フラットルーフとは?メリット・デメリットやメンテナンス費用を解説 | 注文住宅なら建築設計事務所フリーダムアーキテクツ

フラットルーフとは?メリット・デメリットやメンテナンス費用を解説

カテゴリー:注文住宅

フラットルーフのグリーンがアクセントとなった外観

CASE455 N邸(社長の邸宅)

フラットルーフとは、平らな形状の屋根を指します。モダンでスタイリッシュな印象の外観、屋上でバーベキューやガーデニングができる汎用性の高さが人気の理由です。

しかし、フラットルーフは雨漏りが発生しやすいので、定期的に防水工事などのメンテナンスを行う必要があります。

本記事では、フラットルーフの基礎知識を踏まえつつ、メリット・デメリットや建築実例、家づくりを成功させるポイント、メンテナンス費用について解説します。

この記事はこんな人におすすめ

  • フラットルーフってどんなもの?特徴について知りたい人
  • フラットルーフを選ぶリスクは?デメリットも理解しておきたい人
  • フラットルーフで後悔したくない!成功のポイントが知りたい人

この記事でわかること

  • フラットルーフの魅力や強み
  • フラットルーフを取り入れた住まいの建築実例と活用事例
  • フラットルーフで防水性・断熱性・耐荷重が重要な理由
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フラットルーフとは

フラットルーフとは、勾配が1/50以下の平坦な屋根です。「陸屋根」とも呼ばれています。シンプルかつスタイリッシュな外観で人気を集めています。

日本に多い木造住宅は雨漏りのリスクが高いため、雨水が流れやすい傾斜のある屋根を設置するケースが大半でした。しかし、近年は鉄骨造やRC造の住宅が増加したこと、木造住宅の防水技術が進歩したことを理由に、フラットルーフを選ぶ人が増えてきています。

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フラットルーフのメリット

フラットルーフを設置すれば、以下のようなメリットが発生します。

・個性的でモダンな外観になる
・屋上やバルコニーとして活用できる
・室内空間を広く取れる
・風による被害を軽減できる
・メンテナンスがしやすくなる

各メリットの詳細も解説します。

個性的でモダンな外観になる

フラットルーフは無駄のないミニマルなデザインが特徴であり、勾配屋根の住宅が建ち並ぶ住宅街において一際存在感を放ちます。外壁の素材やデザイン、サッシの種類によって外観の印象が大きく変わるため、さらに個性的で洗練された印象に仕上げることも可能です。

日中はミニマルな佇まいですが、夜に屋上や外構を照明で明るく照らすことで、日中とは異なる華やかな雰囲気を演出できます。

屋上やバルコニーとして活用できる

フラットルーフの屋根の上部分に屋上やバルコニーを設置することができます。屋上でバーベキューやガーデニングを楽しんだり、バルコニーにして洗濯物を干したりするなど、さまざまな用途で活用できます。

都市部などの狭小地に家を建てる場合、庭の代わりにフラットルーフを設けるのも一案です。子どもが遊べるよう屋上に遊具を設置したり、テーブルとイスを置いてカフェテラス風にしたりすることで、庭がなくても生活を豊かにできます。

室内空間を広く取れる

フラットルーフを活かした吹き抜けのある開放的なリビング

CASE768 Living with light

フラットルーフの場合、屋根の勾配を気にする必要がないため、天井高を最大限にとりつつゆったりと開放感のある室内空間を確保できます。室内に天井の高い大空間を設けたい場合、特に見逃せないメリットです。

勾配屋根の家で室内空間を広くする場合、屋根の形状に合わせて勾配天井にするか、あるいは屋根裏部屋をつくって収納スペースなどに使うケースが一般的です。フラットルーフほど自由度がないので、希望やこだわりを反映できない可能性もあります。

風による被害を軽減できる

フラットルーフは他の屋根と違って平坦なので、風の影響を受けにくい点もメリットです。台風や嵐による強風が吹いている状況でも、屋根が破損するリスクはほとんどありません。

日本は台風が発生しやすい国なので、暮らしの安全を考慮しても有益なメリットといえるでしょう。

メンテナンスがしやすくなる

フラットルーフは屋上から簡単にアクセスできるため、定期的なメンテナンスを自分で行いやすい点もメリットです。こまめに防水層の点検や排水口の清掃などを実施すれば、住宅性能を長期的に維持しやすくなります。

屋上に手すりを設置したり、床に滑り止めシートを貼り付けたりするなど、安全対策を講じておくと安心です。

また、屋上に太陽光パネルなどを設置する場合、フラットルーフならメンテナンスがしやすくなります。

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フラットルーフのデメリット

フラットルーフの家には、以下のようなデメリットもあります。

・雨漏りの危険がある
・メンテナンス費用がかかりやすい
・断熱性能が低くなる可能性がある

フラットルーフの家を建ててから後悔しないよう、デメリットも把握しておきましょう。

雨漏りの危険がある

フラットルーフは勾配屋根と異なり、雨水が自然に流れ落ちる構造ではありません。屋根の防水性が低下した場合、雨漏りしやすい点がデメリットです。

防水層の劣化によって亀裂や剥がれが生じた場合、天井や壁の内部まで雨水が入り込んでしまう可能性もあります。結果的にカビや腐食を引き起こす原因となるため、あらかじめ注意しなければなりません。

排水口に落ち葉やゴミが溜まると、雨水をうまく排水できず防水層の負担が大きくなるので、定期的に点検や清掃を行う必要があります。

メンテナンス費用がかかりやすい

防水層の寿命は施工会社の技術レベルや地域の天候事情にもよりますが、一般的に10~20年程度です。寿命を過ぎると防水性は低下するので、定期的な再施工が欠かせません。

防水工事にかかる費用は面積に比例するので、屋根の面積が広いほど高くなります。また、防水層の種類によっても費用は大きく変動するため、事前に確認したいところです。

断熱性能が低くなる可能性がある

フラットルーフの家は断熱材に厚みを持たせにくいため、断熱性能が低くなりがちです。夏場は直射日光による熱が屋根面から室内へと伝わりやすいので、室温が上がりやすい傾向にあります。

一方、冬場は暖かい空気が室内から屋根面へと逃げやすいため、暖房効率の低下によって光熱費が高騰しやすい点がデメリットです。

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フラットルーフの建築実例

フリーダムアーキテクツが手掛けたフラットルーフの建築実例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

極上の屋上テラスを楽しむ家

フラットルーフを活かしたリゾート感あふれる屋上テラス

CASE455 N邸(社長の邸宅)

フラットルーフを設置することで、バリ島のようなリゾート感のある屋上テラスを実現した家です。屋上には南国をイメージさせる植栽、オリエンタルなソファやテーブルが置かれており、自宅にいながら異国の情緒を堪能できます。

天井の高い大空間が印象的なリビング

CASE455 N邸(社長の邸宅)

フラットルーフのメリットを活かした、天井の高い大空間も特徴的です。リビングは広大な中庭と面しており、圧倒的な開放感を演出しています。

キッチン付きのルーフバルコニーが魅力の家

杉型枠の打放コンクリートを使用したフラットルーフの外観

キッチン付きのルーフバルコニー

CASE606 CEDAR BOX

フラットルーフと打放しコンクリートを組み合わせた重厚感のある外観が印象的な家です。シャッターやルーパーの木目がアクセントになっているほか、庇の上にあるスリットガラスから光が漏れることで、コンクリート部分に浮遊感を演出しています。

ウッドデッキのルーフバルコニーにはキッチンが設けられているため、バーベキューやホームパーティーを気軽に楽しめます。

フラットルーフを活かした狭小住宅

3階建てのフラットルーフの家の外観

CASE486 デザインへの挑戦

狭小地に建築された2階建て+ルーフトップバルコニーの家です。フラットルーフを採用しつつ屋上にバルコニーを設けることで、限られた敷地のスペースを有効活用しています。

開放的で緑豊かなルーフトップ

CASE486 デザインへの挑戦

ルーフトップは視界が大きく開けているため、都会にいながら開放感を楽しめる構造です。テーブルやソファを置くだけで、くつろぎの空間に仕上がります。

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フラットルーフの家づくりを成功させるポイント

フラットルーフの家を建てる際は、以下のようなポイントを意識しましょう。

・勾配をつけて排水計画をする
・断熱・遮熱対策をする
・荷重計算をする

それぞれ詳細も解説します。

勾配をつけて排水計画をする

雨水を排水しやすいよう、フラットルーフの屋根面にわずかな勾配をつけましょう。排水能力が足りない場合、大雨や台風の際に雨水が溜まってしまうので、防水層の劣化や雨漏りを引き起こす原因になります。

フラットルーフの面積などに応じ、排水口を必要十分に設けることが大切です。また、排水口が詰まっても建物内部に水が浸入しないよう、緊急排水経路となるオーバーフロー管も設置しましょう。

断熱・遮熱対策をする

フラットルーフの家は断熱性能が低くなりがちなので、屋根面にはできる限り厚みのある断熱材を施工しましょう。断熱性能を高めると夏場は涼しく、冬場は暖かくなります。

遮熱塗料や反射率の高い屋上材を使ったり、屋上緑化を実施したりするのも効果的な断熱・遮熱対策です。

荷重計算をする

フラットルーフには雨水や各種設備のほか、屋上として利用する人の荷重もかかってきます。重さに耐えられないと屋根が抜け落ちてしまうため、設置にあたって荷重計算をしっかり行うのは絶対条件です。

特に重量のある設備や植栽を設置する場合、補強が必要になる可能性もあります。また、北海道や東北地方などの積雪地帯では、降り積もる雪の重さも含めて計算しましょう。

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防水工事の種類と値段

シンプルなスクエアフォルムが印象的なフラットルーフの外観

CASE768 Living with light

防水工事は主に以下の4種類ですが、それぞれ特徴や費用相場をまとめました。

種類 特徴 費用相場(㎡あたり)
FRP防水 ・ガラス繊維で強化されたプラスチックで防水面を保護
・耐食性と耐候性が高い
・工期が短い
・費用が割高なので、広いフラットルーフには不向き
・定期的に表面のコーティングが必要
6,000~9,000円
ウレタン防水 ・液状のウレタン樹脂で防水面を保護
・柔軟性と弾性が高く汎用性に優れる
・耐UV性や耐摩耗性が低い
・樹脂の乾燥に時間がかかるため、工期が長引きやすい
・表面が柔らかく上に重量物を置きにくい
6,000円~10,000円
シート防水 ・シート状の防水材(塩化ビニールシートなど)で防水面を保護
・シートを貼るだけなので費用が安い
・耐用期間が長い
・シートの色やデザインが豊富
・複雑な形状への施工は困難
・下地の影響を受けやすい
7,000円~12,000円
アスファルト防水 ・液状のアスファルトで防水層を保護
・防水性と耐久性が高い
・メンテナンスの必要性が低い
・重量があるので木造住宅への負担が大きい
5,000円~8,000円
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ポイントを押さえて理想的なフラットルーフの家を

フラットルーフの家はモダンでおしゃれな印象に仕上がるほか、屋上やバルコニーとして活用できる、室内空間を広く取れるといったメリットもあります。雨漏りや断熱性能に関する懸念点はあるものの、勾配や荷重計算といった構造上のポイントを押さえておけば対処可能です。

フリーダムアーキテクツでは、フラットルーフの家を多数手掛けています。資料も無料提供しているので、ぜひ参考にしてください。

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フラットルーフについてよくある質問に回答

フラットルーフの家についてよくある質問にフリーダムアーキテクツが回答します。

フラットルーフの勾配はどのくらいですか?

フラットルーフの勾配は1/50以下です。排水用にわずかな勾配がつけられているものの、実際の外観はほぼ平らで水平に見えます。この構造を活かして屋上スペースにしたり、太陽光パネルを設置したりすることも可能です。

フラットルーフとルーフバルコニーの違いとは?

フラットルーフとは、ほぼ水平の平坦な屋根のことを言います。ルーフバルコニーとは下階の屋根部分、つまりフラットルーフの上に設置するバルコニーの一種です。

フラットルーフの実例も掲載

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この記事を書いた人

長谷川 稔

フリーダムアーキテクツ
設計チーム

1995年創業、累計4,000棟以上の住宅設計実績と数々のグッドデザイン賞受賞歴。土地探しから設計・施工までワンストップで対応し、お客様の暮らしに合わせた理想の住まいを実現します。フリーダムマガジンでは、豊富な実績をもとにした後悔しない家づくりのポイントをお届けします。

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