広々空間が心地よい!玄関土間のメリットと活用法

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新築で家を建てるなら、玄関に土間を作っておくと何かと便利です。
外と家の内側のつなぐ役割をする土間は、目的に応じてさまざまな使い方ができます。
ただし、土間の特徴を正しく理解していないと、せっかく土間を作ってもそのメリットを活かせません。
この記事では、玄関に土間を作ることのメリットと特徴をうまく利用した活用法をご紹介します。

土間って何?その概要

土間って何?その概要

土間とは、屋内にありながら床を張っていない部分のことを言います。屋外と屋内をつなぐ空間で、昔は地面よりも高くなった部分を部屋、地面と同じ高さのままの部分を土間として使い分けていました。
部屋と土間とを用途によって分けて利用していた昔の日本家屋を見ると、はっきりと造りの違いがわかります。昔は農機具などの手入れにも土間を利用していたため、かなり広いスペースを土間のまま残していました。
また、直接かまどに火を入れて煮炊きをしていた時代は、火事にならないように地面が土のままの土間で炊事をしていました。
時代が進むにつれて、土間も土のままではなく漆喰やコンクリートで塗り固めたものや、タイルを貼って仕上げたものが増えてきました。
屋内にあるため雨風を防ぐことができ、地面と同じ高さだから土足のまま作業ができる土間は、フレキシブルな使い方ができる万能スペースとして再注目されています。

玄関に広い土間!家にあったらどう活用する?

では、実際に土間を作ったらどのような使い方が可能なのでしょうか?世間一般の意見を聞いてみました。

癒しと作業とコミュニケーションの場

・ちょっとしたDIYの作業場です。天気が悪い日でも使えるからです。(30代/派遣社員/男性)
・観葉植物や食用ハーブを育てたいです。理由は玄関を開けてすぐに緑があると気持ちいいのと、水やりで多少なら濡れても気にならないからです。(30代/正社員/女性)
・狭い玄関で散歩から帰って来た犬の足を拭くのに苦労したので、広々と犬の足ふきや、ブラッシングをしたいです。(40代/専業主婦(主夫)/女性)
・テーブルと椅子を置いて靴を履いたままで寛ぐスペースにしたいです。そうすればわざわざ家に上がってもらわなくても、近所の人やちょっと立ち寄ってくれた知人たちと気楽にお茶が楽しめそうです。(40代/正社員/男性)
・ギャラリーを作って、絵画や花などを飾る。ホッとして癒されたいと思うから。(60代/専業主婦(主夫)/女性)
・趣味の道具を、見せながら収納したい。例えば、趣味の自転車を置いて、工具などを見せつつ収納して、横で、作業もできるようなスペースにしたい。(30代/パート・アルバイト/女性)

【質問】
玄関に広い土間があったら、どのように活用したいですか?

【回答結果】
フリー回答

調査地域:全国
調査対象:【年齢】30 – 39 40 – 49 50 – 59 60
調査期間:2017年10月16日~2017年10月23日
有効回答数:100サンプル

土間を作ることを「玄関が広くなる」と捉えている人と「土足のまま使える部屋がひとつ増える」と捉えている人がいるようです。
玄関が広くなると捉えた人は、観葉植物を置いたり、靴の収納スペースを増やしたりするなど玄関としての有効な活用方法を挙げていました。
一方、土足のまま使える部屋と捉えている人も、保管や収納のためのスペースと捉えている人と、他の部屋とは別の目的で使える新たな部屋と捉えている人に分かれるようです。
自転車や汚れやすいものの保管・収納場所にしたいという意見が多く見られる一方で、展示や作業、コミュニケーションのためのスペースとして使いたいという意見も目立ちました。
今回のアンケート結果から、土間が目的に合わせて幅広い用途に使えることがよくわかりました。
では、おすすめの土間活用法について詳しく見ていきましょう。

おしゃれで便利な土間の活用法

おしゃれで便利な土間の活用法

まず、土間の活用法として人気が高いのが、自転車置き場としての使い方です。自転車に使われている素材は、屋外に置いておくと錆びたり劣化したりしやすいため、風雨にさらされない屋内に置くのが理想的です。
また、高級な自転車の場合、屋外に置いておくと盗難の心配もあります。日頃の手入れや空気入れ、パンクの修理などの作業をするのにも土間は便利です。
また、ベビーカー置き場としても重宝します。場所を取るベビーカーを収納できるというだけでなく、土間は地面との段差がないので、ベビーカーに赤ちゃんを乗せたまま出入りでき、屋内の安全な場所で乗せたり降ろしたりできます。
そのうえ、他の荷物があっても赤ちゃんをベビーカーに乗せたまま玄関の中まで入れられるため、身体に負担がかかりません。
さらに、子どもやペットの安全な遊び場、家庭菜園など、幅広い活用の仕方が考えられます。
おしゃれなテーブルや椅子を用意すれば、靴を履いたまま利用できるコミュニケーションスペースとして利用可能です。

把握しておきたい土間のデメリットとは?

把握しておきたい土間のデメリットとは?

さまざまな用途に使える土間ですが、便利な一方でデメリットもいくつかあります。たとえば、土のままの土間は外部の寒さがそのまま伝わりやすいので、冬場は底冷えがするというのが最大の欠点です。
作業スペースやコミュニケーションスペースとして活用するなら、温かく過ごせる工夫をする必要があるでしょう。しかし、自転車やバイクなどの保管場所として利用するくらいであれば特に問題はありません。
地面と空気の温度差が大きいときは結露が発生しやすくなる点もデメリットのひとつです。特にコンクリートの土間は結露ができやすいという欠点があります。
夏場は地面の温度の方が空気の温度よりも低いため、湿気を多く含んだ空気が土間で冷やされると結露になります。
土間に自転車やベビーカーをそのまま持ち込むと汚れが付きやすく、雨の日などに出入りすると漆喰やコンクリートを張った土間は泥汚れが目立つということも覚えておきましょう。

土間のデメリットを解消する方法

土間のデメリットはいずれも工夫によって解消可能です。冬場の冷えが気になるなら、壁や床に断熱材を入れ、コンクリートやタイルを張って仕上げるようにするとよいでしょう。
夏場の結露が気になるなら、防湿シートを敷いたうえに断熱材を敷き、その上にコンクリートやタイルなどを敷くと防げます。壁も調湿効果や断熱効果のあるものを選ぶと相乗効果が期待できます。
土間をきれいに保つためには、掃除道具を用意しておき、帰宅後すぐに掃除するのがおすすめです。玄関の近くに土間を水洗いできる水道を設置しておくとさらに便利です。
玄関土間のメリットを活かすためには、デメリットを少しでも小さくすることが欠かせません。玄関土間を作ることを決めたら、設計が始まる前にどのような用途に使うかをしっかり考え、設計者に伝えておくことが大事です。
設計者とイメージを共有することで、用途に合うように土間や周りの壁の材質を吟味してもらえます。

玄関土間は活用法もりだくさん!

玄関土間は家庭ごとのニーズにあわせてさまざまな使い方ができる便利なものです。
玄関に土間を作るくらいなら他の部屋を広くするという意見もありますが、そう結論付ける前に本当にそうなのかじっくり考えてみましょう。
活用法を考えてみたら思いのほか生活スタイルに合っていることがわかり、土間を作りたくなるかもしれませんよ。

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