注文住宅の相場・費用はいくら?予算の決め方のコツと建築費別の実例紹介 | 注文住宅なら建築設計事務所 フリーダム

注文住宅の相場・費用はいくら?予算の決め方のコツと建築費別の実例紹介

カテゴリー:注文住宅

注文住宅の相場・費用はいくら?予算の決め方のコツと建築費別の実例紹介

CASE | 495 舞台の家

  なるべく相場よりも安い価格で、賢く家づくりをしたいものですよね。そのためには、注文住宅を購入するための全体予算を知り、どんな費用がかかり、どんな要素が住宅取得金額に影響するのかを把握する必要があります。

住む地域によって土地や建築費の相場が違いますし、建てる敷地面積や住宅構造などによっても費用や価格は変わってきます。それぞれの要素をきちんと見極めることが、賢く住宅購入するコツです。

この記事では、「注文住宅の相場」「建築費別の建築実例」「資金計画の立て方」「費用・予算の節約方法」を解説していきます。また、価格帯別の建築実例もご紹介しておりますので、ぜひご参照ください。

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注文住宅を建てるときの費用の内訳とは?

注文住宅を建てるときの費用内訳は、「土地代」「建築費」「その他の諸費用」に大きく分けられます。まずはどのような部分で出費が発生するのかを押さえておきましょう。

ここからは、3種類の費用内訳の概要について解説します。

土地代

注文住宅を建てるとき、予算の大きな割合を占めるのが土地代です。

都市部や利便性の高い場所に家を建てる場合は、土地代を高めに見積もる必要があります。すでに土地を所有していればコストはかかりませんが、家を建てるための土地改良に費用がかかることもあるので注意が必要です。

建築費

建築費には、基礎工事や内装・外装工事など、家を建てるうえで必要な工事の費用がすべて含まれます。

一般的に、ハウスメーカーに依頼すると費用が高く、工務店に依頼すると安くなります。これは、大手ハウスメーカーは広告やモデルハウスの維持に多額のコストをかけているためです。集客を図るための費用が建築費にも上乗せされるので、地域密着型の工務店よりもコストが高くなります。

工務店に依頼すれば、同じレベルの設備の住宅が大手ハウスメーカーより3割ほど安く建てられるといわれています。ただし、工務店に依頼するときは、信用できる業者かどうかをしっかりと確かめることが大切です。

その他の諸費用

土地や住宅などの不動産を取得するときは、登記手続きを行う必要があります。登記手続きでは土地と住宅のそれぞれに登録免許税がかかります。

司法書士に代行を頼む場合はその報酬も必要となるため、予算内に収まるかどうかを計算しておきましょう。

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地域によって違うのは土地代だけじゃない!地域別の建築相場と広さ

2023年度 フラット35利用者調査で注文住宅の予算相場を見ていきましょう。

まず全国平均では、住宅面積平均が119.5㎡(約36坪)で建設費は3,861.1万円となっています。地域別に見ていくと、平均的な建築費は下記のようになります。

エリア 住宅面積 建設費
首都圏 120.4㎡(約36.4坪) 4,190.2万円
近畿圏 123.2㎡(約37.3坪) 4,142.1万円
東海圏 121.0㎡(約36.6坪) 3,893.4万円
その他地域 118.0㎡(約35.7坪) 3,623.8万円

傾向として、首都圏の坪数は一番狭いのに建設費は一番高くなっています。次に建設費が高いのは東海圏ですが、その分だけ坪数は全国平均と比較してもかなり広いため、費用の割合は首都圏ほど高くありません。

そして、やはり三大都市圏以外の地域では、敷地面積を広く取ることができ、なおかつ建設費も安く済む傾向にあります。こう見ていくと割高なのは断トツで首都圏です。

しかし融資金を比較すると、どこの地域もさほど差はないのに対し、用意できる手持ち金は首都圏の世帯が一番高い傾向にあります。続いて東海圏、近畿圏、その他地域と続きます。年収の高い世帯が首都圏や三大都市圏に集中していることがわかりますね。

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経験者に聞いた!注文住宅を建てたときの金額はいくら?

実際に注文住宅を建てた際にかかった金額はいくらなのでしょうか?

【質問】
注文住宅で家を建てたときにかかった金額はトータルでいくらになりましたか?

【回答数】
2,000万円台:71
3,000万円台:62
4,000万円台:34
5,000万円以上:21

調査地域:全国
調査対象:【年齢】20 –
調査期間:2017年03月21日~2017年03月27日
有効回答数:187サンプル
調査元:サグーワークス

注文住宅で家を建てたときにかかった金額はトータルでいくらになりましたか

安く建てるには業者とうまく打ち合わせをするのがコツ

1位の「2,000万円台」は、工務店やハウスメーカーとの打ち合わせがうまくいったことを伺わせる回答が多くありました。「3,000万円台」は年収を考えたうえで、「4,000万円台」は相場の高い地域で買ったため、「5,000万円台」は3世帯住宅だったり建物にかなりこだわったりしたという人が多くいました。

・2,000万円台
知り合いの大工さんにはじめに坪いくらで全てコミコミでやってもらったので、増減することはなかったです(会社員/女性/40代)
・3,000万円台
自分の限界がこれくらいの金額だったからです(契約・派遣社員/男性/30代)
・4,000万円台
東京だったため、地方に比べて土地代が高かったからです(会社員/男性/20代)
・5,000万円以上
3階建ての3世帯住宅を建てたからです(自営業(個人事業主)/男性/40代)

かかった費用は割りとバラツキがある印象です。やはり住んでいる地域や依頼する業者、どのくらいの規模の住宅を建てるかで変わってくるのでしょう。

それでは、資金計画の決め方から、予想以上に費用がかかってしまいそうな場合の予算の抑え方について見ていきます。

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予算の決め方と資金計画の立て方

予算の決め方と資金計画の立て方

住宅購入予算を決めるには、まず用意できる頭金を考えます。通常、頭金は住宅購入額の20%以上、少なくても10%は用意したほうがいいと言われています。そこで、現在の貯蓄額から入居するための引越し費用、仮住まい費用などを引いて、いくら頭金にまわせるか計算してみてください。

もし、頭金1,000万円(住宅購入額の20%)用意できるようなら、4,000万円までの住宅を購入できる計算になります。ただし、年収や完済までの期間を考えると、一概に4,000万円までの住宅ローンを組めるとは言い切れません。

それでは、住宅ローンの観点から資金計画を考えてみましょう。住宅ローンの返済はおよそ30年前後と長期間に渡ります。ポイントは定年までに完済できるかどうか。現在35歳で定年が65歳だとしたら、65-35=30で、返済の最長期間は30年を目安にしたいところです。

また、低金利ローンは利息が少なく済むため魅力的ですが、金利変動型や固定期間選択型のケースが多く、景気の動向と関係してくるため注意が必要です。支払い金額をハッキリさせたいのであれば、多少金利が高くても全期間固定型がおすすめ。返済期間と金利に年収を加えて、住宅ローンで融資したい金額を決めると良いでしょう。

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自分のこだわりに合わせて建築費予算を決めるポイント

自分がどこにこだわりたいのかを明確にしておけば、建築費予算は決めやすくなります。

とにかく安く家を建てたい場合は、1,000万円台のローコスト住宅を希望するとよいでしょう。また、立地にこだわりたい場合は土地代が高くなるため、建築費をなるべく抑える必要があります。1,000万円台または2,000万円台の住宅にすれば、比較的自由に土地を選べるのではないでしょうか。

内外装にこだわりたいのであれば、建築費に多めの予算を割かなければ希望は実現できません。3,000万円以上の建築費予算を確保し、具体的にどのような設備の家が建てられるのかを検討しましょう。全体の予算がそれほど多くない場合は、立地については妥協して、浮いた土地代を建築費にあてることになります。

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建築費用ごとの注文住宅の特徴とは?

建築費用にどれだけの予算を割くかによって、建てられる注文住宅の特徴は変わってきます。建築費用ごとの特徴を理解し、自分の求める家がいくらで建てられるのかを把握しておきましょう。

ここからは、建築費1,000万円台、2,000万円台、3,000万円台の注文住宅の特徴を紹介します。

1,000万円台

建築費が1,000万円台の場合、コストをカットしたシンプルな住宅を建てることになります。

まず、外壁の表面積を少なくするために、長方形や正方形などの単純な形の建物になるでしょう。屋根については、一方に傾いている片流れ屋根が採用されるのが一般的です。予算オーバーとなるため、基本的に屋上などは設置できません。

また、外壁にもレンガやタイルなどのコストがかかる資材は使えないでしょう。屋内の設備についても、最低限の機能が搭載された安価なものが設置されます。浴室乾燥機など、多機能な設備を採用するのは難しいです。発注した会社に設備が在庫として残っている場合、それを活用することもあります。

構造がシンプルな分、1,000万円台の住宅は完成までの期間が短い傾向にあります。建築は、ローコストでの建築を請け負っている会社に依頼することになるでしょう。

2,000万円台

2,000万円台の注文住宅では、1,000万円台よりも少しグレードアップした資材や設備を使用できます。

希望に応じて、外壁にタイルを使ったり、窓の数を増やしたりすることも可能です。また、浴室やキッチンに最新式の設備を導入できるようになります。ただし、すべての希望を叶えるのは難しいため、優先順位を決めて取り入れていく必要があります。

3,000万円台

建築費3,000万円台の注文住宅では、希望する要素の多くを実現できます。

住宅の形もシンプルな四角形にする必要はなく、敷地を有効活用した形に建てられます。特に、都市部ではいびつな形の土地が多いので、建築費を多めに確保することで敷地を活用できるでしょう。

また、塀や柵を設置したり、床暖房を導入したりすることも可能です。内外装にこだわって高級感のある家にしたいのであれば、3,000万円以上の建築費は必要だと考えておきましょう。

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費用を節約し、相場よりも安く予算内で家を建てるには?

費用を節約し、相場よりも安く予算内で家を建てるには?

注文住宅の建築費をなるべく安く抑えるには、いくつかのポイントがあります。

仕様や設備のグレードにメリハリをつける

使う資材や設備には、安価なものから高価なものまでいろいろあります。なるべく低予算で抑えるには、たとえば壁の仕上げ材はすべてクロスにするとか、お風呂の設備は既製品のシステムバスなどにすることで実現できます。

こだわりたいところとグレードを下げられるところのメリハリをつけることで、資材や設備の費用を抑えましょう。

複雑な形状の建物にしない

住宅は凝った形状よりもシンプルな形のほうが費用は安く済みます。具体的には正方形の建物が安価になります。さらに耐震性もあって安定性が出るというメリットもあります。

水回りをできるだけ集中する

キッチンは1階、洗面台と風呂場は2階など、水回りの設備が離れているとそれだけ配管設備が複雑になり、費用がかかります。水まわり設備は1ヶ所に集中させることで配管工事費の節約になります。

壁を少なくする

部屋数を多くするとそれだけ壁を設置しなければならず、その分だけ費用がかかります。費用を節約したいのであれば、壁を少なくしたほうが良いでしょう。広々とした室内空間が実現でき、採光や通風の面からもおすすめです。

ただし、壁が少ないため耐震補強はしっかり施しましょう。

湿式工事を避ける

湿式工事とは、モルタルや塗料などで壁を仕上げる工事のことです。職人が何度も材料を塗る湿式工事は手間がかかり、その分コストも高くなります。そのため、予算を節約したいのであれば湿式工事は避け、乾式工事で壁を仕上げるとよいでしょう。

外壁にはサイディングを、内装にはクロスをといったように、なるべく乾式工事にすることでコストを抑えられます。

造り付け家具を避ける

造り付け家具とは、住宅の内装に合わせて職人が新たに仕立てる家具のことです。住宅内のスペースを有効活用でき、雰囲気も統一感が出るので造り付け家具は人気があります。

しかし、現場で加工することになるため、コストが高くなりやすいという欠点があります。なるべく造り付け家具は避け、置き家具にすることでコストを抑えられるでしょう。

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資金計画には相場の把握が必須!無駄な費用を抑えて賢い家づくりを

注文住宅を購入するうえで、相場の把握は住宅購入の目安になります。そして、的確な資金計画を立てられれば、無理のない返済を続けながら新居で暮らすことができます。さらに、予算の節約をすれば相場よりも安く、住みたい地域で住宅を購入することも可能になります。

現代は少子高齢化に伴い、将来の年金や定年に関して、不確定要素の多い時代です。住宅購入の支払いは長く続くため、できるだけ無理をしないことが重要です。賢く資金計画を立てて、理想の注文住宅を手に入れてくださいね。

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予算が少なくても「家への憧れ」を諦めないで

注文住宅の何よりのメリットは、こだわりを自由に表現できることです。しかし、こだわりや憧れを突き詰めていくと、住宅の建築コストはどうしても高くなってしまいます。では、コストが見合わないからこだわりを諦めなければならないのかというと、そうとも限りません。

例えば、表現したいテイストを出すために検討している建材候補は本当にそれだけなのか、実際の暮らしの中で思ったよりも使われないものはないかなど、幅広い候補やご要望の優先度を明確にすることで、本当に欲しかったものが何だったのかが見えてくることもあります。また、設計の工夫によっても、リーズナブルにご要望を実現することも可能です。

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この記事を書いた人

長谷川 稔

FREEDOM ARCHITECTS
長谷川 稔

1971年生まれの関西出身者。情報出版会社を経て2014年よりFREEDOM株式会社へJoin。現在プロモーション担当としてフリーダムの魅力を伝えています。

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