住まいの設計2014年11月−12月号
入れ子のモチーフが楽しい遊び心のあるデザイン住宅
愛知県・大府市 Nさんの家
家族構成/夫20代 妻20代 長男2歳
斜めの天井を重ねることで家の中に家があるように演出
Nさんの住まいは、まだ家が建ち始めたばかりの新しい住宅街にある。その外観は、街並みづくりをリードするはずだ。Nさん夫妻が望んだのは、シンプルな家型の建物。そこで、フリーダムアーキテクツデザインの設計スタッフは、玄関にも家型のモチーフを繰り返す、入れ子のデザインを提案した。レトロ感のある下見板張りサイディングと杉板の組み合わせが、やさしい表情をつくり出す。
入れ子のアイデアは、家の中にも盛り込まれている。家型の玄関を入ると、中の天井も斜め。キッチンは室内窓を持ち、ダイニングから見ると、家の中にもうひとつ、小さな家があるようだ。三角天井の2階ホールには、三角天井の趣味室があり、ここでも家型が入れ子になっている。インテリア好きなNさん夫妻のため、ところどころにブロックや黒板塗装などの個性的な素材をちりばめて、遊び心にあふれた住まいが完成した。
■SUMAI no SEKKEI (住まいの設計)
暮らしたくなる家がきっと見つかる!
住まいの総合専門誌
隔月刊誌:奇数月21日発売
出版社: 扶桑社
http://www.fusosha.co.jp/sumai/