• 家づくりの流れが丸分かり!抑えておきたい家づくりの基本!

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    念願のマイホーム購入は、大きなライフイベントのひとつです。間取りや内装を考える作業はとても楽しいものですよね。しかし、お金がすごくかかりそう、完成するまでの期間が長いなど、知識はなんとなくあっても、具体的な家づくりの流れは経験してみないとわからないことばかりでしょう。

    そこで、本記事ではおおまかな家づくりの流れについて説明します。ぜひ家づくりの参考にしてみてください。

    新居の建築を決意!最初に知りたいことはどんなこと?

    いよいよ新居の建築を決意しました、となったとき最初に知りたい情報は何か、アンケートを取りました。

    【質問】

    新居を建てようと決意したとき、最初に知りたい情報は何ですか?

    【回答数】

    工事金額:104

    完成までの期間:7

    イメージ通りにできるのか:39

    調査地域:全国

    調査対象:【年齢】20 –

    調査期間:2017年03月21日~2017年03月27日

    有効回答数:150サンプル

    圧倒的多数で「工事金額」アンケートの結果、全体の7割の人が、「工事金額」と答えました。

    ・ローンや頭金がどれくらい必要かを把握したいから、おおよそでどれくらいの金額がかかるのかを知りたい(会社員/男性/30代)

    やはり工事金額がわからないと、お金をどのくらい用意すればいいのかも分からないということでしょう。では、少ない回答数でしたが、2番目の「完成までの期間」、3番目の「イメージ通りにできるのか」の意見を見ていきます。

    ・まずは自分の思い描く住宅ができるかで、それから金額などの交渉をします(無職/女性/40代)

    まずは理想の家が先で、金額は後から考えるということでした。

    ・期間がはっきりすることによって、新居への引っ越し業者の選定や、仮住まいを引き払うタイミングを明確にしておきたいから(無職/男性/30代)

    確かに完成までの期間がわからなければ、引っ越し業者へ依頼したり、仮住まいを出たりするタイミングもわかりません。

    注文住宅を建てると言っても、お金がなければ建てられません。お金を用意するのにも時間がかかりますから、どのくらいの工事金額がかかるのか、知りたい人が多いのもうなずけます。

    家づくりはいつから始める?完成までの流れとポイントを確認しよう

    初めての家づくりでは、いつから計画を始めてどう進めるべきなのか、分からないことも多いもの。まずは、完成までの期間と、いつ着手すべきか決めるためのポイントを紹介します。

    完成までの期間と家づくりの流れをわかりやすく解説

    進め方にもよりますが、家づくりの計画を立ててから完成するまでは、短い場合で約1年~1年半かかります。長いと2年~3年に延びることも。

    注文住宅をつくる際の流れは、おおむね以下のとおりです。

    1. 家づくりの手順や基本知識などの情報収集
    2. 家計を考慮しどの程度出せるか資金計画を建てる
    3. 家づくりを依頼する設計事務所やハウスメーカーを選ぶ
    4. 土地を探す
    5. 住宅ローンの申し込みと契約
    6. 工事着手
    7. 完成

    土地探しや設計事務所選び、詳細な住宅の仕様決めなどは特に時間がかかりやすいです。この工程にどのくらい費やすかで、最終的な期間が変わってきます。

    親や親戚の土地を譲ってもらう場合や、土地に目星を付けてから設計事務所に相談する場合は、土地探しにかかる期間が大幅に短くなります。

    家づくりを進めるうえでのポイント

    家づくりは長い期間を費やして行うものです。そのため、いつまでに完成させたいのかを逆算して、余裕を持って準備に入るのがおすすめです。

    特に設計事務所での家づくりは工務店やハウスメーカーと比べて、デザインや設計の面で自由度が高く、その分だけ期間も長くかかります。工事着工から竣工までは、やることが決まっているので期間が大きくぶれることはありません。

    期間が短くなったり長くなったりするのは、設計事務所に相談してから図面が完成するまでの間です。希望と予算があわず、設備を削ったり資材のグレードを下げたりしながらコストコントロールなどの調整も行うので、施主によっては図面完成まで相当な月日を費やしてしまうかもしれません。

    しかし、早く完成させたいからといって焦りは禁物です。じっくり検討して打ち合わせを重ねていきましょう。この時期は、住宅の完成形に大きく影響を及ぼすほど重要な期間だと言えます。

    建築業者は完成した図面をもとに工事を行いますから、図面を描く段階でしっかり話し合いをしておかないと、イメージした家とかなりかけ離れてしまった、という状況になってしまう可能性もあります。

    家づくりにかかる期間の目安はありますが、実際は施主によって変わってくるということを念頭に置いておきましょう。

    関連記事:家づくりの期間はどれくらい?流れとポイントを徹底解説!

    家づくりは何から始める?注文住宅で初めに考えるべきこと

    家づくりを本格的に検討し始めたら、まずは事前の情報収集を行います。というのも、家づくりでは契約前に決めておかなければならないことが多いからです。

    設計事務所やハウスメーカーはどこにするのか
    土地はどこにするのか
    予算はいくら出せるのか

    こうしたポイントを納得した上で判断するためにも、事前知識は大切です。手軽に調べるなら、インターネットを活用してみてください。土地のだいたいの相場や、設計事務所の口コミ情報、金融機関の住宅ローン金利など、役立つ情報が手に入ります。

    土地選びは時間がかかりやすいため、早めに着手すると良いでしょう。相談する時点でエリアや広さなど、希望条件がある程度明確になっていると時間短縮につながります。

    設計事務所やハウスメーカーの選定には、資料請求を利用してみてください。実際に手がけた住宅や内装の写真が掲載されていることも多いため、イメージがつきやすくなります。

    最初に知りたい!住宅購入にかかる費用

    住宅購入で気になるのがお金の話。予算を決めるためにも、購入費用の目安は重要です。ここでは、国の調査データを元に「工事金額」「工事以外の費用」に分けて、どのくらいかかるのか見てみましょう。

    住宅にかかる工事金額の目安

    まずは、住宅の建築にかかる工事金額から見ていきましょう。

    国土交通省が毎年発表している『住宅市場動向調査』によると、令和4年度の新築住宅の建築資金は、全国平均で3,866万円でした。延べ床面積の平均が123.5㎡(37坪)なので、坪単価の平均はおおむね104万円ということになります。

    この平均価格と希望する家の広さを乗算すると、工事費用にいくらかかるのか仮計算できます。30坪の家を建てるのであれば、104万円 × 30坪 = 3,120万円が目安です。

    なお、令和3年度の調査では、工事費の全国平均価格は3,489万円、令和2年度は3,184万円でした。工事価格は上昇傾向にあり、建築資材の高騰や輸送コストの上昇などが原因として考えられます。

    参考:令和4年度住宅市場動向調査報告書|国土交通省

    工事金額以外にかかる費用

    家づくりには、工事以外にも費用がかかります。代表的なものが「諸経費」と呼ばれるものです。

    諸経費は、家づくりの手続き上必ずかかる費用です。設計費用や、建築確認申請の手続き費用、契約書に貼付する印紙の購入費などが含まれます。諸経費にいくらかかるかはケースバイケースですが、おおむね総費用の5%~10%になることが多いです。

    また、土地を別途用意する場合はその購入費用がかかるほか、不動産取得税などの税金、火災保険や地震保険の費用も忘れてはいけません。

    大切なのは、家計を考慮し、ゆとりのある資金計画を立てることです。設計事務所やハウスメーカーに相談する際に見積りをしっかりと確認し、無理なく支払えるかシミュレーションしてみてください。

    関連記事:注文住宅とは?いくらで建つ?メリット・デメリットと予算別実例!

    いくらの物件が購入できる?注文住宅の資金計画

    注文住宅の資金計画を立てる際は、資金調達の方法と、収入にあった住宅ローンの借入金額を知っておくことが重要です。押さえておきたいポイントと、シミュレーションの方法を紹介します。

    資金調達の方法は3つ

    一般的に、住宅購入の費用を賄う資金調達方法は「自己資金(預貯金など)」「住宅ローン」「親からの援助」の3つです。

    国土交通省の『令和4年度住宅市場動向調査報告書』では、新築住宅購入時の自己資金比率は、全国平均で30.6%でした。住宅の購入に5,000万円かかるケースであれば、1,500万円が自己資金になる計算です。目安にしてみてください。

    住宅購入費用を親から援助してもらう場合は、贈与税に注意してください。住宅購入資金の贈与には特例制度があり、通常の贈与と比べると控除上限が500万円~1,000万円(住宅の種別による)と高く設定されています。超過した分は課税の対象となるので気を付けましょう。

    住宅ローンで借りられる金額

    住宅ローンでいくら借りられるかは、現在の年収に対する倍率で、簡易的に目安を算出できます。

    一般的に、住宅ローンで借りられる金額の上限は、収入の6〜7倍です。仮に年収500万円の人であれば、借入可能な金額の目安は3,000万〜3,500万円です。

    年収の他にも、以下のような審査基準が設けられています。

    勤務先(公務員や上場企業のサラリーマンは有利)
    雇用形態(非正規雇用や個人事業主だとやや通りにくい)
    勤続年数(長いと通りやすい)
    年齢(高いと借入希望額に届かない可能性がある)

    個人の属性や収入によって審査の通りやすさや借入可能額が変わるため、夫婦どちらの名義で借りるのか話し合うと良いでしょう。

    無理のない返済額からシミュレーション

    住宅ローンは、一度借りると毎月返済が発生します。そのため、無理なく返済できる金額を考慮し、借入額を決めることも大切です。

    注意しなければならないのは、住宅ローンで借りられる金額は、あくまでも借入上限額であることです。毎月の支出は人によって異なりますので、同じ収入の人全員が最大限の借り入れに耐えられるとは限りません。

    どの程度なら無理なく返せるかを知るには、現在支払っている家賃を参考にしてみましょう。現在の家賃が高く感じるなら少し抑えた金額を、余裕があるなら増額した金額をもとに、借り入れできる金額を仮計算してみてください。

    住宅ローンを扱う金融機関は、返済額から借入可能額の計算ができるシミュレーターをインターネットに公開しています。設計事務所やハウスメーカーでも返済シミュレーションを行ってくれるため、相談時に確認してみるのもおすすめです。

    家づくりで設計者と打ち合わせする際の注意点3つ!

    家づくりで設計者と打ち合わせをする際、漫然と話を聞いていると希望と違う家になってしまうかもしれません。こうした事態を避けるために、抑えておきたい注意点を紹介します。

    設計者が的確な提案をしてくれるかどうか確認する

    1つ目は、設計者が的確な提案をしてくれるかどうか。施主の希望をすべてヒアリングしたうえで、実現できるプランとできないプランを明確にわけ、そのうえでできないプランの代替案を出してもらえるかが大切です。

    家づくりでは、施主の理想をすべて反映すれば良い家になるとは限りません。より現実的な案や、コストを抑えた案が出せるかは、設計者の腕の見せどころです。

    施主側もすべて任せっぱなしにするのではなく、わからない点は積極的に質問して、提案力のある設計者かどうかを見極めるようにしましょう。

    設計者の提案力を測る基準はさまざまですが、分かりやすいのは建築実績です。実績が豊富であれば、経験の分だけアイデアの引き出しは多くなります。相談先を選ぶ際にチェックしてみてください。

    関連記事:適切な注文住宅会社選びのために!種類と選び方を知ろう!

    設計者とイメージの共有ができるかどうか確認する

    2つ目の注意点は、設計者とイメージの共有ができるかどうかです。家族間での共有はもちろんですが、設計者との間でもイメージ共有ができていないと、思ったような設計図はあがってきません。

    お互い人間ですから、意見があわずに話が進まなくなってしまうようなこともあるでしょう。しかし、そこは何度でも話し合い、お互いが納得するまで打ち合わせを重ねたほうが良いです。理想の家づくりをするために必要なことだと思って、時間をかけて話し合いましょう。

    家のイメージを共有するには、具体的な要望や背景を伝えることも大切です。「広々としたLDK」では漠然とした印象ですが、「吹き抜けと大きな窓が欲しい」「親世帯と一緒に余裕を持って食事ができるスペースが欲しい」と伝えると、必要な広さや構造をイメージしやすいですよね。

    イメージを伝えるときは、建築実例や理想の部屋の写真を見せることをおすすめします。「全体的な内装イメージは写真と同じで、この部分に庭に出られる窓を付けたい」など、希望を説明しやすくなります。

    仕上げ材を決めるときは大きめのサンプルを確認する

    3つ目の注意点は、仕上げ材を決めるときは大きめのサンプルを確認するということ。壁や天井、床などの仕上げ材はサンプルを見て決めますが、色の面積効果によって壁の色味が違って見えることがあります。そのため、なるべく大きめのサンプルを用意してもらってください。

    そのサンプルを使うとどんな住宅になるのか、実物を使用した建築実例があれば見せてもらうのもおすすめです。希望イメージと完成品との間の差異が少なくなりますよ。

    関連記事:家づくりの注意点!打ち合わせで気をつけたい3つのポイント!

    家づくりはイメージがすべて!?3ステップでイメージ固め!

    家づくりで難航しやすいのが、建てる家のイメージが浮かばないことです。注文住宅は自由度が高い反面、方針が定まっていなければ家づくりが進まないのが難点。暮らしやすい家を実現するためには、相談時にどんな家にするかある程度決めておきましょう。

    具体的にどうやってイメージ固めをすれば良いか、詳しく紹介します。

    現在の家の困りごとをリストアップする

    最初のステップは、現在住んでいる家の中で使いにくい場所や設備、困っていることなどを挙げることです。新居は家族みんなの理想の家になるわけですから、現在の住宅の不満点はすべて解消しておきたいもの。紙に書き出すなどして、不満点と改善方法を明確にしておきましょう。

    困りごとのリストアップができたら、次は優先順位を付けてみてください。家づくりでは、予算や構造の関係から希望をすべて叶ることは非常に難しいものです。何を優先すべきか分かっていれば打ち合わせがスムーズに進みます。

    インターネットで好みのテイストの画像を検索する

    2ステップ目に、インターネットで画像検索をかけてみます。何もないところから理想の家をイメージするのは難しいですよね。しかし、具体的な画像があれば、イメージを膨らませやすいものです。

    「注文住宅」で検索をすると、さまざまな注文住宅の画像が出てきます。間取りや内装などステキな画像がたくさんありますので、ぜひイメージのヒントにしてみてください。

    注文住宅のデザインには、モダン、アメリカン、北欧風、和風などたくさんのテイストがあります。複数の実例を見る中で自分の好みの傾向が分かってきたら、方向性を絞って実例を探してみるのも良いですね。

    写真を見せたい場合は、画像共有アプリが便利です。例えば、LINEのアルバム機能を使うと、専用の共有アプリを改めて用意する必要はありません。家族や設計担当者と画像を共有できるようにしておくと良いでしょう。

    関連記事:注文住宅で和室は必要?和室のメリット・デメリットや実例を紹介!

    家族間で新居への希望を出し合う

    3ステップ目に、家族間で新居への希望を出し合いましょう。家族みんなの生活拠点になる場所ですので、誰かひとりでも不満を持っている状況は良くありません。

    もちろん、家族みんなの理想をすべて反映させることはとても難しいことです。だからこそ、話し合いをして意見のすり合わせをしてください。子どもと親の目線はかなり違いますから、まずは子どもの意見も聞いてみるようにしましょう。

    家族で意見を出し合うときは相手の要望に耳を傾けることが大切です。全員の意見を聞くのでときにはぶつかり合うこともありますが、そんなときは設計担当者を交えて話し合ってみましょう。専門知識のある第三者の意見を聞くことで、折衷案が浮かぶこともあります。

    関連記事:家づくりのイメージ固めに!理想の住まいに近づくための3ステップ!

    家づくりの打ち合わせで押さえておきたいポイント3つ

    家づくりの打ち合わせは、満足できるマイホームにするための重要な要素です。担当者と話し合う際は何に注意すべきか、押さえておきたいポイントを見てみましょう。

    トータルの建築費用を確認する

    1つ目は、建築費用がトータルでいくらかかるのか確認することです。建築費用というと建物本体のみに目がいきがちですが、建物本体の金額はトータル金額の約7割です。住宅に伴う付帯工事費や手続きに関する手数料などの諸経費は別途かかることを覚えておいてください。

    オーダーを具体化する過程で、費用が膨らんでしまうこともあります。内装や設備をグレードの高いものにしたり、オプションを追加したりすれば、当初の概算見積りよりも金額は高くなります。

    予算に上限を設定しているのであれば、その金額を設計担当者にきちんと伝えておくことが大切です。また、提示した予算が家の購入金額なのか、建物のみなのか、諸経費込みの総額なのかも、しっかりと伝えておきましょう。

    打ち合わせ期間が長くなると完成までの期間が延びる

    2つ目に、住宅の完成期間は施主の希望次第で変わってくるということです。家づくりは楽しい反面、一生の買い物なのでそれだけ希望や要望も増えてしまうものです。

    設計者との打ち合わせの中で、あれもこれもと希望を追加したり、予算との兼ね合いで調整が続いたりすると、その分だけ期間が伸びます。竣工時期の目標がある人は、この点に注意して打ち合わせをしてくださいね。

    スムーズに進めるには、要望に優先順位をつけることが大切です。例えば、予算厳守で家づくりをしたいなら、設備のグレードを標準タイプで揃えるなど、妥協も必要になります。

    疑問や不安を放置したまま設計を進めることも、打ち合わせ期間の長期化につながります。後になってから「やっぱり間取りはこちらの方が良い」などと手戻りが発生すると、効率的に進めることは難しくなるからです。

    設計者との打ち合わせは記録しておく

    3つ目は、設計者との打ち合わせは記録しておくことです。

    家づくりにおいて考えなければならないことが膨大にあるため、見落としていたりきちんと伝わっていなかったりすることがあります。

    良い住宅をつくるには、関わっている人たちすべての間で信頼関係を築くことが不可欠。そのためにも、打ち合わせ内容はメモに残しておいたり、間取り図に書き込んだりなどしておきましょう。

    記録は「言った」「言わない」の水掛け論の予防にも効果的です。要望と実際の家に食い違いがあった場合に、責任の所在を明確にするために役立ちます。仮に設計者のミスでも、記録がなく施主のオーダー通りとされてしまえば、変更に追加費用が発生するかもしれません。

    お互いに気持ちよく家づくりをするためにも、話した内容はしっかり残しておきましょう。

    関連記事:家づくりは打ち合わせがすべて!抑えておきたい3つのポイント!

    家づくりのスタート段階!見積り書をとろう

    家づくりにおいて気になるのが、家づくりの費用がどのくらいかかるのかです。それを知るために見積りを取りましょう。複数の設計事務所に相見積りを取って、どこに頼めば安く済むのか確認することができます。しかし、この方法で相見積りを取っても、なぜ値段が高いのか安いのか自分ではなかなか分からないものです。それよりも、ひとつの信頼できる設計事務所を探したほうが効率よく家づくりが進みます。その設計事務所と設計監理契約を交わしたら、設計事務所は複数の工務店に相見積りを出します。この場合、仕様書や設計図の条件はまったく一緒ですから比較しやすく、より条件の良い工務店を選ぶことが可能です。

    もし見積りが高いと感じたら、コストカットする必要があります。簡単にコストカットするなら、設備機器のグレードを下げる方法がおすすめです。住宅の基礎や構造部分は削減できませんが、キッチンやバスルームなどの設備なら、ある程度グレードを下げても生活に支障が出ることはありません。

    効率的な家づくりのために、ぜひ考えてみてください。

    関連記事:家づくりの参考に!設計事務所の見積りはココをチェック!

    家づくりの先輩に聞く!家づくりのコツ

    家づくりで失敗を避けるには、先輩の意見が参考になります。ここでは「こだわったこと」「後悔したこと」をテーマに、コツをまとめます。

    家づくりでこだわったこととは?

    家づくりで多くの人が力を入れるのが、暮らしやすさに直結する「間取り」「キッチン」「収納」です。住み良い家にするためにこだわった方が良いポイントは次の通りです。

    ・間取り

    間取り決めでは、生活動線や家事動線を重視すると、実用面で満足できる家にしやすいです。普段の家事や日常生活でどう移動するのか、念頭に置きながら間取りを考えてみましょう。出産や親との同居など、家族構成の変化に対応できるかも大切です。

    ・キッチン

    一般的にキッチンは、シンクとコンロ、冷蔵庫の3つのポイントが正三角形に近い形で配置されていると使いやすいとされています。システムキッチンはI型、セパレートタイプ、L字型などバリエーションが豊富なので、家族にあったものを選んでみましょう。

    ・収納

    収納は余裕を持った容量にすることをおすすめします。家族が増えたり、子どもの成長で荷物が増えたりすると、最低減の収納量では足りなくなります。将来を見据えて、多めに確保できると良いですね。

    関連記事:平屋のメリット・デメリットまとめ!新築は平屋にしたい人が多い理由とは

    家づくりで後悔したこととは?

    家づくりを経験した人が、後悔したポイントとして多いのが「間取り」「レイアウト」です。図面では良さそうに思えても、いざ建ててみたらイメージとのギャップが大きかった、という人が多いです。

    例えば、図面では広々としたLDKに見えても、家具を置いたらイメージより狭くなってしまったり、家事動線が悪く使いにくいといった意見があります。

    意外と見過ごしやすいのが、コンセントやスイッチの位置です。希望していた家具の配置にするとコンセントをふさいでしまうケースや、数が足りず延長コードだらけになってしまった、ということもあります。

    間取りやレイアウトを決めるときは、実際の生活をシミュレーションすることが大切です。家具や家電を置く場所をイメージしたり、日常生活での動きを図面の上で再現してみましょう。

    一生に一度の家づくりを楽しもう

    家づくりにおいて、着工前の打ち合わせはとても重要です。住宅のイメージづくりから間取り決め、資金計画、見積り確認、各種契約などを経て、やっと着工へたどり着きます。

    なかなか長い道のりですが、着工までの期間はだいたい7ヶ月くらいが目安です。そう聞くと、そこまで果てしない月日でもありません。

    わからないことが多くて不安になるかもしれませんが、一つひとつ不明点を潰していけば大丈夫です。ぜひ、楽しく家づくりをしてくださいね。

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