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  • 元気にすこやかに育つ子供部屋のレイアウトとは?

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    子供部屋のレイアウトを考えるうえで大切なことは何だと思いますか?
    まずは子供が心身ともに健康でいられるような部屋であること、安心してリラックスできる部屋であることです。
    しかし、住宅事情によっては十分な広さを確保できないケースがあり、子供部屋を与えるにしてもどのくらいの広さが適切なのか判断に迷うこともあります。
    そこで今回は、子供部屋のレイアウトにはどのような点が大切なのか、そのポイントを解説していきます。

    子供部屋を作る目的が大事!レイアウト前に考えよう

    子供部屋を作る目的が大事!レイアウト前に考えよう

    子供部屋を作るにあたり、最初にしておきたいのは子供部屋の目的を考えることです。
    子供は年代によって性質やライフスタイルが大きく変わるため、その年代にあった子供部屋を作る必要があります。
    まず、小学校入学前は着替えや睡眠など親と一緒に行うことが多く、1人の部屋を持つケースは少ないでしょう。小学校に入学するとランドセルを背負って学校に通うようになり、教科書や勉強道具など荷物が多くなります。
    子供部屋はその荷物をしまう役割を担うようになり、同時に勉強や宿題をしたり着替えをしたりするようになります。早い子供はこの頃から1人で寝るようになるでしょう。
    この頃の子供にはまだ親の手助けが必要です。子供部屋を与えたからといって放置するのではなく、子供が1人で身の回りのことができているかを確認することが大切です。
    もし子供が困っていれば、やさしくフォローしてあげましょう。小学校高学年になると、多くの子供が1人でいることに慣れ始め、やがて親との距離を取り始めます。
    子供部屋は引き続き勉強や宿題、着替えなどを行うのが目的で、没頭できる趣味や好きなことがある子供は、それらを楽しむ目的でも使うようになります。
    この年代は思春期に差し掛かるため、子供の意思を無視して子供部屋の片付けや掃除をすると嫌がられたり反抗されたりすることがあります。いつでも手伝える準備があることを示しつつ、子供の様子を見ることが大切です。

    詳しくは、年齢別で変わる子供部屋の目的!いつから必要になる?をご参照ください。

    照明は明るいのが子供部屋の第一条件!

    照明は明るいのが子供部屋の第一条件!

    子供が生まれると子供部屋の照明はかわいくしてあげたいと思う親御さんもいるようで、雑誌やインターネットではたくさんの子供部屋向け照明のアレンジが載っています。
    しかし、子供部屋で一番大切なのは、明るくかつ安全であることです。たとえば、まだ小学校低学年の子供の場合、着替えや自分自身の身支度などは1人でできない場合があります。
    その際、ボタンやファスナーの位置がしっかり見える照明でないと、上手に着替えをすることができなくなります。勉強や宿題をする際も十分な光量がないと視力が悪くなるおそれがあります。
    まずはシーリングライトで明るさを確保することが大切。夜もしっかり机に向かえるように、プラスチックやアクリルなど、落ちても壊れない素材のスタンドライトを設置してあげましょう。
    電球は熱を持たないLEDであれば、触っても火傷の心配がありません。子供部屋の照明をかわいくアレンジするのはこのあとです。
    小さい子供がいたずらできないように、ペンダントライトやシャンデリアは手の届かない高さに吊るす、シェードは地震の影響で落ちても危険のないように軽いタイプにするなどの配慮をします。
    衛生面を考えると掃除がしやすいようにシンプルなデザインの照明が適しています。安全でおすすめなのが、電気を消すと天井に星が浮かぶタイプのシーリングライト。
    毎日がプラネタリウムのようで、子供もきっと喜ぶのではないでしょうか。子供部屋の照明は明るさと安全性をクリアしてから、かわいいデザインのものを選ぶようにしましょう。

    詳しくは、子供部屋の照明は安全第一!遊び心は2番目でをご参照ください。

    子供部屋の広さは?人数や年齢にあわせて考えたい

    子供部屋の広さは?人数や年齢にあわせて考えたい

    広さが十分な子供部屋を与えたいと思っても、住居スペースには限りがありますし、兄妹が多ければ多いほど、独自の子供部屋を用意するのは難しくなります。
    狭い子供部屋の場合、親によっては満足なスペースをあげられずにかわいそうだと思う人もいるでしょう。しかし、意外と子供は狭い空間が好きなことが多く、たとえ押入れ1個分のスペースだけしかなかったとしても、秘密基地で遊ぶような感覚で楽しむものです。
    狭い子供部屋だと逆にリビングにいる時間帯が増える可能性もあり、親子のコミュニケーションに役立ちます。逆に広い子供部屋の場合、たくさんの友だちを呼ぶことができます。
    スペースが広いので遊びの幅も広がります。反面一人っ子の場合は寂しく感じる可能性もあるでしょう。整理整頓が苦手な子供だと広い部屋の片付けは少々荷が重いケースもあります。子供部屋は広ければ良いというわけではありません。
    一般的には6畳ひと間が妥当だといわれており、机やタンス、ベッドなどの家具を置いて、空いたスペースが4.5畳ほどであれば子供部屋としては十分な広さです。
    もしそれより狭い部屋になってしまう場合は、ロフトベッドを利用して空間を上下で使えるようにする、部屋が正方形になるように家具をレイアウトして、なるべく部屋を広く見せるなどの工夫をしてみましょう。

    詳しくは、狭いのと広いのどっちがいい?適切な子供部屋の広さとは?をご参照ください。

    覚えておきたい便利な子供部屋の仕切り方

    覚えておきたい便利な子供部屋の仕切り方

    子供が何人かいるのに子供部屋が1つしかない場合、仕切り方を工夫することでそれぞれのプライベート空間を持つことができます。
    一番簡単なのはカーテンやブラインドなどを仕切りにすることです。設置するコストや時間がかからず、もし子供が増えても簡単に仕切りを増やすことができます。
    デメリットは仕切りが薄いので完全なプライベート空間にはならないことです。音は筒抜けになるので、兄弟喧嘩にならないように音楽を聞くときや電話をするときのルールをきちんと決めておくと良いでしょう。
    ベッドや机を境界線代わりにする方法もおすすめです。この方法は、わざわざ仕切り用のパーテーションなどを用意しなくても良いことです。必要な家具だけを置けるので、家具のレイアウトを工夫することでいかようにも区切ることができます。
    デメリットは家具には厚みがあるので、その分だけ子供部屋のスペースが狭くなること。子供が増えたときも家具を買い足す必要があり、コストがかかります。
    また、子供用の二段ベッドやロフトベッドを置いてプライベート空間を確保する方法もあります。この方法のメリットは、ベッドを置くだけでプライベート空間がハッキリすることです。ロフトベッドならその下に机を置くことで、上下の空間を活用できます。
    デメリットは二段ベッドやロフトベッドは高さがあるので、置くと部屋に圧迫感が出てしまうことです。光が遮られやすくなるため、室内は暗くなりがちです。間接照明やスタンドライトなどを置いて、光を確保する必要があります。

    詳しくは、兄妹がいる家庭必見!上手な子供部屋の仕切り方をご参照ください。

    経験者は子供部屋の仕切りをどうしたか

    今回は、複数人の子供を持つ両親を対処に、子供部屋の仕切り方について聞いてみました。

    【質問】
    あなたの家の子供部屋の仕切りはどうなっていますか?

    【回答数】
    仕切りを設けず複数人でシェア:92
    開閉可能な仕切り壁を設置した:19
    開閉不能な仕切り壁を設置した:44
    家具などで仕切った:19

    調査地域:全国
    調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39 40 – 49 50 – 59 60 【子供】有り
    調査期間:2017年06月06日~2017年06月12日
    有効回答数:174サンプル

    あなたの家の子供部屋の仕切りはどうなっていますか?

    子供部屋は仕切らない家庭が多数!

    調査の結果、子供部屋は仕切らず複数人でシェアしているケースが圧倒的に多いことがわかりました。

    仕切りを設けず複数人でシェア
    ・上の子が中学生になるまでは、二人で仕切りを設けずに使わせていました。仲が良いので仕切りを必要だとは思いませんでした。(40代/専業主婦(主夫)/女性)

    開閉不能な仕切り壁を設置した
    ・子供が、男と女なので遅かれ早かれ分けるなら、最初から分けたほうが手間はかからないから。性別が一緒だったら、開閉可能な壁にしたと思う。(40代/正社員/女性)

    開閉可能な仕切り壁を設置した
    ・いつでも取り外しできる仕切り壁で、男女で分けられるようにしている。(30代/正社員/女性)

    家具などで仕切った
    ・男の子2人なので、机やタンスを背中合わせに配置して個人スペースを確保している程度で、共有部分で仲良くゲームしたり談笑したりしています。(50代/パート・アルバイト/女性)

    仕切りを設けない親御さんは、中学生になったら仕切りを作る予定だというコメントも多く見られました。

    子供の性別が異性なのか、年齢がどのくらい離れているのかで、仕切りの有無や仕切り方の違いが見られました。
    基本的に異性の場合は開閉不能な仕切りにしていることが多く、同性同士で年齢が近い兄妹は仕切りがあっても開閉可能だったり家具で仕切ったりしているようです。

    まとめ

    さまざまな方向から子供部屋のレイアウトについて解説してきました。
    子供は年齢を重ねるとともに心も体も大きく成長します。子供部屋のレイアウトは、その変化に合わせて臨機応変に変えていくことも必要です。兄妹の性別や兄弟仲によっては、同じ空間を仕切るのが難しいこともあるかもしれません。
    逆にあまり広すぎる空間、便利すぎる子供部屋などは引きこもりの原因になることもありえます。
    どのような子供部屋にしても、親が見守っていることを意識できるようなレイアウトづくりが大切です。

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