心も感じられる空間に仕上げました。生活動線のスムーズさも意識した間取りで、洗練されたデザインと機能性を両立した注文住宅です。
2,000万円台の注文住宅の実例は以下でもご紹介しています。
フリーダムの2000万円台の実例を見る
【3,000万円台】CASE775 二色の陽射し

軒を長く設け、夏は木漏れ日のようなやわらかな光を、冬は暖かな陽射しを室内に取り込める住まいです。開口部を多く設けた外観デザインも魅力で、光と風が心地よく通り抜ける開放的な空間に仕上げました。

アプローチのそばに設けたウッドデッキのテラスや広々としたLDKなど、家族との時間や趣味の時間も充実させやすい住まいです。
3,000万円以上の注文住宅の実例は以下でもご紹介しています。
フリーダムの3000万円以上の実例を見る
相場よりも安く予算内で家を建てるコツ
理想の注文住宅を建てたいと思っていても、予算には限りがあるもの。そのため、コストを抑えながら満足度の高い住まいを実現する工夫が大切です。
相場よりも注文住宅を安く建てるには、次のポイントを意識しましょう。
・仕様や設備のグレードにメリハリをつける
・複雑な形状の建物にしない
・水回りをできるだけ集中する
・壁を少なくする
・湿式工事を避ける
・造り付け家具を避ける
以下で、それぞれのポイントについて詳しく紹介します。
仕様や設備のグレードにメリハリをつける
使う資材や設備には、安価なものから高価なものまでいろいろあります。なるべく低予算で抑えるには、例えば壁の仕上げ材はすべてクロスにするとか、お風呂の設備は既製品のシステムバスなどにすることで実現できます。こだわりたいところとグレードを下げられるところのメリハリをつけることで、資材や設備の費用を抑えましょう。
複雑な形状の建物にしない
住宅は凝った形状よりもシンプルな形のほうが費用は安く済みます。具体的には正方形の建物が安価になります。さらに耐震性もあって安定性が出るというメリットもあります。
水回りをできるだけ集中する
キッチンは1階、洗面台と風呂場は2階など、水回りの設備が離れているとそれだけ配管設備が複雑になり、費用がかかります。水回り設備は1か所に集中させることで配管工事費の節約になります。
壁を少なくする
部屋数を多くするとそれだけ壁を設置しなければならず、その分だけ費用がかかります。費用を節約したいのであれば、壁を少なくしたほうが良いでしょう。広々とした室内空間が実現でき、採光や通風の面からもおすすめです。ただし、壁が少ないため耐震補強はしっかりしたいですね。
湿式工事を避ける
湿式工事とは、モルタルや塗料などで壁を仕上げる工事のことです。職人が何度も材料を塗る湿式工事は手間がかかり、その分コストも高くなります。そのため、予算を節約したいのであれば湿式工事は避け、乾式工事で壁を仕上げるとよいでしょう。外壁にはサイディングを、内装にはクロスをといったように、なるべく乾式工事にすることでコストを抑えられます。
造り付け家具を避ける
造り付け家具とは、住宅の内装に合わせて職人が新たに仕立てる家具のことです。住宅内のスペースを有効活用でき、雰囲気も統一感が出るので造り付け家具は人気があります。しかし、現場で加工することになるため、コストが高くなりやすいという欠点があります。なるべく造り付け家具は避け、置き家具にすることでコストを抑えられるでしょう。
注文住宅の相場を知って賢い家づくりを
注文住宅を検討する際、相場の把握は無理のない家づくりを進めるための大切なポイントです。建築費や土地代、諸費用などを含めた全体像を理解したうえで、現実的な予算計画を立ててみてください。
的確な資金計画を立てられれば、住宅ローンの返済負担を抑えながら、安心して新居での暮らしをスタートできるでしょう。また、資金計画のために希望条件の優先順位を整理することで、「本当にこだわりたい部分」が見えてくるかもしれません。
予算に限りがある場合でも、間取りや設備、設計を工夫すれば、コストを抑えながら理想の住まいを実現できる可能性があります。まずは、フリーダムアーキテクツでこれまで手掛けた注文住宅の人気ランキングをぜひご覧ください。
フリーダムアーキテクツでは、年間約400棟の注文住宅を手掛けています。さまざまな予算やライフスタイルに合わせた建築実績があるため、ぜひお気軽にご相談ください。
◆◆「フリーダムアーキテクツが手掛けたデザイン住宅の作品集を今なら無料でお届けします。」◆◆
注文住宅の相場についてのよくある質問
注文住宅の相場についてのよくある質問に、フリーダムアーキテクツが回答します。
4000万円の注文住宅を建てるのに頭金はいくら必要?
注文住宅の頭金は、一般的に購入価格の20〜25%程度を準備しておくと安心とされています。4,000万円の注文住宅であれば、20%で約800万円、25%で約1,000万円がひとつの目安です。
頭金を多く用意できれば、住宅ローンの借入額を減らせるため、毎月の返済負担や総返済額を抑えやすくなります。ただし、住宅購入時には諸費用も必要になるため、住宅会社とも相談しながら可能な範囲で準備しましょう。
また、近年は頭金ゼロで利用できる住宅ローンもあるため、必要に応じて活用を検討してみてください。
3000万円で注文住宅を建てられますか?
3,000万円の予算でも、注文住宅を建てることは十分可能です。注文住宅の建築費用は全国平均で約3,932万円とされているため、3,000万円は平均よりやや抑えめの予算ではありますが、坪数や資材のグレード、間取りなどを工夫すれば費用を抑えられます。
希望の条件を整理したうえで、住宅会社に予算を明確に伝えて相談し、理想の住まいづくりを進めましょう。
4000万円の家を買うには年収がいくら必要ですか?
4,000万円の住宅を購入する場合、一般的な「年収倍率」を考慮すると、必要な年収の目安は約667万〜800万円程度です。
年収倍率とは、住宅価格が年収の何倍にあたるかを示す指標で、無理なく返済しやすい水準は5〜6倍程度とされています。住宅価格を5〜6で割ると必要な年収の目安を計算できるため、一度確認してみましょう。
カテゴリー:











