LiVES2017年8月号
フリーダムの設計者の視線。
その先にあるのは住まい手が喜ぶ理想の暮らし
家を自分の作品と捉える設計者もいるが、フリーダムの設計者は「お客さまの作品」というスタンスを貫く。今回紹介する須原氏も、住まい手の想いに120%全力で応える一人だ。
text_ Haruko Hamahori photograph_ Takeshi Kimura(人物)
「設計者の色を全面に押し出すのではなく、お客さまの求める色を引き出して、お客さまの作品となる家づくりをサポートしたい。
それがフリーダム入社の動機」と語るのは、関東設計Lab の須原実氏。4 年の月日が流れ、今では設計マネジメント部の部長としての役割も担う。
そんな須原氏が近年担当した住まいが『cozy blue』だ。
外観の色は住まい手の強い要望があったブルーグレー。キューブ2 つを斜めに重ねた独創的なフォルムが優しく目に映る。
アプローチの軒天井を木にして、訪れた人が自然と玄関へ足が向く配色も趣がある。
住宅密集地であるため、室内は2 階にLDK を配した逆転プラン。来客が多く、バーベキューを楽しみたいという希望に応え、ダイニングキッチンの近くにバルコニーを配置。
「明るいキッチンは使いやすく、友人を招いてのホームパーティーも快適です」と好評だ。
また、1 階は主寝室以外に個室が3部屋あるのもご夫妻の思いを反映。
子ども室としているが、TPO やライススタイルの変化に応じて柔軟に使えるようにしており、建築当初にすべての空間を意味付けせず、住まい手が育んでいく価値観や暮らしをサポートする姿勢が伝わるプランだ。
「欧米では弁護士や医師と同格で建築士が認知されていますが、日本もそうなるように、お客さまが喜ぶ住まいを地道に提案し続ける。それがすべてです」
■LiVES(ライヴズ)
デザイン住宅、デザイナーズ・マンション、リフォーム&リノベーション、建築家など、
スタイルのある住宅を手に入れるための情報誌
隔月刊誌:奇数月15日発売 発行: 株式会社第一プログレス
http://www.livesjapan.com/