新築の住宅を建てる際、内装や外装へのこだわりを持たれる方は多くいらっしゃいます。
たしかに新しく家を建てるときに住みやすさを考える上で内装や外装はとても重要なポイントです。
しかし、外にある玄関やその周りにも気を配ることをおすすめします。
玄関は毎日外出する時や帰宅するときに通り、目にする場所ですし、家の顔とも言えるスペースです。
具体的にどんな部分にこだわって設計をすべきなのか、どうすれば満足のできる玄関作りができるのかについてまとめました。
Contents
新築玄関のこだわりポイント!経験者の意見は?
新築で玄関を設計する際、どんなところを優先してこだわれば良いものなのでしょうか?
色合いやデザイン、機能性だけではなく、さまざまなパーツの優先順位もあると考えられます。
経験者を対象に、玄関を作る際にこだわったポイントについてたずねてみました。
こだわるべきことは沢山!快適な玄関にするポイント
・玄関の広さや収納。靴であふれかえるのが嫌。(20代/女性/学生)
・建物とのカラーバランスを考慮した。(30代/男性/個人事業主・フリーランス)
・防犯を意識してロックを二つ付けた。(20代/女性/個人事業主・フリーランス)
・ポストをデザインと実用性を考えました。(30代/男性/正社員)
・大きな家具でも通れるように大きくした。(20代/男性/正社員)
・通気性が良い玄関にしました。(40代/男性/個人事業主・フリーランス)
【質問】
家を建てる際に玄関はどのような点にこだわって作りましたか?
【回答結果】
フリー回答
具体的な内容の回答を選んでください。
【アンケート概要】
調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 – 29 30 – 39 40 – 49 50 – 59 60
調査期間:2017年07月14日~2017年07月21日
有効回答数:153サンプル
目立った回答としては、収納や防犯性に関する意見が挙げられます。
靴で散らかってしまうような玄関は避けたいという意見が多く、開放的に使いたい気持ちがうかがえますね。防犯性については鍵へのこだわりが見て取れました。
他の回答については、玄関の配色、ポストのデザイン性、玄関ドアの大きさ、通気性など、さまざまな意見が挙げられます。
幅広い回答が見られましたし、それだけこだわるべきポイントはたくさんあると言えそうです。
新築住宅の玄関ドアを決める!選び方のポイントは?
新築住宅の玄関ドアを決める際、まず大切なのはセキュリティ面への考慮です。防犯性が高い玄関ドアかどうかによって、空き巣や強盗に入られるリスクの大きさは左右されるでしょう。
まずは防犯としての機能をきちんと成せるのかという基準をクリアする必要があります。最低限の施錠ができるかはもちろん、ピッキング防止の対策が取れているかどうかもチェックポイントです。
デザインや色については、セキュリティ面をはっきりと決めたうえで決定するのが良いでしょう。
色合いやデザインについては家族が好みだと思うもので選んで問題はありませんが、守るべきポイントは2つあります。1つは新築住宅全体のデザインやカラーバランスを崩さないこと、そしてもう1つは派手過ぎないことです。
特に、派手で悪目立ちしてしまうような玄関だと周囲の目に留まりやすく、犯罪のリスクを高めてしまう可能性があるので気をつけなければなりません。
ほかにも、引き戸かどうか、両開きかどうかなどといったドアの種類も考慮することをおすすめします。
機能性とデザインの良さ、両方を兼ね備えた玄関のドアを選びましょう。
詳しくは、新築住宅のポイントは玄関のドア!色やスタイルはどう決める?をご参照ください。
新築の玄関ならタイル選びも重要!おすすめの色は?
新築で家を建てるために玄関のタイルを選ぶ際には適当に決めないようにしましょう。
玄関タイルはグレー系やベージュ系、ブラウン系といったさまざまな色合いがありますが、基本的には汚れが目立ちにくいものにすることをおすすめします。
汚れたら掃除すれば良いものですが、すぐに汚れが目立つようだとそれだけこまめにお手入れをしなければなりません。汚れやすいとそれだけ手間がかかるということですから、ホワイトは避けたほうが無難でしょう。
汚れを防止する加工や、汚れてもすぐに拭き取れるようなタイルであれば、好みの色合いで選んでも問題はありません。
ただ、玄関タイルの色を選ぶ際には、玄関全体のバランスと合っているのかをきちんと考慮しましょう。
ただ、好みだからというだけで選んでしまうと、新築住宅の他のスペースとのバランスが取れていないということになるおそれがあります。
また、色だけではなく、滑りにくいかどうか、歩きにくくはないかなどの特徴も踏まえることを忘れないようにしましょう。
詳しくは、新築するなら玄関のタイルにも注目!失敗しない選び方は?をご参照ください。
新築の玄関ポーチ!おすすめのアイディアって何?
玄関ポーチとは、玄関の入り口部分にあたるスペースのことです。一般的には庇(ひさし)や屋根の下にあるスペースを指します。新築住宅で玄関ポーチの設計を考える際にまず重要となるのはその広さです。
狭過ぎても広過ぎても不便ですから、適度な大きさの玄関ポーチにしなければなりません。大きさが適していないと、雨に濡れてしまったり、新築住宅全体のバランスが取れなかったりといった問題が発生します。
また、階段やスロープを設ける際はどれくらいのスペースを取るのか、そしてどのような向きにするのかについて考える必要があるでしょう。
見映えの良さに限らず、道路や駐車場からアプローチのしやすさを考慮した設計にしたほうが使い心地は格段に良いです。
特に、高齢の家族が住む、もしくは老後に備えておきたいということならスロープの動線は重要です。スロープの長さや角度を考え、適切な形を考えていきましょう。
詳しくは、新築で失敗しやすい玄関ポーチ!住み始めて気になる点とは?をご参照ください。
おしゃれな新築の玄関にするために!アプローチのポイント
玄関アプローチとは、道路や駐車場から玄関に向かうまでのスペース、あるいはその行き方を指します。
いわゆる玄関というよりは、玄関周りに該当するスペースではありますが、デザインや使いやすさを考える上では欠かせない部分になります。
新築で住宅を建てるときには細かく設計したほうが、玄関への入りやすさや出やすさは格段に異なります。玄関へのアプローチの動線によって、階段とスロープの設置箇所やスタイルは大きく変える必要があるでしょう。新築の玄関を設計する際、まず考えなければならないのが動線です。
それを基準に奥行きを出すように工夫したり、装飾を考えたりしていってください。
それから、新築の玄関アプローチを考える際に注意すべきなのは、安全性と防犯性です。ケガのリスクと犯罪のリスク両方を考慮し、安心して使えるような玄関と玄関周りを意識していきましょう。
このような実用性をきちんと考えながらデザインにもこだわっていけば、納得のいく玄関にすることができるのは確かです。
詳しくは、新築だからこそこだわりたい!おしゃれな玄関アプローチの作り方をご参照ください。
新築の玄関屋根を考える!おすすめの選び方
玄関の屋根というと雨や雪などの悪天候から身を守ってくれるというイメージが強いかもしれません。しかし、実は玄関の屋根には数多くの役割があります。直射日光を避けるため、玄関ポーチの汚れやすくしないため、デザインを強調するためなどです。
新築で玄関についてカスタマイズするのであれば、これらの役割を活かせるような玄関の屋根を考えていきましょう。
特に新築の場合はまず注意しなければならないのが建ぺい率です。
1mを超える玄関の屋根の場合、建築面積に算入されてしまい、違法建築となります。限界の大きさとしては1m以内であることを念頭に置きましょう。
そのうえで、雨や雪に濡れないような十分なサイズ、かつ住宅全体のバランスが取れたサイズの屋根にすることが重要です。
また、素材選びも考慮していきましょう。デザイン性を重視するならカラーバリエーションに優れた化粧スレートですが、耐久性ならガルバリウム鋼板や瓦です。新築住宅そのものの屋根と合わせた玄関の屋根選びをしましょう。
詳しくは、新築で見落としがちな玄関の屋根!庇の奥行きは要チェックをご参照ください。
新築の玄関ポストはどう選ぶ?
毎日の新聞や郵便物を届けてもらうのに欠かせないのは玄関のポストです。
新築の際は自由に選べますから、どんなポストにするのかを考えていきましょう。新築の玄関を建てるためのポスト選びでまず考えるべきなのは、ポストの設置場所です。
設置場所には主に、道路沿い、玄関ポーチ内、玄関の壁の3ヶ所あります。道路沿いなら投函してもらいやすいし、住宅の敷地内には入ってこないのが魅力です。
玄関の壁なら郵便物が盗難されない、自宅から出ないで確認できるといったメリットがあります。このように、場所によって特長が大きく異なりますから、優先させたい要素を考慮しつつ、最適なポストを選びましょう。
また、新築で住宅を建てるなら、ポストそのものの種類やサイズについても考えなければなりません。
設置場所によってどんなポストの種類を使えるのかは変わってきますから、デザインを優先させたいのなら、まずは設置したいポストの種類をはっきり決めてから、設置場所を決定しましょう。
詳しくは、新築玄関の必須アイテム!ポストはどこにどんなものを置く?をご参照ください。
すべてのポイントを押さえよう!満足のいく玄関に!
新築住宅を建てる際の玄関の設計には決めなければならないポイントが多数あります。細かなところを挙げればきりがないですが、ポーチや屋根、ポストなど、いずれも快適な生活を送るうえでは重要なものです。
どれかひとつでも適当に決めてしまえば、暮らせば暮らすほど不満な点として目についてしまいます。
面倒に感じるかもしれませんが、そうならないためにも誰かに任せきりにしてはいけません。
こだわるべきポイントを見定めて、後悔のないような玄関作りをしていきましょう。
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