土地探しは簡単なようでかなり奥が深いものです。どんな土地でもよければ誰でも簡単に探せますが、理想とする建物を建てられる土地となるとある程度限られてきます。
ましてや、そこで暮らすことを想定して、快適に暮らせる土地を探さなければならないのですから、間違いは許されません。
よい土地を探すためにはコツが要りますし、注意しなければならない点もあります。
ここでは土地探しのコツと、気を付けるべき点について解説します。
Contents
土地探しをするなら気をつけよう!見落としやすい注意点
インターネットが発達してWeb上でも土地探しができるようになっているため、Webに頼り過ぎることが少なくありません。
しかし、ここに注意点があります。本当に良い土地を探そうと思うのなら、Webではなく不動産会社などに直接声をかけたほうが条件の良い土地が手に入ります。
Webは不特定多数の人が見るもののため、不動産会社などはよい土地が見つかったときは、直接土地を探していると伝えていたお客さんの方に先に声をかけます。顔が見える現実のお客さんのほうが土地を買ってくれる可能性が高いからです。
Webに土地が出たころには古い情報ということもありますから、土地探しをするなら直接地元の不動産会社などに声をかけることを注意点として認識しておきましょう。
詳しくは、土地探しには必要不可欠!失敗なく購入するための注意点まとめをご参照ください。
失敗することもある?土地探しでありがちな失敗事例
土地探しで失敗しがちなのは、土地だけを単独で切り離して考えてしまったときです。土地は更地のままおいておくのではありません。土地の上に建物を建てて、そこで生活します。
誰が住むのか、どのような家が建つのか、そこでどんな生活をするのかということをしっかりイメージして土地探しをしないと、よい土地が見つかりません。どのような家を建てるかをイメージできていないと、建ぺい率や容積率など法令による規制には目が向きません。
また、生活のイメージができていないと、周辺の環境やインフラの状況などをチェックしないまま土地の購入を決めてしまうかもしれません。
車で土地の目の前まで行き、土地だけを見て帰るというような探し方をしていると、周りを見ることができず、失敗しやすくなります。
詳しくは、土地探しに失敗はつきもの?失敗例と回避ノウハウをご参照ください。
経験者から学ぶ!土地探しで気を付けるべきポイントは?
ここで、実際に土地を購入した経験のある方々に、土地探しで気を付けるべき点はどんなところだと思うか質問してみました。
気を付けるべきチェックポイントは多岐に渡る
・日当たりを一番に注意するべきだと思う。また午前と午後では日当たり、風通しなどが変わってくるため、日中、午後、夜と違う時間帯に確認した方がよい。また、近所の関係もチェックをした方が良い。
災害に備えて、地盤のデータなども調べておくほうが良い。(50代/派遣・契約社員/女性)
・総合的に考えることだと思います。値段はもちろん日当たりや地質、斜面、平地、山間地、交通の便など、あらゆる条件を自分だけでなく現在の家族の生活状況などを踏まえて判断すべきかと考えます。(50代/公務員/男性)
・周囲の環境。学校、病院、スーパーなど、今あるものと、これから建つものも調べた方がいい。
あと、宅地になる前、どんな土地だったかも(沼だったとか、水がつきやすいとか)(40代/会社員/女性)
・地盤がしっかりしたところ。行政が公開しているハザードマップなどを参考。(40代/会社員/男性)
・周りの水事情?川が近くないかとか、洪水の時の水はけがよいか、氾濫の可能性が少ないかなど気にします。(40代/専業主婦・主夫/女性)
・建築可能であること。水道及び下水の引き込みで自己負担がどの程度発生するのか。(30代/無職/男性)
【質問】
土地探しをする上で最も気をつけるべきことは何だと思いますか?
【回答結果】
フリー回答
調査地域:全国
調査対象:20代以上の男女
調査期間:2017年03月31日~2017年04月06日
有効回答数:167サンプル
人によってチェックすべきポイントとして挙げている項目に違いはありますが、長く住むことを想定して、リスクが少ない土地選びができるように考えている点は共通しているようです。
特にチェックポイントとして挙げている人が多かったのが「水はけの良さ」「地盤の固さ」「日当たり」「周辺環境」についての項目でした。
いずれも実際に生活するときのことを想定した場合に欠かせないチェックポイントですから、そこでどのように暮らすのかを想像しながらチェックすることが重要なのだと思われます。では、引き続き土地探しのコツについて見ていきましょう。
満足できる土地を見つけるために!探し方のコツは?
満足のいく土地探しをするためには、どんな建物を建てる土地なのか、どんな生活をするのかということをはっきりイメージすることが大事です。自分が家を建てるための土地を探すのですから、建てる家がはっきりしていないと、土地の規制など条件が合っているかどうかの判断もできません。
自分にとって妥協できない条件と妥協できる条件を分けておくことも必要です。絶対に妥協できない条件があるのなら、その優先順も決めておくのがコツです。すべての条件をクリアするような土地はまず見つかりません。土地探しは素人が単独で行ってもよい物は見つかりませんから、不動産会社やハウスメーカーなどに協力を求めることになるでしょう。
その際には、自分の持っている家や暮らしのイメージを業者の担当スタッフに共有してもらえるように、具体的に説明しなければなりません。
そして、土地探しをプロに依頼する場合でも、すべてを任せきりにするのではなく、自分でも情報集めをするなど主体的に行動するのもコツと言えます。
詳しくは、失敗しない土地探しのコツ!チェックポイントと注意点は?をご参照ください。
ハウスメーカーに依頼するのもあり!プロに任せる土地探し
土地探しは不動産会社に依頼するものと思いがちですが、ハウスメーカーに依頼することも可能です。ハウスメーカーに土地探しを依頼するメリットは、建物と土地をトータルで考えることができるという点です。
ですから、土地探しを依頼するハウスメーカーは、施工を依頼するハウスメーカーである必要があります。ハウスメーカーに土地選びだけを頼むということもできますが、それではあまり意味がありません。
ハウスメーカーに土地探しを依頼する際には、できるだけ具体的に建てる家のイメージを伝え、条件に合う土地が見つかった場合にはすぐにでも契約したいということを伝えておく必要があります。
あまり曖昧な依頼の仕方をすると動いてもらえませんから、ハウスメーカーに土地探しを依頼するのであれば、本気で探しているということをアピールすること大事です。
詳しくは、土地探しならハウスメーカーに頼むべき?依頼の内容や注意点をご参照ください。
地盤を踏まえた土地探し!地盤チェックをするメリット
土地探しでは地盤についてもしっかり確認しておかなければなりません。
埋め立て地で大きな地震があると地盤が液状化しやすく、地下水が通っているところでは地盤沈下が起こりやすくなります。地震や大雨が多い日本では、地盤を無視して土地探しはできません。
家族の安全にかかわることですし、長くその場所で安心して住めるかどうかということに直結してくる問題です。地盤のチェックは必ず行うようにしましょう。
詳しくは、地盤を考えた土地探し!選び方のポイントや準備をご参照ください。
住みよい土地を選ぶために!環境を考えて探してみよう
長期間住む土地を探すという意味では、生活環境がよいということは最低限必要な事です。土地探しの条件はいろいろありますが、自分にとって住み心地のよい場所であることが大事です。
交通の便、周辺環境や生活インフラなど、生活に欠かせない環境というのは種類が多くあります。
必要なものがないというのは短期間なら我慢できても長く続くとストレスにもなるため、土地探しの際には、本当に生活に欠かせないものはきちんと整っているかどうか確認を怠らないようにしましょう。
詳しくは、土地の探し方を考えるなら!考えるべき環境面のチェックポイントをご参照ください。
建築条件なしを重点的に!土地探しのポイント
注文住宅のための土地探しとしては、建築条件なしの土地を探すというのが重要なポイントになります。建築条件とは、法令などによる規制などとは別の物で、ハウスメーカーや工務店が売り出す土地に自社で建てるように設けている制約のことです。
つまり、土地と施工会社のセット販売です。注文住宅を建てるということは、一から自分の建てたい家にしたいということですから、施工会社の縛りがあったのでは実現が難しくなります。建築条件なしの土地もあるわけですから、注文住宅を建てるのであれば、建築条件のない土地を探しましょう。
建築条件ありの土地を選んでしまったのであれば、自分が依頼したい工務店などに頼んで、建築条件を外すための交渉をしてもらうとよいでしょう。
詳しくは、建築条件は要チェック?土地探しをする際のポイントまとめをご参照ください。
建ぺい率を忘れないで!建築制限に左右されない土地探し!
注文住宅を建てたいと思っているのであれば、土地探しの際に建ぺい率や容積率のチェックは必須です。建ぺい率や容積率が合わない場合には、建てたい建物を建てることができないからです。
見つけた土地はどこまで建物を建てられる土地なのかということはしっかり把握しましょう。建ぺい率や容積率の確認もしないまま購入してしまって、いざ建てようと思ったときに建てられないことがわかったのではシャレになりません。
せっかく建てたい家が決まっているのであれば、土地探しの際に建ぺい率や容積率などの建築制限はしっかり確認するようにしましょう。
詳しくは、土地探しの基礎!建ぺい率を意識しながら探してみようをご参照ください。
まとめ
失敗しない土地選びのためには、自分なりのチェックポイントをリストアップして、自分の目でしっかりとチェックしていくことが欠かせません。
いくらプロに土地探しを依頼したとしても、実際に住むのは自分です。最終的には自己責任になってしまいますから、自分の目で見て納得できる土地を購入することが大事です。
細かいチェックポイントをきちんとチェックして行けば、ベストな土地が見つかるはずです。
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