• 新築の内装はどう決める?失敗事例から学ぶ住まいづくり

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    新築物件の内装を考えるのはとても楽しい作業ですよね。
    それと同時に、いざ生活してみたら内装設備がイメージしていた使い勝手ではなく、不便を感じてしまった……という失敗事例も多く存在しています。
    ただ、住宅が完成したあとに内装を作り直すのはかなり難しいもの。せっかくの新築ですから、生活のしやすい家にしたいものです。
    そこで、実際にどのような失敗事例が多いのかを紹介し、その対策方法について解説していきます。
    設計の段階からしっかり検討していきましょう。

    経験者に聞いてみた!新居の内装がイメージ通りにできなかった箇所は?

    新居の内装をイメージしても、実際と違う結果になってしまうことはありますよね。
    では、新築物件を購入した人たちの実際の失敗例を見てみましょう。

    結構いる!予想外の失敗にがっかりする人

    ・コンセントの位置です。いざ家が建ち、住み始めて家電を使用する時に、使いにくかったり、この場所に取り付けてあったら良かったのにと思う事がしばしば発生しました
    。もっと住んでからの使い勝手の良さを考慮してコンセントの位置を決めれば良かったです。(女性/40代)
    ・フローリングは傷がつきやすかったこと。(専業主婦・主夫/女性/50代)
    ・お風呂を広く取ったが掃除が大変。(専業主婦・主夫/女性/50代)
    ・狭い土地なのに、欲張って駐車スペースと庭を作ったため、部屋がかなり狭くなった。(パート・アルバイト/女性/30代)
    ・見本を見て選んだ壁紙が実際に張ってみると思っていたより暗かったこと。(専業主婦・主夫/女性/50代)

    【質問】
    新居の内装で計画通りにいかずに失敗したと感じた箇所があれば教えてください。

    【回答結果】
    フリー回答

    調査地域:全国
    調査対象:【年齢】20 –
    調査期間:2017年03月21日~2017年03月27日
    有効回答数:206サンプル

    今回のアンケート結果は、実際に多い失敗例として、実はよく知られている内容が多くありました。
    コンセントの数、お風呂のスペース、壁や床の仕上げ材についてなどは多くの方が経験されているようです。
    それでは、他の失敗例やその対策方法を見ていきましょう。

    コンセントの数不足と位置の悪さ

    意外と見落としがちで後悔するのが、室内のコンセントの数です。
    数が少なくて掃除機をかけるのが大変、キッチンのコンセントが少なくてハンドミキサーを使う時にほかの電源プラグを外して使わなくてはならないなど、実際に生活をしてみてからわかることが多くあります。
    こういった事態を避けるためには、電気設備の打ち合わせをしている時点でコンセントの数をよく考えておく必要があります。まずは使う家電をリストアップし、間取り図を見ながらどこにコンセントがあれば使い勝手がいいか、想像力を膨らませてみてください。
    ただ、コンセントの数を多くしたとしても、家具を置いたがために使えないコンセントが出てきた……というのも避けたいですよね。部屋に置く家具の数もあわせて確認し、室内のどこの部分なら電源を取りやすいか考えてみましょう。
    どのくらいの数が適切なのか、設計者に相談してみるのもおすすめです。

    出入り口が狭く予定していた家財が入らない

    作り付けの棚やクローゼットは便利で人気がありますが、お気に入りの家財を使いたいという場合もありますよね。
    その際に注意したいのが、出入り口の間口の広さです。
    たとえば、広いクローゼットを作ったものの、間口が思ったより狭くて家財が入らなかった……などは意外とある失敗例です。これでは現在使用している家財は使えなくなりますし、新しく購入した家財ならなおさら、ガッカリしてしまいます。
    もし使いたい家財があらかじめ決まっているようなら、横幅をあらかじめ測っておき、設計図を作ってもらう段階でその旨をきちんと設計者に伝えておきましょう。
    また、現在住んでいる住宅の間口を参考にするのもおすすめです。
    新築物件の購入を考えていると、どうしても間取りや設備に気を取られがちですが、室内に置く家財についてもなるべく早いうちから決めておくと、間取り決めの参考にもなりますよ。

    各部屋のスペース配分を間違えた

    新築購入を考える人の多くは、広々とした部屋でくつろげるリビングや、広い収納スペースに憧れるのではないでしょうか?
    しかし、部屋は広ければいいというものではありません。
    もちろん狭すぎても使いにくいですよね。たとえば、収納スペースの広さを重視したいがために洗面所の面積を削ったら、朝会社に行くお父さんや子どもたちで渋滞してしまうでしょう。
    また、リビングを広くしたのはいいものの、夏は冷房が効かず冬は寒いなどは、よくある失敗例です。重要なのは、各部屋のスペース配分を考えることです。
    部屋の面積を決めるときは、その部屋に置く家具や、渋滞しにくく効率的な生活動線について思いを巡らせてみてください。
    廊下やキッチンなどは、複数の家族が出入りする場所です。すれ違ってもぶつかりあわない程度のスペースが確保できているか、逆に広すぎてムダなスペースになっていないか、よく検討してみるようにしましょう。

    仕上がりの色がサンプルのイメージと違った

    壁や天井の失敗例としては、壁の色はサンプルをよく見て選んだのに、いざできあがった壁を見たらイメージがかなり違う……ということがあります
    。色は面積の広さによって明度や彩度が変わって見えるほか、太陽光や電球の色によってもかなり印象が変わります。
    たとえば部屋の印象をクールにしたくて壁を濃いグレーにしたら、陽当りの悪い部屋で電気をつけないと真っ暗になってしまうなど。生活していくうえでとても不便ですよね。
    一般的に内装の色は、天井と壁は白やベージュなどの明るい色に、床はダークブラウンなどの濃く暗めの色にすると、天井が高く室内が広々と見えます。
    逆に、壁や天井に濃い色を使うと圧迫感が出ますので、一般的に使われているのと違う色を使用する場合は、色だけの印象だけでなく部屋の向き、照明や採光などとあわせて考えることが大切です。
    判断するのが難しい場合は、設計者に相談してみてください。専門家の立場から、良いアドバイスをしてくれるでしょう。

    まとめ

    念願のマイホームなのに使いにくくて困る……という状況はできるだけ避けたいもの。
    内装設備で失敗してしまうのは、新居での生活をイメージできていないことから起こってしまいがちです。
    せっかくの注文住宅ですからデザイン性や遊び心も大切ですが、住宅の基本は住みやすいことです。
    この間取りの住宅で暮らしたらどのように家事ができるか、トイレや洗面所を使用する時の使い勝手はどうかなどをイメージしましょう。
    そのイメージは家族間や設計者との間で共有し、設計図に反映してもらうようにしてくださいね。

     

     

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