• 家を建てる時に使われる木材といえば集成材!メリットとデメリットは?

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    木のお家に住む!新築を建てる時に注目したい木材の種類

    一般住宅でよく使われる木材が集成材です。
    自然の風合いが美しい無垢材と比較されることが多く、無垢材と比べてデメリットが多いように取られがちです。
    しかし、集成材には集成材の良さがあり、実際に私たちは集成材の恩恵を受けています。
    集成材とは実際にどのような木材なのでしょうか?
    集成材のメリットを正しく理解し、集成材への知識を深めていきましょう。

    集成材のメリット1.品質の安定性

    集成材のメリット1.品質の安定性

    集成材の大きなメリットは、その品質の安定性にあります。集成材は小さな木材を組み合わせて接着剤で貼り合わせて作ります。
    加工する木材をきちんと選別しているので品質のバラツキが少なく、大きさや色味などを統一することが可能です。集成材の安定性の秘密は、乾燥済みの木材を使っていることにも起因しています。
    木材の水分量が多いと反りや狂いの原因になるため、建材として使うならきちんと乾燥させておくことが大切なのです。
    また、集成材といえども木であることには変わりありません。
    無垢材のように調湿作用があったり温度調整ができたりするわけではありませんが、木材が持つ木のぬくもりや温かみは十分感じることができます。
    無垢材と比べて安価ですので、木のぬくもりを感じたいけれど無垢材は高いから無理、品質は担保したいけれど節約はしたいという人におすすめです。

    集成材のメリット2.扱いやすい

    集成材のメリット2.扱いやすい

    品質が安定していることから、集成材は職人にとっても扱いやすい木材です。
    無垢材と違って大量生産できるため多くの業者が使用しています。扱いやすいということは、職人の腕にでき上がりが左右されにくいということです。
    また、きちんと乾燥している木材を使って加工しているため反りやひび割れが起こりにくく、住んでいるあいだに壁やフローリングにすき間ができるリスクも低くなります。
    ここは無垢材と大きく異なるところで、無垢材の場合、高品質な木材を選ぶとそれだけ手間暇がかかるのでコストが跳ね上がります。しかし、集成材は安いコストで一定レベルの品質を保持することができます。
    もちろん、集成材であってもきちんとした技術を持っている職人に家を建ててもらいたいものです。
    しかし、木材が扱いやすいということは、それだけたくさんの人が上手に家を建てられるということで、この点は見逃せないメリットと言えるでしょう。

    集成材のメリット3.強度が高い

    集成材のメリット3.強度が高い

    木材には白太や赤身、芯などの部位があり、強度はその部位によって異なります。たとえば、同じヒノキでもどの部分を使うかでその強度は変わってきます。
    しかし、集成材の場合は1本の木をそのまま加工せずに使うことはありません。組み合わせる木材の強度を合わせてピッタリと接着するため、高い強度を担保することができます。
    品質が安定している、品質のバラツキがないということはすでに説明済みですが、集成材の強度は建築基準法で決まっているため、耐震面でもバラツキがありません。日本では大なり小なり毎日地震が起こっています。
    大きな地震も全国で起こっており、いつ自分の住んでいる土地が大地震に見舞われるかもわかりません。
    そのようなときに、高強度の集成材を使った住宅に住んでいれば、倒壊に見舞われるリスクを低く抑えることができます。
    無垢材のように内部割れがないのも大きなメリットです。反りや狂いが少なくすき間のない家を建てられるということは、住宅の強度にもつながるということです。

    やっぱり集成材は体に悪いと思う?

    一般的に体に悪いイメージがある集成材。実際の印象はどうなのでしょうか?150人の男女に聞いてみました。

    【質問】
    住宅を建てる時によく使われる集成材(乾燥させた木材を接着剤で組み合わせた木材)は体に悪いと思いますか?

    【回答数】
    思う:78
    思わない:72

    調査地域:全国
    調査対象:年齢不問・男女
    調査期間:2017年06月06日~2017年06月12日
    有効回答数:150サンプル

    住宅を建てる時によく使われる集積材は身体に悪いと思いますか?

    結果は拮抗!集成材は体に悪い?悪くない?

    集成材は体に悪いと思う人が多い結果ですが、その差はわずか6人です。まずは体に悪いと思う人の意見を見てみましょう。

    ・いくら昔より研究されて害は少なくなったとはいえ、やはり新築の際の接着剤は多少なりとも揮発すると思う。(40代/パート・アルバイト/女性)

    集成材の接着剤に着目している人がほとんどでした。化学物質に対する警戒心がかなり強いようです。次に体に悪いと思わない人の意見を見ていきます。

    ・すべての集成材が体に悪いのではなく、質の悪い接着剤を使っている集成材が体に悪いということだと思います。
    とはいえ、どういうものがいいのか判断しづらいので、家を建てたりリフォームしたりする際には、ちゃんと教えてもらいたいと思います。(30代/無職/女性)

    昔と比べて今は接着剤の質が上がっている、体に悪いなら国が認可するはずないという意見が多く見られました。

    どちらの意見も接着剤に言及する意見が多く、接着剤の体への影響を心配する人は多いようです。
    ただ、技術開発により健康へのリスクが低い集成材もあることは知っておきたいものです。

    集成材は体に悪い?デメリットとは

    集成材のデメリットは、まずアンケート結果でも多かった接着剤についてです。
    たしかに、ホルムアルデヒドが出る接着剤を使用していた時期もあったため、シックハウス症候群の原因となり社会的にも問題になりました。
    その反省から現代では集成材に関する安全基準が設けられ、ホルムアルデヒドを出さない接着剤が使用されています。ただ、どの集成材なら安全なのかの判断は難しいため、依頼業者に聞いてみるといいでしょう。
    集成材は小さな木材を組み合わせているので耐久性が低いという意見もあります。これは接着剤の耐久性の問題です。この場合も業者に聞いて強度の高い集成材を選ぶことが大切です。
    集成材は強度の高さから肌触りが硬く冷たくなるというデメリットもあります。冬場のフローリングは底冷えしやすいので、電気カーペットを敷いたり厚手の靴下を履いたりなどの対策が必要になるでしょう。
    無垢材のように湿度調整もしませんので夏場の室内はジメジメしやすく、除湿機などを使って湿気を取る必要があります。

    まとめ

    さまざまなジャンルで社会的な健康志向が高まっている関係からか、集成材は何かと無垢材と比べられがちです。
    しかし、必要以上に警戒する必要はなく、集成材に対する正しい理解が大切です。
    メリットとデメリットの両方を知ることで、家を建てる際の正しい木材選びにもつながります。
    集成材への知識を深めることが、より良い家づくりにつながるでしょう。

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