朝の渋滞はもう解消!使い勝手の良い玄関の広さとは?

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家を新築する際、玄関のことを考えるのは実際に生活する居室よりもあとになってしまうことが少なくありません。
入り口をどこにするかは先に決めても、どれくらいのスペースを確保するかは他の部屋の間取りを決めてからということが多いようです。
場合によっては余ったスペースを玄関に当てることもあり、家を建てたあとで後悔することが多いのも実は玄関なのです。
この記事では、使い勝手の良い玄関にするために確保したい広さについて解説します。

今の玄関に何か不満はありますか?

最初に、現在住んでいる家の玄関に不満を感じている人がどれくらいいるのかを調べてみました。

【質問】
今の住まいの玄関に不満はありますか?

【回答結果】
ある : 73
ない : 27

調査地域:全国
調査対象:【年齢】30 – 39 40 – 49 50 – 59 60
調査期間:2017年10月16日~2017年10月23日
有効回答数:100サンプル

今の住まいの玄関に不満はありますか?

7割以上が不満を持っている玄関!その理由は?

今回のアンケートでは、全体の7割以上の人が玄関に何らかの不満を持っているという結果になりました。

・靴を脱ぐところが狭く、お客様が大勢来ると靴の脱ぎ場がなくなってしまうので、広かったらいいなと思っています。(40代/無職/男性)
・狭いので、玄関でみんなが一斉に出て行くのが困難です。(30代/専業主婦(主夫)/女性)
・とても狭いので、靴の収納場所が無い。ドアに明かり取りが無いので昼でも暗い。(50代/個人事業主・フリーランス/女性)

不満があると答えた人の多くが玄関の狭さを挙げていました。玄関の中でも靴を脱ぐ部分が狭いという意見が多く、1人ずつだけしか出入りできないのが困るという声が多く聞かれました。
また、狭いところに下駄箱を置くからさらに狭くなり、置ける下駄箱も小さいため靴が片付かないという意見もありました。
下駄箱の広さが十分にないと、靴収納にも影響が出ることがうかがえます。一方、不満がないと答えた人のコメントは次の通りです。

・引違の玄関戸を設置しており、広々としている玄関が自慢です。気持ちが落ち着きます。(50代/正社員/男性)
・玄関は家の顔なので、広くして収納もたくさん作り、快適な空間にしたから。(60代/専業主婦(主夫)/女性)
・収納も多いし、玄関も広いので不満はないです。(40代/パート・アルバイト/女性)

満足と回答している人のコメントを見ると、広さが満足度に関係していることがよくわかります。
広い玄関を自慢にしている様子もうかがえました。

今回のアンケートから、玄関が狭いと不満を感じやすく、広いと満足感が得られやすいことがわかりました。
では、なぜ狭い玄関は不満を感じやすいのかを理解するために、使いにくい玄関の特徴を詳しく見ていきましょう。

それはNG!使いにくい玄関の特徴

それはNG!使いにくい玄関の特徴

多くの人が使いにくいと感じる玄関には次のような共通点があります。

・靴脱ぎのスペースが狭かったり、収納スペースが狭かったりするために玄関に靴があふれてしまう。
・ベビーカー、ゴルフクラブ、アウトドア用品など靴以外のものを置きたくても置けない。
無理に置いてしまうとさらに狭くなる。
・傘立てを置くスペースがないため晴れの日も雨の日も傘が外に置きっぱなしになる。
・スリッパを収納するスペースもスリッパラックを置くスペースもないため玄関にスリッパを置けない。
使いにくいと感じる原因は複数あるように見えますが、実はどの項目にも玄関が狭いという理由が共通しています。で
すから、使い勝手の良い玄関にするためにはそれなりの広さが必要であることは間違いありません。
玄関は毎日家族が出入りする場所であり、外部の人の目にも触れやすい場所です。玄関の使い勝手が悪いと感じることが家全体に対する不満にもつながりますから、新築するなら、玄関は他のスペースよりも先にどれくらいの広さを確保するかをしっかり考えるべき場所です。
他の間取りを決めたあとの余りを玄関のスペースにしたのでは不満が募って当たり前だということをよく理解して、十分な広さを確保するようにしましょう。

玄関の最適な広さを探る方法

玄関の最適な広さを探る方法

では、玄関はどれくらいの広さにするのが最適なのでしょうか?土地の広さによって玄関として確保できる広さは変わりますが、玄関の広さを決める際には玄関に何を置きたいかを考えることが不可欠です。
玄関に置くもののメインは靴になりますから、家族の人数が増えるほど広いスペースが必要になります。家族それぞれが持っている靴の種類、数を数えてみましょう。
種類が必要な理由は、長靴やブーツなど長いものの数が多いとその分だけスペースが余分に必要になるからです。これらをすべて片付けられる収納スペースを計算したうえで、玄関の広さを考える必要があります。
その他、傘を置きたい、ゴルフバッグを置きたい、ボールなどの遊び道具を置きたいとなってくると、さらに広さが必要になります。
また、収納を十分に確保しても、靴脱ぎの部分が狭いと玄関が狭く見えるため、使い勝手が悪いと感じやすくなります。靴を脱ぎっぱなしにするわけではなくても、余裕をもって靴を脱ぎ履きできるスペースは必要です。
人がしゃがんで靴紐を結び直せる幅や奥行きを目安にするとよいでしょう。玄関の靴脱ぎの広さは、来客がコートなどの脱ぎ着をすることも想定して計算すれば十分な広さを確保できるはずです。

使いやすい玄関にするためのポイント

使いやすい玄関にするためのポイント

新築で使いやすい玄関を作るためには、家族が玄関をどのように使うかを想像してみることがとても重要です。たとえば、会社や学校へ出かける時間が重なる場合、玄関の幅が狭いと1人ずつしか靴が履けないので、毎朝通勤・通学の時間は渋滞してしまいます。
玄関として確保できるスペースに限りがあるのは当然ですが、できる範囲で幅を広めに取るようにすれば、見た目にも玄関が広く見えて渋滞も緩和できます。家族の人数が多ければその分だけ同時に出入りする機会も増えます。
使い勝手の良い玄関にするためには、2人以上が靴を脱ぎ履きできるような幅を確保しておいたほうがよいでしょう。
また、靴を履くときどのような履き方をしているかも思い浮かべてみると、周りにどのようなものが必要か見えてきます。出かけるときにコートやカバンを手にしていることがわかれば、靴を履くときにコートやカバンなどを仮置きできるスペースがあると便利だということがわかります。
座って靴を履くなら、腰を下ろす場所も必要になるはずです。玄関に腰をかける段差があればそこを利用できますが、バリアフリーなど段差がほとんどない場合には、靴を履くときに腰をかける台などを置くスペースも計算に入れて広さを調整することも大事です。

狭い玄関はさようなら!家族が使いやすい広さを

玄関の満足度は用途に合った広さを確保できているかどうかで決まってしまうといっても過言ではありません。
新築の際には玄関の重要性を意識し、広さをどれくらい確保するかをしっかり考えるようにしましょう。
家族分の靴が片付く収納の広さと靴脱ぎ部分の広さの両方が使い勝手に大きな影響を与えます。
広さを十分に確保して満足度の高い玄関を目指しましょう。

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詳しくは、使いやすい玄関を実現する間取りの考え方6選をご参照ください。

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