住まいの設計2014年5月−6月号
素材と空間が響き合うラグジュアリーな住まい
大阪・豊中市 Kさんの家
家族構成/夫30代 妻30代 長男 長女
東西に長く隣家が近い敷地。吹き抜けで光を採り入れる
Kさんの住まいは大阪府北部の区画のゆったりとした住宅街にある。敷地は約87坪あるものの、東西に奥行きが深く、南側は隣家が近接する。建主は、プライバシーを重視しつつも、できるだけ自然光が入る、明るい空間を望んだ。 フリーダムの提案は、上下階の両方から南の光を採り入れる、吹き抜けのリビング。その隣をダイニングキッチン、吹き抜けの上をフリースペースとした。吹き抜けを中心に家族の部屋を配することで、家全体が明るい印象になる。
敷地の道路側にはRC造の車庫を配し、アプローチはその右側に奥深く引き込んだ。玄関まで、門扉を挟んで2回曲がる動線にはほどよい距離感があり、プライバシーを守るだけでなく、外出先から帰宅する人の気分を切り替え、安心感を与えてくれる。 内装は白を基調としているが、吹き抜けの壁だけグレーのタイルを貼った。この壁の裏側は玄関で、同じタイルを貼っている。片側にスリット窓を切った効果もあいまって、あたかも一枚で自立しているかのような、象徴的な壁だ。 また、1階南面の窓の上はテラスに続く木の天井に。内と外、リビングとダイニングをつなぎ、空間を強化する役割を果たしている。
■SUMAI no SEKKEI (住まいの設計)
暮らしたくなる家がきっと見つかる!
住まいの総合専門誌
隔月刊誌:奇数月21日発売
出版社: 扶桑社
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